貴方に最後のアイの唄を【鬼滅の刃】   作:みの典

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この身尽き果てる前に、貴方に最後のアイの唄を。

___むかーしむかし。あるおんなのこが、きれいなはなでできたおりにとじこめられておりました。

 

 

 

 

 

 

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藤の花でできた牢獄。

 

 

そこで、片目に【上弦】もう片方の目に【零】と刻まれた少女が、まるで蝶のような少女に、

 

 

 

 

刺されていた。

 

 

 

 

 

 

瞬く間に、刺された少女の零と刻まれた目玉がぼろり、と溢れ美しい顔面がどろり、とまるで粘土細工の様に溶けた。

 

が、すぐに少女の顔は元通りになり、

 

『やっぱりこれも効かないね。ごめんねしのぶちゃん。耐性がついちゃったらもう分解が簡単になっちゃった。』

 

「そうですね。では、また次の調合です。」

 

言われた少女は薄く笑い、光の映らない瞳で答えた。

 

『しのぶちゃんは綺麗な顔をしてるねえ。食べちゃいたいくらいだ。』

 

「食べたいのならどうぞ。貴女の力があれば私を殺すことなど造作もないことでしょう?」

 

『私が殺らないからってそういうこと言う~』

 

「はい。次の調合ですよ。」

 

美しい二人の少女は互いに笑顔の仮面をつけたまま、笑い合って夜が更けてゆく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後に続いた暫しの静寂を破き、産屋敷邸遥か地下深くの檻へ響いたのは、一羽の鴉の声だった。

 

 

 

 

 

 

 

「胡蝶シノブ!オ館様ノ御成ニツキ、蝶屋敷へ戻レ!オ館様カラノ御命令デアル!」

 

『あらら、お館様が。』

 

「わかりました。お館様に相手は鬼、お気をつけられるようにとお伝え下さい」

 

『しのぶちゃんもう行っちゃうのー?さみしいなー!』

 

「心配しなくても、また来ますよ。次は必ず貴方に効く毒を持って。」

 

『わかった!楽しみにしておくねえ』

 

「(まるで幼子のような笑顔…平安時代からずっと生きながらえている鬼だとは思えない…)いいんですか?まだお迎えを呼ばなくて?」

 

『無惨が私を助けてもまた退屈な日々に戻るだけだからねえ。どうせならこの特等席で無惨の最後を見たいんだよ』

 

「貴方は私達の代で無惨が滅びると?上弦の零はずいぶんと悲観的な考え方をするんですね。」

 

『さあ?それは神のみぞ知るってところかなあ?別に私は無惨に死んで欲しいわけじゃないからね!間違いなく言えるのは無惨はもうすぐこの屋敷を見つける。その時に必ず鬼殺隊と私達の総力戦が起きるだろうね』

 

「お言葉ですが、この場所は巧妙な手段で隠されています。たとえ無惨であろうとも、見つけることは不可能ですよ。」

 

『(そうなのかあ…頑張れ!鳴女ちゃん!)それは残念無念』

 

「では。」

 

『ばいばーい』




初めてこのサイト様で書かせていただきます!
わからないこともたくさんあるので、教えてくださると幸いです!
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