今回の話は『濃い下ネタ』があります。
自分としても悩みましたが、出すことにしました。
あとは自己責任でお願いします。
放課後。
一枚の代表戦参加用紙を賭けて空元達は自身のクラスメイトと戦う事になった。
「なんでB組の二人がいるんだよ」
青馬が教室の出入り口の横から覗く明森とザックフォードに気付き、質問する。
「お前らが勝ったら相手はチアガール衣裳を着て応援すると聞いたんだ!!」
「誰から聞いたの!? というより、なんか増えてるし!?」
「ガンバレー!!」
明森の言葉に鍵宮が驚く。いつからいたのか湊の側にクックルーが応援している。
「じゃあ勝負方法だけど~代表戦と同じ三本勝負で両方のメンバーが場に出たらクジで『心・技・体』の三種のテーマの中から一つ選んで、相手同士で競技を好きに決める感じで~」
「うわぁ、ますます面倒くさい……」
「しかし勝負は勝負です。勝ちましょう」
「負けた時のことを思うと勝負受けたくないよ……」
桜井がルールを説明し、鍵宮はひきつった笑みを浮かべる。日向が頑張ろうとやる気を見せるが、負けた時の条件を思い出して肩を落とした。
「では、景気づけの一発目は僕がもらいます」
肩をまわし、溢れる戦意を見せる空本。
「一番手は空元か……どうする? 誰が行く?」
「おれが行こう!」
空本の戦意に押され、戸惑う青馬の後ろから体型が太い男性が現れた。
「赤井!!」
「行ってくれるか!!」
「ふっ、この中で空元と渡り合えるのはおれしかいまい!!」
太った男性--赤井
「クジの結果は『体』! ならば腕相撲で勝負だ!!」
「正気か!?」
「パワーなら負けないってとこを見せてやるぜ!!」
くじの結果に躊躇せず机を用意し、空本を挑発する赤井。その様子に空本は獰猛な笑みを見せた。
「いいでしょう……相手にとって不足なし。ただのデブじゃない所を見せてください! 赤井!!」
空本が赤井の手を掴み、緊迫した空気が教室を包み込んだ。最初の一戦が始まろうとする空気に両者は互いに力を込める。
「ハジメーイ!!」
クックルーの言葉に一気に力を込める空本と赤井。
そして、一瞬で赤井の手の甲が机に叩きつけられる。
「……」
「……ふ、悔いはねぇさ」
力の拮抗が起こると思っていたら一瞬で勝負が決まってしまい硬直する空本。そんな空本に赤井は全力を出しきった様子で教室を去っていった。
「……パワーキャラ気取っておいてその肉殆んど脂肪じゃねぇか! おい! おいデブ! 逃げんなデブ!! 真面目にやれよ赤井ぃ!!」
去っていった赤井に呆然としていた青馬が赤井に戻ろうと声をかけ、廊下に響いた。
……そうか……負けたいのは男子の方にもいるんだ……
「ナイスファイト!」
「すいません。連続じゃダメですか?」
「ダメだと、思います」
蛇崎が空本を労う。空本は不完全燃焼だったのか微妙な表情でもう一度戦えないか聞く。
「あ、じゃあ私が……相手は同じ女子ならいいんだけど……」
「あー! ならウチがやるー!」
鍵宮が静かに手を挙げ、黄嶋が名乗りを上げた。そのままクジを引き、出たのは『技』だ。
「えっと、技かぁ……何かあるかな黄嶋さん」
「あ! 棒倒しなんかどう?」
鍵宮が悩むと黄嶋は自身の偉能で砂山を作り、子供の時に遊んだ棒倒しで勝敗を決めることを提案した。
「じゃあ、棒を倒した方の負けで」
「オッケー!」
トラブルが起きない事に安心し、鍵宮は黄嶋と楽しく棒倒しを始める。
「……なぁアラン、明森。お前達は不思議に思った事はないか?」
「何をだよ?」
「何が?」
その様子を見ていた青馬がザックフォードと明森に声をかけ、二人は首をかしげながら聞いた。
「女はどこまでなら胸や肌を晒して平気なのかってこと」
その言葉を偶然聞いてしまった黄嶋と鍵宮の動きが止まった。
「……その話、今じゃなきゃ駄目なヤツか?」
「俺は気になるけど」
「今じゃなきゃ駄目なヤツだ」
「そうか……」
青馬の声から止めても無駄だと察したザックフォードは諦めた表情になる。
「オレは常々不思議だった。横乳とか谷間とかあんなん既に男からすりゃ目に毒なわけでさ、普段から色々チラリするのも嫌がる女性様がなんで水着だと平気で露出してんだろうってよ……そりゃあ状況や着てる服でファッションと露出のラインが変わるんだろうが、じゃあどこまでならファッションとして露出することが出来るのか……という考えさ」
淡々と言う青馬に周囲にいた男女から言いがたい雰囲気が出始める。心なしか青馬の周囲に人が離れてるように見える。
「そこである心理テストを思い付いたんだ。それは人の深層心理にあるバランス感覚を確認するものだ……まずは砂で山を作り、天辺に棒を刺す。この棒が乳首や局部--要は出したらアウトな箇所だ」
青馬の言葉に鍵宮と黄嶋の動きが硬直している。よく見ると二人の顔が赤く染まり、俯いている。
「この棒を倒すことを禁じ、砂山を削らせる。削った砂がそのままステータスになる条件でな、強気な奴ほど棒が倒れるギリギリまで攻めてしまうし、奥手なやつは大分余裕を持ってギブアップする。そいつがギブアップした時に棒を中心に残った砂の面積……それがそいつが乳首や局部を隠すのに必要な布面積だ!」
言い切った青馬の表情には謎の爽快感が漂っていた。
「まぁ、本来は棒を刺した砂山を三つ用意して行うモノなんだが……ん?」
ふと、青馬が鍵宮と黄嶋の動きが止まっている事に気付いた。
「どうした? 続けてくれよ」
「
蛇崎の叫びが教室に響いた。
蛇崎の言葉に誰もが同意した。
鍵宮と黄嶋は恥ずかしさから取っていた砂山の砂を足していく。
「違う競技を始めないでくださーい」
「大丈夫大丈夫ぅ! さっきの心理テストはオレの創作だから関係無い無ぁい!!」
「むしろ嫌になる!!」
湊が注意するもやめない二人。青馬がフォローするも出来ていない事を指摘する。
「どどーん!!」
羞恥に耐えられなくなり、鍵宮が砂山を盛大に崩した。砂山に立てられた一本の棒が倒れて勝敗が決まるが、二人にとっては終わらせたい勝負であったため気にしない。
「クックルーちゃんアタック!!」
「ピューイ!!」
「ベネキッ!!」
鍵宮の声にクックルーが青馬に体当たりする。脇腹に激突し、青馬は苦悶の表情と声をあげる。
「やだもー」
「流石にごめんね~味方である私もドン引きだったわ~……なんで味方に選んだんだろ」
「知らねぇよ!?」
精神的苦痛を受けた鍵宮は湊に甘え、桜井は青馬を味方にした事を疑問に上げるも誰も答えは分からない。
「その話……男だけの時に聞かせて欲しかったぜ」
「えと……その……ごめんなさい」
「あの日向ですらフォロー出来てねぇんだぞ。やり過ぎだっつうの」
「思った以上に非難轟々で心が痛い!!」
女子から侮蔑の視線を、男子からは非難の目を向けられる青馬。しかし、こんな男にも救いの手は伸びるようだ。
「……緑川!?」
細長い男--緑川が青馬をフォローしようと味方した。
「確かに青馬はクズ野郎だし……そこは弁えようぜって思うけど……女子から非難が出るのもわかるけど……だけどよ。男がこいつを非難するのは違うんじゃないかって思う!!」
「……!!」
「男からしたって気持ち悪いよ!! あと日向ちゃんも納得しない!!」
緑川の言葉に納得しようとした日向を蛇崎はとがめる。
「そうかな……いや……」
「自信持って!」
「そうだとしても! おれはちょっと面白かったし……何よりなんかずるくない……!? 少しは考えたことあるだろ絶対に!! だから、おれは青馬の意志を持って戦う!」
ぐにゃぐにゃと曲がりながらも緑川が強い意思をもって、指を指した。その姿は友を思う一人の戦士のように見える。
「勝負だ日向!!」
「自分に有利なヤツを選んでんじゃねぇよ!!」
訂正、この場で少し弱そうな日向に向けてだった。
~歴史トリビア~
清少納言は股間を丸出しにして女であることを証明したことがある。