とんでもスキルで真・恋姫無双   作:越後屋大輔

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ここまでくるのに結構大変でした……


第二十二席化け物、参上のこと

向田

「ぬおっ!?ば、化け物!?」何だこいつは!?今まで見てきた魔物と比べても、迫力と不気味さが桁違いだぞ!?

??

「化け物なんてヒドいわっ!……けど貴方ってばスッゴく可愛い人ね。その可愛さに免じて許してあ・げ・る♪」ゾワワッ……恐しいくらいの寒気に身震いする。何なんだこいつは!

フェル

『……おかしい。気配からは確かに神々しいモノを感じるが……どうしても魔物の姿にしか見えん……』ああ、フェルの精神(こころ)が遠くへと……おーい、帰ってこーい!

慶子

「許す許さないはおいといて、ご協力感謝します。ところであなたは……?」慶子の問いに筋肉ダルマは答える。

貂蝉

「アタシは貂蝉っていうの。しがない踊り子よ」

竜馬

「どこがどう、しがないんだ?」

貂蝉

「アラん?そぉお?見ての通り、アタシってば貧弱でしょー?」

ドラちゃん

『こいつが貧弱だとしたら、世の中に貧弱じゃないモノなんて存在しないぜ……』

貂蝉

「まぁ。口の悪い子ね」え、何でドラちゃんの言葉分かるの?つーか……

向田

「名前、もう1度言って」

貂蝉

「アタシの名前?いやーねぇ、もう。このアタシに興味津々なのかしら?」

向田

「イヤ、ちょっと……あんたの口から出てきた固有名詞に度肝を抜かれて……」

竜馬

「俺もだ。今、自分の耳をスゲぇ否定したいんだが?」

貂蝉

「度肝を抜かれるくらい興味津々なの?うふふ、アタシだって貴方に興味津々よ♪」クネクネと身体をくねらせ、風が起こったように錯覚するほど力強いウィンクをしてきた。

隼人

「……銃弾はまだ、残ってるな」隼人は拳銃をチェックすると、カチャリとセットし直して貂蝉に銃口を向ける。何、その過激な突っ込み!?

向田

「……射つのは少し待って。早くあんたの名前を」

貂蝉

「せっかちさんねぇ……アタシの名前は貂蝉よ( ちょうせん )。踊りと歌を生業とする~、絶世の美女ぉ~!」ガーン!!こ、これが貂蝉!?……うそ~ん……身体中の力が一気に抜ける。だってそうだろ!?貂蝉といえば、世界三大美女にあげられてもおかしくない、悲劇のヒロイン(美少女)なんだぞ!

向田

「そ、それが……こんなおっさん……」

貂蝉

「喝ーっ!」

向田

「ひっ!?」

貂蝉

「おっさんって誰!?おっさんってどこ!?」

スイ

『あるじ~。このおじちゃん変な人だね~』

貂蝉

「喝ーっ!」

向田

「ひぃ!?」

スイ

『?』

貂蝉

「ヒドい、ヒドいわ……花も恥じらう乙女をおじちゃん呼ばわりするなんて……」

スイ

『え~?なんで~?』スイに苦情を言ってる貂蝉だが、そのスイはどこ吹く風だ。だから何で言葉分かるんだよ!?

向田

「まぁまぁこの子まだ子供だからさ」俺はナゼか貂蝉を宥めるハメに……

貂蝉

「じゃあ、アタシ……おじさんじゃない?」

向田

「……あ、ああ。勿論」

貂蝉

「……うふっ♪なら許してあげるわ♪あなたってば超アタシ好みだしぃ❤」

向田・フェル・スイ・ドラちゃん

「「「「………」」」」

竜馬・隼人・慶子

「「「………」」」こいつはヤバい。ヤバすぎる……絶対にゲイの人だ。

竜馬

「は、はは、そりゃ良かった……じゃ、俺達はこれで……」竜馬と隼人はさっさと立ち去ろうとする。ち、ちょっと君達。見捨てないでよ!

慶子

「待ってみんな。この人に洛陽の情報を聞いた方が良いんじゃない?」え~?正直、こいつとはこれ以上かかわり合いたくないんだけど……?

慶子

「……向田さん、今はとにかく情報を集めなきゃ。竜馬も隼人も良いね?」

竜馬

「……マジかよ」

隼人

「不本意だな」竜馬と隼人はスッゲえ嫌そうにしている。そりゃそうだよな。

向田

「はぁ……分かった。確かに君の言う通りだ」

慶子

「じゃあ貂蝉さん……私達は洛陽に来たばかりなんだけど、洛陽の今の様子を教えてくれない?」

貂蝉

「洛陽の様子を教えろって?別に構わないけど……それよりあなた達はどなた?」

竜馬

「俺達は反董卓連合軍だ」

隼人

「董卓の暴政から洛陽の民を解放する為に、幽州から劉備の命でやって来た……表向きはな」

慶子

「それで討伐した事にして、その実、保護しようってなったの」

貂蝉

「暴政?暴政って何の事?」……やっぱりな。董卓の暴政ってはデマだったんだな?だからデミウルゴス様が董卓を助けて欲しいって、俺に頼んできたのか。

向田

「聞いた話だと董卓が帝を操り、洛陽の民に圧政を──」

貂蝉

「董卓って人が?そんなのしてないわよ?」怪訝な眼差しで俺達7人を見る貂蝉。その様子からも、これまでの洛陽の情報がデマだった事が分かる。

隼人

「どういう事だ?……まぁ大方、見当はつくが」

貂蝉

「洛陽の民が圧政に苦しんでいたなんて事、今までなかったもの。みんな平和に暮らしていたわよ……少し前まではね」

向田

「今は違うって事か?」

貂蝉

「違うというか……変な奴らが洛陽に現れて、住人に狼藉を働きだしたのよぉ~。アタシのお家もあの白い奴らに壊されちゃったし」

慶子

「それで怒ってたのね……」

貂蝉

「そうよ!あいつら絶対に許さないんだから!」禿げ頭から湯気が出そうなほど、怒りの声を上げる貂蝉の横で、3人組は何やら頭を捻っている。

竜馬

「董卓の暴政はデマ。これは公孫賛から聞いていたから、最初から分かっていた事だけどよ……」

隼人

「と、なると誰が何の為に、そのデマを流したか、だな……」

慶子

「……何か嫌な予感がする」

向田

「嫌な予感?」

慶子

「連合軍を結成するきっかけになったのは董卓の圧政から民草を解放するって大義名分でしょ?けど貂蝉さんは圧政なんてないって言うし」

隼人

「つまり洛陽の内と外で話が全く違う。しかし、現実問題としてそんな事はあり得ないハズだ」そうか、これが董卓の圧政によるモノなら連合軍の結成もまだ先のハズ。けど実際には白装束が現れた頃に、連合軍が結成されている。

竜馬

「これが多少の違いなら単なる行き違いで済んだかもしれねぇ。けどこれは少しどころじゃねぇぞ……」あるものがなく。ないものがある。それほどの違い……しかも1人や2人ならともかく、何十万もの人間が騙され、巻き込まれている。こんな事が実際にあるのだろうか?

隼人

「ああ。しかし連合軍も洛陽の連中も、未だ気がついていない……と、なれば考えられるのは唯1つ」

慶子

「デマを流したのも、さっきの白装束の仕業って事?」それじゃあ住人に狼藉を働いたのも……噂に真実味を持たせる為?

向田

「けど……そんな事をして誰が得するっていうんだ?」

貂蝉

「そりゃあいつらが何か得をするんでしょうね。もしくはそうする事で何かが元に戻るとか……」

竜馬

「元に戻る……」貂蝉の言葉を聞いて、竜馬は何かが閃いたように呟く。

慶子

「この世界にきた私達を排除しようとしている存在が居るって事ね……」俺もそうだけど、彼らが現代地球からやって来た事を知っているのは、恐らくデミウルゴス様を始めとする神様ズと俺。それ以外だと……

隼人

「……あいつか」3人組がこの世界に来るきっかけとなったという1人の少年。そいつが何かを企んでいるのか?こりゃ思いの外、大事になりそうだぞ。

慶子

「でも……確証がない。まだ、何とも言えないよね」

貂蝉

「なら今は気にする必要ないんじゃないの?」

竜馬

「そうだな。けど……」その言葉に頷きを返しながら、デカい図体をクネクネさせている貂蝉を見る竜馬。

フェル

『……お主、何か知っているのではないか?』それまで黙って俺達の会話を聞いていたフェルが貂蝉に問い質す。

貂蝉

「知ってるって何を?」キョトンとした顔でフェルを見つめ返す貂蝉には、キモさ以外に怪しいところはなかった。

フェル

『ふんっ、まぁ良い。何れは分かるだろうからな』吐き捨てるようにそう言うフェルだったけど、特に気を悪くした訳でもなさそうだ。

向田

「……ま、それは後回しにしよう。今はやらなきゃならない事がある」

竜馬

「おう。そうだったな」

慶子

「そうだ。董卓!」

隼人

「待て。闇雲に探してもムダだ」

向田

「俺達は1度孫策と合流する。君らも劉備の下へ戻った方が良いんじゃない?」

竜馬

「そうするか。公孫賛には顔を合わせづらいが、仕方ねぇ」

慶子

「向田さん。もし董卓を見つけたらご一報願えるかしら?」

隼人

「……分かっているとは思うが、密書なら現代語でな」ん?ああ、万が一曹操とかの手に渡った場合を懸念しているのか。現代語ならあいつらも読めないもんね。

 

 そうして3人組が城下町を去ると、俺は1人の兵士さんに、先ほど保護したらしい少女について問う。

向田

「そういや先ほど保護したって少女が居たんだよね。今はどうしてる?」

兵士(モブ)

「はっ。今は別の場所で休ませています」

向田

「その娘なら色々知ってるかも知れない。訊問したいから、呼んできてくれる?」

兵士(モブ)

「はっ」それからしばらくして兵士さんが連れてきたのは、まるでビスクドールみたいに白い肌をした美少女だった。貴人らしいというだけあって服装は一見金持ち風だが、嫌みったらしいところはない。その隣にはメガネを掛けた気の強そうな少女を伴っている。

??(美少女)

「……」

??(メガネ)

「……」

向田

「えーっと……俺は孫策軍の者だけど、洛陽について君達に幾つか質問したい事があるんだ。協力してもらえると嬉しい……」俺は話を振るも、2人は黙りを決め込んでいる。これじゃ埒があかない。

向田

「あー……」何とか2人に喋らせようと、俺がどう質問を切り出そうかと悩んでいると

フェル

『知らんなら知らんで、とっとと話せ。これではいつまで経ってもメシが食えん』若干苛立ったフェルが2人を睨む。だから脅かすのは止めろよ……しょうがない。ホントは女の子相手には気が引けるが、鑑定スキルを使わせてもらおう。

 

【 名 前 】董 卓

【 職 業 】元領主

【 種 族 】人 間

【 真 名 】  月

【 レベル 】  1

【 体 力 】 30   

【 魔 力 】  5

【 攻撃力 】  2

【 防御力 】  1

【 俊敏さ 】  4 

 

 ……え?えーっ!?この娘が董卓ぅー!?あの悪名高い、三国志演義でも暴君として有名な、あの董卓!?そ、それじゃ、一緒にいるメガネっ娘は……

 

【 名 前 】賈 駆

【 種 族 】人 間

【 真 名 】  詠

【 職 業 】軍 師

【 レベル 】  2

【 体 力 】 35   

【 魔 力 】  3

【 攻撃力 】  4 

【 防御力 】  2

【 俊敏さ 】  5

 

 

 と、言う訳で俺は目的の人物と出会ったのだが……まさかこんな形になるとは思わなかったな。

 

 

 

 

 

 




次回か次々回にメシ話を復活できたらなぁ……
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