とんでもスキルで真・恋姫無双   作:越後屋大輔

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ここから、原作とは大きく変わってきます。




第三十二席曹操、侵攻してくるのこと

~時間は少し戻る(視点なし)~

 

 左慈と于吉は劉備の本拠地である荊州に居た。この2人が命を狙う(彼ら曰く世界の因子)( ファクター )竜馬、隼人、慶子が劉備に与しているのだ。この時点では左慈も于吉も、真に自分達の邪魔になるのが誰なのか、全く分かっていなかった。

于吉

「傀儡共を通じ、3国の動きを調べてきました……これで何らかの動きが出てくる事でしょう」呉での闘いのあと、于吉は秘かに間諜を魏、呉、蜀に放っていた。報告を受けた左慈は労いの言葉も、命令もせず黙っている。

左慈

「………」

于吉

「左慈。何を考えているのですか?」

左慈

「……この世界。やはり潰さねばならん」

于吉

「奴らが居るから?」

左慈

「それもある。だが……いい加減、決められた道を進む事に疲れた」

于吉

「ふむ……確かに早く終わらせたくはありますね。しかし問題はそこではなく、この世界を基準とし、更に新しい世界をデミウルゴスが想像し得る可能性がある事……」

左慈

「だからこそ、この世界は潰す……奴らの存在ごとな。あの老いぼれに目にもの見せてやる!」

于吉

「ふふっ……冷酷な目だ」

左慈

「………」

于吉

「その目の為なら死んでも良いのですよ、私は」

左慈

「勝手に死ね」

于吉

「ふふ……照れなくても良いではありませんか」

左慈

「……殺す」短絡的な左慈は于吉を蹴り飛ばそうとするが、それを予期していたかのように、見事に躱す于吉。

于吉

「ふふっ、怖いですね。だが怒っている表情も素敵ですよ」

左慈

「……マジで殺す」

于吉

「貴方に殺されるのも悪くはない……ですが今は遠慮しておきましょう」

左慈

「………」

于吉

「私はこれから魏に向かい、貴方が来るまでに全ての準備を整えておきます……あとは貴方次第」

左慈

「分かっている……さっさと行けゲイ野郎」

于吉

「……ああっ、その目、その声……ゾクゾクしますね……私は貴方の為になら死んでも良い」

左慈

「チッ……さっさと失せろ」

于吉

「ふふ……では去りましょう……左慈。貴方を待っていますよ」そう告げて于吉は、空間に溶けるように姿を消した。

左慈

「……ふん。気持ちの悪い奴だ」自らもクズ野郎でありながら、左慈は吐き捨てるように呟くと、鋭い視線を劉備の城に向けた。

左慈

「待っていろよ。必ず俺が殺してやる……」

 

 その頃、魏にて。曹操は数人ほど抱えている軍師の1人、郭嘉を呼び寄せた。いよいよ、これから呉に攻めこむつもりのようだ。

郭嘉

「華琳様。出撃準備、整いました」

曹操

「ご苦労様。では一刻(約30分)後に出陣しましょう」

郭嘉

「御意……」郭嘉は納得いかないという顔で返事をするが、それに気づかない曹操ではなかった。

曹操

「……まだ不満があるようね、(りん)

郭嘉

「今、この時に孫策に闘いを仕掛ける意味が私には分からないのです。北方に袁紹の勢力がある以上、今は軍備の増強に専念すべきでは?」

曹操

「確かに袁紹は北方で勢力を伸ばし、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長している……だけど、どれだけ勢力を誇ったところで所詮は袁紹。後に回しておいても大過はない。だけど孫策はどうかしら?袁術を征服したあと、瞬く間に揚州を制圧し、軍備を整えている……今、孫策を叩かなくては、魏の将来に禍根を残す事になるでしょう」

郭嘉

「あ……」

曹操

「分かったかしら?」

郭嘉

「はっ……そういうお考えがあるのでしたら、確かにこの侵攻は意味があります。しかし……」

曹操

「なに?まだ懸念があるの?」

郭嘉

「は……群雄割拠が始まるを予測し、軍備の増強に努めてきましたが、黄巾党よりこちら、どうも質の悪い兵が混ざってきているようなんです。夏候惇、夏侯淵両将軍の調練によって、正規兵としての能力、そして何より華琳様に仕える兵としての誇りを教え込んできましたが、今は……それに例の魔獣共の事も……」

曹操

「手が回ってないと?」

郭嘉

「は……残念ながら」

曹操

「ふむ……ならばこそ実戦で調練しましょう。相手が英雄孫策であれば、生き残った兵は良き兵になってくれるでしょう」

郭嘉

「しかし、被害が大きくなる事も考えられますが……」

曹操

「致し方のない事でしょう。生き残る事も出来ない兵が居ては、全軍の力が衰える……覇業を為すためには強い兵が必要なのよ」

郭嘉

「御意。華琳様にお覚悟があるのならば、それで良いのです……では部隊の中核は正規の兵で編成。先鋒は徴兵した者達を配備します」

曹操

「……よろしく」

郭嘉

「では一刻後に」去り際にメガネを直し、兵達の指揮を執りに戻る郭嘉。

曹操

「人はただの駒。生き残った駒こそ、覇業を為すための力となる、か……ふふっ、欺瞞ね、華琳」そうひとりごちて、自虐する曹操だった。

 

 寿春城の門前では、見張りをしていた警備兵2名が駄弁っていた。

兵士a(モブ)

「……はぁ~。人手がないからって、休みの日まで出張らされるのも溜まらんよなぁ」

兵士b (モブ)

「そう言うなって。今、孫策様は大切な時機にある。……俺達だって頑張って協力しないと」

兵士a(モブ)

「それは分かってるけど……最近、連戦で疲れが溜まってるんだよ。疲れた状態で戦場に立ったら死ぬじゃねーか」

兵士b(モブ)

「そりゃそうだろうなぁ……でもまぁ、しばらくは大丈夫だろ」

兵士a(モブ)

「そう願いたいんだけどなぁ……」

兵士b(モブ)

「孫策様の敵になりそうなのって、隣国じゃ曹操ぐらいだろ?」

兵士a(モブ)

「その曹操が攻めてきたらどうするんだよ?」

兵士b(モブ)

「孫策様が何とかしてくれるとは思うけど……止そうぜ。こんな話。噂をすれば鬼が来る」などと離していると、他の警備兵が血相を変えて叫んだ。

兵士c(モブ)

「お、おい!北の方を見ろ!どこかの軍勢が押し寄せて来てるぞ!」

兵士a(モブ)

「ちょ……マジかっ!?」

兵士b(モブ)

「北って言えば曹操しか居ないじゃないか!おい、お前が噂するから……!」

兵士a(モブ)

「俺のせいかよ!」

兵士c(モブ)

「そんな事はどうだって良い!すぐに本城に伝令を出そう!」

兵士b(モブ)

「お、応!俺達は籠城の準備だ!」

兵士c(モブ)

「こりゃ偉い事になるぞ……っ!」その騒ぎを聞きつけた従魔トリオ。

フェル

『ほう、曹操とやらが喧嘩を吹っ掛けてきたようだな。これは面白い』

スイ

『ねぇフェルおじちゃーん。あるじが居ないけど、闘うのぉ~?』

ドラちゃん

『あいつも、いざって時はみんなを守れって言ってたじゃねえか。今がその、いざって時だぜ!』

スイ

『分かったぁ。スイも闘う~♪』

 

~再び曹操軍~

 

 呉へ侵攻中の曹操の元に、筆頭軍師の荀彧が自軍の現状を報告する。

荀彧

「華琳様。全軍、揚州に入りました……すぐにでも作戦行動を展開出来ますが」

曹操

「相手は英雄孫策……すぐにでも動きましょう。春蘭」

夏候惇

「はっ!」

曹操

「楽進、李典、于禁、郭嘉を連れて敵本城へ向かいなさい」

夏候惇

「御意!」

曹操

「秋蘭は廬江(ろこう)より東進し、敵本城の背後を脅かしなさい」

夏侯淵

「御意」

曹操

「張遼は騎兵を率い、各所から放たれる伝令の全てを補殺しなさい」

張遼

「この闘い、情報が鍵を握る、か……分かった。何とかやってみるわ」

曹操

「よろしく……私は周辺の拠点を制圧したあと春蘭に合流する。荀彧、許緒、典韋、程昱は補佐を」

荀彧

「御意」

許緒

「御意ー♪」

典韋

「御意です」

程昱

「御意」

曹操

「大軍を幅広く展開し、揚州という画板に描きましょう。英雄との闘いの全てを……」配下に命を下した曹操は、その後ポツリと呟いた。

曹操

(さぁ……孫伯符。世に謳われる者として、正々堂々と闘おうではないか――)

 

 雪蓮が向田と母の墓参りをしている間、留守を預かっていた冥琳は警備兵の言葉に衝撃を受けていた。

兵士(モブ)

「申し上げます!我が国に曹操軍が大挙侵攻してきました!現在、敵先鋒の部隊がこの城に向かってきております!」

冥琳

「どういう事だそれは!国境線の守備隊は何をしていた!」

兵士(モブ)

「そ、それが!守備隊より放たれた伝令が、全員補殺され、ようやく辿り着いた一人も、つい先ほど死亡し……!」

冥琳

「……そうか。その者の親族には充分報いてやってくれ」

兵士(モブ)

「御意……」

冥琳

「それで敵はどこまで?」

兵士(モブ)

「はっ!既に本城より五里(一里4㎞として約20㎞)のところに来ております!向田様の従魔殿が迎撃に出られはしましたが……」

冥琳

「……分かった。では少し下がっていてくれ」

兵士(モブ)

「はっ!」兵士が引っ込むと、冥琳と穏は顔を付き合わせて対策を練り始める。

冥琳

「曹操がこの時機に南下という事は、袁紹との勢力争いにケリがついたという事か?……いやそんなハズはあるまい」

「現時点では情報が来てませんからね……となるとどうしてこの時機に南下をしたんでしょう?」

冥琳

「分からない。詠めないわね、曹操の手の内が」

「ですね……袁術さんを蹴落とし、この城を手に入れたあと、まずは内政を充実させようと、呉に本城を移さなかったのが仇となりましたね。とにかく今はこの状況に対応しないと……私は軍部にいって祭様達と群議に入ります。冥琳様は雪蓮様を」

冥琳

「分かった」

 

~向田視点~

 

 俺達は口も聞かず、ただ黙々と掃除を繰り返し――すっかり綺麗になった墓石は、立派とは言えないまでも、充分に威厳を備えるモノとなった。

向田

「こんなトコかな?」

雪蓮

「ん。そうね……やっと綺麗に出来たわ」

向田

「だな……お母さんも喜んでるんじゃないか?」

雪蓮

「怒ってるかも……時間掛かりすぎだ、この阿呆ってね」

向田

「ははっ、色々聞いてるけど……孫堅ってスゴい人だったんだなぁ」

雪蓮

「スゴい人よ。江東で旗揚げした途端、江東、江南を制覇して孫家の礎を作ったんだから」

向田

「英雄だったんだな……」

雪蓮

「うん。確かに母様は英雄だった。けど……娘として見れば、母親失格だったかなぁ」

向田

「そうなの?」

雪蓮

「まだよちよち歩きしか出来ない私を、戦場に連れてったりしてたからね~……よくぞ今まで生き残ってこれたって思うわ」何しでかしてんだ孫堅さん?まぁ雪蓮の母親なら、それぐらいするだろうけどさ……娘さん、貴女そっくりに育ちましたよ……。

向田

「そりゃ言えてるな……でもお母さんの事、好きだったんだろ?」生前の孫堅に呆れつつも、俺は言葉を繋ぐ。

雪蓮

「そりゃね。私の師匠でもあるし……大好きだったわよ」そう言うと、雪蓮はそっと墓石の前に跪く。

雪蓮

「母様……ようやくここまで来れたわ。貴女が広げ、その志半ばで去らなければいけなくなった……私達の古郷(ふるさと)。その古郷は今、孫家と、呉の民達の下に戻ってきた……見てる?母様……今から我ら孫家の悲願が始まるわよ」

向田

「孫家の悲願……天下統一だっけ」

雪蓮

「天下統一が本当の悲願じゃないわ。本心を言うと天下なんてどうでも良い。私はね……呉の民達が。そして私の仲間達が笑顔で過ごせる時代が来れば良いの。天下だの権力だのそういうのに興味はないわ」

向田

「笑顔で過ごせる時代、か……ここじゃ、そういうのって難しいよな」かと言って今更、俺が拠点とするレオンハルト王国にみんな揃って移住する訳にもいかないよな。まして雪蓮が民達を捨て、呉を出ていくハズがない……

雪蓮

「その為の天下統一なのよ……天下を統一し、一つの勢力がこの大陸を治めれば、庶人に対して画一的に平和を与える事が出来るでしょ?」

向田

「その為の天下統一、か……」

雪蓮

「そう。それが我ら孫家の願い……だから私はこれからも闘うの。闘えば、兵だけじゃない。庶人だって傷つく……笑顔がなくなる……それは分かってる。矛盾してるけど……でも、闘わなければ何も手に入れる事が出来ないと思うから――」そうか。元居た世界にも声高に平和を謳っていた人も多かったけど、結局彼らは他人の良心を当てにしているに過ぎなかったんだ。本当に平和を願う気持ちを謳って良いのは、雪蓮みたいに自ら道を切り開いた人達だけなのかもしれない。俺はそんな思いを抱えつつ、雪蓮に意見を述べてみた。

向田

「……人の生き方に論理なんて求めたってムダだって思う。矛盾してようが何だろうが、自分の考えを実現出きればそれで良いんじゃないかな……?」

雪蓮

「そう思ってくれる?」囁くように返す雪蓮。

向田

「思うよ。そして支えようって思う。フェル達はともかく、俺自身がどれほどの力があるのか。どうすれば雪蓮を助けてあげられるのか……それは分からないけど。でも俺は全力を尽くして雪蓮を助けたいって、そう思ってる」

雪蓮

「……ふふ」

向田

「な、何だよ?俺、おかしな事言ったか?」

雪蓮

「ううん……やっぱり蓮華に譲るの、失敗かもなぁ~って」

向田

「またそういう事を言う……」俺の気持ち、どうしてくれんだよ……ったく。

雪蓮

「だって剛、いい男なんだもん……独占しとけば良かったかなぁ~?」

向田

「ははっ……雪蓮も少しは嫉妬してくれるんだ?」

雪蓮

「するわよ~。私、独占欲強いもの」

向田

「嘘だぁ?」

雪蓮

「ホントだってば。けど……良いの。剛はみんなのモノだから。時々独占出来るって事で満足しとく……じゃないと蓮華に怒られそうだもの」そんな風に言いながら、雪蓮は喉を鳴らして笑ってみせる。

雪蓮

「さ、そろそろ帰ろ。本当に蓮華が怒鳴り込んできそうだし」

向田

「もう良いのか?」

雪蓮

「ん。充分よ」大きく頷いた雪蓮が、再び墓石の前に跪く。

雪蓮

「そろそろ行くわね、母様。これから忙しくなると思うから、中々来られないと思うけど……でも貴女の娘は命の限り闘うから……母様が思い描いた夢。呉の民達が思い描く未来に向かってね……母様……天国から見ていて。貴女の娘達の闘いぶりを。そして呉の輝かしい未来を――」優しくお母さんに語りかける雪蓮の横顔。それに俺は目が釘付けになり、心臓が高まる。何だかここだけ時間の流れが止まっているようだ。

 

 そんなゆっくりとした時間は突然ぶち壊された。

 

~暗転~

 

 いきなり放たれた矢が、雪蓮の肩を貫いた。

雪蓮

「なに……これ……?」

向田

「矢……だ!ちくしょう!誰だっ!どこにいやがる!」護身用にと持っていたミスリルの槍を構え、俺は矢が放たれた方向へと走り出す。

兵士(モブ)

「ひ、ひっ!」茂みから現れた数人の白装束が、俺に背を向けて脱兎の如く逃げていく。

雪蓮

「剛!追いかけちゃダメよ!」

向田

「雪蓮……どうしてだよ!?」

雪蓮

「あなたにもしもの事があったら……蓮華が怒るでしょ……?」そう言いながら、雪蓮はゆっくりと立ち上がろうとして――膝から崩れ落ちそうになる。

向田

「危ないっ!」ミスリルの槍を地面に投げ捨て、俺は咄嗟に雪蓮の身体を支えた。

雪蓮

「ぐっ……ううっ……はぁ……はぁ……はぁ……不覚だったわ。こんなんじゃ……あの世で母様に怒られそう……」

向田

「し、喋らなくて良い!傷はどうだ?」

雪蓮

「分からない……けど……」瞼は閉じかけていて、顔からは血の気が引いていく。どうやら矢には毒が塗ってあったようだ……クソッ、あいつらは後回しだ!今は雪蓮を何とかしないと。確かアイテムボックスにスイ特製エリクサーを何本かしまってあるハズだ。

向田

「雪蓮、飲め!」だが既に虫の息の雪蓮。エリクサーを飲む力も残ってなさそうだ。このままじゃ、間違いなく死んじまうぞ。

向田

「えーいっ、やむを得ん!」俺は口移しで、雪蓮にエリクサーを飲み込ませた。お叱りなら後でいくらでも受けてやるさ。雪蓮は眠ってはいるが、顔色を取り戻して、呼吸も穏やかになっていった。ホッと一安心する俺。しかし息を吐く間もなく、蓮華が駆け込んできた。

蓮華

「姉様!城で緊急事態が……!」

向田

「蓮華!ここだっ!」

蓮華

「姉様っ!?どうしたのですか!?」

向田

「眠っているだけだ。心配ない」

蓮華

「……剛、何があった!?」

向田

「刺客が弓で雪蓮を狙撃して……幸い良い薬があったから、飲ませて大事には至らなかったけど」

蓮華

「何だとぉ……っ!?すぐに犯人を捜し出し、八つ裂きにしてくれる!」

向田

「落ち着けよ、蓮華」

蓮華

「しかしっ!」

向田

「孫呉の次期国王が取り乱すモンじゃない……それに雪蓮は大丈夫だ。今は薬が効いて眠っているだけだから」

蓮華

「本当か……?」

向田

「うん……それより緊急事態って?」

蓮華

「あ、ああ。曹操が国境を越えて我が国に侵入。既に本城の近くにまで迫っているようだ」

向田

「何だって……!?伝令とか見張りとか、そういうのはどうしたんだよ?」

蓮華

「悉く( ことごと )補殺されてしまったらしい……一人の勇敢な伝令が、命を賭して情報をもたらしてくれたんだ。それで姉様に……」

向田

「フェル達は?」

蓮華

「迎撃に討って出てくれている」

向田

「(なら大丈夫か……)」

雪蓮

「うぅ……」

蓮華

「姉様っ!」

向田

「雪蓮!」

雪蓮

「……蓮華、さっきから声が大きいわよ。おちおち寝てもいられないじゃない……」

蓮華

「……良かった。本当に良かった……」安堵して泣き崩れる蓮華。俺は雪蓮の背中を起こした。

雪蓮

「それより、状況は理解したわ……私もすぐ城に戻る。蓮華は先に戻って出陣準備をしておきなさい」

向田

「……立てるか?ムリなら俺が担いで行くけど?」

雪蓮

「……ムリ。剛、おんぶして」全く、しょうがないなぁ……

 

 




当初は途中で切って、~暗転~から次話を始めるつもりでしたが、客観的に見ると雪蓮の無事までは確認したいかなぁと思い、結果、いつもより長めの話になってしまいました。今更ですがどっちが良かったでしょうね?
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