どうも無印と真のバランスが悪い……
ムコーダの語りを一部変更しました。
~向田視点~
蓮華
「部隊の掌握はどうなった!」
思春
「数こそ減ってないものの、兵の動揺は思ったより激しく、態勢を整えるにはまだ時間が掛かりそうです!」
明命
「敵軍、突撃開始!兵が駆け下りてきます!あと、何やら鉄の塊のような物が!」あれは……!戦車じゃないか!あいつら何考えて……てか、どこであんなの手に入れたんだ!?
亞莎
「敵軍先鋒、旗は陣と深紅の呂旗!」しかも呂布が戦車を先導してきたっ!何かメチャクチャだな……!
優希
「呂布は僕が引き受けます!」優希君は2体の従魔と一緒に呂布の前に躍り出る。まさか……この場で呂布を説得する気な訳?
フェル
『……あれがお主の世界にあった武器か?』俺を背に伸せたフェルが尋ねる。正確には武器というより、乗り物だけどね……まあ人が乗れる武器でも合っているか。
スイ
『おっきいねぇ~』
ドラちゃん
『上等だぜ!返り討ちにしてやんよ!』フェル、スイ、ドラちゃんVS3台の戦車が始まる……って、あれ!?俺フェルの背中に乗ったまま!おーい!頼むから、俺を巻き込まないでくれーっ!
~ここから視点なし~
祭
「あのデカいのはフェル達に、呂布は有希に何とかしてもらうとして……権殿、他は儂に任せておけ!」
蓮華
「祭、いけるのかっ!?」
祭
「当然じゃ!公謹、付き合え!」
冥琳
「お供しましょう……蓮華様、我らが時間を稼いでいる間に態勢を整えておいて下さい」
蓮華
「分かった!……頼むぞ、二人共!」
冥琳・祭
「「御意!」」祭は直属の配下の兵を集め、檄を飛ばす。
祭
「黄蓋隊!我らの部隊で敵の第一波を防ぐ!我が最愛
兵士達(モブ)
「「「「応っ!」」」」
祭
「黄蓋隊、突撃じゃ!呂布のような青二才に負けるでないぞ!」
兵士達(モブ)
「「「「おおおおぉぉぉぉーー!」」」」
陳宮
「三度目の正直です!今度こそ呂布殿がお前達をこてんぱんにするのです!」こういう舌戦は大将が務めるのが普通だが、口下手な呂布は何も言わない。代わりに陳宮が祭と冥琳を煽る。
冥琳
「ふっ……二度あることは三度ある、の間違いではないのか?」流石に冥琳は動じない。
陳宮
「ぐぬぬぬ……っ。く、悔しいのですー!」
呂布
「……大丈夫」
陳宮
「呂布殿ぉーっ!」
呂布
「……負けない」そして戦闘が始まる……。
呂布が先鋒を張った劉備軍第一波を何とか撃退した孫呉。
祭
「やったぞい!儂らの勝ちじゃ!」
冥琳
「祭殿、呂布の後ろには劉備が控えております。気を抜かず行きますよ!」
祭
「分かっとる。まだまだ暴れ足りんぞぉ!」
~向田視点~
祭さんの黄蓋隊が呂布隊と闘う中、俺とトリオが率いる部隊に突進してきた戦車隊。数こそたった3台だが、それでも俺達にとっては相当な脅威となる。フェル達が居なければ、孫呉も闘わずして敗北の道を選んでいただかもな。
隼人
「結局、闘うハメになったな」
竜馬
「あぁ……残念だぜ向田さん」砲弾が俺達の方へ発射された。一発目はスイが身体を使って弾き返し、二発目はドラちゃんの氷魔法で冷やされ、勢いを落として俺達に届く前に地に沈んだ。所詮近代兵器もこいつらの敵じゃなかったって事か。
慶子
「だったら車体でタックルよ!」3台目の戦車がスピードを上げてフェルに突っ込んでくる!しかし華麗に躱したフェルから逆に雷魔法を浴びせられて、走行不能となった。しかしあと2台は砲弾を撃っただけだし無傷。その間に呂布は敗れ、逃げ出したようだ。
~劉備サイド~
趙雲
「愛紗!前方で呂旗が倒れた!いよいよ敵の本命がこちらに来るぞ!」
関羽
「恋はどうしたっ!?」
馬超
「大丈夫、無事みたいだ。こっちに下がってくるみたいだぜ」
劉備
「良かったぁ~……雛里ちゃん、恋ちゃんを連れて城に下がっておいて」
鳳統
「了解です♪」
張飛
「じゃあ竜馬お兄ちゃん達が怪物を食い止めてる間に、鈴々達で敵の本隊をやっつけるのだ!」
関羽
「ああ……私達はこんなところで負ける訳にはいかん。鈴々、星、翠……頼むぞ」
張飛
「分かってるのだ♪」
趙雲
「ふっ、任せておけ」
馬超
「敵が強けりゃ強いほど、腕が鳴るってもんさ!」
劉備
「よろしくね、みんな……無事に戻ってきて」
関羽
「御意……では行くぞ!」
張飛・趙雲・馬超
「「「応っ!」」」
~向田視点~
俺達が戦車隊と交戦している間に、劉備軍の本隊が動き出したらしい。これは不味いぞ……兵の数はこちらが上だけど、有能な将となると敵側に分がある。何とか戦車隊を片付けて、俺達も本隊に合流しないと……けどこっちもギリギリなんだよなぁ。
~孫呉サイド~
兵士(モブ)
「敵本隊、動き出しました!」
祭
「来たか!策殿ー!」
雪蓮
「分かってる!全軍迎撃準備だ!」
明命
「はっ!周泰隊、前に出ます!」
思春
「甘寧隊も続くぞ!我らで前曲を取り、敵本隊の初撃を受け止める!」
雪蓮
「来たっ!蓮華、兵達に下知を!」
蓮華
「はっ!各員、これより反撃を開始する!劉備を打ちのめし、勝利の栄光を掴もうではないか!」
兵士達(モブ)
「「「「応っ!」」」」
蓮華
「全軍、攻撃開始ーーーーーっ!」
関羽
「呂布をやるとは想像以上の力……だがそれもここまでだ!我が義の刃にかけて、この先は一歩たりとも通さん!!」
蓮華
「ふっ……我ら孫呉の
明命
「敵が崩れましたー!」
思春
「雪蓮様っ、蓮華様っ!我らの勝利です!」
蓮華
「頑張ってくれた皆のおかげだ!ありがとう!」
雪蓮
「まだよ!剛達を援護しないとっ!」流石に劉備軍本隊は強かったが、孫呉は辛くも勝利した。一方で蜀の頼りの戦車あと2台、竜馬と隼人はトリオと激戦を繰り広げている。慶子は有希君に取り押さえられていた。
隼人
「本隊がやられて、慶子が囚われたか!」
竜馬
「なろぉっ……!ぶっ殺してやる!砲弾が効かねえなら……」戦車の脇から触手らしき物が出現した。ウネウネと揺めきながら、フェル達の身体へ向かって伸びていく。何これ?メッチャ不気味なんだけど!?けどやるだけムダじゃないかなぁ……
フェル
「フンッ、その程度かっ」思った通り、触手もフェルの結界魔法の前では全くの無力だ。ドラちゃんはそもそも的が小さすぎるし、スイは文字通りの意味で掴みどころがないしね。
向田
「よしっ、止めはスイに任せよう!」
ドラちゃん
『え~?何でだよ!?』
向田
「考えてみなよ、相手は金属。燃やしたり壊したりしても、修復してまた襲撃に来る事も考えられるぞ?その点、酸で溶かしちゃえばそれも不可能だろ?」
フェル
『……なるほど。溶かしてしまえば修復も出来んという訳か。それが最善であろう』
ドラちゃん
『……確かに面倒臭ぇ相手だしなぁ』
向田
「そういう事。スイ、よろしくね」
スイ
『うん!スイ、頑張っちゃうよぉ~』スイが連中の頭上に大きな液体のボールを浮かばせる。一見水に見えるけど、実はこれ強力な酸なんだよね。
スイ
『溶けちゃえー!』巨大な酸球が戦車の真上で弾ける。砲身は落ちて、キャタピラは変な固まり方をして完全に動きを封じられた。車体上部の出入口も塞いだ!けど……
竜馬
「クソッ、脱出するぞ隼人!」
隼人
「この借りは……必ず返す」あいつら、車体下部にも脱出口を作っていたのか!仲間を見放して劉備軍の本隊へ逃げ出した2人。まあ、この状況じゃそうせざるを得ないか。1人捕虜に出来ただけでも上出来かな。
~劉備サイド~
兵士(モブ)
「関羽将軍!前線が総崩れとなっております!このままでは───っ!」
関羽
「落ち着け!いまだに決着は付かず!落ち着いて前線を立て直し、反撃に移るぞ!」
竜馬
「俺達もすぐ前線に復帰する!」
関羽
「竜馬!隼人!無事だったか!」
隼人
「切り札は戦車だけじゃない!」
趙雲
「朱里は桃香様と共に後方へ下がれ!」
諸葛亮
「は、はいっ!」
劉備
「やだ!みんなが戦場で頑張ってて、慶子ちゃんも捕まったのに私だけ逃げるなんて出来ないよ!」
馬超
「我が儘言わない。桃香様はあたし達にとって大切な存在なんだから。守るのは当たり前だろ?」
張飛
「そうそう。それに鈴々達はちゃーんとお姉ちゃんのところに帰るから、安心してれば良いのだ」
劉備
「でも……」
関羽
「貴女さえ居れば、まだ我々は闘える。だから……お願いします。後方に下がっていて下さい」
劉備
「……分かったよ。けど!みんな……絶対絶対、ちゃんと帰ってきてよ?」
馬超
「当然!」
趙雲
「必ずや慶子も救いだし、貴女の下に帰りましょう……朱里。桃香様を頼む」
諸葛亮
「はいっ!さ、桃香様……」
劉備
「うん……」劉備が本陣へ下がろうとしたその時、斥候兵が血相を変えて報告にきた。
兵士(モブ)
「も、申し上げま-----す!」
~向田視点~
残念ながら有希君の呂布説得は失敗した。代わりといってはアレだけど、元自衛官の巴慶子を捕虜としてこちらの手中に納める事が出来た。
雪蓮
「で、こいつはどうする?」
冥琳
「人質にするつもりか?」う~ん、やるだけムダじゃないかな?劉備は分からんが、竜馬も隼人もあっけなく見捨てたようだし。とはいえ、平気でそうした訳でもなさそうだけど。
慶子
「想定内よ。私ら互いの足を引っ張らないために、誰か捕まっても見捨てようって決めてたのよ」いやはや流石に元自衛官。決死の覚悟でフェル達に挑んだのか。
有希
「この人をどうするかこの戦が終わってから考えた方が良いでしょう」そうだな。それより戦線はどうなっているかな?
思春
「敵前線、総崩れになっております!」
蓮華
「よし!全軍、総攻撃に移るぞ!」
祭
「よっしゃー!先鋒は儂に任せぃ!」
明命
「祭様、お供致します!」
祭
「応、来い来い!儂らで劉備の軍をコテンパンに潰してやろうぞ!」
明命
「はっ!」どうやら順調のようだ。さてこのあとは……
兵士(モブ)
「も、申し上げまーーーーーす!」ん?見張りの兵士が慌てて報告にきたぞ。何かあったのか?
蓮華
「なんだっ!」
兵士(モブ)
「い、今しがた、陣の辺りをウロウロしていた不審者を捕らえたのですが、それが……」
思春
「どうせ敵の間者だろう」
兵士(モブ)
「いえ、それが取り調べたところ、自分達は魏の武官だと……」
蓮華
「……どういう事だ?」
穏
「投降しに来たんでしょうか?」
冥琳
「でも投降したいって思うほど、魏は追い詰められているとは思えんが……?」そうだよな。寧ろ今の魏は、三國で最も有力な大国だ。
祭
「そんな事今考えても仕方なかろう」
小蓮
「そうそう!会って話した方が早いわよ!」確かにシャオの言う通りだな。
蓮華
「……では会って話を聞いてみよう。その者達をここへ連れてこい」
思春
「しかし蓮華様!それはあまりにも危険すぎますっ!」
向田
「それは大丈夫。蓮華にはフェルをつけるし……頼めるかな?」
フェル
『良かろう』そして連行されてきたのは、夏侯惇と夏侯淵の姉妹と、シャオとあまり大差ない年格好の少女の2人連れだった。
夏侯淵
「お目通りを許していただき、感謝する」
夏侯惇
「……」
雪蓮
「で、どういう事?何で貴女達が我が陣地を訪ねに?」
思春
「もしかして雪蓮様の命を狙いに来たのではないだろうなっ!?」思春は警戒を緩めない。
夏侯惇
「誰がそんな卑怯な真似をするかっ!」
亞莎
「あ、あの……どっちも落ち着いて下さい~(困)」
穏
「そうですよぉ~。まずはお話を聞いてみましょう~」そうだよな。曹操に次ぐ魏の幹部連中が、一体俺達に何の用だ?
夏侯淵
「話せば長い事になるのだが……」そして俺達は夏侯淵の口から衝撃的な話を聞いたのだった。
夏侯淵が語る衝撃の話とは?しかし次回は閑話の予定なので、かなり遅い投稿になります……