(^_^ゞそれにしても間が空いたなぁ(遠い目)
~劉備陣営(視点なし)~
その頃、蜀では軍法会議が行われていた。
諸葛亮
「桃香様。たった今、孫呉の軍勢が出陣したとの報告が届きました。まずは予定通りですね」
劉備
「……予定通りなのかな?」
諸葛亮
「はい。道中何もなければ、予定通り合流出来ることになるかと」
劉備
「了解……私達の準備は整ってるのかな?」
関羽
「はっ。集められるだけの兵を集め、すでに部隊の編成を終えております」
呂布
「……恋も協力する」
劉備
「うん。恋ちゃん……一緒に頑張ろうね」
呂布
「……(コクッ)」
劉備
「いよいよ、白装束さん達と決戦だね……でも朱里ちゃん。周瑜さんと話してた、大軍相手の闘い方ってどういうことなの?」
諸葛亮
「それは……内緒です。すみません」
趙雲
「内緒?ふむ……我らにも作戦内容は教えられんというのか?」
諸葛亮
「はい。彼らが勢力を拡大出来た一つの要因。それは諜報能力の高さだと思うんです。そして……間違いなく、我が陣営にも彼らの間諜が紛れ込んでいるでしょう。だから、今、ここで作戦を言うワケにはいかないんです……」
劉備
「そっかー……じゃあ作戦はぜーんぶ朱里ちゃんにお任せしちゃうね」
諸葛亮
「え……?良いんですか……?」
劉備
「うん。朱里ちゃんのこと、信じてるから♪」
諸葛亮
「……ありがとうございます!ご期待に応えられるように、たくさん頑張りますね♪」
劉備
「こちらこそ、よろしくね♪」
諸葛亮
「はい!では皆さん、二刻後に赤壁に向けて出発しましょう♪孫策さん達と合流したあとは、各部隊を編成し直し、敵が来るのを待ちます!」
関羽
「分かった。ではすぐに準備に取りかかろう……行くぞ、星」
趙雲
「応っ」
その頃、左慈と于吉は曹操の拠点だった許昌を乗っ取り自分達の拠点としていた。左慈は白装束を使い、かの地で暮らす人間を皆殺しにしようとしたが、それを見越したデミウルゴスが一足先に『呉に降りた天の御遣いに従い、即刻許昌を捨てて逃げるように』と街の人々に天啓を授けていた。当然向田もこの報せを受けて、フェル達を伴って人々を建業まで先導した。蓮華を始め、呉の首脳陣は左慈の企みをナゼ向田が知ったのか不思議がっていたが。
荀彧
「左慈。たった今、呉の国内に放っていた細作から報告が送られてきたわ……どうやら孫権と劉備が再び同盟を組んだみたいね」
左慈
「ケッ、素早いこった……流石周公謹に諸葛孔明……といったところか」
于吉
「御意……戦闘をしていた両軍がここまで早く和睦、同盟の流れを作るとは」
荀彧
「そもそもアンタが華琳様を利用しようと目論んだのが失敗の元じゃない……」
于吉
「オヤ?曹操を裏切った貴女が今更何を?」
荀彧
「何ですって!」操られて左慈達についているとはいえ、曹操への(歪んではいるが)愛を断ち切れない荀彧と于吉は目から火花でも出しそうな勢いで睨み合うも、左慈に怒鳴り付けられる。
左慈
「黙れ貴様ら……!劉備も孫策も流石にバカではない、ってことか。来るなら来い!にわか同盟なぞ、この俺が打ち砕いてやる!」
于吉
「そうは言いますが左慈。劉備と孫権が結盟したということは、敵の数が膨らんだということです……一筋縄ではいきませんよ」
左慈
「荀彧。両軍の動きはどうなっている?」
荀彧
「劉備、孫権ともに本拠地を出て、長江流域、赤壁へと向かっているそうよ」
左慈
「そうか……なら俺達もそこへ向かう。移動の準備を急がせろ!」
荀彧
「待ちなさい!赤壁などに向かわず、下丕と建業を制圧すれば、この闘いに勝てるわよ」
于吉
「そうしたいのは山々ですがね……あのクソジジイのことです。それならそれで何かの策を呉の御遣いに授けているに決まってます。この許昌が良い例です」
左慈
「ああ。だったら正面切って奴らを殺してやればクソジジイをより悔しがらせてやれる」口角を上げる左慈。その恵美には悪意がある、もとい悪意しかない。
~向田視点~
元許昌の人々を連れて、赤壁の城に到着した俺達。ここが主戦場になるのかと、冥琳に聞いてみると
冥琳
「まさか。ここは劉備と合流するための城だよ。主戦場はここより北方になるだろうな」と返ってきた。
穏
「やっぱり船戦になりますかぁ」穏がいつになく、神妙な面持ちで呟く。
冥琳
「白装束の大軍と平地で闘う気にはなれんからな」
フェル
『なら平地に誘き出せ。そうしたら我が単身で向かって一捻りにしてくれる!』相変わらず水嫌いのフェルが吠えるが、プリウスに諭された。
プリウス
『そんな自ら弱点を晒すなんて戦法、愚の骨頂でしかないっスよ。奴らだってお見通しのハズっス』プリウスにハッキリ言われて、フェルも流石に渋々といった様子ながらも引き下がった。
有希
「しかし……敵の動きが読めませんね。左慈達はどんな進路で赤壁に向かっているのか……」
穏
「私達が建業で態勢を整えたのと同様に、左慈も自らの拠点に戻って態勢を立て直したと見るべきでしょうね」
亞莎
「となると、許昌を進発した左慈は、新野から襄陽を通り、江陵を落として赤壁に来る、という流れでしょうか……」
冥琳
「その通りになるだろうな」
向田
「いよいよ決戦間近ってことか……ところで肝心要の蓮華はどこへ行ったの?」
雪蓮
「蓮華は劉備を迎えに行っているわ……劉備と合流したあとは、すぐに赤壁付近に陣を張るから、そのつもりで居てね」
向田
「げっ。また移動?……この城でしばらくゆっくり出来るんだと思ってた」
穏
「暢気ですねぇ、剛さん」
フェル
『お主……一番言われたくないヤツに言われてるぞ……』
穏「ひどっ!」
亞莎
「とにかく。今は劉備さんの合流を待ちましょう」
冥琳
「ああ」
やがて、劉備の参着が報告され、俺達は再び兵を率いて城の外に出た。長江のほとりに布陣した俺達は、軽く自己紹介を交わしたあと、すぐに劉備達との合同軍議に入った。
劉備
「状況はどうなっているんです?」
蓮華
「現在、左慈は襄陽より荊州方面に周り、我らの城である江陵を攻めている……ここに来るまで、あと一日程度というところだろうな」
劉備
「あと一日……いよいよ決戦なんですね」
蓮華
「そうだな……穏。左慈の率いる兵の正確な数は出たか?」
穏
「はい。江陵より放たれた伝令の報告によれば、敵はおよそ四十万ほどかと」
関羽
「四十万っ!?……我らと差がありすぎるな」
趙雲
「我らは両軍合わせて十五万ほど……この闘い、厳しくなりそうだな」
向田
「で、でもこっちにはフェル達が居るし、そっちにも戦車や戦闘機があるだろ?」
有希
「とはいえ、向こうもこちらに近代兵器があることも既に折り込み済みでしょう。プリウスやフェル達への対策も考えているのでは?」
思春
「と、なると何か策を講じる必要があるな……」
明命
「一概に策と言っても、何をどうすれば良いのやら、ですねぇ~……」
冥琳
「明命の言う通りだろう……いくつか策はあるが、どれも決め手に欠ける」
諸葛亮
「敵は我らの数倍ですからね。よっぽどの策でない限りは、数の暴力で粉砕されてしまうでしょう」う~ん、確かに……俺達はまだしも、孫呉や劉備達はやられちゃうよなぁ。それじゃそもそも参加する意味がない。何か手はないものか。さしもの冥琳も眉間に皺を寄せ、あれこれ考えているようだ。
フェル
『そんなもの決まっておろう、策なぞ要らん。ただ飛び込んで敵を一掃すれば良い』そこへフェルが口を挟んできた。
向田
「相変わらずムチャなこと言うなあ……」俺が呆れていると
ドラちゃん
『そうだぜ。闘いなんてのは身体動かしてナンボだろ?いちいち策とか練る必要ねえよ』ドラちゃんもフェルに賛同している。ったく、お前らはそれで良いかもしれないけどさ……兵士達のことも少しは考えてやれよ。
祭
「うむ。お主分かっておるではないか」祭さんまでフェルに賛同し始めた。
祭
「そもそも戦は我ら武官の仕事じゃ。頭でっかちの文官どもが、ゴチャゴチャと御託を並べて進むもんでもないわい」
冥琳
「……それはどういう意味だ?」
蓮華
「冥琳、怒るな……祭とて本気で言っているワケではない」
祭
「いいや、本気さね……曹操との大戦を前に、策が何だ、作戦がどうだ、ピーチクパーチク言葉遊びをしておるひよっこ共に、いい加減腹が立っとる。貴様ら、戦を盤上の遊戯か何かと間違えとりゃせんか?戦とはなぁ!己の力を最大限に発揮して、敵を殺戮することじゃ!」
フェル
『大賛成だ!』
ドラちゃん
『オウ!』
スイ
『オ~♪』あ~あ……スイまでノッちゃったよ。
有希
「アレ?これってひょっとして……」有希君が何かを思い出したように呟いた。
向田
「どうかした?」
有希
『この光景……僕らが知ってる三国志演義にも同じ場面があったハズですよ』俺の問いに念話で答える有希君。そして詳細を説明されて、俺も納得する。ならこれ以上口を出す必要はないな。
その後……祭さんは軍議より連れ出され、フェル達は意見が通らないとみると、ふてくされてこの場から姿を消した。しかし有希君から実情をきいたとはいえ、この状況は居心地悪いな……
関羽
「……周瑜。はっきりと言わせてもらおう。今の貴様らと同盟を組むことに、我らは危惧を抱いている」関羽が蜀を代表して、苦言を呈しにきた。ま、想定内だな。
張飛
「闘いの前なのに、ああいうのはないのだ」
趙雲
「ああ……兵の士気を削ぐこと甚だしいぞ」この前冥琳に論破されたせいか、蜀の連中言いたい放題だな。
冥琳
「……孔明。貴様も同じ意見か?」冥琳は関羽や趙雲に見向きもしないで孔明ちゃんを問い質す。
諸葛亮
「言葉を返さなくても、周瑜さんは分かってくれていると思います……」孔明ちゃんは何か気づいてるみたいだな。まあ相手こそ違えど、元々は諸葛孔明の策だし。当たり前っちゃあ当たり前か。
冥琳
「そうか……関羽よ。これは呉内部のこと。同盟を組んだとはいえ、内部の人事については口を出さないで欲しいな」
関羽
「何っ!?」
向田
「ま、まぁまぁ……黄蓋のことで不安になるのも分かるけど」俺が関羽を宥めようとすると、珍しく有希君が口を挟んできた。
有希
「左慈との闘いには何ら影響はない。それは保証するから、ピリピリしないで貰えると助かる」
劉備
「影響ないって……どうしてそんなことが言えるんですか?」
向田
「んー。俺達の絆は、こんなことでどうにかなるほど弱くはないからね」
劉備
「絆……ですか」
向田
「そう。絆……劉備達にだって、絆があるだろ?その絆、すぐに切れる?」
劉備
「絶対に切れませんよ!」いつになく強い口調で答える劉備。俺は諭すように話を続ける。
向田
「なら、そういうことだよ」
竜馬
「なあ向田さん……ひょっとして」蜀の元自衛隊チームも何か気づいてるようだが、
有希
「さっきも言ったけど、どこに人の目があるか分かりません。その時まで口を噤んで下さい」有希君が口止めすると竜馬は諦めたような表情になり、隼人はずる賢そうな笑みを浮かべる。1人だけよく分かってないみたいだけど。
隼人
「……フッ、そういうことか」
慶子
「?」
劉備
「……分かりました。じゃあ今のところは、まだ静観しておきます」
向田
「そうしておいてくれると助かる……まぁ、詳しいことは孔明ちゃんに聞いてくれ」
劉備
「朱里ちゃんに?」
向田
「そ……それで良いだろ?孔明ちゃん」
諸葛亮
「はいっ!ちゃんと説明しておきますから、安心しておいて下さいね」
向田
「よろしく……蓮華」
蓮華
「え……?」
雪蓮
「いつまでも放心してないで。とりあえず、今はこの軍議を終わらせるわよ……まだもう少しだけ、時間はあるんだから」俺と蓮華に割って入って、蓮華を促した雪蓮は俺の方に首を回しウィンクしてみせる。勘の鋭い雪蓮のことだから、祭さんと冥琳が何を目論んでるか大体の察しがついたんだろうな。
蓮華
「あ……そ、そうですね。劉備。それで良いか?」
劉備
「私達は構いません……じゃあ私達は天幕に戻りますね」そんな言葉と共に、ペコッと頭を下げた劉備は仲間達と共に立ち去っていった。
次も大分先になると思います。気長にお待ちいただければ幸いです
本編が終了したあと、追加話を書くかもですが「こんな話が見たい」なのはありますか?候補は次の通り
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