がっこうぐらし!RTA_ヤンキーちゃんで覚醒特殊エンド   作:どけどけうに

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(2話でワンセットなので)初投稿です


その1 りーさん視点 悪夢とヤンキー

 

 

 

 

 

一瞬の出来事だった

 

 

その日、私は生まれてはじめて、死というものを間近に感じた

 

 

 

高校も3年生になり、元々勉強は出来た方だった私は、真面目にコツコツ授業を受けていたので、単位も落とすこと無く、学校も少なくなった授業と園芸部の菜園に顔を出すくらいだった。

 

 

その日丁度るーちゃんの、妹の小学校の送り迎えに来ていた時だった

 

姉妹揃って、というか、私も活発な方ではなかったので、妹もかなり大人しい方だった

 

 

最近自由な時間が多く取れているためか、高校三年生ということもあって、進路について考えることはあれど、どうしても余裕を感じられずにはいられなかった

 

この後るーちゃんを家に連れ帰ったらどうしようか?

 

夕飯の買い物を済ませてしまおう、1度園芸部に顔を出すのもいいかもしれないし、何なら帰り道に少し寄り道でもしてしまおうか?

 

そんな風に、るーちゃんと手を繋ぎながらぼうっと考えていた

 

 

今思えば、それは油断だったのかもしれない。

 

 

 

 

急にるーちゃんが走り出してしまった、風で帽子が飛ばされてしまったのだ

 

ぼーっとしていたためかワンテンポ遅れて止めに行こうとした

 

 

視界の先の光景に、全てを奪われていた

 

 

帽子が飛ばされた方角は車道

 

 

 

クラクションを鳴らす車に当たる寸前だった

 

 

 

一瞬、後悔と喪失と恐怖が入り交じった感覚が、私を支配した、凍ったように体が動かない

 

 

まるでその先に何があるのか、わかってしまったようで、心臓が冷たい何かに、握り潰されるような感覚を覚えて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「しゃらぁぁぁぁ!」

 

 

 

 

瞬間、雄叫びと共に何かの影が私を掠めていた

 

 

受け入れられない、しかし起こるはずだった惨劇が、私の前に起こっていなかった、

 

 

2転3転する現場に何が何だかわからないまま、ゴォン!と鈍い音がする後ろを、釣られるように振り返った、

 

 

「いっっだぁ゙...くっそ、アホガキ......」

 

 

余りにも衝撃的な体験だったのか、1秒事がまるで写真のように焼き付いていた

 

悪態をつきながら倒れ込む女性は、背中まで伸びた長い髪の茶髪、顔立ちはマスクをしているものの、キツめではあるが大人びて整っているのがわかる、上からスカジャンを羽織っているが、自分と同じ学校の制服なのがわかった。

 

 

「おい、ガキンチョ、どっか痛いかぁー?」

 

「((・・。)(。・・))フルフル」

 

先程のそれで、強く背中を打ったのか、少し怠そうな声でるーちゃんにきいた

 

るーちゃんは、ぽかんと口を開けたまま、その女性の胸の中で、首を横に振っている

 

かく言う私も未だに口が塞がらなかった

 

 

 

るーちゃんが生きている

 

 

 

 

「...るーちゃん......

 

 

 

 

 

 

 

 

るーちゃん!」バッ

 

 

マスクの女子から出て来たるーちゃんを、気づけば抱きしめていた

 

 

 

 

るーちゃんはまだ小さい子供だ、大切な家族なのだ

 

 

 

私が、もっとしっかり周りを見ておけば、くだらない事を考えていなければ

 

 

取り返しのつかない事になっていたかもしれない、一生苦しむような事になっていたかもしれない

 

心がえぐり取られる寸前だった

 

 

 

 

先程のそれが現実にならなかった事に震えて、安堵して、泣いていた。

 

 

「よかった...よかったぁ...うぅ...」

 

「りーねぇ...うー」

 

 

「...次はちゃんと見とけよ?おっとり女」

 

 

 

そう少し微笑んで呟いて、その人はどこかに行ってしまって、私はるーちゃんと一緒にそのまままだ倒れ込んでいた。

 

 

その後、警察との軽いやり取りをして、パトカーに送られて無事2人で帰宅した、るーちゃんと一緒に両親に怒られたが、いつもより我が家のありがたさが身に染みた、本当にこれから気をつけなければ、姉妹揃って顔を見合わせてそう思った。

 

 

卒業する前に助けてくれたあの人に、お礼を言わないと、同じ学校でよかった。

 

背中を打っていたようだから、何かその分も返さないと行けない

 

 

 

 

もうあんなに死と恐怖を感じる事はそうそうに無いだろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





りーさんに怒られたい人生だった
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