がっこうぐらし!RTA_ヤンキーちゃんで覚醒特殊エンド 作:どけどけうに
ゆきちゃんのわかってないようでわかっている、本質で物を見る感じを出すのがとても難しかった...
拙い文章ですが
初投稿です
昔から良く、聴こえるほうだった
聴こえるというか...声だけじゃなくて、嬉しいとか悲しいとかそういうのが何となくわかる、って言った方がいいのかもしれない
別に超能力とか、そんなんじゃなくて、足が早いとか、歌が上手いとか、そういうちょっとした、得意分野みたいなものだ
最初は声だけだったけど、そのうち目や口の動き、顔を見ていてもそういうのが伝わるようになった、顔が動かない人とかも、なんとなく、そういうのがわかるくらい
けど、あんまり難しく考えるのは昔から苦手だったから、感覚的なものでしかない
大きくなっても変わらずそれは感じたけど、周りも大きくなるにつれてだんだん読み取れるものがごちゃごちゃして行って、怖かったり気持ち悪いものを感じる事も多くなった
だから、そういうのがあんまり感じない人と学校では一緒にいるようにした
そうしたら、とってもポカポカしたりキラキラしたりする人もいて、大好きな友達や先生が出来た
だけど学校だからなのか、完全にそれを無くすのは無理みたいで
今だってそうだ...教室の外にいる何人かが、こっちを見てクスクス笑ってる、あれだけ目立つようにやられたら普通だってわかるかもしれないけど、私からすれば最悪だった
見下すような、冷たいような感じが肌にまとわりついて気持ち悪かった、はやくここから離れたいけど、居残りの課題、めぐねぇとの約束があるから離れられない
めぐねぇ、
気持ち悪い感覚が人一倍無くて、一緒にいるとポカポカする人、大好きだ
他の先生みたいにうねうねした感じが全く無いから全然先生みたいに見えない、勿論、良い意味で
そんな大好きなめぐねぇを悲しい気持ちにさせたくなくて頑張ってるけど
外の子達は貼り付いたみたいに動いてくれない、多分私が嫌がってるのをわかっているから動かないんだ
このままじゃプリントに集中出来ない、後で様子を見に来るって言ってたから、めぐねぇが帰ってきちゃう、まだ1つとして出来ていない
どうしよう、つらい、苦しい、嫌だ
そう思った時だった
「?!」
教室の外からくる気持ち悪いのが消えた
その変わりに、物凄いギラギラした感覚が伝わった
多分このギラギラしたのは外の子達の怖がってる感じからして、そっちに向けてギラギラしてるんだ
外の子達はすぐにどこかへ行ってしまって、その変わりに教室の扉が勢いよく開かれた
扉から入ってきたのは、怖いマスクのお姉さんだった、いや、スカジャンとか来てるけど同じ学校の制服だから、多分同い年か後輩かな?
そう言えば...朝、玄関口で見かけたかもしれない、同学年の子に、もう3年生なんだからーとか、せめてお弁当だけでも食べていって下さいーって、腕を引かれて階段を上がって行ったのを覚えている、見た目も派手で目立っていたのですぐにわかった。
「なにやってんだ?」
「ふぇ?!」ビクッ
多分私のことを言ってるんだろうか、話しかけてきた、さっきのギラギラの余波がおさまってないのか、目がライオンさんみたいに怖かった、相当怒ってたんだろう
「えっと、えっと」
「あー...別にとって食うわけじゃねえって、何やってんだって聞いてんの」
怖がらせてしまったと思ったのか、わたしがキョドっていると申し訳なさそうにちょっと顔が和らいだ、今は、えっと
「えっと...居残りで、補習課題です」
流石に何も言わないのは悪いと思って答えたけど、怖くて敬語になっちゃった。
「んん...ぜんっぜん進んでねえな?漢字か」
私のプリントに興味が行くとギラギラしたのは完全に引っ込んでいた
「えへへ...国語はなんか苦手で眠くなっちゃうんだよねー、漢字とか全然覚えられないんだよね...」
「まあ、だりぃよなぁ、好きな本とか漫画なら別だけどよー、そうだなぁ...」
スカジャンの人は少し考え込んでから、こっちを見た
「アドバイスしてやるよ、猫帽子」
「え?」
そう言うと勢いよく私の前の席に座って、椅子の背もたれに寄りかかって来た
「お前、なんか好きなもんとかあるか?」
「うーんと、ダリオマン!」
余りにも勉強が嫌過ぎて、ずっと頭に浮かんでいたものが口から出た
「よォしよォし、それじゃあ...今からお前は、ダリオマンに剣術を教える師匠だ...それでだな、ダリオマンが悪を切り裂くため、お前が授ける剣術の必殺奥義、その名も、時雨!」
スカジャンの人は漢字プリントの「時雨」の文字をビシッと指さして言った
「おぉ...おぉぉぉ!」
なんかそれっぽい!
ただの漢字や言葉の並びだけだと勉強だと思って何にも感じなかったけど、そうやって考えると何だかワクワクしてきた
それからは早かった、ダリオマンの必殺技、決め台詞をスカジャンの人と考えまくっては覚えて、話が盛り上がり過ぎて脱線しそうになっても、楽しそうにひとしきり聞いてから、プリントに話題をもどす、その繰り返し
私が楽しく話していると、スカジャンの人も私に付き合ってくれてるのに凄い楽しくしているのが伝わってきて、それが私が楽しんでるからだとわかったから、嬉しくてもっと楽しくなって、だからもっと頑張ろうってプリントにも集中出来た
適度に休憩を挟んでスカジャンの人にテストして貰ったら見事満点だった。
「やった!...満点!はじめてだよ!!ありがとー!」
「ハッハッハ、後はあの国語教師に一泡吹かせてやるだけだな」
スカジャンの人も嬉しそうにそう言ってくれた。
「調子はどうかしら?」
丁度よくめぐねぇが帰ってきた、おともだち?またサボっていたの?なんて呑気な事言ってられるのも今のうちだよめぐねぇ!
「凄いわ...ゆきちゃん!満点よ!やればできるじゃない!!」
「ふふふん」
めぐねぇが私のテスト用紙を見て驚くなんてはじめて見た、私って凄いかも
だけどこれも全部、めぐねぇとダリオマンと、後
「じゃああたしゃお役御免だね」
そう言ってスカジャンの人は教室から出ていこうとしていた
「待って!」
だから咄嗟に服の袖を掴んでしまった。「あ?」と驚いた顔をするスカジャンの人
1番大事な事を忘れる所だった
「私はゆきだよ!丈槍由紀!猫帽子じゃないよ!貴方はなんていうの?」
「...浮島 波瀬だ」
「じゃあなっちゃんだね!、今日はありがとね!すごい楽しかった!!!、またお勉強教えてよ!なっちゃん!」
「な、な、なっちゃんって、おま」
こんなにも嫌いな事に頑張れたのはなっちゃんのおかげだ。だからお友達になって、次は私が何かお返ししなきゃね!
「お、おう、まあ暇があったら見てやるよ」
そっぽを向きながらそう答えてくれた。多分、というか絶対照れてる
ありがとね浮島さんって、めぐねぇからも言われて、耳まで真っ赤になってた。凄い、なんか湯気がでてそう
表情も感情も全部真っ直ぐな人なんだな、なっちゃんって
苦手な物が好きになれるのがこんなに嬉しいと思わなかった、それを教えてくれた人が友達になった
何だか学校が好きになりそうだ
明日も楽しみになってきた
ゆきちゃんに膝枕(うつぶせ)されたい人生だった...