がっこうぐらし!RTA_ヤンキーちゃんで覚醒特殊エンド 作:どけどけうに
手なわけで初投稿でぇす
最近自分が教師として向いているのか、不安に思う時がある
新任教師として未熟だとかそういう事ではなく、単純に、私、佐倉慈という人間そのものが教師として向いているのか、という事だ
先日も教頭先生から怒られてしまった、みんな「新任の先生にはいつもそうだ」と、洗礼のようなものだと言ってくれたが、こう悩んでいると本当にそれだけかと思ってしまうのだ、単純に自信が持てない
とてとてと資料の山を運びながら、昨日の事を思い出す
ゆきちゃんの一件もそうだ、あれ程国語の勉強が嫌だ嫌だと駄々を捏ねていたのに、漢字の小テストで満点を取っていたのだ...どんな魔法を使ったのかと思ってゆきちゃんに問えば、「なっちゃんと頑張った!」と声を大にして誇らしげに胸を張っていたのは記憶に新しい、実際、後ろには当の本人が満足気に頷いていたのも見ている
本人にどうやって教えたのかと聞けば、好きな物を聞いてそれと結びつけただけだと、何食わぬ顔で言われてしまった、生徒同士とはいえ、苦手意識のあるものに対してやる気を引き出すという行為はそう簡単なものじゃない
なっちゃん、浮島 波瀬さん、学校の中では生徒、教師共に名の知れた不良生徒、ちょっとした有名人だ
授業の無断欠席や素行不良が目立つが、それでも有り余る程に根の良いお人好し、というのが彼女の評判だった
噂だと最近車に轢かれそうになった小学生を体を張って助けてたとも聞いた、その話が本当なら凄いことである反面、人命救助とはいえ余りに自己犠牲的で危険だと思ってしまう、とにかく話題の尽きない目立ちやすい生徒だ、私も数える程しか言葉を交わした事は無いが、滲み出る人の良さ、というのはいくら見た目を悪く見せても隠せていない、という印象だ、今の時代に珍しい、一昔前の不良、といった具合だろうか
そんな一生徒としては特異な存在であれど、教師である自分が教えるという行為において生徒に遅れをとった事は事実なのだ
教え方の1つでも生徒のそれに劣る、いやそもそもとして生徒や教師だのと、そういった融通の効かない考え方自体が教師として失格なのかと、グルグルと考えてしまう
頭の中でそうこうしているうちに目的の資料室へつく
「あら?」
資料室の窓に見覚えのある人影が見えた、他でもない先程まで頭の中に思い浮かべていた、浮島波瀬その人だった
資料室は基本的に生徒の立ち入りは禁止のはずなんだけれど?、背中越しに何か物思いにふけっているように見えた
基本的に素行不良の生徒達は集団でかたまって行動する事が多いが、浮島さんは常に群れず1人でいることが多い、ゆきちゃんからも、昨日のきっかけは急に教室に入ってきて話しかけられたのがきっかけだと聞いた
そして、ゆきちゃんから友達だと言われて、もじもじと照れくさそうにしている顔も、私は見ている
他とかけ離れた存在とはいえ、年頃の女の子なのだ、いつも一人でいるのも、あの不器用な一面も、今現在こんな場所にいるのも、やはり彼女なりの理由があるのだろうか?
(......よし)
本当は注意をするだけで終わろうかと思ったが、ゆきちゃんとの事もあるし、これから会う機会も増えていくことだろう、教師として私も、彼女の事を知ろうと思った、生徒を知る事は教師として何より大事な事だから
「浮島さん、どうしたのこんな所で
「げぇ、佐倉先生」
話しかけた途端に、浮島さんはギクリと体を震わせて焦り出した片手に握っていたのは
〈アメリカン スピリット ウルトラライト〉
インディアンが描かれたオレンジ色の四角い紙の箱
「...浮島さん?」ニコォ
「ひゅい?!」
「ちょっと一緒に行きましょうか、それは没収します」
浮島波瀬は未成年喫煙者、それが私が教師として1番最初に知った事だった
ーーーー
「あはは、そっか、けど確かになっちゃんはスケバン!って感じするよね!そのスカジャンとか!」
カッコイイ!と笑うゆきちゃんといるのは2階の3年生の教室だ、勿論、浮島さんも一緒に
「本当は規則違反だからね?そのスカジャン、ゆきちゃんもほら、手が止まってるわよ」
「はーい」
今浮島さんには反省文を10枚程書かせていた
全く呆れたものだ、まさかあんな初交流になるとは思ってもいなかった
「ほんと、不良は不良らしく校舎裏でこそこそ吸っとくべきだったな、あそこぁ普段人が来ないからと思ったから油断しt「反省文、倍にした方がいいかしら?」なんでもないっす!」
やっぱり反省文じゃなくて、教科書の文章を丸暗記させるとかの方が良かったかしら?、ゆきちゃんは「めぐねぇも
怒ると怖いんだ」とか言わない
「けど流石に煙草よくないと思うなー、なっちゃん、若気の至りーってやつ?、なのかもだけど、私はちょっと心配だよ、肺が真っ黒になったらすぐ疲れちゃうんだよ?、そしたら一緒に遊べないもん」
そう嘆くゆきちゃんの顔は、いつもの元気一杯な彼女からは想像がつかない、憂うような悲しそうな顔だった
「な、なんだよ、昨日会ったばっかのやつに随分気にかけるじゃんかよ」
「昨日だろうと去年だろうと関係ないよ!、なっちゃんは私の漢字の先生で、友達でしょ!もうタバコはめっ!だよ!」
「あ、あんだよそれ、わぁったよ、仕方ねえな...」
まるで顔と言葉が同時に生まれたような、先程の表情とは真逆の笑顔に浮島さんはたじたじだった、私のお説教を聞いていた時なんかよりも何倍も申し訳なさそうな顔をしていた
「佐倉先生も人が悪いんだよ、指導室に連れてかずこれじゃ生殺しじゃねえか」
そう恨めしげにいう浮島さんの顔は、神妙に見えた
きっと、私や他の先生が何か言ったところで彼女は変わらないだろう、学校だから仕方ないと、生徒として建前だけ筋をとおしてまた、人目を盗んで同じ事をする、そんな気がした
周りへの関心が極端に低いのだ、それこそ、校舎裏ではなく、校内の少なからず出入りのある資料室で行為に及んだのもそれがあったからだろう
だから指導室には連れていかず、ゆきちゃんと会わせた
ゆきちゃんは純粋で正直な子だ、誰かの心の痛みや弱さを感じ取れる子だ
浮島さんが、彼女が1人だと思わせる環境が彼女を変わらせないなら、それそのものを変えてあげればいい、あのまま指導室に連れていくよりはきっと彼女には数倍得る物があると思った
教師として、きっとこれは過剰な干渉なのだろう、規則から外れた行いには、外れた分だけ、基準に乗っ取った指導を行う、それに馴染ませるのが、生徒への教師の責務なのかも知れない
けど、私も浮島さんも、人なのだ、全てがフラットに進む訳じゃない、だからこれは、私なりの指導の仕方、最善では無く、最良、本当に今の浮島さんが何か考えるための時間を、与えるのではなく、作る
これが正解なのかはわからないけど...
「なんつーか、確かに佐倉先生...いや、めぐねぇは先生っぽくはねぇのかもな」
「えぇ?!」
ちょうど頭を悩ませていた所にトドメをさすように浮島さんが言うものだから驚いてしまった
「あぁ、違う違う、悪く捉えないでくれよ、めぐねぇはさ、あたしが指導室で教頭に怒られたりしてもまた何食わぬ顔でタバコを吸うって思ったんだろ?、この反省文だって、要は教師として筋を通してるだけだ」
「そこまでわかっていたのね」
「あたしはあんたとつい昨日まで何の関わりも無かった、けど昨日と今日だけで、あたしに何が大事かって、めぐねぇは考えてくれた、あんた自身、教師としてバレたらやばいかもしれない方法で、ゆきと会わせてくれた、あたしに体を張って考える時間をくれた」
「浮島さん...」
そう話す浮島さんの顔は、穏やかで、真っ直ぐに私をみつめて、きっとこれなら明日からも大丈夫だろう
頭のモヤモヤとして思考も、彼女の顔を見ていたら、何だか薄らいでいた、決してこれからも軽視していい行いじゃないのかもしれない、けど
「なっちゃん、良い事言ってる感じだけど、耳真っ赤だよ?」
「うるせえうるせえ!、水差すんじゃねえよゆき!、まあ...なんだよ、その、め、めぐねぇは、あひゃ、あたしをだな」
「うふふ、なーに?」
今は彼女の成長を見守ろう
それがきっと教師としての、いや、もっとそう、すごく大事な大事な
「ぎゃあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
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頭が茹でってしまうような感覚でしたが成し遂げました、話が長すぎたので2つにわけました
誤字は自分でもチェックしていますが、毎度毎度ご迷惑おかけしてます