勢いで書いたワンピース   作:おたまたま

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誤字脱字があったらすいません…


1話

 

 

「っ!…………………ここは……」

 

俺は目が覚めると見知らぬ廃墟にいた。

 

「……どこだ…ここ…」

 

辺りを見渡してもこんな廃墟身に覚えがない。

 

「……はぁ…しっかし…ここ何処だ?」

 

何で俺はこんな廃墟にいるのか…

昨日の酒が響いたか?

フラフラと立ち上がると、不意に違和感に気が付く。

 

「…何だか…」

 

やけに視線が低い気がする。

まさかと思い恐る恐る自分の手を見てみる。

 

「あ……あ………」

 

何だかやけに手が小さく見える……

 

俺は地面に転がっていた酒瓶を掴んでみる。

 

「や、やっぱり……」

 

酒瓶を握るも片手では指が回らない。

 

「…なんで………ハッ!」

 

俺は急いでおぼつかない足取りで廃墟内駆け巡る。

ボロっちい廃墟でも恐らくある筈だ。

 

「何処だ………っと、あった………あ?……」

 

お目当ての物はあった。

そしてそのお目当ての物の前に立ち、俺は呆然とする。

 

「……誰だ……こいつ……」

 

そこには金髪の10才あるかないかくらいの少年が映っていた。

 

「………はぁ?……………」

 

ゆっくりとまるで動作の1つ1つを確認するかの様に手を動かす。

頬に触れたり、頭を掻いてみたり……

 

自分がした全ての所作を鏡に映った少年もやってみせた。

 

「なんで……どうしてこんな事に……」

 

夢を見ておるのか?

確か昨日は………

 

「ぐっ!……いてぇ!頭が割れそうだ…」

 

どうしてここにいるのか…何で俺はこんな事になっているのか…

全く何も思い出せない。

 

「こんなのは物語だけの筈だ……何だって俺がこんな目に……」

 

口にして違和感を覚える。

だがその違和感を思い出そうとすると頭が痛む。

 

「と、取り合えず………一旦寝よう…もしかしたらこれは夢かもしれん…」

 

俺は子供の体を色々と動かしながら目が覚めた場所に戻る。

 

「……よし!寝るか……」

 

きっと目が覚めたら元通りだ。

何が元通りなのかは思い出せない。只そうだろうと思っているだけだ。

 

ブツクサ文句を言いながら目を閉じた。

疲れもあったのか子供の体だからか俺はすんなりと眠りについた。

 

 

 

 

…………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

………………………………

 

 

 

「……腹減った……」

 

良い感じで眠っていたは良いが、途中空腹になり目が覚めた。

だが目が覚めてもさっきと何も変わらない風景だった。

 

「…くそ……やっぱ夢じゃねぇか」

 

一度眠って落ち着いたのか、それとも空腹の所為か。

割かし冷静に今の状況を受け入れる事が出来た。

 

「……なんか食うもの……は無さそうだな」

 

考える前に先ずは食事だと思うが何も見当たらない。

流石に廃墟の家に食べ物なんてある訳ないか…

 

「ん~………」

 

ズボンや上着のポケットを漁ってみる。

特に何も無かった。

 

「仕方ねぇ…行きたくはないけど……外に出るか……」

 

俺は少し先に見える玄関らしき扉を見つめる。

 

「…出来るだけここは離れたくはないけど……」

 

ここにいればもしかしたら戻れる可能性もある。

どこに戻るとか全然わからないが兎に角そんな気がした。

 

しかし、それでも腹は鳴る。

ずっと我慢してきたがいよいよ限界を迎えていた。

 

「…行くか」

 

背に腹は代えられない。

俺は玄関の扉に手をかけ、その古びた扉を開けた。

 

 

「………………………………」

 

 

そして閉めた。

 

「………マジかよ…」

 

今も見た景色は幻覚か?

俺は一度深呼吸をしてもう一度扉を開ける。

今度はゆっくりと開いた。

 

「……やっぱり………」

 

そしてもう一度閉めた。

俺は目を覚ました場所まで戻る。

 

行くのやめるか?

だけどずっとここに居ても帰れる保証は無いしその前に空腹で死ぬかもしれない。

 

…やっぱり行くしかない。

 

だけど素手では心許ない。

何かないかと辺りを見渡す。

 

「……お?」

 

これは良い物を見つけた。

俺は地面に転がっていた鉄パイプを拾い上げる。

その鉄パイプはやけに手に馴染んだ。

記憶が無いからわからないけど、もしかしたら元々俺の物なのかもしれない。

 

「ふぅ~…よし!もう一度…」

 

1つ深呼吸をする。

そして「今度こそ!」と意気込み俺は扉を開けた。

扉の外は一面廃墟とかした街だった。

 

見渡す限りにゴミとガラクタ…

まるで発展途上国で子供がゴミの山でゴミを漁る映像を見た事があったが……

 

「まさか…俺がその立場になるとは……」

 

子供になった上にどっか貧困国に売り飛ばされたか?

 

「…って何言ってんだ…俺?」

 

自分が言った言葉の意味はわからなかった

まだ記憶が混乱してるのかもしれない。

 

誰にもかち合わない様、慎重に俺は歩みを進めた。

 

 

 

………………………………………

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

「……はぁ…はぁ…ここまで来たら…大丈夫か?」

 

先程の廃墟の街を抜け俺は森の中に入っていた。

幸か不幸か誰にも会う事は無かった。

 

「つってもこれは森って言うか…ジャングルだな」

 

見た事も無いくらいデカい木がアホみたいに生えている。

 

「木の実とかで…腹を満たすか…」

 

森の中ならそれなりに何かあるだろう。

俺はそのまま森の中に入って行った。

 

それからしばらく探し回りようやく木の実を見つけた。

 

「食えるのか?……これ?」

 

何とか手にした木の実は食べられるかもわからない木の実だった。

幾つか手にしたはいいけど……これは……柔らかい実だ。

軽く握ると少し食い込む辺り皮も薄いのだろう。

 

「え~……確か…」

 

先ずは木の実を割って臭いを嗅ぐ。

 

…うん。甘い香りがする。

 

そして次に木の実を肌に触れさせてみる。

取り合えず腕に果肉を擦りつけて様子を見てみる。

 

暫く待ってみたがヒリヒリしないし、かぶれたりもしなかった。

…で最後に舌に乗せてヒリヒリするか確認する。

 

「うん…問題無いな」

 

まさかこんなサバイバルの知識を試す日が来ようとは…

だけどおかげで役にたった。

勿論、どこで得た知識なのかも思い出せない。

だが謎の記憶だがあるなら活用しなきゃ勿体ない。

 

舌も方も問題無さ気なのでいよいよ食べてみる事になった。

 

「………………つってもな…」

 

いざ食べるとなるとどうにも躊躇ってしまう。

 

「いや、だけどこれ以上食い物探すだけの体力も残ってないしな…」

 

仕方ない。食うしかない!

 

俺は思い切って木の実を口に放り込んだ。

 

「………………………」

 

ゆっくりと咀嚼する。

 

うん?

 

「あ、美味い!」

 

思いの外甘く美味かった。

これ幸いと俺は残りの果実も食べ尽くした。

 

「はぁ…美味かった」

 

俺はその場に寝っ転がる。

 

 

……………………………………

 

 

さて…ここからが問題だ。

腹を満たせたのはいい。

取り合えず最初のミッションクリアだ。

 

だが問題はこれからだ。

単純にこれからどうするかだ。

 

元居た廃墟に戻るのも有りだ。

だけど戻ったからと言って事態が好転する保証もない。

 

「つまり何か?…俺はこのままここで生きてかなきゃいけないのか?…」

 

思わず呟いてしまった。

 

改めてどうしてこうなったかを考える。

あの廃墟で目覚める以前の記憶は無い。

だけど心の奥底で俺がとても面倒な事になっているのだけは理解出来た。

 

無意識に頬を抓る。

 

「…痛い…やっぱ夢じゃない……」

 

こうなったら仕方ない。

夢じゃないならここで生きるしかない。

 

「…よぅし……やってやんよ!」

 

誰もいない森で1人決心をした。

 

 

 

 

 

………………………………………

 

 

 

 

 

………………………

 

 

 

 

それから1年が経った。

俺は何とか…本当に何とか生き延びていた。

 

俺は現在、朝の日課となっている魚獲りの為、川に来ていた。

膝くらいまでしかつからない所で鉄パイプを構え立っている。

 

「……は!」

 

俺が鉄パイプを振るうと大きな水飛沫が上がる。

 

「…よし!獲れた」

 

川岸の方には1匹の魚がビチビチと飛び跳ねていた。

 

「…朝飯ゲット」

 

俺は手早く火打石で火を起こしその魚を焼く。

そして焼けた魚をものの数分で完食するとすぐさま移動を開始する。

 

1時間もしない内に目的地に到着した。

 

僅か1年で俺も随分と野生児になったと我ながら感心する。

流石に1年も経つと俺の心境も色々と変化した。

 

先ずは記憶云々の事が割とどうでも良くなっているという事。

どうしてこの場所にいるのかは相変わらず全然わかっていない。

 

そしてこの俺…いやこの金髪のガキは誰なのか…

というか自分なのだけど心の奥でそれを否定している俺がいる。

 

俺はこんなガキじゃない…と…

 

だけどそれを考えようとすると頭が痛む。

…もしかしたら本能的に思い出すのを拒否しているのかもしれない。

 

…じゃあ思い出すのを辞めればいいじゃないか。

頭痛もしないし、クヨクヨしなくて済む。

 

随分と楽観的だがこれが現状最善だった。

野生児生活を送っているとこんな事で頭を悩ませる余裕は無いのだ。

 

それにこんな事で悩みたくも無い…と思っている。

開放的に生きてるって証拠なのかもしれない。

 

同時に1つ悩みが出来た。

それはこの金髪のガキ…もとい俺の名前がわからないという事だ。

 

思い出すのを止めた所為で名前を思い出す事も出来なくなってしまった。

…がそれは割とすぐに解決した。

 

それはいつだか弄り損ねた上着のポケットに入っていた。

そしてそこに名前入りのハンカチが入っていたのだ。

 

俺の名前という確証は無い。

だが他にあてが無いので俺はそれを自分の名前にした。

 

こうして現状の憂いが無くなったおかげで俺は悠々自適に野生児生活を送っていた。

 

 

もう1つ報告…半年程経ってからだろうか…俺に友人が出来た。

 

俺と同じく…では無いと思うが似たようなもんで所謂戦災孤児みたいな感じの奴だった。

仲良くなってからというもの、俺は毎日と言って良いくらいそいつと行動を共にしている。

 

今日もこれから俺はそいつと合う為に待ち合わせ場所に向かっている。

 

 

 

 

 

………………………………………

 

 

 

 

 

………………………

 

 

 

「よぉ、待ったか?」

 

待ち合わせ場所でもある木の枝の上に俺と同い年位の少年が現れた。

だけど俺は驚く素振りを見せない。こいつがその友人なのだから。

 

「いやぁ、丁度くらいだ…エース」

 

俺に出来た友人の名はエース。本名はポートガス・Ⅾ・エースという。

 

「そうか…なら早速行こうぜ…サボ」

 

エースは俺の名を呼びそう言った。

 

 

 

 

 

 






主人公はいわゆるサボに憑依しちゃった現代人ってヤツです。
だけど記憶喪失の設定にしました。

転生した意味がないですね
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