勢いで書いたワンピース   作:おたまたま

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何とか投稿出来ました


7話

 

 

「え?それって悪魔の実でしょ?」

 

一夜が明け、俺達は次の目的地へ向かう為、早朝に船を出した。

目が覚めるとミュレが若干不機嫌そうにしていたが、口調も敬語じゃなくなっていた。

 

少し気になったが、距離が近づいたと考える事にして気にしない事にした。

 

そして今、昨日から気になっていたエースがアルビダをぶっ飛ばした時の事をミュレに尋ねた。

医者志望のミュレならエースの発火現象の事が何かわかるかもと踏んだのだ。

で、上記の返事が返ってきた。

 

「「悪魔の実?」」

 

俺とエースの反応が被った。

 

「悪魔の実ってあの……あれか?」

 

食べると超人的な力を得るとか得ないとか…いう。

 

「その悪魔の実よ…まさか食べた事今の今まで気づいてなかったの?」

 

ミュレは呆れたように俺達を見る。

 

「え?おいエース、どこでそんなもん食べたんだ?」

 

いつの間にお前だけそんな不思議パワーを手に入れたんだ?

ずるい奴だ。まさか俺を出し抜こうとするとは…

 

「え?あ~…全然身に覚えがねぇ」

 

エースは自分でもいつそんなモノを食べたのかわからないのか首をひねり考えている。

 

「まぁ、でもエースは海に落ちない様に気を付けてよ」

 

「え?なんでだ?」

 

エースは意味が分からないようだ。

俺も意味が分からない。

 

「なんでって…悪魔の実を食べると海に嫌われてしまってカナヅチになるらしいわ」

 

「え?……」

 

「は?……」

 

その後、エースの悲鳴が海に響いた。

 

 

 

 

 

………………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

………………………

 

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、エースが悪魔の実を食べた時がいつか本当にわからないの?」

 

「う~~ん。船出の時はそんな事なかったからなぁ」

 

俺も必死に記憶を掘り起こすがそんな兆候さっぱりだったなぁ…

 

「悪魔の実ってどんな形してんだ?」

 

そもそも形もなんもわかんねぇからなぁ。

 

「う~ん。私も実物を見た事がある訳じゃないし…ただ…」

 

「ただ?」

 

「とっても不味いらしいわ」

 

「不味い?……」

 

不味い果実という事で1つ思い当たる節がでてきた。

 

「あ”あ”あ”…………」

 

突如、背後から気の抜けた声が聞こえてきた。

振り返るとエースが船から腕を突き出し海面にその腕をつけていた。

 

「あ”ぁ…見ろよ。サボ…体に力が入らねぇ…」

 

「何やってんだ。お前……」

 

面白い体勢でダレているエースを俺とミュレは呆れた視線で見つめていた。

 

「お前の話をしてんだ!!」

 

俺は間抜け面したエースの頭をしばき俺達の元へ座らせた。

ミュレはそんな俺達に呆れた様に溜息を吐く。

 

 

「つまりあの野宿した時に食ったくそ不味い果実が悪魔の実だった!…と?」

 

改めてエースに説明をする。

 

「十中八九あれだろうな。これに懲りたらもう拾い食いはやめろよ?」

 

「気を付けます」

 

流石にエースも反省してるのだろう。

いつもより素直だ。

 

「…まぁでも、よくよく考えたら便利な力だよな」

 

ミュレの話も踏まえて考えるとエースは炎の体を手に入れた事になる。

 

「だよな!俺もそう思ってた!」

 

どうやらエースも同じ考えの様だ。

 

「海さえに落ちなければいいんだろ?」

 

エースはニヤリと笑う。

 

「つまり俺は炎そのものだからな!サボにゃワリィがサボの攻撃はもう俺に効かなくなるって事だろ?」

 

「あ…そうか」

 

確かに炎は殴れないし、切れない。

試しに俺は側に置いていた愛用の鉄パイプを持ちエースを突く。

 

「あれ?触れるぞ」

 

炎の体ならエースの体を通り抜ける筈だと思ったんだが…

 

「いてぇって…あれ?炎にならねぇ……」

 

エース自身も意外だったのか首を傾げる。

 

「……ねぇ、エース」

 

ミュレは恐る恐るエースに尋ねる。

 

「炎の扱い方…わからないの?」

 

ミュレの言葉にエースは首を傾げた。

 

 

 

………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

「そういえば次はどこに向かってるの?」

 

エースの事は一先ず終わりにして今後の予定をミュレと相談する。

 

「一応、ここから一番近いのはここなんだよな。シェルズタウン。ミュレは知ってるか?」

 

そう言って俺は海図をミュレに見せる。

 

「ここ?……う~~ん。名前は聞いた事あるけど…」

 

ミュレは首を傾げる。

どうやらミュレは目的地について特に何も知らないようだ。

 

「まぁ、つっても到着はまだだしどこかに停泊できる場所もねぇし。今日はずっとこのままだ」

 

この前の様に無人島も近くには無い感じだし、やむを得ない。

 

「そんな訳で……エース!!」

 

俺は船首の方で座り込むエースに声をかける。

 

「どうした?」

 

エースはこちらを振り向くことなく返事をする

 

「今日の予定は特にないから、もう今日はずっとそれの練習しといていいぞ」

 

「おう。…ってかやってるっつの…」

 

ぶつくさと不満げにエースは返事を返した。

 

「…エース大丈夫かな」

 

「不安か?」

 

「まぁ……ね」

 

俺とミュレの視線の先には未だにこちらに背を向けるエース。

そのエースはこちらに気づかずに未だにうんうん唸っている。

するとエースの尻が急に赤く燃えだした。

 

「「あ」」

 

俺とミュレは慌てて手ごろなバケツを手にエースに海水をぶっかけた。

 

「な、何すんだ!」

 

エースはいきなりの事に怒ってこちらを振り向く。

 

「何すんだ!じゃねぇよ!言ったよな悪魔の実の使い方を練習すんのは構わねぇが船は燃やすなって!!」

 

「はぁ?燃やしてねぇだろ?」

 

「燃やしてたわよ!何でお尻が燃えるのよ!手の方を燃やす練習してたんじゃないの!?」

 

そう、エースは先ほどからずっと自身が食べた悪魔の実の能力を使う練習をしていた。

しかし普通に練習したんじゃ船に火が燃え移る可能性もある。

だから船の上では手、もしくは腕までを燃やす練習をさせていたんだが…

 

「は?尻?」

 

だが、肝心の本人は尻の方が燃えていた事にすら気づいていなかった。

そして少し腰を浮かし自分の座っていた場所が少し焦げている事に気が付いた。

 

「……わ、わりぃ…」

 

俺とミュレの剣幕にエースは素直に謝る。

 

「次やったら海に突き落とすぞ」

 

「もう…気を付けてよ…」

 

「わ、悪かったって…」

 

エースはそう言うとまた能力の練習を始めた。

それを見届けて俺達は軽く溜息を吐く。

 

 

大丈夫だと思う?

 

 

ないだろ

 

 

そう視線を交わし、結局この後もエースを監視する事になった。

 

 

 

 

 

………………………………………

 

 

 

 

 

 

 

…………………………

 

 

 

 

 

「ねぇ、2人とも!」

 

本日何度目かの行水を行ったエースとその横でバケツ片手に釣りに勤しむ俺にミュレが話しかける。

 

「これ!…どうしよう」

 

ミュレが引っ張て来たそれに俺とエースは顔を見合わせる。

 

「…忘れてたな」

 

「あぁ、戦利品だったのに…」

 

俺達は特訓と釣りを中断しミュレの元へと向かった。

 

 

 

「よっしぁーー!お前らーー!忘れてたけど宝箱を開けるぞーー!」

 

 

「「おおぉーーー!!」」

 

 

何だかんだですっかり忘れられていたアルビダの船から奪った宝箱を開封式が執り行われる事になった。

 

「じゃあ……ミュレ!」

 

エースはミュレに手を差し出す。

 

「?」

 

ミュレは突然目の前に差し出された手に理解できず少しそわそわしながらも何故か自分の手を置いた。

 

「いや、じゃなくて!…カギだよ。宝箱のカギ!」

 

振りほどきはしなかったもののエースは声を大にして突っ込んだ。

 

「え?カギ?エースが持ってるんじゃぁ…」

 

「は?俺?持ってねぇぞ」

 

おいおい…

 

「まさかとは思うけど…」

 

「………………………」

 

「………………………」

 

俺の問いに2人は顔を逸らす。

 

「…何やってんだよ」

 

「あ、そうだ!悪魔の実の能力で「やめろ!バカ!」…じゃあどうすんだよ」

 

箱を火で燃やしたいんだろうが、碌に扱えないのだ。

船ごと燃やしてしまいそうだ。

 

「ん~~……」

 

俺は宝箱の錠を確認する。

錠は箱と一体になっているタイプのものだ。

だが幸いか錠の部分以外は木でできている。

 

「ふんっ!!」

 

錠周りを指で囲うようにし俺は力を込めて指を突き立てる。

するとミシミシと音を立て指が木にめり込んでいく。

 

「えっ!?」

 

「あ、その手があったか」

 

ミュレはその光景に驚き、エースは思いつかなかったのか感心し手を叩く。

 

「おらぁっ!!」

 

指が板を貫通し錠を握りそのまま引っこ抜いた。

 

「おしっ!開いたぞ」

 

「…………………」

 

「お!じゃあ早速開けようぜ」

 

放心状態のミュレに対しエースは何事も無いかのような反応をする。

俺やエースにとって別段気にする事でもないのだが…

 

「ちょ、ちょ、ちょっと待って!今の何っ!?」

 

ミュレが慌てて静止をかける。

 

「どうかしたか?」

 

「いや、どうかしたかって……なんで宝箱を素手で破壊できるの!?」

 

「今のか?今のは別に俺もできるし…」

 

だから気にする事じゃない…と言おうとしてミュレが言葉を続ける。

 

「いやいやいや!普通出来ないから!」

 

エースの言葉にミュレは全力で否定する。

 

「あ、そういえばマキノさんの前でやった時も驚いてたな」

 

「あ~…そういえばそうだっけ」

 

昔、マキノさんのお手伝いをした時に、こんな感じの事をやって驚かせた事があった気がする。

 

「マキノさんって誰!?何で2人揃ってそんな化け物染みてるのよ!!」

 

「ま、まぁ落ち着けミュレ」

 

エースはミュレをなだめようと肩に手をかける。

 

「そんな事より宝箱開けようぜ」

 

「それもそうだな」

 

そんな事より今は宝だ。

 

「もう…後で説明してもらうからね!」

 

宝箱の事もあるのかミュレはしぶしぶと引き下がった。

 

「じゃあ開けるぞ」

 

俺は宝箱の蓋を開けた。

 

「「「お~~………」」」

 

待望のお宝とご対面とご機嫌で箱の中身を見るも徐々にそのトーンは落ちていった。

 

「………なんかよ」

 

エースがポツリと口を開く。

 

「……少なくねぇか?」

 

エースのその言葉に俺達は無言で頷く。

 

「い、いくつある?」

 

俺の言葉にミュレは宝箱の財宝を拾い上げる。

 

「宝石付きの指輪2つと…金かな?それのブレスレットが1つ…」

 

合わせて3つの財宝を手に入れた。

いや、金目の物を手に入れただけで本来であれば十分な筈だ。

 

「なんか箱の割には中身しょぼかったな」

 

これに限る。

大層な箱に入っていたくせに中身は小さな装飾品3点だ。

 

「…見栄貼ってたのかな?」

 

「…かもな」

 

「世知辛いな」

 

海賊のリアルな財政事情を知った気がして少し辛かった。

 

 

 

 

 

 

 

 




話が進まないです。
まぁその場その場で考えているので仕方ないですね
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