歪んだ性癖を持つ裏切りの騎士様   作:キンピラ

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リョナはいいですね。
私の作品を見てリョナに興味を持ってくれる人が居れば、とても嬉しいです。


お出かけ

マージス連れられてきた酒場は自分が思った通り、普通ではなかった。喧嘩などは起こらないらしいが、女たちの服装がおかしかった。私達はテーブル席に座った。

 

「あれは裸エプロンという奴か?」

 

「ああ、そうだ。中々いい拘りだろ?金さえ払えばすぐに股を開くぜ?」

 

「すまん、食事中は静かにしたいんでな」

 

「おお、そうだったか。店長!俺らに高い酒を頼む!」

 

マージスと酒を飲み合い、語っていると気になった話が合った。

 

「なあ知ってるか?仲が悪かったロカルド王国が急に俺らに友好宣言をしてきたみたいだぜ?なんでも王が殺されて、王が交代したみたいだからな。もっといい奴隷が入ってくるかもな」

 

ロカルド王国とは私達が居た王国、何者かが王の代わりをしているらしい。それに対して民は不安を持たなかったのだろうか?

 

「王の名前は分かるか?」

 

「え?うーん、分からねぇ。俺らみたいな底辺はお偉いさんの事なんてよく分からんからなぁ。姉ちゃん!もっと酒を持ってこい!」

 

マージスが新しい酒をラッパ飲みする。私はちまちまと飲んでいるため酔っていないが、マージスはどんどんと顔が赤くなっていった。

 

「あ!兄ちゃん、これ良かったら持って行ってくれ。ついでに必要な物があったら言ってくれ!」

 

そういうとマージスは懐から薄く削った水晶を取り出した。

 

「これはな、お前が俺の友達だっていう事の証だ。これを見張りに見せればあそこに入れてくれるぜ、今度はあそこを普通の店として楽しんでくれよ!」

 

「...もらっておこう、それとこの国の地図は用意できるか?」

 

「地図ぅ?いいけどなんでそんなもんが必要なんだ?」

 

「俺はこう見えても今日来たばかりの新参者なんだ、地図があればすごい助かるんだがなぁ」

 

するとマージスは立ち上がり、思いっきり胸を叩いた。そのせいで吐きかけていたが、何とか持ちこたえた。

 

「任せろ!地図は今日中に用意させるからな!明日に取りに来てくれ」

 

そういうと立ち上がったまま酒をラッパ飲みする、様々な事をマージスから聞き、酔いつぶれたマージスをあの場所へと連れて行った。

外はいつの間にか暗くなっていた。

 

「ただいま戻りました」

 

「お帰りなさいませ」

 

ライラが出迎えてくれた、結構遅くに帰ってきてしまったためレイティア様はすでに寝ていた。

私も寝る準備をすると、それを見たライラも準備をした。

布団に入っている時に私はライラに話しかけた。

 

「ライラ、メイド服じゃ寝にくくないか?」

 

「ご心配なく、私はこれでも奴隷でした。床と比べたら心地よい方ですよ」

 

「確かにそうだったな。それじゃお休み」

 

私は目を瞑った、そして夜が明けると私は二番目に起きた。

 

「おはようございますローレンス様、お食事を用意しております」

 

「ありがとう」

 

私は食事を済ませ、黒い豆を煎じてお湯を入れた苦い飲み物を飲みながらレイティア様が目覚めるのを待った。

 

「おや、もうそろそろですね」

 

そういうとライラは台所へ行き、食事を作り始めた。

そして食事が作り終わる頃にはレイティア様が目をこすりながら起き上った。

 

「あ、ローレンス様おはようございます」

 

私は椅子から立ち上がり、お辞儀をした。

 

「おはようございますレイティア様。食事はライラが作りましたのでお召し上がりください」

 

台所から食事を持ってくるライラ。レイティア様は洗面台に行くと顔を洗い、食事を食べ始めた。

 

「レイティア様、少しご報告を」

 

「はい」

 

私は昨日マージスから聞いたことをレイティア様に話した。

 

「そんなことが...」

 

「はい、王が変わった瞬間にこの王国と友好関係を結んだらしいのです。意図はまだ分かってはおりませんが何かしらあるのは確かです」

 

食事を終えて何か考え事をしているレイティア様、すると扉が叩かれた。

 

「誰だ?」

 

「旦那私です」

 

扉の先からランドレスの声が聞こえる、扉を開けて中へ案内すると椅子に座らせた。

 

「昨日はありがとうございます」

 

「いえいえ、レイティア様と旦那の頼みは断れる訳がありません。それと旦那、旦那方を支援するために今日からこの国で商売することになりましたのでよろしくお願いします。場所は広場の近くです」

 

「ああ、これから世話になるな」

 

「旦那には返しきれない程の恩がありますから。それでは私はこれで」

 

ランドレスが立ち上がると一礼して家から出ていった。

 

「それでは私は少し出かけてきます。すぐに戻ってくるのでご安心を」

 

「分かりました。私はここでローレンス様の帰りを待っております」

 

私はレイティア様にお辞儀をしてから外へ出かけ、マージスから地図をもらいに裏の方へと進んだ。

 

「相変わらずだな」

 

昨日と同じような風景が目の前にはあった。私はマージスが居る建物へと移動した。

建物の前に着くと私は扉を叩いた。扉に付いているのぞき窓が開くと男の声が聞こえてきた。

 

「何か証明を」

 

私は昨日マージスからもらった、友人の証だという水晶を取り出してその男に見せた。

それを見た男は覗き窓を閉めると扉を開けた。

 

「ようこそ、今日はどういった用件で」

 

「マージスに会いに来た」

 

中に入ると私はマージスを探し始めた。

 

「相変わらず甘い匂いだな」

 

昨日からしているのではないかと思うくらい見ている光景が変わっていない。

処分場にマージスが居るのではないかと思い、入るとマージスは拷問をしている最中だった。

 

「マージス」

 

扉を開けて声を開けると、マージスは女を拷問している手を止めてこちらを見た。

 

「おお、兄さん。頼まれている物は用意できてるぜ。おいお前、案内してやれ」

 

マージスの近くに居た少年、怯えているがここの男達と同じ格好をしている辺り、連れてこられた者ではないのだろう。訳ありなのには変わらないと思うが。

 

「こ、こちらです」

 

「兄さん、暇だったら遊びに来てくれな」

 

「ああ」

 

私は少年に案内されて処分場を出ていく、倉庫のような場所に入ると少年は棚を漁り始めた。

 

「あ、あった」

 

少年は一枚の紐に結ばれた羊皮紙を持ってくると、渡してきた。

私はその紙を広げてこの国の地図だという事を確認した。

 

「そ、それでは僕はこれで」

 

少年は私から離れていき、処分場へと戻っていった。

私は地図を懐にしまい、余り時間を掛けずに家へと帰ることにした。

 

「ん?」

 

家へ続く道に差し掛かった時、路地裏で一人の女が男に絡まれていることに気が付いた。

私は最初無視しようと思ったが、どうも雰囲気がレイティア様と同じに感じられ、ここに居るべき存在ではないと分かった。

男が女のスカートの中に手を入れようとした瞬間に私は声をかけた。

 

「おい」

 

「なんだてめぇ?」

 

男は此方を睨みつけてきたが、あの水晶を見せると男の態度は変わった。

 

「ぼ、ボスのご友人でしたか。俺に一体何の用ですか?」

 

「そいつは俺の女だ、手を出すな」

 

「そ、それはすみません!」

 

男は私の隣を走り抜けた。

男が去ったあと、私が彼女に近づこうとすると彼女は地面に落ちていた短剣を掴んでこっちに向けてきた。

 

「ち、近づかないでください!」

 

震えながら持っている短剣に脅威は全く感じなかった。

 

「落ち着いてください。私は訳があって裏に来た者です、あなたからここの者ではない雰囲気を感じたので助けさせていただきました」

 

「ほ、本当ですか?」

 

「はい、表までお送りします」

 

すると彼女の目に涙が浮かんできた。

 

「うわーん!怖かったです!」

 

「安心してください、それでは行きましょう」

 

彼女の手を取り、歩き始めた。裏に居る時は中々泣き止まなかったが、表へ近づくにつれて泣き止み、彼女は自分の服で涙を拭き始めた。

 

「ありがとうございます。お名前を聞いてもよろしいでしょうか?」

 

彼女が知っている道まで送り届けるとこちらに向かって名前を聞いてきた。

 

「私ですか?私はローレンスです。訳あってこの王国へ来ました」

 

「ローレンスさんですか、私の名前はアリサです。何か困ったことがあれば協力ができると思いますのでこれを」

 

アリサから金のプレートをもらった。そこにはアリサの名前と家の場所が書かれていた。

 

「あなたは私の恩人ですので、たまに遊びに来てくださいね!」

 

そういうとアリサは元気に走っていった。

 

「二枚目...」

 

金のプレートを水晶と同じところにしまい、家へと帰った。

 

「お帰りなさいませ、ローレンス様。レイティア様がお外へ行きたいと言っております」

 

「そうか、それなら外へお連れしよう」

 

部屋に入るとレイティア様が椅子から立ち上がり、目をキラキラさせていた。

 

「承知しております、それでは行きましょう」

 

「分かりました!」

 

レイティア様が外へ出ていくと、私達は後ろへとついて行った。

 

「ここがオーロス王国ですか、父上に色々言われていましたがそんなことありませんね」

 

「そうですね、ですがお父様が言われていることはすべてが間違いではないかと」

 

目の前の風景がすべてではない、それを伝えるとレイティア様は口に手を当てた。

 

「あ、それもそうですね。一応関係が最悪だったこともありますから」

 

「その通りでございます」

 

しばらく歩いているとレイティア様の目に何かが止まった。

 

「ローレンス様、あれ」

 

レイティア様が向いている方向には奴隷商が営む店があった。

 

「奴隷がどうかされましたか?」

 

「ちょっと見てきてもいいですか?」

 

「ええ、構いませんよ」

 

レイティア様と一緒に奴隷店に入っていく。店は奴隷を服を着せて着飾っており、奴隷には見えなかった。

 

「皆さん綺麗な体をしていますね」

 

「確かに、奴隷としての価値が高いのでしょう。何があってここに来たのかは分かりませんがね」

 

奴隷の価値は五段階に分かれる。一番上が容姿端麗な人間、性格も良くて多少のスキルもある。滅多に会える奴隷ではない。二番目は一番目からスキルを抜いた奴隷。三番目は容姿は綺麗だが、性格に難あり。ライラは三番目だった。四番目と五番目は使われて、壊れているか壊れていないかだ。裏に行ったときに使われていた奴隷は大体が五番目か四番目だ。

 

「ローレンス様、この方は中々立派ですね」

 

「?」

 

レイティア様が見ている男の体格は普通に見え、何を言っているのか分からなかったがレイティア様の視線が男の股を見ている事に気が付くと、察した。

 

「...まあ、そうですね」

 

さすがはあの父上の娘、いつかは父上のような趣味を持つのだろうか?

 

「ふっ」

 

後ろではライラが男の股を見て鼻で笑った。

 

「ローレンス様のほうが」

 

私はその言葉を言う前にライラの口を塞いだ。

 

「どうされました?」

 

「いえ、何もありません」

 

「?そうですか」

 

再び奴隷の方に向くレイティア様、少し離れた場所に行くとそこで私はライラの口から手を放してやった。

 

「ライラ、そういうことはあまり言うんじゃない。レイティア様に変な気を起こされてはたまらん」

 

「いいじゃないですか。レイティア様も私のようになってしまえば」

 

「こら!曲がりなりにも彼女は王族なんだぞ!」

 

軽くライラの頭にデコピンしてやると、頭を押さえて黙った。彼女の持つ性格の一つ、どんな立場の人にも女性であれば私に隷属するように仕向け、味方に引き入れようとした。ありがたい時もあったが、味方と敵の判断が出来ていないことが欠点だ。

 

「ローレンス様、満足です!」

 

嬉しそうな顔をしながら近づいてくるレイティア様、外に出ると私は広場に店を出した彼のところへ行かないか提案をしてみた。

 

「そうですね!助けていただいたお礼に、売り上げの貢献に行きましょう!」

 

レイティア様の同意を得て私達はランドレスの店へと向かった

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