ウルベルトsideーーー
布仏が四組の専用機持ちのいる場所に心当たりがあるとの事で案内して貰っている。
「なぁ、布仏」
「なぁに〜」
「そのかんちゃん?って子どんな感じの子なの」
「う〜ん。かんちゃんはねぇ〜」
妙に溜めるな
「引っ込み思案?内気?な性格だよ〜」
「なんで疑問系なんだ」
「ここ最近まともに話せてないんだよ〜」
「なるほど……」
俺が彼女にどう接するか考えていたら
「あれ〜理由聞かないの〜」
「質問を返すが聞いて欲しいのか?」
布仏が肯定とも否定とも取れる表情をする。そうこうしているうちに目的地に着いた
「今更だが勝手に入っていいのか?」
「多分大丈夫じゃないかな〜」
俺が先生に許可取るか取らずに入るか迷っていると
「かんちゃん〜入るよ〜」
布仏は羞恥心もそうだか、デリカシーまでないとはな。この先が心ぱイテテテ
「なんか失礼なことを考えたでしょ〜」
布仏が耳を中々のパワーで引っ張る
「と、取り敢えず中に入ろうぜ」
「は〜い」
耳痛てぇ
布仏と二人で中に入ると
カチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャカチャ
キーボードを叩く音が中に響いている。暫くすると終わったのか一息ついている。俺は声を掛けてみた
「すみません。少しいいですか?」
「だっ誰!?」
「やっほ〜かんちゃん〜」
「…本音とあなたは」
「はじめま「出ていって!!」して……はい?」
「ここから出ていって言ってるの!!」
「何故?間違いがなければお互い初対面の筈なのだが」
「……た……いで……の子は」
なんか言ってるが聞き取れない
「えっ?今なんて」
「だから!あなたのせいで私の専用機は未完成って言ってるの!!あなたがISに乗れるのがわかって、専用機を用意する事になってこの子の開発元の社員全員があなたの専用機にかかりっきりになってこの子の開発は無期限凍結になったの!!!返してよ!あの子と私の夢を返してよ!!!」
涙目で怒鳴られながらその『あの子』を見せられるが、
「初対面だし自己紹介をしよう」
「…そんなものは要らない」
「俺の名前はウルベルト・ジェームズだ。イタリアにあるインフィニートのテストパイロットで本社の技術開発部の主任でもある。よろしくな」
「へぇ?」
さっきの怒涛のそれとは裏腹に言っては悪いが何とも間抜けな声である
「おっ織斑一夏じゃなくて、もっもう一人の方なの?」
「だよな布仏」
「そうだよ〜かんちゃん〜」
「えっと、あの、その、ごっごめんなさい」
「とりあえず一旦落ち着こうぜ」
「………うん//」
恥ずかしさなのか顔が真っ赤である
sideoutーーー
簪sideーーー
うぅ、恥ずかしいよ…。まさかもう一人の方でしかも勘違いして怒鳴り散らしちゃった。あまりにも恥ずかしくてまともに顔がみれない。
あの時の試合、席位置が悪くてほとんど逆光で顔が確認出来なかったから間違えちゃったよ
sideoutーーー
ウルベルトsideーーー
「では改めて、ウルベルト・ジェームズだ」
「布仏本音で〜す」
「布仏は要らないだろ」
「流れだよ〜」
「…更識簪です。さっきはその…ごめんなさい」
謝罪は受け取ったんだかな
「気にしてないから大丈夫だ。今日は更識さんにお話と相談がある」
「…話と相談?あと名字で呼ばれるのは嫌だから…簪って呼んで欲しいです」
「なら俺もウルベルトでかなわない。話の方は君の専用機が未完成の理由だったんだが、ある程度の事情はさっきので把握出来たから相談の方だな」
怒鳴りながらだったから聞き取りずらい所もあったけどね
「相談ってのは俺も君の専用機開発に関わらせて欲しい」
「あれ〜ウルウル〜、他国の機体に手を加えちゃダメじゃなかったっけ〜」
「いくつか手はあるが、後腐れなくある程度は穏便に済む方法がある」
「…それは?」
「『その子』の開発権利を君の開発元からインフィニートに移すことかな。でもこれは君の承認もそうだが開発元が承認しないといけないんだよね。今更だけど開発元の名前は?」
「…倉持技研」
「あぁ〜倉持かぁ。今連絡とか取れたりできる?」
「…ちょっとまってて欲しい」
簪が端末機を操作しこちらに渡してくる
「…はい」
「Thank you。あ?もしもし倉持技研ですか?私は…………」
sideoutーーー
簪sideーーー
「Thank you。あ?もしもし倉持技研ですか?私は…………」
ウルベルト君が電話中、本音に聞いてみた
「彼はなんで『この子』ができてないって知ってたの?」
「それはねぇ〜……」
私は朝の出来事を聞いて納得したが新たに疑問が浮かぶ
「…じゃあなんで『この子』の開発に関わりたいって言ったんだろ?」
「それはウルウルに聞かないとわかんないな〜」
「…そうだね」
「なんかこうして、かんちゃんとお話するのも久しぶりな気がする〜」
「…そうだね」
本音とちゃんと会話するのっていつ以来だろう?多分この時から私は本音たちを避けていたのかも知れない。
「そうですか、わかりました。ではよろしくお願いしますね。失礼します」
どうやら電話が終わったみたい
「ウルウルどうだった〜」
ウルベルト君は笑顔でサムズアップした、つまり…
「…これからよろしくお願いします」
「こちらこそ。君にとっての最高の機体を作ることを約束しよう」
私たちは笑顔で握手をしたが、私は直ぐに顔をそらす。
「顔が赤いが大丈夫か?」
「えっ!?いや大丈夫だから…」
「そうか?ならいいが」
「むぅ〜」
「布仏はなんで不機嫌なんだ?」
「プィッ」
この後5分くらい、本音はウルベルト君にだけ不機嫌だった
ーーーsideout
ウルベルトsideーーー
「さて、『あの子』もとい『打鉄弍式』の設計図を見せて貰ったがぶっちゃけると第三世代と言っているが実質第二世代と差はないぞ。このまま作ると」
「…でもマルチロックオンシステムがあるし、それに荷電粒子砲だって」
「布仏、第三世代に必要なものは」
「えっと〜『イメージインターフェイス』と呼ばれる物が必要です〜」
「そうだ詰まるところ『イメージインターフェイス』っているのはワンオフアビリティを現行の技術で再現しなきゃいけないと俺は思っている」
「…ワンオフアビリティを再現」
「だからこのまま組み上げても第三世代に近い第二世代になってしまうんだ」
「じゃあどうするの〜」
「『ウラガーノ』で採用しなかった、とあるシステムを『打鉄弍式』に搭載する」
「…いいの?」
「試して見たいって気持ちの方が強いかもな」
「…ちなみにどんなシステム?」
「『
「ナノマシンを使うの〜」
「まぁ、似たようなものだな、それにもう一つ別のシステムも積むから」
「…それって?」
「カードリッジシステム」
「何それ〜」
「武器に弾倉をつけトリガーを引きカードリッジを炸裂させて火力をあげるシステムで武器以外にもスラスターにつけて
「ウルウルすご〜い」ナデナデ
「(何故撫でる?)」
疑問にしてると
「…いいの?そんなにして貰って」
「あぁ、カードリッジシステムに関してはまだ試した事がないからかなり危ないかもな。まぁ、傷物にしたら責任は取るから安心しろ」
「せっ責任って///」
「むぅ〜〜」
「ひゃんでのふぉとけふぁそんにゃにふきへんなんじゃ(なんで布仏はそんなに不機嫌なんだ)?」
布仏に頬を思いっきり引っ張られた
「教えない!」
痛てぇ
「…えっと、何から何までありがとうございます」
「お礼言うのは『打鉄弍式』がきちんと完成してからだ」
「…うん//」
簪が見せた笑顔は一瞬勘違いしそうになるくらい魅力的だった
ーーーsideout
トラスパレンテは某ロボット種や種死で出てきたミラージュコロイドです。カードリッジシステムは某魔砲少女で出てくるシステムです。弍式や第三世代兵装に関しては原作を読んでいて思ったことです。たっちゃんと虚さんの出番はもうちょい先です。