「貴方が大谷殿ですね。沢田殿よりお話し伺っております。よろしくお願い申し上げます」
「こちらこそ。よろしくお願いします」
(なんかえらく一昔前の日本人口調なんだな、日本人顔じゃないのに)
「あっあの、石田鈴っていいます。バジルさんよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくでござる。石田殿」
(石田。露骨に媚過ぎだろ)
「ではお三方。ご案内しますのでどうぞこちらへ」
そうして。リムジンに乗り込む5人
(あんたなんでリムジンに乗ってそんな冷静でいられるのよ)
(つい最近乗ったからな。流石にその時は驚いたけど)
(マジで…)
「今のうちに拙者に聞きたいことがありましたら。遠慮なくお聞きください」
「あの、その口調は生まれ付きですか。日本人じゃないですよね」
「これは、親方様からご教授頂いていた頃の名残です」
「おっ親方様…」
「バジルさんの師匠さんはツナさんのお父さんなんですよ」
「あっそうですか…」
(ツナさんのお父さんどういう教え方したんだよ)
「あのバジルさんはCEDEFではどの部門で働かれているんですか」
「拙者は諜報…ある部門の調査員です」
「調査員ですか」
「はい。各国へ行き情報を集めたり、その時の市場や物流の流れを調査し会社へ報告し、そこから会社の方針が定まっていくこともあるので、大事な役職です」
「あの。京子さんは何されているんですか」
「私。私は手芸教室を開いたりすりけど、特にお仕事には就いてないかな」
「京子ちゃんにはツナさんを支えるパートナーという重要な事がありますからね」
「ハルちゃん。止めてよ恥ずかしいよ」
「結婚されてるんですか」
「ううん。一緒に暮らしてはいるけどしてないよ」
「どうしてですか」
(石田。深掘りし過ぎだ)
(何あんたツナって人に妬いてるの)
(そんなんじゃねぇー)
「ツナさん。まだプロポーズしてないんですか」
「うん」
「…」
(バジルさんは理由を知ってるのかな)
「さあ、着きましたこちらです」
CEDEF本社に到着し玄関を通ると眼帯をした女性が立っていた。
「クローム殿。只今三浦殿達をお連れしました。沢田殿へ連絡お願いします」
「はい」
(ツナさんの知り合いにしては珍しく少し暗そうな方だな…)
「クロームちゃん。久しぶりだね」
「京子ちゃんにハルちゃん。久しぶり」
「どうですか秘書のお仕事は慣れましたか」
「うん。それなりに」
(バジルさん。彼女はツナさんの秘書なんですか)
(はい。『クローム髑髏』彼女は沢田殿の秘書を勤めています)
「皆さんはお元気ですか」
「私はteacher生活をエンジョイしてます。ビアンキさんとイーピンちゃんも元気ですよ。イーピンちゃんなんて小森女学園という女子高の現役女子高生です」
「そっか、良かった。またあとでね。ボスの元にこの人案内しなきゃ」
「はい。お仕事終わったらスィーツ巡りしましょうね」
「うん。またね…大谷さんお待たせしました」
「では、拙者はこれで」
ツナのいる部屋に向かう2人。
「あのクロームさん。左目は怪我されているんですか」
「これはボスよりも前に出会った大切な人との繋がりの証」
(誰だろう…)
気がつくとある部屋の前に立っていた。
「ボス…大谷さんを連れて来ました」
部屋の中ではツナは金髪の好青年と話しをしていた。