「どうしたの、ボーッとして」
教室の外を眺めていると、石田に声をかけられた吉常。
「最近知り合った人達がぶっ飛び過ぎててさ。なんか訳わかんないんだよね」
「どんな人にあったのよ」
「野球選手やタレントやチャンピオンに大企業の社長」
「…あんた私を馬鹿にしてる」
「そりゃーそう言う反応になるよな。三浦の人脈スゲーは」
「三浦先生の人脈ってどういうこと」
ピンポンパンポン
「大谷吉常君。職員室まで来てください」
「俺は何もしてないからな」
「何も言ってないじゃない…」
職員室を訪れた吉常。待っていたのはハルであった。
「大谷くん。いいですかこれは他の人に話しちゃいけませんよ」
「なんですか先生突然」
「冬休み予定ありますか」
「えーっと、一応受験生なんで勉強ですかね」
「そうですか。良かった予定はありませんね」
(いや、受験勉強はいいのかよ)
「実はですね。ツナさんから冬休みの間3日間イタリアへの旅行を招待されています」
「…それをなんで俺に」
「ツナさんが、大谷くんも来れるなら是非来てほしいって言ってるんですよ」
「本当ですか」
おもわず出た声に職員室中から視線が集まる。
「Quietです。大谷くん」
「すみません」
「なので予定が合う期間をまた教えてくださいね。それをツナさんに連絡してイタリア行きの手配をして頂くので」
「わかりました」
職員室を出ると石田が待っていた。
「なんだったの」
「お前は関係ないだろ」
「ねえ、さっきの話の続き聞かせてよ」
「さっきって」
「野球選手とかタレントに会ったって話よ」
「んなこと知ってどうすんだよ」
「いいじゃない」
「あーもう。付いてくるな~」
そして冬休みに入り。イタリアへ向かう日
「えっと…なんで石田さんが」
「大谷くんが、三浦先生と二人で旅行に行くと噂を聞き。これはまずいのではと真相を確かめるべく。大谷くんを問い詰めたところ事実だと言ったのでそのスクープ現場を治めにきました」
「すみません先生」
「これはですね。私の知人からの招待で決して不純な旅行ではありません」
「怪しいですね…」
「どうすれば、信用してもらえるのでしょう」
「では…」
(女子高生に脅迫される教師…哀れだ)
吉常達は約半日かけてイタリアに辿り着いた。
「ハルちゃん。吉常くんいらっしゃい」
「京子ちゃんお久しぶりです」
「ご無沙汰してます」
「あの時はごめんねお兄ちゃんが」
「ハヒ。大谷くん京子ちゃんのお兄さんに会ったんですか」
「ええ、まぁ」(未だに目の前にいる京子さんとあのチャンピオンが兄妹というのが信じられない)
「えっと…それでこの子が急遽参加することになった」
「石田鈴です。よろしくお願いします」
「よろしくね石田さん」
「急に参加人数増えるって聞いたときはビックリしたけど良かったねなんとかなって」
(これもCEDEFの力か…)
「無事に着いたところですし。どこへ行きましょうか」
「ごめんねハルちゃん。遊びに出掛けるのは初めに吉常くんの用事を済ませてからになりそうなの」
「ハヒ…大谷くんの」
「うん。ツナくんの希望でね」
(大谷。ツナって誰)
(沢田綱吉。CEDEFの社長)
(あんたの言ってた大企業の社長って…マジで)
(そうだ)
(そんな人とどうやって知り合ったのよ)
(色々あってな)
「それでね。まずはツナくんの会社に行くことになってるの」
「そうですか、残念ですがツナさんにお会い出来るのならイーブンです」
「それでね。案内してくれる人なんだけど、ハルちゃんもよく知ってる人だよ」
「ハヒ。イタリアで京子ちゃん以外のお知り合いですか…」
「ご無沙汰しております。三浦殿」
「あっ貴方は」
(超イケメン…この人とも知り合い)
(いや知らない)
「お二人はお初にお目にかかりますね。拙者CEDEFの職員『バジル』と申します」
そこには凛々しい青年が立っていた。