更新遅れて申し訳ございませんでした。(/. .)
どうも、区切りが良くなくて迷いながら進めていたらこんなにも時間がかかってしまいました。
ちなみに今回はデート編ではないです。
次回からデート編に突入します。
ではどうぞ(꜆ ˙-˙ )꜆
「.......」
雷牙はゆっくりと道端を歩いていた。
あれから数分が経ち。ASTの部隊が時崎狂三の遺体を回収してことを収めた。
雷牙はそのまま遠くで見る事しか出来ず、今こうして自分の無力差に自問自答を繰り返しながら、ただひたすらのうのうと小さく音を起てながら歩いていた。
どうして間に合わなかった?行動する判断が遅かったから。
何故自分はこうも無力なんだ?自分の力をまだ知らないから。
分からない。自分の
と、左耳に付けているインカムから振動が入る。雷牙は人盛りがない道をそのまま歩き左耳を抑えながら口を動かし通信を取る。
「......司令か?丁度、話がしたかったんだが――」
だが、スピーカから聞こえてくる声は琴里のものではなく、今にも眠りそうな女性の声音が響いてきた。
『......すまないねライ。琴里は先程自宅に帰ってしまったよ』
インカムから聞こえてくる声の主は<ラタトスク>に所属する解析官村雨令音だった。
「あ、令音さんか?丁度話がしたくて」
『........ん、なにかね?』
令音は雷牙の言葉に首を傾げた。と、すぐさま令音は雷牙の言葉を察し、口を動かした。
『........時崎狂三の映像はちゃんと撮れたさ』
「なら話が早くて助かる。んで、どうだった?」
『.......君と同じ意見だよ。時崎狂三は先程、ASTに所属している者に殺された。これは何も絶えない事実だろう』
「.......」
雷牙は無言になる。やはり、狂三はあそこで青色のCR-ユニットを装備した高宮真那に確実に殺害された。
だが雷牙は一つの疑問が頭に過ぎる。しかしその疑問は一体何なのか分からずにいた。
と、インカムから令音の声が聞こえてきた。
『......だが、ライの言うとおりかもしれない。彼女、時崎狂三 ―― <ナイトメア>はこんなにも早く倒されるのはおかしい』
確かに<ナイトメア>と言う識別名を持って、ASTからは最悪の精霊として名が高いのに対して、今日初めて会った時崎狂三は天宮駐屯地で資料を見た情報よりとても
まるで1枚の紙が1L入ってる水に沈むような感じに。
雷牙は数々頭から疑問点が湧き出てくると、インカムから令音の声が響く。
『........とりあえずこの事は琴里に話して後日また報告をするよ。今日は家に帰ってゆっくり休むといい』
令音なりの気遣いなのだろうか、彼女は雷牙の精神面を観測機で数値化したのか知らないが、休息を推測してきた。
雷牙は精神的に疲れてしまったので素直に玲音の言葉に従った。
「そうですね、お言葉に甘えて休ませてもらいますわ」
『.......ああお疲れ様』
その言葉を最後、インカムから令音の声がなくなり通信は終了した。
雷牙は左耳に付いているインカムを取り外し、制服のポケットに入れた。
「ふぅ.......」
雷牙はひとりでにため息を吐く。
今日は色々あった気がする。とてもそんな感じじゃないとなんと表現すればいいのだろう?
と、そのまま自分の家がある方向へ向かって歩いていく。
すると雷牙は何かを思いだした。
「あ、そういやもうやる事がないし、白刃を向かいに行かないとな」
雷牙は今の時間だと士道の家にいるであろう白刃を迎えに行くため小走り気味に早く家に向かうのであった。
◇
「士道、あなたは!」
「実妹、義妹、どっち派でいやがるのですか!?」
「え、ええっ!?」
突然予想外の問いを振られ、士道は情けない声をする。
数分前、士道は狂三と別れてから十香達と一緒に近くのスーパーに買い物をしていて買い物が終わり士道の家まで続く道を会話して歩いていると士道宅の前に1人の少女がぽつんと立っていたのだ。
容姿は琴里と同年代くらいでポニーテールに泣き黒子が特徴的なパーカーにキュロットスカートというラフな格好。
そして、士道に気付くといきなり抱きついてきて士道のことを「兄様!」と言ってきたのだ。
自称・士道の妹、高宮真那だ。
士道はひとまず真那を入れてその後に士道のインカムから聞いていた琴里が家の玄関の前に仁王立ちをしながら待ち構えていた。
そして色々話していたら琴里が真那に『兄弟』の事を強調されたのか突如言い合いが始まって今に至る。
「い、いや......どっち派って.......」
『..........』
琴里と真那が、じーっと見つめてくる。どちらを選んでもろくなことになりそうにないのは容易く知れた。どうにか話題を逸らすべく、士道は思考を巡らせる。
「!そ、そうだ、真那」
「はい?」
ポンと手を打って声をかけると、真那がキョトンとした様子で首を傾げた。
そう。真那には昔の記憶。士道と会った記憶さえも一切なかったのだ。
彼女曰く、そこだけスポンと何かに抜かれたような感じで記憶がないらしい。
それを逆手に取った士道は口を動かす。
「おまえ、昔の記憶がないって言ってたよな ?」
「ええ、そうですが」
「じゃあ、今はどこに住んでいるんだ?家族と暮らしているってわけでもないんだろ?」
「あー.......っと」
と、そこでハキハキとした受け答えをしていた真那が口を濁した。
「ま、まぁ、ちょっと、いろいろありやがるんです」
「いろいろって......」
「えーと......ですね。こう特殊な全寮制の職場で働いているというか.....」
「職場.....?真那、今歳いくつだ?琴里と同じくらいじゃないのか?学校は?」
まぁ琴里も秘匿組織の司令官なんぞやっているわけだが.......真那とは違いちゃんと学校にも行っている。
真那は気まずそうに目を泳がせた。
「そ、その......えーと.....ま、またお邪魔しますっ!」
「へ.......?ちょ、待っ――」
真那はそう言うと、士道の制止も聞かず、脱兎の如く去っていった。
「な......なんだったんだ、一体.......」
頬をかき、真那が消えた扉を呆然と眺める。と、その扉が再びまた開いた。真那が帰ってきたのかと思ったが違った。そこには校門で別れたはずの雷牙がやってきたのだ。
「邪魔するぞー」
「ら、雷牙!?もう用事は終わったのか?」
「ん?ああ、士道か。まぁな、すぐ終わったから早く帰って来れたんだよ」
雷牙は驚いている士道にハキハキと応えた。
すると雷牙は誰かを探すかのように当たりを見渡す。
「士道。白刃は?」
どうやら白刃を探していたようだ。士道は口を動かした。
「ん、白刃は十香達と一緒に精霊用マンションにいるぞ」
「ん?なんで隣にいるんだ?」
雷牙はキョトンと首を傾げた。士道は先程の事を人通り雷牙に話した。
「......なるほどな。まさか真那が......」
リビングにある椅子に腰を掛けていた雷牙は状況を理解したようで最後の言葉は小声で聞こえなかった。非常に気になり士道は雷牙に聞こうと口を動かそうとするが、雷牙が先に口を開いた。
「それで、その.....高宮さんはお前に会うためにわざわざ来てその後急いで帰ったのか?」
「そういう事になるかな.....」
士道は頬をかきながらそう答える。すると、隣席にいる琴里がパンッと両手を叩く。
「その話はまた後日でいいわ。それより、そろそろ夕ご飯の支度をした方がいいんじゃないかしら?」
「そうだな、そろそろ俺も腹が減ってきたしな」
士道は理解できなかったが雷牙は琴里の意味に察して口を動かしたのだ。
「ん、ああ。もうそんな時間か、そろそろ飯の準備をしなきゃな」
士道は席を立つとキッチンに向かうと雷牙は席を立ち、玄関の方面へ向かう。
「ん?雷牙、何処行くんだよ?」
「いや、何処行くっていってもこれから一人で飯を買いに行くんだが?」
平然に雷牙は士道の言葉を返した。すると、琴里が雷牙の襟を強く掴んだ。
「ぐぇ!な、なんだよ司令?離してくれ!死ぬ、死ぬ死ぬ!」
「別に1人で行くよりこっちで食べってたら?」
「へ?」
雷牙はポカーンと首を傾げると戸惑いながら口を開いた。
「いいのか?」
「言いよりも何もあなたが抜けたら白刃が可哀想だし、それに1人が増えた所でうちの兄がそんなことで面倒くさがらないわよ?ねぇ、士道?」
「ああ。1人や2人増えてもどうってことないぞ寧ろ嬉しいしな」
琴里と士道は雷牙にそう返す。雷牙は少し恥ずかしがるが頬をポリポリとかきながら言葉返す。
「それじゃお言葉に甘えて頂こうかな」
雷牙は素直に夕食を頂く事にした。
◇
翌日。
キーンコーンカーンコーン、と、聞き慣れたチャイムが鼓膜を震わせる。
時計の針は八時三十分を示していた。朝のホームルームの開始時刻である。辺りで談笑していたクラスメート達がわらわらと席につき始めていく。
「.....あれ?」
そんな中。早めに席に着いていた白刃は小さく首を傾げた。
チャイムが鳴ったというのに、狂三の姿が教室になかったのである。後ろの席にいる士道と十香も同じことを思ったのだろう、キョロキョロと辺りを見回している。
「むう、狂三のやつ、転校二日目で遅刻とは」
「忘れ物でもしたんじゃねぇか?」
と、2人がそう言うと、
「――来ない」
白刃と雷牙を超して左隣から、そんな静かな声が響いてきた。
折紙が、視線だけを白刃と十香に向けて唇を開いている。
「ぬ?どういう意味だ?」
「それじゃ意味が分からない。もう少し細かく言ってもらえない?」
「そのままの意味。時崎狂三は、もう、学校には来ない」
「え?それじゃあ――」
士道が言いかけたところで、ガラッと教室の扉が開き、出席簿を両手で抱えるように持ったタマちゃん教諭が入ってきた。すぐさま学級委員が起立と礼の号令をかける。
「おっと.....」
折紙の言っていたことは気にかかったが、号令を無視するわけにもいかない。士道は皆と一緒に礼をしてから着席した。
「はい、皆さんおはよぉございます。じゃあ出席を撮りますね」
言ってタマちゃんが出席簿を開き、生徒の名前を順に読み上げていく。
「時崎さーん」
そしてタマちゃんが、狂三の苗字を呼んだ。だが、返事はない。
「あれ、時崎さんお休みですか?もうっ、欠席するときにはちゃんと連絡を入れてくださいって言っておいたのに」
タマちゃんが、ぷんすか!と頬を膨らせながら、出席簿にペンを走らせようとする。
と、その瞬間。
「――はい」
教室の後方から、よく通る声が響いた。
「狂三?」
後ろを向き、目を見開く。そう、教室後部の扉を静かに開き、そこに立っていたのは、穏やかな笑みを浮かべながら小さく手を挙げた狂三だった。
「もう、時崎さん。遅刻ですよ」
「申し訳ありませんわ。登校中に少し気分が悪くなってしまいましたの」
「え?だ、大丈夫ですか?保健室行きます......?」
「いえ、今はもう大丈夫ですわ。ご心配おかけしてすみません」
狂三はぺこりと頭を下げると、軽やかな足取りで自分の席に歩いていった。
「なんだ......ちゃんと来たじゃねぇか」
ほうと息を吐き、何やら不穏な事を言っていた折紙の方に視線を向ける。
「え......?」
士道は訝しげに眉をひそめた。
折紙が微かに眉根を寄せ、狂三のことを凝視していたのである。
表情にそこまで劇的な変化があるわけではない。だが――なぜか士道には何となくわかった。今、折紙は、間違いなく驚愕している。
「折.......紙?」
士道が、小さな声でその名を呼ぶ。
折紙は微かに指先を揺らすと、狂三からふっと視線を外した。
と、少し気になったのか士道は前の席いる雷牙を見てみるが、背中しか確認出来なかった。
だが、背中で表情を見る辺りどうも折紙と同じ反応ではなかった気がした――なんというか.....既にこの状況を予測ずみのように。
「――はい、じゃあ連絡事項は以上です」
ほどなくして、タマちゃんがホームルームを終えて教室を出て行く。
と、その瞬間、机の中に入れていた携帯電話が振動を響かせ始めた。
ギリギリのタイミングだった。あと十秒早かったら没収されていたかもしれない。
士道は携帯の画面を起動させる。そこには五河琴里の名が表示されてるメール通知があった。
タップしてメールの内容を確認すると士道は眉根を少し寄せた。
『お昼に物理準備室に来なさい。貴方に見せたいものがあるわ』
士道は頬に汗をかきながらその後の授業に臨むだった。
◇
午後12時。
丁度4時間目が終わり、生徒達が昼食をとる時間帯だ。
それでも折紙は、昼食を食べる事よりやらねばならないことがあった。
士道と昼ご飯を一緒に食べれずしょんぼりと肩を落とす十香とそれを横で慰める白刃の脇を通り抜け、目的の人物の席まで歩いていく。
「――少し話がある」
折紙は、その席の主――時崎狂三に、冷たい視線を投げながらそう言った。
狂三は折紙の言葉に不思議そうな表情をしたが、直ぐにその事を察したのか慌てて折紙と共に教室から廊下に渡り、屋上に繋がる階段の方まで向かったのであった。
だが二人は気づかなかった。それを見ていたのは彼女達ではなかったという事に――
◇
「......」
何も喋らず静かに、雷牙は窓際から広がる景色を眺めていた。
だが、雷牙はぼんやりと街の景色を見ているわけでも只只ぼぅーと現実逃避をしている訳でも無い。
その表情だけは――真剣な顔で周囲の生徒も近寄らせない程だった。
なぜなら、昨日確実に
その単純な理由だけで、この状況が作れるように――雷牙自身も驚きを隠せず目を大きく目開いてしまった。
しかし、そもそも根本的に理解が出来ていなく、脳の思考が追いつけてすらもいない。
昨日 確かに――彼女の死亡はこの手で確認した。そこまではいい。だが、その翌日。狂三がなんの影響もなくピンピンしながら学校に登校出来ていたのだ。
やはり雷牙の頭の中には疑問が残るばかり、ある程度は推測は出来ている。が――これはあくまで憶測であって確信には未だに至らない。
「......謎だらけ多すぎるな......」
雷牙は頭を掻きながら頭の中を整理した。
時崎狂三。精霊の中で目的、所在、そして天使の能力ですら謎が多く掴めない少女。
たとえ仮に彼女に話を聞いたとしよう。絶対何らかしらの理由をつけて彼女はぐらかして来るであろう。
話してくれたとしても逆にこっちが罠に掛かって殺られたら元も子もない。
「ここは慎重に立ち回った方がよさそうだな」
雷牙はため息を零しながらこの話に一段落つけるようと手を上に上げ、背伸びをした。次に先程まで頭を使っていために空腹になっていたのを気づかなかった。
昼食を取るべく 机の端にある鞄に手を掛け、その中に入っている弁当を取り出した。
「さてさて......今日の弁当のメニューはなんでしょうか〜」
雷牙は胸が高なるのを自覚しながら弁当に手を掛け蓋を開けた。
その中身はなんとも良い匂いであった。
真ん中に白い日本の象徴である米と左右には王道でもある玉子焼き、唐揚げが綺麗に並べられていた。
「.....おぉ」
雷牙自身でもこんな完成度が高い料理を見るのは自分のか士道のぐらいであろう。
でも――この弁当を作り上げる者がもう1人知っている。
それは今、十香の席で十香と昼食の準備をしていた白髪、赤目の少女――白風白刃。雷牙のクラスメイト兼 同棲している。
雷牙の家に暮らしはじめてから彼女は日々日々料理のスキルを習得しつつ、もう弁当作りなどお手の物だ。
そして料理を雷牙から教えてもらった彼女は昼食時だけ自分が作ると
それから今に至るという訳だ。
雷牙自身、ここまで彼女の習得速度が速いとは思っていなかったため、脱帽した。
そして白刃が作ってくれた弁当を箸で摘もうと伸ばすが、ふと、雷牙の視界から折紙と狂三が弁当を食べずに教室から出て行ってしまったのだ。
「折紙......それに時崎?二人がどうして――」
雷牙は次の言葉を喋ろうとしたが何かを理解して口を止めた。
理解して止めた.....いや、予測したというのが正しいのかもしれない。
雷牙は嫌な予感がして弁当の上に箸を置いてすぐさま二人の後を追った。
しかし、教室を出たが廊下には二人の姿が一切見えなかった。
雷牙の頬に夏真っ只中なのに冷たい汗が伝わってきた。
「一体何処に行ったんだよ......」
雷牙は考えた。まず、敵同士なのに2人で話に行こうと廊下をでた。
そして、その後に2人は姿を消した。
よっぽど人前では話せない内容だ。
ならば人気のない場所を選びに行くはずだろう。
「――まさか......」
雷牙は唯一人気のない場所を知っていたのだ。
前、4月に折紙と待ち合わせたあの屋上に繋がっている扉付近だと。
雷牙はすぐさま駆け出した。そして走ってから1分。
やっと目的の場所に着き、肩で息をしながら階段を上がって行くと、屋上の扉付近で誰かの声が聞こえてきた。物陰に隠れながらそれを雷牙は耳をすましながら聞いていた。数して2人だろう。
だがその声の主は聞き覚えのある声だった。
「.......っ、触らないで」
「ふふ、そうつれない事をおっしゃらないでくださいまし」
声だけ聞くと何処かの百合がたむらってるようにしか聞こえないが今はそんな冗談も言えない状況なのは十分理解している。
と、女の1人が苦しんでいそうな声が耳から伝わってきた。
そしてもう1人の女の方もその彼女の反応に息を荒くしながら声を発する。
「く......」
「ああ、ああ、でも駄目ですわ。駄目ですわ。とてもとても惜しいですけれど、お楽しみは後にとっておかなくてはいけませんわ」
雷牙はこれ以上は危険と思い物陰から出ると
ある光景を目の当たりにしてしまった。それは彼自身が許容し難いものだった。
なぜなら――折紙が壁から生えている無数の腕に手首や足首を拘束され――または、狂三にスカートの中をまさぐられながら襲われていた。
その時雷牙の中でプツンと何かが切れた音を感じた。
でも今それはどうでもいい。今は目の前にいる敵を倒せばいいだけの話なのだ。
「――おい......」
雷牙は狂三の後ろに回り込み護身用に持参しているポケットナイフを彼女の首に突き立てた。
「俺の幼馴染に何したんだ?お前」
何時も自分が出ないような低い声で殺意を向けながら声を発した。
それに気付いた狂三は雷牙の声にも動じず、ただにこやかに雷牙の存在を視界に焼き付けるのだった。
その表情は彼自身が彼女のメインディッシュを待ち望んでいたかのようでもあった。
「あらあら、雷牙さん。来てしまわれたのですの、随分早い到着でしてよ?」
「1歩でも動いてみろ......その首を掻っ切るぞ」
雷牙の言葉に狂三は動揺でも恐怖すらしておらず只只、頬を赤くしながら興奮気味に舌なめずりをした。
「あらあら、いけませんわ。いけませんわ。貴方というお方がこうも簡単に冷静さを失うとは.......やはり――予想通りだった。ということですわね」
最後の言葉に雷牙は何か引っかかることを感じた。
だが、今の雷牙は冷静さが欠けているので気づいていない。
すると雷牙は警告をしようとばかりに狂三に殺気を送りながら口を動かす。
「御託はいい。さっさと折紙を離せ、でないと本気でお前を殺す」
「そう怒らないでくださいまし。言われずともそうするおつもりでしたわ」
と、狂三は左指をパチンと鳴らすと、折紙を拘束していた腕が影に吸い込まれて行ったのだ。
拘束が解けた後。即座に雷牙は折紙の元へ抱きしめるような形で駆け寄った。
折紙は首を絞められていたのか、ケホケホと咳をこぼす。
そんな二人の姿を見た狂三は有意義に笑いながら上品に口を動かした。
「きひひ。随分仲がよろしいことですわね」
「.......」
狂三の言葉に雷牙は折紙を離さんばかりに強く抱き締め、睨みながら彼女を直視する。
「そんな怖い顔をしないで下さいまし。そんな顔されたら私悲しいですわ、泣いてしまいますわ」
手を瞼の方へ翳し、およよと泣く真似をする。と、でェもぉ と狂三は話を続けた。
「その顔ではつまりませんわねいずれ私に食べられるですもの。もっと絶望に浸った表情になってからいただくとしましょう。ですからその間までに仕上がっといて下さいまし」
「.....どういう意味?」
やっと喋れるようになったのか、折紙が狂三に質問をする。
「そのままの意味ですわ。でも折紙さんは雷牙さんよりもっと美味しくなっといて下さいまし」
狂三は折紙と雷牙を交互に見ながら舌なめずりをして言う。
「では私はこれにて失礼致しますわ。まだ昼食を取っていないですので」
それ言うと狂三はスカートを摘み、お辞儀して階段を降りていった。
狂三の姿が見えなくなったのを確認してから雷牙は先程まで抱きしめていた折紙の方へ顔を向けた。
「大丈夫か?ケガは無いか?」
「......問題ない」
「......なら良かった」
雷牙は深くため息を吐きながら折紙が無事だったことに安所した。
すると折紙は雷牙の胸元に顔を擦りつけながら抱きついた。
「お、折紙!?おま、一体なにして――」
「.......」
雷牙は少し動揺してしまったが、すぐに状況が理解できた。
あの折紙が恐怖したのだろう。誰に対して?狂三だろう。
何故に?俺の事を言われたのかもしれない。
雷牙はそんなことを頭で考えながらそっと折紙の頭を撫で続けた。
「大丈夫だ折紙、俺は死なない。絶対だ」
「......うん」
「でさ、その......俺はお前の事を絶対に護るから。だからその恐怖してる顔はやめろよ。お前には笑顔が必要だぞ?」
雷牙は髪を梳かすように折紙を撫で続ける。
どれくらい時間が経ったのだろうか?もう自分でも数えるのを諦めたきがする。
すると折紙が雷牙の顔に向き口を動かした。
「雷牙、今日一緒に帰れる?」
「え....ま、まぁ帰れるっちゃ帰るけど?」
いきなりすぎて躊躇した雷牙だったが咄嗟のことで応えてしまったが良かったのだろう。折紙と帰っても別になんも不都合なんてある訳ない。あるとしたら白刃ぐらいであろう。でも今回は折紙を家まで送り届けた方が良さそうな気がした。
お人好しすぎるが、それでもいい。幼馴染といれる時間なんて久しぶりなんだから。
「んじゃ放課後終わったら即帰ろうぜ」
「分かった」
雷牙と折紙はお互いの了承を組んだ後一緒に教室に戻ったのであった。
はい。如何でしたか?
今回は区切りが悪かった事でデート直前の所まで書かせて頂きました。
次回からはデート編なので長々とお待ち下さいまし。
さて、狂三の口調あってたかな?自信ないからコメントで感想お願い致します!
因みにとある所で狂三が言っていた言葉があるんですが分かりましたか?
まぁ、それは後々進めば分かるのでもうしばらくお待ちを(2回目)
では次回の投稿でお会いしましょうさよなら!( ´ ▽ ` )/
次回 : 第15話 ショッピング・The・デート
ゲームや映画のシリーズも入れた方がいいか(もしやるとしたら短く終わる。)
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はい
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いいえ