Take me to・・・ ~Side Story~ 作:ENDLICHERI
あれから2日が経過した。色んな公園などを転々としながら過ごしている。・・・・・・いい加減風呂に入らないと、臭いがな・・・。
「・・・・・・あ、スマホの電池が・・・。」
どうしよう、あと5%しかない・・・。
「はぁ・・・。どうしたものか?」
「あれ?君・・・・・・。」
「・・・・・・?」
氷川さん・・・・・・じゃないな。似てるけど。
「君って、CiRCLEで働いてる人だよね?」
「・・・・・・そう
「でした?」
だってそうでしょ?今はCiRCLEにすら行ってないんだから。
「・・・・・・まぁいいや。この前までおねーちゃんのギター練習に付き合ってたんだよね?」
「・・・・・・その『おねーちゃん』って誰ですか?」
「え?・・・・・・あ、そっか。あたしは氷川日菜。おねーちゃんは、氷川紗夜だよ!」
『氷川』・・・・・・なるほど。その話が本当なら、僕が氷川さんにギターを教えていたことを知ってるのも納得だ。
「で、君何してるの?」
「・・・・・・きゃ、キャンプ・・・。」
「その言い訳はちょっとキツくない?」
うるさい、ほっとけ。
「ウチ来ない?」
「はい?」
「ここにいてもつまらないでしょ?だから!」
・・・・・・この人を信用していいのか?似ているとはいえ、この人が本当にあの氷川さんの妹なのか──ん?
「じゃあ、行こー!」
「え?ちょ、ちょっと!?」
まぁ・・・・・・分かりやすく言えば、連行されました。
「はぁ・・・。」
まさか、葛城さんが姉弟喧嘩をしていただなんて・・・。
「映司を、探してほしいの。」
「弟さんを?」
「はい。・・・・・・喧嘩、しちゃいまして・・・。」
「っ、すみません・・・。」
「謝らないでください!これは、アタシの早とちりが原因だから!」
「ですが、弟さんがどこにいるのか分からないのですか?」
「うん・・・・・・。連絡しようと思ったけど、また嫌われるのが怖くて・・・・・・。」
「・・・・・・分かりました。私も手伝います。」
「ホントに!?」
「はい。それで、私が見つけた時にあなたに連絡したいので、連絡先を交換できませんか?」
なんて事があって、連絡先を交換したけど・・・・・・未だに弟さんは見つからない。どこにいるんでしょうか?
考えても仕方ありません。ひとまず、シャワーを浴びて気持ちを切り替えないと。
「ここがあたしたちの家!」
「いや、分かってる?」
「うん?」
「女の子が勝手に男を連れてくると、両親が何を言うか・・・。」
「お父さんたち、今いないよ。」
この子、分かってねぇ・・・・・・。
「さぁ、早く入って!そしてシャワー浴びて!臭いから!」
「ちょっと押さないで!・・・・・・分かった、シャワーは借りるから。」
「うん、そこの扉がお風呂場だよ。早くしてね~!」
はぁ・・・。シャワーは借りるとして、どうやってこの家から抜けようか・・・?
「はぁ・・・。」ガチャ
「っ!ちょっと日菜、勝手に開けな、い、で・・・・・・っ!」
「え?・・・・・・あ。」
眼前に広がるのは、普通に生きていれば見れない光景だった。
白い素肌に、ほどよく引き締まった体。
ウィズほど大きくはないが全くないわけではない胸。
そしてシャワーを浴びた後のせいか、体のあちこちに水が滴っている。
そして、見慣れた長い緑っぽい髪にも水が滴っていている。
最後に、状況を理解したのか、顔が真っ赤になっていく氷川さんの顔。
「ど、どうして・・・・・・はっ!」
あぁ・・・・・・これは何かしら手が飛んでくるだろうな・・・。何も言わないより、言った方がいいのか?
「・・・・・・氷川さん、久しぶり。」
「・・・っ!」
まぁ、この後映司君の身に何が起きたかは・・・・・・察して。