Take me to・・・ ~Side Story~ 作:ENDLICHERI
今日は、よく眠れた気がしますね。
「おねーちゃん、大変だよ!!」
「日菜、朝からどうしたの?」
「葛城くんいないよ!!」
「そう。・・・え!?」
確かに、リビングには置き手紙がありました。
「葛城くん、大丈夫かな・・・?」
・・・・・・人間不信も大概にしてほしいですよ・・・!
私の中で、怒りの感情が芽生えていった。映司君に対するものではなく、映司君が信じられるような人間ではないと思い知らされた自分に・・・・・・。
「日菜、すぐ出掛けるわ。」
「え?朝ごはんは?」
「もちろん食べるわよ。」
さてと、少しは臭いが消えたから、店に入りやすくなった。・・・・・・あの姉妹には申し訳ないことをしたな。
「さて、どうしたものか・・・?」
「だったら、宿から出ていくのを止めなさいよ・・・!」
「え・・・?」
声のする方を見ると、肩で息をしている紗夜さんがいた。
「なんで、こんなとこに・・・?」
「探すのに・・・苦労しましたよ・・・!」
「っ・・・・・・。」
「そんなに私が側にいるのが嫌ですか・・・?」
「・・・・・・・・・・・・。」
「そんなに私が・・・・・・信用できませんか!?」
そんな事はない・・・・・・。
「・・・・・・映司君!!」
「・・・・・・あなたを信用してない訳ではない。」
彼の口から、答えが出てきた。
「でも、怖いんですよ。もしも、僕と一緒にいて、あなたの心が壊れてしまったらどうすればいいのか?って。あなたを傷付けてしまうのではないかと思ってしまって・・・・・・。」
「映司君・・・・・・。」
これが、彼の本当の気持ち・・・・・・。
「っ・・・・・・。」
「まだ、そんな事を誰にも思ってるの?」
「っ!・・・・・・ウィズ?どうして・・・?」
「私が呼びました。」
彼には申し訳ないけど、いい加減仲直りをしていただかないと。
「映司、ごめんなさい!アタシが間違ってた、アナタを守る事で頭の中がいっぱいになっちゃって・・・・・・。」
「僕の方こそ・・・・・・ごめんなさい。ウィズの言葉に感情的になって・・・。」
「・・・・・・なんか、アタシたち、バカみたいだね?」
「うん、勝手に変な解釈しちゃってね。」
これで、葛城姉弟の喧嘩は終わりましたね。私はこの辺で──
「紗夜さん、ありがとうございます。」
「・・・・・・明日から、ギターを再び教えてくださいね?」
「・・・・・・はい。」
なんでしょう?彼が今ちょっと、
「え?・・・・・・ちょっと映司。なんで『紗夜さん』呼びなの!!?」
「え、そこ?って、ちょっ!?」
「答えなさい映司ーーー!!」
「ちょっ、苦しい・・・!?息が・・・!?」
見てませんけど・・・・・・映司君の首、大丈夫かしら?
はい、仲直り。
後は、くっつけるだけ。