錬金術のアトリエ 1   作:東京のぷるぷる

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錬金術のアトリエ 11

錬金術のアトリエ 11

 

膨らみ過ぎた時間がようやく終わり、ソフィーとコルちゃんは、ぷにちゃんの部屋を出る。

時間は、お昼のままだった。

「これは……今晩は眠れないかも……です」

膨らみ過ぎた時間、眠りまくっていたコルちゃんが呟く。

「あたしは、錬金術生活だから、余計に本とか読んじゃうかなぁ……」

ソフィーはそう話し、コルちゃんを眺める。

……可愛い生き物……そんなイメージがコルちゃんに付いた。

やっぱ恋してると、可愛さが10割増し増しになるよなぁ………なんて。

そしてコルちゃんは帰って行く。

 

 

ソフィーはそのまま、アトリエで錬金術生活。

まずはマイスターミトンを決めて完成させる。

「遂に出来たよ!銀いもパワー付きの装飾品!」

ミトンなのに戦闘用の装備……

ミトンと言えど防御+10に回復効果が乗る「変異物質」が付いている。

なお、ソフィーの装備している……

「旅人のベスト」の防御力は4。

モニカの「ハードコート」で6。

ジュリオさんのプレートベストで10。

銀いもってば回復効果付きの+10なので、現状の防具全てが、銀いもに敵わないのである。

 

「やりましたねソフィー」

プラフタかパタパタしながら、マイスターミトンに近寄る。

……それからも錬金術生活は続く。

 

アトリエの掃除、錬金談義なんてしていたら、あっと言う間に夕方になり……

それでも更に色々と作る。

ちょこっと調合の品物なんかも、色々と企んだり。

あれ作ってみようこれ作ってみよう!

……で、時間は過ぎてゆく。

 

 

「プラフタ……ひょっとして……朝になる?」

ソフィーはふと、窓を眺めて気づく。

ちょこっと調合お菓子編とか企画してると、時間が過ぎるのが早い早い。

「どうやら、そのようですね……」

……朝になる時間だ。

「今日は種の日かぁ……お祈りに行かないとだね!ついでに作りまくったお菓子を振る舞って来ないと!」

ソフィーが、持ち帰った紅いも銅いもで作った、ちょこっと調合のお菓子をまとめる。

原材料もお菓子も、コンテナ永久保存とか出来るから、作りまくってしまった。

「お口に合えばいいですね」

プラフタも一緒に企画してたから、そう話すプラフタの声も、どこかウキウキしてる。

プラフタも、お菓子作りが大好きみたいだ。

 

 

そして、ソフィーはアトリエを出る。

……いい天気だ。

ヴァルム教会は人だらけで、後ろの方でお祈りをする事にする。

お祈りが終わり、広場にジュリオさんとモニカ、オスカーにマルグリットさんとホルストさん、ハロルさんにレオンさんとコルちゃんが集まる。

他の人達もお祈り後の井戸端会議ならぬ、噴水端会議をして、それぞれ別れて行く。

お祈りにかこつけて、情報交換の時間でもあるのだ。

 

「ソフィー、お祈りに来るなんて偉いじゃない」

モニカが言う。

「暇だからって来てるんだけど、後ろの方でお祈りする専門でして……」

ソフィーは髪を弄りながら答える。

今回はハロルさんが証人になってくれたんだけど……

「じゃじゃ~ん!あたし印のお菓子もあるんだよ!……でもハロルさんが教会にお祈りなんて、珍しいんじゃない?」

ソフィーがお菓子を振る舞いつつ、ハロルさんを見る。

「いや、レオンがな……教会好きらしくて連れて来られたんだ……まあ、悪くないがな」

なんか言い訳をしている。

さてはレオンさんと……レオンさんに気に入られてたからなぁ……

 

「ふふふ……そしてアタシのお店もオープンなのよ?生地が足らなくて困ってるんだけどネ」

レオンさんが振る舞われたクッキーを食べながら、ウインクする。

ハロルさんと並ぶと……お洒落カップルだ……

「あ。つい先日出来たクロースがありますよ!束ねた金糸も作りましたし。コルちゃんのお店に登録もしておきますね」

ソフィーが言う。

今必要みたいだし、登録しようと思ってた変異物質金の糸と、変異物質クロースを渡す。

「これ、あなたが作ったの?いい生地だわ!」

レオンさんが喜んで受け取り、なんかお金を多く貰った。

 

「ソフィー……オマエ中々やるな……良い物を作るじゃないか。クッキーも思った以上に旨い」

ハロルさんも誉めてくれた。

……作った物が好評なのは……

プラフタが神経質で厳しい性格だからかも……

ソフィーは思う。

「ともかく……これで開店できるわ!記念すべき最初のお客様は、あなたにしましょう!」

レオンさんも上機嫌だ。

 

 

ストリート、時計屋の前にレオンさんの露店があった。

外に出る4人のパーティーで、レオンさんの露店へと行く。

そこでソフィーは最初のお客様として……

峰綿花と魔鳥の羽、ケモノの毛皮をありったけ買った。

「オイラも普段着を注文しておこうかな……母ちゃん忙しくて頼みづらかったんだよ」

オスカーは呟く。

「私も、可愛い服は欲しいのよね……」

モニカもそう話す。

 

そうして、レオンさんのお店で、ジュリオさんが服を買う。

モニカも注文してた。

それぞれ依頼報酬も貰ってるし、お金はある。

使い道が無かっただけだ。

ソフィーは鉱石とかパメラのお札とか、コルちゃん露店の雑貨等で散財してるけど。

 

「あたしも……服買えば良かったかも……」

ケモノの毛皮を抱き締めて、ソフィーは呟いた。

……錬金術の事しか考えてなかった……

 

 

そして4人で、カフェのモーニングサービスを食べる。

今日も獣たちの寄合所に依頼があり、そこへ行く事にした。

 

 

「今日も銅いも紅いもが食べられるね!」

ソフィーは元気に先頭を歩く。

「それは、楽しみになっちゃうわね」

モニカも隣を歩く。

「さて、それもいいけれど、今日は陣形を気にして戦って行こうか」

獣たちの寄合所までの道、ジュリオさんに戦う時の陣形を教わりながら、打ち合わせしながら歩いてく。

「打ち合わせしようにも、この歩いてる時の陣形が……ねぇ……」

 

そうして話し合う中、モニカがオスカーの方に目を向ける。

植物への挨拶回りをしたくて堪らなかったみたいで、ジュリオさんが荷車を引いてる事をいい事に、かなり離れた街道の外れに居る。

 

「オスカー、植物回りを楽しみにしてたからね~。ゆくゆくは1人で、どこまでも旅をしたいって言ってるくらいだからね~………」

ソフィーも、オスカーの方に目を向ける。

「彼も旅をしたいのか……男は旅を求めるモノなのかな」

ジュリオさんは、そう言って微笑む。

「あたしも、旅をしてみたかったりするんですよ。今はまだまだ、そんな感じじゃないんですけど」

ソフィーも杖を振り振り、軽い足取りで話す。

そんな旅の道。

……おもり付きで近場の旅だけど。

 

そんなこんなで、森の中の道。

獣たちの寄合所近くに差し掛かった時に、遠く離れていたオスカーが、こちらに戻って来た。

「少し街道から外れた所に泉が湧いてたぞ。銅いも紅いもも生えてる場所だし、昼食にしようよ」

お昼も過ぎて、そこそこ経つ頃、オスカーがようやく顔を出した。

「待ってたよぉ!お腹ペコペコだよ~」

ソフィーが杖を高々と上げる。

そして街道外れに向けて草を刈り、荷車の通る道を作る。

それが、他の旅人も使える目印にもなるし、またソフィー達が使えたりもするし。

 

今回はジュリオさんの大剣が、ダイナミックに凪ぎ払われ、泉への道を作る。

「大剣、いいなぁ……刈る事も寝かす事も出来るもんなぁ……」

道を作るジュリオさんの背中を眺めて、オスカーが呟く。

「でも、凄く重いのよね。オスカーにも扱えないんじゃないかしら」

モニカが話す。

確かに、ひどく重い剣でソフィーでは、持ち上げるのがやっとだった。

 

 

ともかく泉まで荷車も連れて行き、野営にする。

「ふぅ……これだけ刈っても草は大丈夫なのかい?」

泉までの道を作ったジュリオさんが、オスカーにそう尋ねる。

根っこさえ残れば、大概平気なんだと話をされていたけれど、気になるみたいで。

「平気だよ。また来る頃には、また元気に伸びてるハズさ……おっ?銅いもだらけだなここ……」

オスカーが泉の側の、赤い茎の草だらけの場所を見る。

「ジュリオさんの剣、凄いねぇ………」

 

少し後ろから、ソフィーとモニカと荷車が、凪ぎ払われた道を歩く。見事に凪ぎ払われていて歩きやすい………

凄く濃い草の香りがする………

「ん~……この泉の水は大丈夫だな。ここにカマドを作るかな」

泉のすぐ側に、オスカーが何やら作業を始める。

 

「結構汗かいちゃったよ……泉の水かぶりたい……」

ソフィーは荷車から柄杓を出して来て、泉の水を浴びる事にする。

「わ、私はいらないわ……」

モニカが両手の手のひらをソフィーに向ける。

「汗臭いの、和らぐよ~♪」

ソフィーはそう言って、泉の水を柄杓でかぶる。

「ど、どうせ雨に降られたりするし……私もかぶっておこうかしら……」

汗の臭いが気になるモニカも、ソフィーの所にふらふらと吸い込まれていく。結局、ソフィーとモニカ、ジュリオさんも水をかぶって過ごした。

 

しかも泉の側に銅いもの群生地まであって、厳選銅いもにありつけた。

「ん~……♪旅はやめられないわね!」

めちゃくちゃ美味しい厳選銅いもに、モニカもご機嫌だ。

 

 

そして獣たちの寄合所での採取生活。

今回はキメラビーストも豊作で、やたらと襲われる。

そんな戦闘では………

結局はレヘルン先生、フラム大先輩頼み。

受けるダメージも大きく、これではそうそう知らない場所へ突撃するのは考え物だ。

 

 

……今回は銀いもがやたらと採れて、帰り道となる。

 

「モニカ、荷車あるんだから一眠りしておきなよ。何かあった時に、モニカに頑張ってもらわないといけないからさ」

帰り道で、オスカーがモニカに言う。

「モニカが乗ったくらいじゃ、荷車の重さも変わらないから、そうしなよ」

ジュリオさんもそう勧めて、モニカは少し渋っていたけれど、荷車で眠る。

「なんか、ソフィーは元気なんだね?」

その荷車を引いてるジュリオさんが、隣を飄々と歩くソフィーに尋ねる。

オスカーは少し離れた所で、植物に挨拶回りをしている。

一番元気なのは、間違いなくオスカーなのだろう。

「ふむ~……なんででしょうね?」

ソフィーは首を傾げる。

 

 

そんな旅の道は続き、夜も越えて朝になり、キルヘンベルへと帰って来た頃にはお昼。

キメラビーストのお供、緑プニアタックの汚れが相変わらずで……

荷車は八百屋さんの横に置いて、アトリエに行く荷物を持つと、4人でアトリエへと向かう。

ソフィーとモニカでアトリエに入り、洗濯したり、身体を洗ったり……

その後で、ソフィーとジュリオさんが入れ替わる。

 

「今回も充実の旅だったよね~……お昼も夜も、朝も甘々だったもんね~」

それを待つソフィーとオスカー。

ソフィーは空を見上げて呟く。

「今回も、元気な銅いもだらけだったからな。特にあの泉の所は2回使ったけど、とんでもなく銅いも地帯だもんな。増えすぎて生き残り合戦になって……お?コル助じゃないか?」

オスカーは話し、遠くの人影に気づく。

でっかい手甲が、ふらふらしてるので分かりやすいシルエット。

「旅から帰って来たのを見かけましたので」

 

そしてコルちゃんがやって来た。

錬金術の複の能力で蝕まれる身体を休めに、日々ぷにちゃんの所に来る。

ちゃんと元気にならないと、おちおちモノを増やしたり出来なくなる、という問題を抱えていたりするのだ。

「おお、コル助。お店はどうだい?」

緑プニ汚れのままのオスカーが尋ねる。

緑プニ独特の、少しフルーティーな匂いがする。

 

「はい……教会の子達が見てくれているので、順調です。……私よりもお客さんにもウケが良いかもです……そろそろ私も、ソフィーさんと一緒に採取の旅に行けそうですが……行ってもいいです?」

コルちゃんが言う。

露店に置く物も、もっと充実させたいらしい。

「おおー!でもコル助、戦えるのか?魔物も出るんだぞ?」

戦いの後、といった感じのオスカーは、そう言って笑う。

「大歓迎だよ!明日から一緒に行こうよ!」

一足早く綺麗になったソフィーも、そう言う。

「私も……マナの柱に力を覚醒させてもらいました……それに手甲を武器に……心得もあるです……」

旅の商人になる夢があったらしいコルちゃんは、身体に似合わない大きい手甲を使う、体術の心得があるそうだ。

 

 

「ソフィー、お待たせ……あら、コルちゃん」

モニカとジュリオさんが綺麗になって出てくる。

「明日から、コルちゃんも外に出るって。頼もしい味方が増えるよ!」

ソフィーは2人に笑顔で話す。

「仕込み鉄甲か……コルネリアは戦闘の心得がありそうだね」

ジュリオさんがそう話し、コルちゃんの手甲を手に取る。

「ジュリオさんはこの武器を知っているのですか?」

コルちゃんは、自分のルーツの手掛かりになりそうだと、ジュリオさんに尋ねる。

でもジュリオさんは見た事があるのと、書物で知ったらしく、あまりルーツの手掛かりにはならなそうだった。

 

モニカとジュリオさんが帰るのを見送って、そして3人でアトリエに入る。

「おかえりなさい。ソフィー……あら、賑やかなのですね」

プラフタは出迎える。

「ソフィーさん……3人でアトリエに入ったのでは……コンテナが開かないです……」

コルちゃんに言われて、確かにそうだな、と思う。

そしてオスカーと、また外で待つ事にした。

ぷにちゃんなら、ほんの数分だし。

 

 

「お待たせしました。次からは旅の方でも宜しくお願いします」

ほんの数分でコルちゃんは出てきて、ソフィーとオスカーはコルちゃんが帰るのを見送る。

「コル助の、あの手甲は飾りじゃなかったんだな」

見送るオスカーが、そう呟いた。

ケンカとかしてる所も見掛けないので、やたらとでっかい飾りとしか認識してなかったけれど、攻防一体の立派な武器だったようだ。

 

やっと2人でアトリエに帰る。

「おかえりなさい、ソフィー……」

プラフタがお出迎え。

「ただいま~♪旅はいいよねぇ……」

ソフィーはご機嫌で、プラフタもどこか機嫌が良さそうだ。

「そうですね。ジュリオにモニカ、コルネリアと……オスカーもそうですね。色々な方が帰って来るものだから、私も退屈しませんね」

プラフタはパタパタと窓の側を飛ぶ。

 

そしてソフィーはオスカーを洗う。

「中和剤石鹸、まだ課題が残るなぁ……」

ソフィーもハダカ族になって、オスカーを洗いながら呟く。

自分を洗うより、人を洗った方が良く分かるものだ。

「洗われ心地はいいんだけどな。それにこれだけさっぱりする感じがあるなら、やっぱり今までに無い、いいものだよ」

オスカーは言う。

コルちゃん露店でも売れてるみたいだし。

コルちゃんも増やしやすいみたいで、化粧品、ふわふわゼッテル……

ちょこっと調合のお菓子……井戸水の桶やお皿と……売れっ子露店だそうだ。

 

洗濯は、ふわふわゼッテルを試す。

不思議な毛布同様、服の汚れをみるみる吸い取る。

そうして汚れたゼッテルは、燃料にしかならなくなるけど。

 

ちょっとだけオスカーとイチャイチャして、オスカーは帰る。

 

 

そしたら……明日の朝まで錬金術生活!

 

 

……朝。蜂の巣が手に入らないので、ハチミツが未だに調合されていない。

ちょこっと調合……

というか、お菓子作りの幅が大いに広がりそうなのに……

ともかく出掛ける事にする。

恵みの森に蜂の巣はあるという話を、オスカーからは聞いた。

「錬金術でお菓子作りは……定番ですね。私もよくやりました……と思うのですがまだ定かではありませんね」

お菓子作り大好きなプラフタは、そう言ってた。

 

 

「じゃあ、行って来るね~♪」

ソフィーはアトリエを出る。

今日も旅立ちの朝。

しかも今日からは、コルちゃんが参戦だ。

「モニカおはよう!……あれ?」

いい天気のキルヘンベル。

爽やかな朝に、なんか疲れた表情のモニカ。

 

……ジュリオさんとエッチし過ぎて、というかジュリオさん時間かけてふにゃふにゃにして、更にじわりじわり悦ばすものだから………

ハジケすぎて、お疲れのようだった。

「腰は平気なんだけど……ね」

少しにやけたりノロケたりしつつ、モニカは言う。

そんな爽やかな朝のキルヘンベル。

 

「なんか……あたしも川沿いの宿で、ゆっくりじっくりしたいかなぁ……調合に時間使わなきゃ時間使わなきゃで……いじめられてないなぁ……」

ソフィーは呟き、モニカは笑った。

その後でジュリオさん、コルちゃんとオスカーと、5人集まって、ホルストさんのカフェへと行く。

「おやコルネリアさんも……」

ホルストさんは言う。

オスカー用モニカ用ジュリオさん用……

そしてコルちゃん用の依頼を出してきた。

 

総合して考えると……またもや獣たちの寄合所となった。

まあ、戦闘に課題が残ってるし、コルちゃんも銅いも、紅いもを食べたいだろうし……

木材需要がやたら多い。

そしてキルヘンベルの街を出る……

その前にレオンさんの露店に寄る。

 

「あらあら。この度、オーダーメイドの商品も取り扱いを始めたのよ。錬金術士だと……特性を移す事が気になるかも知れないでしょうけど……私は特性を3つまで移せるわ」

ソフィーに、レオンさんは言う。

お店を出した途端に、人気の高いレオンさんの露店。

ハロルさんがトーシとかしたらしく、イキナリ商品とか積まれていたり。

そしてレオンさんはなんか、とんでもないハイレベルな職人さんのようだ。

そして、レオンさんも他の国のぷにちゃんに能力を貰った1人なのだとか。

所謂、イミテーションのマナの柱だ。

 

「じゃあ、作ります!」

錬金術生活の賜物、変異物質クロースで防具を作るのだ。

そして変異物質付きのハードコート、旅人のベストを注文する。

パーティーの防御力をかなり上げる筈。

 

 

「3回目だね~……ここに行くのも」

そして獣達の寄合所に向かう森の道。

ソフィーが荷車に立ち、呑気に言う。

「そうだね。なかなかの強敵だから、気を引き締めて行かないとね」

ジュリオさんは荷車を引きながら歩く。

身体を鍛える事に御執心なので、今回はモニカとコルちゃんも荷車に乗っていたり。

「サポートガードやサポートアタックにも馴染んできたけど……頑張って行かないとね」

モニカも剣の技が気になる人だ。

盾の使い方とか、よくジュリオさんと剣術談義をしている。

 

 

ソフィー達は雛鳥の林を抜けて、獣たちの寄合所へと向かう。

ソフィーは荷車に揺られて眠り、モニカはジュリオさんの隣を歩く。

荷車に乗っているのにも飽きた。

「ん~……ははっ……穏やかな毎日だね……」

オスカーは道端の木々草花ばかり見ていて、時折独り呟く。

完全にアブナイ人だけど……そっとしておく。

「オスカーさん……誰と話してるです?」

その事を知らないコルちゃんが、地雷に飛び込んだ。

「ああ、いつも挨拶してくれるんだよ。あの木さ」

オスカーは何の変哲もない木を指差す。

「……オスカーさんの言葉で……木に通じるです?」

コルちゃんは聞く。

気になる所、そこだったのか……

「通じるさ。正確には思いが伝わってるんだろうけどな……」

オスカーは少し考えながら答える。

そんな2人のやり取りを、ジュリオさんもモニカも注目した。

「ふむぅ……草とか木は、動けないから……退屈してるんじゃないでしょうか……」

コルちゃんは続ける。

モニカは、ジュリオさんと何か話す事にした。

 

 

お昼の野営。

銅いもと紅いも鍋を食べる。

「美味しいです!壺屋で食べた物とは甘さが全然違います!」

コルちゃんが目を輝かせる。

やはりコルちゃんも大好きな味だった。

「この銅いも……ハチミツまでは行かないけど蜜が取れるかも!オスカー」

ソフィーも明るく笑って閃いた。

蜂の巣ないし……

銅いもは錬金術の図鑑レシピには無い物だけど。

「持ち帰るのは構わないけど、帰りに掘ろうか……これから長いかも知れないだろ?」

そりゃそうだ……

悪くなるのが早いみたいだし。

それにここはまだ群生地じゃないので、厳選銅いもは、まだ無い場所みたいだし。

 

 

そして獣たちの寄合所……

ここは雛鳥の林よりも木が多く、草も背丈がある。そんな深い森の中……

「なるほど……キルヘンベルよりも空気がおいしいです!」

コルちゃんは背伸びをして、深呼吸する。

「植物に溢れてる所ってのは、そういうモンだよな。近くに居るだけで安心できる空気と、空気感があるもんな」

そんなコルちゃんの側で、オスカーが話す。

 

「モニカ、あのヘビ……でっかい」

ソフィーは木の上ばかり探していて、でかいヘビを見つける。

「本当にでかいわね……何てヘビなのかしら?」

ソフィーに言われて、モニカも木の上を眺める。

青と茶色の複雑に混ざった模様のでっかいヘビが、枝の上で何かを狙っているのか、上を見ていた。

「猛毒コブラの偽物だね。しかしアレはでかいね……見れるなんて貴重な事だよ」

ジュリオさんも来て、でっかいヘビの居る枝を見上げる。

何でも砂地に住む猛毒コブラと同じ模様の、違う種類のヘビなのだとか。

猛毒コブラ特有のフードも無く、果物を食べて森に住むヘビで、人前に姿を見せる事は無いそうだ。

「本物はここには居ないのです?」

コルちゃんが尋ねる。

「文献によると……居ないハズ。としか分からないね」

大人しい、猛毒コブラの偽物を眺めて、ジュリオさんは答える。

「本物の居ない所で偽物だけが居る……不思議な話です」

コルちゃんは呟く。

「たまたま偽物っぽくなっただけなのかもね?」

ソフィーも呟く。

 

 

そして獣たちの寄合所の手前、銅いも地帯の泉で遅いお昼にする。

 

「……!!」

コルちゃんが赤いぬるぬるした何かを見つけて、素早くモニカにしがみついた。

「ど、どうしたの!?コルちゃん……ぅわ!」

赤い、何か溶けかけてる生き物が、芋を掘って食べていた。

「な、何だこれ……」

ジュリオさんも驚きだ。オスカーもよく知らない生き物みたいだったけれど、芋を食べると泉に入って行った。

「なんか溶けかけてるヘビのお化け?」

コルちゃんと共に、モニカにしがみつくソフィーも呟く。

あまりにも訳の分からない生き物だった。

「魔物じゃないみたいだったけどな……確かに不気味な生き物だったな……」

オスカーも呆気にとられて、そう呟いた。

 

 

そんな新発見をして、しっかり厳選銅いもは食べる。

溶けかけてるヘビのお化けは、もう出てこなかった。

「これは!美味し過ぎるです!」

厳選銅いもを食べて、コルちゃんは目を輝かせて立ち上がる。

銀いもみたいな金属の皮は、銅というだけあって錆びた銅の色。

その中身は、ハチミツ色のいもなのだ。

それはめっちゃ甘い。

「見た目は悪いんだけど、美味いんだよな、これ」

そんなコルちゃんを見て、オスカーも微笑む。

「ロジーさんも甘党なので、是非食べさせてあげたいです!」

そうは言うものの、銅いもは劣化が早いので、街に戻る頃には苦味も出ていたり。

堀りたてならではの味だったりもする。

 

 

ともかく、獣たちの寄合所での採取生活を始める。

キノコと薬草、キーファと言う木材を荷車に乗せる。

キメラビーストが襲い掛かって来るので、戦闘もある。

お供に緑プニ、マンドラゴラもどうにかしないといけなかったり………

ただ、ソフィーのパーティーも装飾品、マイスターミトンにより……

防御が上がり回復が付いてる分、前回よりもかなりラクだ。

また、コルちゃんがレヘルン先生もフラム大先輩も使う事が出来る。

防御があるなら、サポートアタック連打攻撃という手段も取れる。

そんな連打攻撃の中で、コルちゃん昇龍拳がキメラビーストを吹き飛ばしてた。

 

「コルちゃん凄い!強いね!」

ソフィーが喜ぶ。

「ぷにちゃんの力が凄いです。……以前は、こんなに空気とか風とか……まとわりついたりしなかったです」

コルちゃんは自分でも驚いていた。

そんなこんなしながら夜まで採取生活して、荷車を重くして帰り道となる。

 

 

「荷車、大丈夫かしら?」

今回、だいぶ重くなった荷車の車輪を見て、モニカが呟く。

そんなモニカの背中には、コルちゃんが眠っていたり。

……コルちゃんの増やす錬金術の能力は、自分自身を消費する都合で、睡眠時間を長く取らないといけない。

そんな訳でモニカの背中で眠っている。

「なんか、カタカタしてるよねぇ………」

ソフィーも車輪を見て呟く。

でも最初からそこそこカタカタしてたような……

「引いてる感じだと、そんなダメな感じじゃないけどね」

荷車を引いてるジュリオさんが話す。

「ジュリオさんも荷車重くないですか?交代したりしますよ?」

ソフィーが言う。

最近はパワーもあるので、荷車も引けるんじゃないかと思う。

「いい訓練になっているから、問題ないよ」

ジュリオさんは、そう言って爽やかに笑う。

どうせトレーニングに駆け回っているのだから、ちょうどいいのだそうだ。

……頼もし過ぎる。

 

 

……そんな採取生活からキルヘンベルに帰って来ると、朝だった。

八百屋前で、ジュリオさんとオスカーとは別れて3人でアトリエへと向かう道。

雨が降ってる。

 

「久しぶりですね……モニカさんのおっぱいに甘えるのも」

どしゃ降りのアトリエ前、コルちゃんが言う。

「……ま、まあそうね」

素直に喜べないモニカが言葉を濁す。

「コルちゃんの可愛い声、楽しみだなぁ」

ソフィーがそんな事を言いながらアトリエのドアを開ける。

「そ……そういう事は言わないで……言わなくても意味なかったですね……」

コルちゃんが呟く。

ずぶ濡れ3人でアトリエに帰って来た。

雷まで鳴り出した。

……キルヘンミルクスネークチャンスだなぁ……

なんて、ふと思った。

 

「おかえりなさい。ソフィー、モニカ、コルネリア」

プラフタが出迎える。

「ただいまプラフタ~っ!」

「ちょっ!やめなさいソフィー!」

ずぶ濡れソフィーがプラフタに触ろうとして、プラフタが逃げる。

「えへへ~……ついつい……」

3人は服を不思議な毛布に挟んだりして、ぷにちゃんの部屋へと行く。

 

 

「……よく来た……時間は膨らますか……?」

久しぶりのぷにちゃんの人格だ。

「なんか久しぶり?」

ソフィーが言う。

「時間の経過は……それほどしていない……ように思うが……久しいのか……それで……時間は膨らますか……?」

ぷにちゃんは言う。

……特に感慨深い物があるわけではないようだ……

そもそも、そんなに久しぶりな訳でもないみたいだし……

「あ。お願いします」

朝だから、朝のままの方がいい。

 

「分かった……では……」

ぷにちゃんの中で、3人が震える。

「んっ……んっ……ふあぁぁっ……」

コルちゃんの可愛い声……それがきゅんきゅんさせる。

モニカもきゅんきゅんしてるのが分かる。

そんな思いの重なりが、ひどくハジケさせる。

「ああっ……きゅうぅぅっ!」

ほんの少しの時間で、エロエロは止まる。

3人は脱力して横たわる。

 

「これ……どうなってるの……?」

散々されてるけれど、このどうにもならない感じにソフィーは疑問に思う。

「……身体の全てに……触れている……気持ちも伝わる……それと……我は長くこれを……している……」

ぷにちゃんは答える。

ずーっとやってきた事という訳だ。

 

「あぁ……眠くなる……です……」

コルちゃんは帰り道に寝てたり、採取生活の時も眠そうだったから、すぐに眠りに落ちる。

ソフィーもモニカも、疲れから眠りに落ちてく。

 

 

……3人は目を覚ます。

膨らんだ時間が終わりに近付き、ぷにちゃんの温度が低くなって、目覚めるという寸法だ。

「ふあぁぁ……これ休まるなぁ……」

ソフィーが起きると、ぷにちゃんはぺた~んとなっていて、既にモニカとコルちゃんが起きていた。

モニカのおっぱいに甘えてる。

「コルちゃん可愛い……でっかいおっぱい羨ましい?」

ソフィーはそんな2人に近寄る。

「私のおっぱいが大きくても……私は甘えられないです……」

羨ましい事は無いみたいだ。

 

「あ!前々から思ってたんだけど!」

急にソフィーが目を見開く。

「な、何?」

おっぱいをなでなでされながら、モニカが尋ねる。

「おっぱいって、カエルのお腹的な感触するよね!?」

ソフィーがそう言い出した。

「ソフィー……なんか昔も、そんな事言ってたわよね?」

モニカがジト目を向ける。

この話は、オスカーが言い出したらしい話なのだけど。

「確かに!カエルのお腹と考えると、似てる感触ではあります!」

コルちゃんが自分とソフィーのおっぱいも確認すると、その話に乗っかった。

 

……そして元気になり過ぎる感じなので、3人でぼよんぼよんして過ごすのも忘れない。

「空中横回転!」

「開脚縦回転!」

ぼよんぼよんしてるウチに、新技も開拓していくハダカ族3人なのであった。

 

 

……そして、3人でアトリエに戻る。

外は雷雨だけど、コルちゃんは教会の子供達は店番をしてるから……と帰って行った。

モニカはアトリエでゆっくりしていくようで、そのまま錬金術生活をする。

「そうだモニカ。今回の銅いもをぐるこんしたら……甘い蜜だけ抽出出来るよ!美味しいお菓子が出来るかも」

ソフィーは、もう苦味も出てしまったであろう銅いもの群れを、錬金釜の中に映す。

「ソフィー、そんな事も出来るのね」

アトリエにある本を読んでいたモニカが、顔を上げる。

「新鮮うには買い込んであるし、お菓子作りもバッチリだけど……何か食べようよ。豚ネズミの肉もあるから……」

ぷにちゃんからの評価で、豚ネズミの肉は栄養的に望ましいらしい。

「そうね。オスカーの調味料もやたら置いてってるし……いいわね」

モニカと食事を作り、錬金術生活。

プラフタと3人で色んな事を話す。

 

 

「エリーゼも呼ぼうかしら。本が好きなんだから、プラフタも大好きよ。きっと」

お昼を食べたぐらいで雨も上がり、モニカが窓から外を見て言う。

「エリーゼお姉ちゃん……いいねそれ!ちょうどお菓子もあるもんね」

ソフィーは大賛成だ。

「じゃあ、ちょっと行って呼んでくるわね。雨上がりって散歩したくなるもの」

モニカはそう言うと立ち上がり、アトリエを出る。

ソフィーは錬金術生活を続ける。

……そんな中、ソフィーは雨上がりの空を眺めてみたり。

エリーゼお姉ちゃんがアトリエに来るのは、かなり久しぶりだ。

 

 

「久しぶりね。ソフィーのアトリエにお呼ばれするのも」

エリーゼお姉ちゃんは、本屋の店終いまで従業員にお任せで、アトリエにやってきた。

「ダークマターの臭いが、エリーゼ本当に苦手だったものね」

モニカはそう話す。

半年ぐらいダークマターのアトリエだったから……それで久しぶりになったようだ。

「ソフィーはあの臭いの中、よく過ごせると感心したわ。……あれ?今はなんか凄くいい匂いなのね……」

エリーゼお姉ちゃんは目を閉じる。

「お菓子の匂いじゃないかな。お菓子と一緒にエリーゼお姉ちゃんを待ってたから」

ソフィーは、お茶の用意をしながら笑う。

「あなたが、本屋のエリーゼなのですか?」

ベッドで本の開きになって休んでいたプラフタが、パタパタと飛び上がり、エリーゼお姉ちゃんの前に現れる。

 

「……本当に……空飛ぶ本が……居るのね……」

エリーゼお姉ちゃんは驚きのあまり固まり、ぷにちゃんみたいな、ゆっくりな口調になった。

「空を飛んでいる訳ではありませんが。初めまして。プラフタと申します」

 

 

そうして昼過ぎからも、アトリエで楽しく過ごす。

エリーゼお姉ちゃんも慣れると、色々とプラフタに質問していた。

ただ、プラフタは記憶が無い場合が多く、色々な質問に答えられなかった。

……性別も覚えていないようだった。

けど、最近のソフィーの動向はバッチリ覚えていて、それで盛り上がる。

 

……夜遅くまで盛り上がるものの、エロい話は一切カットされていた。

プラフタもエリーゼお姉ちゃんもモニカも、そういう話は好きじゃないみたいだから……

 

そんな最中も、ソフィーは錬金術品を仕込む。

 

 

そしてモニカとエリーゼお姉ちゃんが帰り……

でも、とにかく朝まで錬金術生活。

浸け置き時間がいちいち発生するので、ソフィーはベッドに座ったり寝てみたり。

その側を、プラフタがパタパタとやって来る。

「エリーゼお姉ちゃん、プラフタにちょっと似てるよね~……」

そんなプラフタを眺めて、ソフィーは呟く。

「そうでしょうか?……まあ、コルネリア、モニカ、エリーゼと並べるのなら、エリーゼが1番私寄り、という事なのでしょう」

「それそれ~……プラフタが人間になったらさ~……師匠の錬金術を目の当たりに出来るね!」

「そうですが……人間になど、なれるのでしょうか?」

「むしろ本になった事が凄過ぎるんだけどね」

「なぜ私は、本になったのか……そこの記憶に戻って来て欲しいものですね」

「だよね~……」

色々と世間話とかしながら過ごす錬金術生活。

夜は更けて行き、朝になってゆく。

 

 

そして……朝にお出かけ。天気のいい日。

「行ってくるね。プラフタ」

ソフィーはアトリエを出る。

昨日モニカと作った、いもシロップのお菓子を持って。

銅いものシロップは、日持ちするのだ。

日持ちしなくてもコンテナの中なら不滅だけど。

「ほぉ……これをソフィーから私に?嬉しいですねぇ……テスの方が好きそうなので、私は味見だけ、させて頂きましょう」

ホルストさんに、お菓子をあげる。

そして依頼とか見る。

ホルストさんは、そのお菓子を1つ食べる。

「ん~……上品な甘さ……これは凄い物ですよ。芋ですね?ん~……」

なんか、ホルストさんが食べ尽くしてしまった。

美味しいみたいで良かった。

 

「今日は恵みの森に行きたい!」

ソフィーが言う。

「あそこ、行った事無かったわね。キルヘンミルクスネークのすみかなんだけど、魔物も居るからって」

モニカが呟く。

オスカーも頷く。

「じゃあ、その恵みの森という場所に決まりだね」

凄い近場なんだけど、ジュリオさんもコルちゃんも賛成してくれた。

そしてキルヘンベルを出発。

 

 

……そして朝10時には着く。近い。

「こんな近い場所だったとは……」

魔物も緑プニとマンドラゴラ。

もう攻撃連打の陣で倒すだけなので、随分と強くなった……というか……ジュリオさんとかコルちゃんとか、戦闘慣れしてる。

採取品はうに、蜂の巣、魔鳥の羽が採取できる。

白蛇、キルヘンミルクスネークが木に登っていて、あっさり捕まえる事が出来る。

近くの森よりも大物が沢山居た。

泥蛇、泥カエルも居る。

 

 

「白蛇の皮はレオンさんが喜びそうだなぁ……」

野営メニューの泥蛇、キルヘンミルクスネーク焼きを食べながらオスカーが呟く。

ジュリオさんも、蛇を食べる。

こだわりをどうにかしたみたいだ。

「どう?ジュリオさん、美味しいでしょ?」

ソフィーが尋ねる。

蛇の焼いたやつは懐かしい味がする……ような。

「まだ複雑な気持ちでね。安心して味わえないんだけど……美味しいんだろうね」

ジュリオさんは、そう言ってコルちゃんを見る。

モニカと一緒に、美味しそうな顔をしていた。

 

採取は夜を通して、蜂の巣を見つけて回る。

結構落ちてるけど、なぜかは分からない。

 

 

朝になったら、切り上げて帰る事にした。

「どうする?ジュリオさんもアトリエ来る?」

ソフィーが誘う。

3人でぷにちゃんの部屋で過ごした後で、ジュリオさんはモニカが、オスカーはソフィーが……

と順番に洗う計画だ。

「いや、汚れもそれほどでもないし、今日は帰るとするかな。ソフィーから貰った石鹸とふわふわゼッテル、凄く助かってるよ」

中和剤石鹸(青)とふわふわゼッテルは、ソフィーも量産して、コルちゃんも増やしたから、キルヘンベルにかなり出回り出す予定。

ソフィーの調合でも1回5分、25枚とか出来る。

コルちゃんに至っては100単位でどかすか増えるらしい。

ちょこっと調合……便利。

 

 

3人でアトリエに帰る。

「おかえりなさい。ソフィー、モニカ、コルネリア」

プラフタが出迎える。

いつものアトリエの光景。

「ただいま、プラフタ」

「また、お邪魔します」

「ただいまです……プラフタ……さん……どうしても……さんが付いてしまうです……」

今日もバッチリとプニ汚れた3人が帰って来る。

でもしっかり採取品を持ち帰って来て、コンテナに入れる。

 

「なんか、頼もしくなりましたね」

プラフタは言う。

「私達も、もう大人だからね!しっかりしないと」

「ソフィーからそんな言葉が出てくるなんて、意外だわ」

「私も……もう子供ではないのです……」

3人もそれぞれのリアクションをして、不思議な毛布に服を預けて行く。

「コルちゃんも採取に来るようになったら、3人仲良くぷにちゃんの部屋だね」

ソフィーは笑う。

……寂しく独り寝た夜が懐かしく思えるぐらい、独りの時って無くなった。

「また……モニカさんに甘えるです」

3人はぷにちゃんの部屋でまた、時間を膨らませて眠る。

 

 




ここには、ゲームには無い、勝手に付け加えた設定を書いておく所。

[あたし印のお菓子]
ソフィーの作ったお菓子。プラフタ監督が優秀なので、その分クオリティーが高い。

[紅いも]甘い。
[銅いも]とろける甘さ。
[厳選銅いも]もう、とんでもなくとろける甘さ。

[緑プニ汚れ]
フルーティーな匂い。

[川沿いの宿]
少し時代を感じる建物らしい。

[コルちゃん用の依頼など]
ホルストさんの所に舞い込む依頼が、凄く多いんだとか。

[他の国のぷにちゃん]
他のマナの柱の事。発電所のように、魔力発生装置であるマナの柱は、そこかしこにある。

[イミテーションのマナの柱]
オリジナルとは違って、製作するに当たって全ての条件が整わず、代替手段を用いて作られたマナの柱。

[猛毒コブラの偽物]
砂地に居る、猛毒コブラに似てるヘビ。フードが無く、果物を食べて過ごしている。毒があるかは謎。

[赤い、溶けかけてるヘビのお化け]
いもを食べてた。金属の皮を持つ銅いもを、パツン、パツン、って音を立てて食べてた。

[ダークマターの匂い]
エリーゼお姉ちゃんが凄く近寄らなくなった。モニカは平気みたいだったけど、文句は言われた。

[いもシロップ]
銅いもの、甘さを抽出!ハチミツとは違った趣の甘さが嬉しい。
[いもシロップのお菓子]
甘くて美味しい。

[泥ヘビ]
ヘビって泥が大好き。色んな種類のヘビが泥を纏う。
[泥カエル]
カエルも泥が大好き。色んな種類のカエルが泥を纏う。
[キルヘンミルクスネーク]
キルヘンベルの守護神。……なんてね。
[白蛇の皮]キラキラ。
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