☆
錬金術のアトリエ 2
美味しいもの……ソフィーは考える。
とりあえずは、オスカーの八百屋にタカる……
それが近道……
……なのは解るんだけど……
自力で何とかしたい……
とはいえ、既にアトリエにあるオスカーからの貰いものを食べる。
「マナの柱の影響なんだろうなぁ……食べる事がなんか……辛くない……」
作りおきスープとか、冷めたままなのに食べれた。
気まぐれジャムのクッキーも、1枚がでっかいんだけど、全部食べれた。
アトリエを出て、ソフィーは辺りを見回す。
オスカーが仕事で居ないと……
草とか虫とか採ろうにも、それが安全かどうか……それに寂しく行動していると、狼が出たり熊が出たりするし……
キルヘンミルクスネークカモン!も、実は命がけだったりする。
……今日はウメさんも居ない……
……どのみち、今はオスカー頼みだったんだなぁ……
とか思って、ため息をつく。
何気なく歩く事にする。
街はずれを抜けて広場……
そしてキルヘンベルの、メインストリート……
人が居ない……
人気のないキルヘンベルをぼんやりと歩いて、遂にストリートまで。
そして八百屋前に来ると、マルグリットさんに呼び止められた。
「ソフィーちゃん、いい所に来たね。ちょっとだけ店番頼めるかい?オスカーは配達でさ、アタシはちょっと、本屋に用があるのさ」
オスカーの母ちゃん……
マルグリットさんに頼まれる。お客さんは居ない……
「は~い。いいですよ~」
ソフィーは笑顔で答える。
そして店番に立ってみると……
しかし、人居ない……
寂しい街、キルヘンベルだ……
かぼちゃの種類が沢山ある。
キャベツにナス……りんご……青りんご……?
土いも、銀いも……ラーメル麦などなど……
う~ん……あまり食欲湧かない……
さすがに原材料だし……食べたばっかだし……
寂しい中で独り……そんな事を思いながら店番していると、お客さんより先にオスカーが戻って来た。
「おお?珍しいなソフィー……店番なんて」
オスカーがのっしのっしとやって来て、少し明るく言う。
「通りかかったらね、マルグリットさんに捕まったんだ」
ソフィーは笑顔を見せる。
独りぼっちの寂しい感じは嫌いだから……
オスカーが来て、安心して笑顔になった。
「そうだ。ソフィーが気に入るかも、と思ってお菓子作ったんだよ。はじけるベリーも余らしたりしてるから、そのジャムでなぁ……」
ソフィーは八百屋の奥に通されて、キルヘンミルクと、新作のジャム焼き菓子を食べる。
これまた1枚がでっかい。
「美味しい~っ!」
きっと栄養あるよコレ……
……まあ、分からないけど……
「だろ?モニカの分もあるからさ。今日はモニカの所にお泊まりなんだろ?エルノアさんの分もあるからさ、持ってってくれよ」
暇な店番のオスカーは、笑顔で言う。オスカーってば、クッキー焼くのも上手い。
「ありがとう!今ね、栄養つけなくちゃって思ってるとこだから嬉しいよ!それになんか、食べれるんだよね!」
ソフィーは思わずガッツポーズになる。
「お?遂にソフィー……その気になってくれたか!じゃあ、明日の朝、食べる用に……銀いもも付けるよ。モニカと一緒に食べてくれ!」
オスカーは青い三白眼を見開いて喜んで、凄い笑顔になると、銀いもも付け加える。
「でも、お金ないよ?」
豪華八百屋セットを受け取って、ソフィーは笑って言う。
「そんなの知ってるよ。……でもさ、今はこの街も寂しいだろ?せめてソフィーとモニカの笑顔が照らしてくれないとさ」
オスカーは寂しいストリートに目をやる。
「上手い事ゆっちゃって~……」
ソフィーは肘でオスカーをつつく。
「そうか?明日こそはキルヘンミルクスネーク……取ろうな!」
なんか色々と持たされて、まだ昼なのにアトリエに帰る。
モニカは教会で色々してるはずだし……
……あ……夕方にモニカをアトリエに誘って、マナの柱に会わせてみようかな……とか考えた。
昼だし……マナの柱に会ってみる。
モニカを会わせてもいいものなのか……
コンテナに入り、あのドアを開ける。
またぴょこん、と細い腕が出て、それを掴む。
「……トイレか?」
マナの柱はそう聞いた。
「むむ。そういえば……それもあるかも」
聞かれて思う。
おしっこしたいかも……
「……服は脱いでもらわないと……いけないのは面倒だろうが……脱いで使ってくれ……あと服は……外の棚に置いてくれ……」
まあ、求められてるモノでもあるし……
と、ソフィーはマナの柱の部屋を出る。
……棚が並ぶ廊下。
服を脱いで棚に置く。
服を脱いでも寒くはない空間。
ハダカになったソフィーは棚の並ぶ階段への道を眺める。
……寒くもないし、暑くもない。
マナの柱の部屋に戻ると、マナの柱の口が開いた。
と、言うと……
中の背もたれが倒れた椅子みたいな部分は、舌っぽい。
「んん~、でないかも……」
座ると、身体を包まれる。
……なんか温い風に包まれてるような……
ふわふわと空に浮いてるような気分になる。
ぷにぷにに触れている……という感じではない。
「少し待てば出るだろう……そんな気分だろうからな……少し座っていればいい……」
マナの柱はそう伝える。
「ところで、今日の夜にでもモニカを呼びたいんだけど……」
ソフィーはそう伝える。
モニカについて詳しく伝えなくても、どうせ分かっちゃってるんだろうな……とも思う。
「歓迎するぞ……我はいくらでも餌を食らう事を望む……力を与えるのは……自然と与える事になるが……まあ……今日の所は顔見せだな……それに……ソフィーの思うモニカ像を考えるに……エロエロ儀式には……大きく抵抗がありそうだ……」
ソフィーの記憶とか、思ってる事が伝わるらしく、話が早い。
……そうこうしてるうちにおしっこが出た。
「ううぅ……ふぅ……」
どういう仕組みなのか、おしっこをしたら、すぐさま消える……みたいな感じがする。
しかも不快に熱い感覚がまるで無くて、むしろ涼しい感じがしてて……
出た瞬間にどこかに消えているような、不思議な感覚。
用を済ませて、マナの柱の口を出る。
部屋の絨毯は素足に柔らかく、ふさふさしてる。
ついでに汗とかスッキリした。
あの風のおかげなのか、またすべすべさらさらの身体……不思議。
「なんか……これもクセになるね……身体を洗う必要ないかも」
ソフィーは口を閉じたマナの柱に触る。
口が開いてないなら、中に入れないくらい硬いけど、ぷにぷにしてる……
「必要なくなるだろうな。……汚れていれば……汚れているほど歓迎だ……外の様子も判る」
マナの柱はそう伝える。
「……体当たりしても大丈夫なの?」
ソフィーは黒くて、テカテカしてるマナの柱を見つめる。
……なんかぼよんぼよんしそうじゃないか……
「……まあ……問題ない……」
マナの柱はソフィーの思いを汲み、答える。
「とおっ!」
ソフィーは胸から飛び込んでみる。
むにょ~んとめり込んで、そして戻る力で跳ねるようにして戻された。
しかも、ぼよ〜ん、という音のオマケ付き。
「あははは!面白い!とおっ!とおっ!とお~うっ!あははは!はははっ!」
気が済むまで体当たりして、ソフィーはマナの柱の部屋を出て、服を着る……
そしてコンテナを出る。
棚の廊下は何の音も風も無くて、寂しい。
そして夕方、ソフィーはモニカを誘ってみる。
「え?……夕食の用意しちゃってるから、食べてからならいいわ。見せたいものなんて、どうしちゃったのかしら?」
なんか今日は、モニカの機嫌がいい。
モニカと一緒に住んでいるおばさん、エルノアさんの夕食をご馳走になってから、アトリエに行く事にする。
「見て見てソフィーちゃん、今日はマルグリットさんにね、また新しいペンタスを貰っちゃったのよ?」
ご機嫌のエルノアさん、星型の小さい花が沢山ひしめき合ってる植物がテーブルの上に4鉢。
赤と白、紫と白、真っ赤、ピンク色と赤と白のやつ。
「こんな花があると、食事も華やかですね!紫のやつが、今日貰ったペンタスですか?」
ソフィーは立ち上がり、ペンタス達を眺める。
そして椅子に座り、下からも見たりする。
「そうなのよ!ソフィーちゃんも覚えてくれてたのね!紫のペンタスは珍しいらしいけれど、マルグリットさんたら、枯らしそうだから~、なんて言うのよ?」
エルノアさんは可愛らしく微笑みながら、ソフィーと一緒にペンタスを眺めてみたり。
そんな感じで、モニカの家で夕食をご馳走になって、エルノアさんと色々お話して……
なんだかんだで夜……
アトリエへ続く山道をモニカと2人、ソフィーは杖を振り振り歩く。
「あ!夜バト見っけた!」
ソフィーは道端の夜バトを見つける。夜に活動する、やたら白い鳩が月明かりを受けて輝いていた。
「本当、ツイてるかも」
モニカも、そのやたら白く輝く鳩を見る。
鳩と違って1羽で行動する鳩。見た目綺麗だ。
そして夜も星がやたら明るいのでそう暗くない。
……夜もそんな真っ暗にはならないと言うのが、この世界では当たり前だ。
そして2人でアトリエに入り、ソフィーはベッドの隙間の床の、入り口の細い扉……
閂の杖を外す。
「……こんな地下室……あったのね?」
モニカも膝をつき、閂の外れた床扉を眺めて言う。
「錬金術に使う素材を、貯めておくコンテナなんだけどね。おばあちゃんが作ったんだよ。きっと」
ソフィーはそう言って扉を開ける。
ギィ……とか言いそうなものだけど、音も無く軽く開く。
「きっと?」
ソフィーから中に入る。
モニカもソフィーに続く……
地下へと続く階段を降りると、中は明るく、広い。
左右に並ぶ、空っぽの棚が並ぶ道……
その道の向こうのドアへと行く。
「地下室まで明るいのね……このアトリエは」
モニカが呟く。
このアトリエ、夜も明るいままで、どうやら灯りが消えないらしい。
「これ。この中に巨大ぷにが居て、マナの柱って名前なんだって。モニカにも会わせてみたいんだよ」
ソフィーは棚の廊下の突き当たりのドア、豪華な杖の閂を外してドアを開ける。
廊下が広い分、突き当たりのドアも大きい。
そして中には、黒い巨大ぷにが相変わらずぷにぷにしてる。
「なにこれ!?綺麗な白……宝石みたい!……触っていいの?」
モニカはそう、可愛い小物を見つけた時のような喜びの声を上げる。
「ええ~っ!?白!?」
ソフィーは驚く。
……どうみても黒にしか見えない……
「何?白じゃないの?」
モニカも驚く。
「あたしには黒に見えてるけど……」
ソフィーはそう伝える。
「嘘!?白くてキラキラしてるじゃない。部屋が明るいからなのね。で、触っていいの?」
モニカはそう言うと、マナの柱を見る。
……聖なるぷにぷに……
モニカの瞳に映るマナの柱は、キラキラと白く輝いている……
モニカからは、そんな風にしか見えないのだ。
「全然触っていいよ。声が聞こえてくるよ」
ソフィーは、目をキラキラさせてるモニカに言う。
「うわぁ~……ツヤツヤ……ぷにぷに……」
言われるやいなや、モニカは両手でマナの柱を撫でる。
触り心地がいい。
「……我を見る者は……それぞれに色を言う……青と言う者あり……白と言う者あり……黒と言う者あり……」
マナの柱はそう伝える。
ソフィーは触っていないけれど、伝わってくる。
「声……聞こえる……な、何!?」
モニカは驚く。
……触っていないのに……
ソフィーも驚いて、自分の手を見る。
「我が何者か……何色か……我は知らぬが……マナの柱と呼ばれていた事がある……モニカ……これも何かの縁……よろしく頼む」
マナの柱は答える。
「あ……よろしく……あなたがソフィーに錬金術を教えているの?」
マナの柱に両手を置いたまま、モニカがそう聞く。
「教える?……力を与える事は出来る……教える事も……こうして言葉を交わせるのだから……可能だが……我は錬金術について……知識を持っておらぬ……」
マナの柱は答える。
「力を与える?……ソフィーは何でも信じちゃうんだから、適当な事を言って騙さないで頂戴!」
モニカはそう叱りつけた。
「ええええええええええ~っ!?ちょっ、モニカ!?」
ソフィーは慌てる。
なんか騙されてる事に、なっちゃってるけど……
「我の言葉に……嘘はない……信じないのであれば……それはそれで構わぬ……」
マナの柱は答える。
「証拠はあるの?」
モニカが詰める。
「……動けぬ身で……証拠もないものだが……我の言葉が嘘という証拠も……ないだろう……」
マナの柱は答える。
怒ってるでもなく、淡々と……
ソフィーの頭の中にも声が響く。
「それはそう……だけど……」
モニカはマナの柱から手を引いて、俯く。
引いたモニカの手に、マナの柱のぷにぷにが、むにょ~んと付いてきた。
「ソフィーが騙されて……悲しむ姿を心配しているのか……案ずるな……ソフィーは大いに力を受け取れる器の持ち主……来年には錬金術士……としては……師が無いので分からぬが……魔物と渡り合える力は……得られよう……」
それからも、モニカとマナの柱で色々と話し合う。
マナの柱は淡々と……
モニカは感情的になって……
でもマナの柱からの力が嘘だったとして……
でも本当の可能性もあって……
「モニカ……貞操と共に自分を守るも良し……だがそれでは力は得られまい……力を得られるのは信じた者のみ……ソフィーはもう……信じる道を決めている……たとえ騙されたとしても……」
それからも話し合う。
マナの柱の話の方が堂々としていて、納得出来る感じ。
モニカの方が、分が悪くなってくような……
……信じなくてもいいが、信じる者の邪魔をするな……
……もしソフィーが力を得て外へ旅立てる時、力を得ていないモニカは、力にはなれない。
長い年月を掛けて鍛えるか、力を得るか。
魔物の爪や牙に引き裂かれる者は、旅に出られない……
長く話した気がする。
マナの柱は終始淡々と話していた。
「……負けたわよ。ソフィーが騙される時、私も一緒に騙されればいいんでしょ?」
モニカは服を脱ぐ。
エロエロ儀式しないと、力は得られない訳だし、力を得られなければ、旅に出るのは厳しい。
爪や牙に引き裂かれ、ソフィーの目の前で死を晒す事を覚悟した物になる。
マナの柱の話が本当ならば、HPMPLPの魔法、剣に込める魔法はまず得られるハズ……
そこさえあれば、死ぬリスクを大きく減らせる。
更に慈愛も得られる事が多いという。
慈愛は、男と交わる時、マナの柱のように力を覚醒させるというもの。
ソフィーは「慈愛、特。」により、オスカーが強くなる。
男はマナの柱に会えない場合が多いので、こうして力を得るのだと言う。
「あ~っ!モニカおヒゲ生えてる!」
ハダカになったモニカの股を見て、ソフィーは驚く。
金色の陰毛が、ちょろちょろ生えてるのだ。
「え!?でも生えてるものじゃないの!?」
モニカは顔を赤らめて、少し裏返った声で言う。
「あたし、生えてない……」
ソフィーも服を脱ぐ。
そしてハダカ同士になる。
……ハダカ族だ……
「……ソフィー、本当に痩せてるわねぇ……ちゃんと食べないとマズイんじゃない?」
モニカはソフィーの裸体を見て呟く。
陰毛あるないよりも、あばら骨が浮いてるのとか、やたら骨っぽいのが目につく。
「そ、それはそうなんだけど……でもこれからきっと太れるから、オスカーばりのナイスバデーになるよ!」
ソフィーも顔を赤らめる。
痩せてる貧相な身体を見られるのが、1番恥ずかしい。
「オスカーばりの!?……それはやり過ぎなんじゃない?」
モニカは言う。ソフィーはモニカの身体を見つめる。
おっぱいもどーんとでっかいし……
「モニカ、脱いでも可愛いなんてずるいなぁ……あたし、こんなんだからしょんぼりだよ……」
2人はそう話し、マナの柱に向く。
マナの柱……巨大ぷにぷには、かわらずにそこにある。
「……ふふっ……貞操を死守するつもりじゃないんだけど……初めてがぷにぷにって……滑稽ね」
モニカは苦笑いする。
「ん~……あたしは初めてがオスカーだけど……あまり大差なくない?」
ソフィーは真顔でそう話す。
「ぷっ!ひどいわソフィー……それはさすがにひどい!」
モニカは笑う。
「そう?どっちも可愛いじゃない」
ソフィーはモニカと手を繋ぐ。
モニカの手は震えていた。
「覚悟決めた所……悪いのだが……服は外の棚に置いてくれ……我が……触れると……我の身体が……ちぎれてしまう……」
マナの柱に言われて、2人は外の廊下……
棚に服を置いて……
そして、またマナの柱へと戻る。
「布に弱いのね……ごめんなさいね」
「あたし、2度目かな……えへへ……ごめんね?」
2人はマナの柱に謝る。
「まあ良い……まずは朝までゆっくり眠り……気分が良いのなら……エロエロ儀式……と行こう……」
口が開いて、舌が2つあった。
ソフィーもモニカも入り、あまりにも柔らかいベッドに沈むようにして寝る。
マナの柱の中で、宙に浮いてるような感じ。
モニカのドキドキが、マナの柱を伝ってソフィーにも伝わる。
「あたしも、オスカーと初めてした時、こんな感じで破裂しそうなくらいドキドキしたよ……マナの柱もドキドキしたけどでも……」
頭まで覆われて、ソフィーもモニカも目を閉じる。
でも思いが、マナの柱で反響して回ってる。
モニカがどう感じているのか、胸が痛くなるくらい解るのだ。
……きっと、あたしの気持ちも……
モニカに伝わってる……
「……私の方がソフィーより年上なのに……ソフィーの方が勇者なんだから……色々と飛び込んで行くの……もっと勇気が必要なのに……ソフィーの勇気が羨ましいわ……」
……モニカから伝わって、ソフィーから返して……
「勇気じゃないよ……守りたい自分が無かっただけ……モニカみたいな美人なら、飛び込んでないかも……でもやせっぽちのあたしは……あたしが嫌いなんだ……」
……思った事を共有するのだから……
隠し事は出来ない。
モニカの「私の方が優れている……」
なんて余計な優越感も伝わる。
ソフィー的には、モニカが羨ましくも、なんか口煩いと思っていたり。
そんな汚い心も苦い思いも悲しい気持ちも……
肌をすり抜けていく、マナの柱の温かい風が……
それに怒ったり、イライラしたりする暇も隙も与えずに、ソフィーとモニカを眠りに落としていく。
……朝。モニカがソフィーよりも早く目を覚ました。
「……おはよう」
少し考えて、昨日のマナの柱の事を思い出す。
そして挨拶を伝えてみる。
しかし……凄く寝心地が良かった……
寝つきの良くないモニカも、すぐに眠りに落ちた感覚だったし……
「おはよー。良く寝れた?」
マナの柱は答える。
「あれ?昨日とは違う感じなの?」
モニカは尋ねる。
昨日の年老いた男性の声ではなく、若くて可愛い女の子の声なのだから、そう思う。
「そう。きっと今はね、人格が2つなの。私はマナの柱で産まれた子供なんじゃないかな。モニカも、もし子供が出来て、でも育てるのが不都合なら、引き受けられるよ」
マナの柱は、明るい声で答える。
「え……?子供……できるの?」
モニカは驚く。
……女の子とマナの柱の子供?
「ふふ~ん……違うよ?マナの柱とモニカでは、子供は出来ないわ。安心して」
マナの柱の笑いの混じる声。
……誰かと話す事が嬉しい、という思い。昨日とは随分と違う。
なんか感情の無かったお爺さんと違って、やたらと感情豊かだったりする。
「でも、子供……取られちゃうの?」
モニカは尋ねる。
「そう望めば。望まないなら、取らないよ。むしろ痛みとか吐き気とか、そういうのを軽減出来るから、応援できるよ」
マナの柱は答える。
「……おはよう……」
モニカとマナの柱で話していると、ソフィーが起きた。
「おはようソフィー……こんな所だから聞くけど、ソフィーって子供出来ないの?」
起き抜けのソフィーに、モニカが尋ねる。
オスカーとエロエロしてるとか公言していたし……
と、気になる所だった。
「初潮がまだなんだよね……」
ソフィーは答える。
答えにくい話でも、思いが伝わってしまうのだから、嘘も何もない。
「えええ!?15でしょ!?まだなの!?……ひょっとして子供出来ない人なの?」
モニカは驚く。
そして余計な事を考えて、それも伝わってしまう。
「気にしてる所なんだけどね……でもこんな貧乏状態で子供出来ちゃっても……まあ……皆貧乏だし、オスカー金持ちっぽいから……いいのかな?」
ソフィーも色々考える。
「……さてさて、気分はどう?エロエロ儀式できる?」
マナの柱は2人にそう問いかける。
「えええ!?……うう……そうよね……でもその前にトイレしたいかも……」
モニカが、もじもじする。
「ここでしちゃえばいいじゃない。それがあたしの餌なんだから」
マナの柱が明るく伝える。
「この人格の時って……そういえば……」
ソフィーが思う。
食いしん坊だからなのか、とっととエロエロ儀式に入るんだこの人格……
「んっ……んうぅっ……おっぱいだめっ……」
モニカが悶え出した。ソフィーの方も始まる。
「はぁっ……くうぅっ……ん……」
ソフィーはモニカに手を伸ばす。
見えないのに、モニカの居る方は解るのは不思議だけど……
そしてモニカもソフィーに手を伸ばして、2人は手を繋いだ。
「モニカ……可愛い……んうぅっ……興奮しちゃうよぉ……」
ソフィーは、マナの柱に色々と舐め取られて悶えながら、モニカの手を握る。
モニカも、ソフィーの手を握りしめる。
「私……こんなのっ……軽蔑されちゃう……んっ……だめぇっ……だめぇっ……」
モニカは色々と葛藤しながら、でも抗いようもなくその感覚に震えている。
そしてマナの柱は動きを止める。
……ソフィーの方は、まだ動きを続ける。
「んあっ……気持ちいいっ……そこぉっ……あうぅっ……あうぅっ……」
モニカに、そんな思いが伝わる。
まるで触れてるかのように、伝わってしまってるのが解る……そんな感覚に、ソフィーは気まずく思う。
でも……何か壊れていく感じがあって……
スッキリするような感じ……
「ほおおぉっ!!おっ!!」
奥を擦られて、ソフィーは痙攣する。
意識がどこか吹っ飛んで気を失った。
身体中を舐め取られて……吸われて……
「ソフィーって美味しい~……この部屋の時間が膨らんでるよ……5時間くらいかな。モニカも美味しいけど……まだ硬いから休ませてあげるね?」
マナの柱は機嫌良さそうに、喜びにはしゃぐ声で伝える。
「こんなこと……いつもしてるの?」
モニカは尋ねる。
お尻の穴に……女性器に入り込んでる……
ぷにぷにが入り込んで、色々と舐め取られてる感じがする。
でもそれは、モニカを刺激しないように……?
僅かに、うにゅうにゅしてるだけだ。
その僅かなうにゅうにゅが、また心地好くてひくひくと身体が反応する……
「人間が芋を食べるように……植物は土と光に栄養を求めるように……私は女の子に栄養を求めるように出来てるね」
マナの柱は答える。
モニカに、嬉しい的な感情は伝わってくる。
「はぁ……ふぅ……」
モニカは身体をひくつかせながら、呼吸を整える。
いつもよりも爽やかな空気が吸えて、吐く時もスムーズにその空気は出ていく。
……抜けていく感じもする。
「ソフィーが時間を膨らませ過ぎたね。あと5時間くらい、外の時間に追い付かないから……部屋を出れないね」
マナの柱は呟く。
力を与える干渉があると、この部屋は時間が膨らむ。
外の時間が止まっている状態になるので、膨らんだ時間が終わるまでは、外に出れなくなる。
「じゃあ、モニカと遊ぼうかな……まだ気持ちいいのされたいもんね?」
モニカを包むぷにぷにが、少し強くなって、ひくひくと動き出す。
モニカはその感覚に、思わず身体を捩らせる。
「また……うにゅうにゅされちゃうの?」
モニカはそう聞いてみる。
でもしてほしいって気持ちがあって、ここではそれを隠す事は出来ない。
「されたいでしょ?ちゃ〜んと気持ち良くしてあげる」
マナの柱は、モニカのおっぱいを刺激し始める。口に侵入して、舌を刺激する。
……甘い感じがして、甘い香りがする。
「んううっ!……私の分もっ……はぁっ……時間が止まるんじゃない?」
ぴくっ、と身体を震わせる。
弱く、心地好い刺激に香り、味……
モニカの長い髪も撫でられてる。
「そこに気付くなんて、頭いいのね?でもして欲しいって思っちゃってるもんね?してあげるね」
モニカを包むぷにぷにが、もにゅもにゅと動き出す……
「そんなこと……あっ!あんっ!」
モニカはまた、マナの柱にうにゅうにゅされて、敏感な身体の感覚に流されて悶える。
ほんの少しの刺激で、びくんびくんと身体を脈打たせて、モニカは脱力する。
……それからもマナの柱は、モニカをエスカレートさせていく。
モニカは、身体中を舐め取られてるように感じて、身体を震わせる。
……震えてしまう。そして身体から吐き出されていく物を……
きっと汚いものを舐め取られてる……
お尻の穴にまで入り込んで……
食べ尽くされてる……
「私……こんなはしたない子じゃ……っ!あんっ!それダメッ!」
身体の敏感で恥ずかしい所を、全部明け渡したような気分に、モニカは頭を振る。
ただ、どうしようもない身体に、どうしようもない感情が沸いて、モニカの若い女の身体は、みずみずしく何度もハジケる。
「モニカも凄く美味しいよ?男の子とこんな事したら、男の子はもうメロメロになっちゃうね?」
マナの柱にいいようにしゃぶられて、でも気持ち良くして欲しくなって……
「もう!もうっ!あはぁああん!はぁぁあん!」
しばらくして、モニカも女の声で鳴き上げ、身も心もマナの柱に預けた。
……そんな時間が経って、モニカもソフィーも眠り……
そして起き出す。
「ううう……あたし、強くなってるのかな……こんなんで……」
ソフィーはマナの柱の中、ふわふわと浮き上がっていたけれど、地面へと降りて来る。
「力を受け取れてるから、強くなってる筈だけど……使い物になるまでには掛かるよね……」
マナの柱が答える。
「……という事は私も……これから何回もここに……?」
モニカが尋ねる。
「そういう事だね。2人ともまた来て、私のお腹を満たしてちょうだいね」
マナの柱は、意地悪な笑みを浮かべている……
そんな感じのする声で伝える。
「そ、そんな私……そんなエッチな子じゃ……」
モニカは声を強くして……
その声は途切れた。
「あたしはエッチな子だからなぁ……モニカもエッチな子でいいじゃない。モニカのおっぱいちゅうちゅうしてみたい」
ソフィーが身体を起こす。
包んでいるぷにぷにの中で、でも身体は動き、ソフィーはモニカに抱きついた。
「ちょっ!ソフィー!?」
モニカはソフィーに抱きつかれて、おっぱいを吸われる。
拒絶しようとは思わなかった。
そしておっぱいを吸っている、ソフィーの頭を優しく抱いた。
「2人とも可愛いね?モニカのお陰でソフィーとモニカが、どんな顔でどんな表情の子か、あたしにも見えたよ」
マナの柱がそう伝える。
「さてさて、私の中だと視界が不自由だからね。お互いがちゃんと見えるようにしとくね」
ぷにぷにはぺた~んと広がって、2人に敷かれてるような感じになって、お互いが見えるようになった。
……時間はまだまだあって、2人は退屈から、お互いの身体で遊んでみたりする。
「ソフィーの身体って、なんかうっすらとした筋肉しか無い感じなのねぇ……」
モニカは、ソフィーの身体を撫でながら思う。
知的好奇心としても、同じ年代の女の子のハダカっていうのは興味がある。
……ここまで痩せてるとは思わなかった、という驚きもあって……
そんな思いが伝わる。
服を着てると、痩せてはいるけれど、ふわっとしたシルエットで誤魔化していたものの、脱いでしまうと本当に可哀想に思えるぐらい痩せていて、いたたまれない気持ちになる。
「女の子って感じじゃないけど、なんかおっぱいだけはぷっくりしてるんだよね〜……」
モニカの憐れみを受けながらも、あまり凹まないソフィーは、呑気にそう話す。
それからもモニカは、やたらとオスカーとの関係を気にしていて、ソフィーは素直に答える。
ここでは思った事が伝わるのだから、嘘もない。
オスカーのほっぺたが好きな事。
食べられる物を識別できて、植物と話が出来る、と言うオスカーを信じてる事。
夜にどんな風にエロエロしてるのかまで、モニカに伝わる。
「ソフィー……ホントにオスカーの事が好きなのね?信じられないけど……ホントだったのね~……」
モニカは感心する。
「モニカもホントはオスカーの事が好きで、あたしが出し抜いちゃったから……負い目みたいなの感じてたけど……モニカはホントに何とも思って無かったんだね~……」
ソフィーも感心する。
なんとなく抱えていたモヤモヤも解決した。
「そうね~……オスカーが頼りがいがあるとか……実はお金持ちとか……誠実とか……可愛いとか……考えた事も無かったけど……言われてみればそうなのかもね?」
モニカが思う。
身体はぷにぷにから出てるのに、浅く浸かってる状態だからか、思うと伝わる状態は続いていた。
「あ~っ!今からオスカー誘惑したらダメなんだからね!モニカの方が可愛いんだから!困るんたから!」
急にソフィーがしがみついて、モニカのおっぱいを揉む。
「いや!そうじゃないってば!そんなことないってば!私はアイツとウマが合わないというか……ソリが合わないというか……そういうのあるから!あとおっぱい揉むなぁ!」
裸の2人がじゃれ合う。
この部屋で、まだあと3時間程過ごさないといけない。
時間が止まるのも考えものだ。
その時間に、モニカの受け取れた力を説明された。
……魔法剣。魔法剣が使える。
……魔法、HPMPLP。ダメージを受ける時、魔法を行使する時、疲労を受ける時、魔法の力のバリアが肩代わりする。
……慈愛、特。マナの柱の力を受けて、その覚醒能力を得る。特に大きく覚醒させるが、マナの柱の力は超えない。
「普通はこうよね。こんな感じが普通なのよ。ソフィーはひたすら受け取れちゃったけどね」
マナの柱はそう伝える。まだ時間があるから……と、マナの柱とソフィー、モニカで語らう時間になった。
マナの柱は既に1000年程生きているらしい。
おじいちゃんの記憶を受けた人が、そう言っていた……
と言う話を、ソフィーより以前に、マナの柱の力を受けていた女の子から聞いた……
というだけで定かではないのだけれど。
「凄い~……この人格も?1000歳?」
マナの柱の部屋の中、うつ伏せになってるソフィーは尋ねる。
ソフィーの胸の辺りで、ぷにぷにが盛り上がってみたりしてる。
「あたしは20年くらいかなぁ……時間の流れが曖昧でよく分からないんだよね。長く眠ると数年飛ぶし、どれだけ寝たのかよく分からないし……誰も来なくて退屈だと、そうなるね」
マナの柱はそう伝える。
「じゃあ今は?結構楽しいの?」
モニカは胸をソフィーのお尻に、2人してうつ伏せで重なっていたり。
裸の2人が、思い思いに蠢く。
「楽しいよ!こんな風におしゃべりできるなんて、やっぱり素敵な事だよね!あと餌を得て力が入るとね、暖かくなるんだよ。だからすごくこまめに来て欲しいな」
マナの柱は明るく言う。
「我は……誰?……ってヒトは?」
ソフィーが起きあがり、モニカから逃げるように蠢きながら聞く。
「ん~……寝てるから分かんないなぁ……ちょっとボケてるって感じの時もあるの?3つ目の人格かな?それ?」
マナの柱のこの人格は、他の人格を知らないらしい。
「ちょっとソフィー?そんなボケてなかったわよ?」
モニカが突っ込む。
「えへへ……」
ソフィーは笑ってごまかす。
「そうだ!モニカもぼよんぼよんしようよ!すっごくぼよんぼよんするから楽しいんだよ!」
ソフィーは目を輝かせる。ぼよんぼよんが何か、モニカにもマナの柱にも伝わる。
「それ……面白そうね」
「楽しそうだね、それ!」
モニカもマナの柱も乗り気で、ハダカ族2人でぼよんぼよんする。
マナの柱もノリノリで、平たくなって真上にぼよんぼよんしたりする。
「あははっ!あはははは!はー……!」
「もうっ!子供全開じゃない!」
「モニカだってすっごい笑顔………あうっ!」
跳ね過ぎてお互いに頭をぶつけた。
「痛ぁぁ~……」
「中に入ったら治せるよ?」
マナの柱の中に入る。
痛みが、す~っと風に吹かれて無くなって行く。
「凄いわ……こんなにすぐに痛みが消えるなんて、初めてよ」
「ほえ~……魔法みたい」
あまりに素早く痛みが無くなって、ソフィーもモニカも驚く。
「魔法みたいも何も、この世界の魔法の源が、マナの柱だから、じゃないかな?」
マナの柱はそう話す。
そして2人は更に、思う存分、ぼよんぼよんして過ごした。
……そうこうして3時間過ごし、コンテナを出ると朝のまま。
キルヘンミルクスネークを捕まえる日だ。
「凄い!肌さらさらだし、髪も綺麗……!メガネもなんか、新品みたいになってる!」
コンテナを出たら、すぐにあるアトリエの鏡を見て、自分のメガネを見て、モニカは驚く。
「これ、もう冷たい井戸水で身体洗う必要ないよね?」
ソフィーも鏡を見る。モニカの髪が本当にサラサラで、輝いてる。
「こんななら、通っちゃうわね……ソフィーの本心も分かっちゃうし!」
「モニカの本心も分かっちゃうんだからね!」
2人は笑い合ってアトリエを出る。
ここには、ゲームには無い、勝手に付け加えた設定を書いておく所。
[気まぐれジャムのクッキー]
気まぐれいちご、なんてアイテムがあるので、ジャムにしたくなったので登場。ラーメル麦粉、というアイテムもあるので、クッキーだってあるハズ。
[キルヘンミルクスネーク]
白い蛇。特に縁起がいいとか神の使い、みたいなイメージは無い。
[ウメさん]
アトリエの井戸の番人。居ない事も多いが、ゲームに於いては、雷雨なのに番人してる姿も見受けられる。
[オスカーの作ったお菓子]
[新作のジャム焼き菓子]
ゲームでは、オスカーは特に料理したりしない。が、きっと上手いハズ的な期待も込めて。
[エルノアさん]
ゲームでは、登場しない。モニカは両親と住んでいたりするのだろうか?両親の話も出てこない。天涯孤独なのかも。モニカに可愛い同居人が欲しくなったので登場。可愛いおばさん。
[マナの柱]
この世界の魔法の源。
[ペンタス]
花言葉は、「希望が叶う」「願い事」だそうです。
[夜バト]
白く輝く、夜に活動する鳩。幻の鳥だという話で、触れる事が出来ないらしい。
[ベッドの隙間の細い扉]
コンテナへの入り口。
左右に並ぶ空の棚が並ぶ道。
[コンテナの中]
マーケットの陳列棚的なイメージ。
[おヒゲ]
陰毛の事。
[時間が膨らむ]
その場所だけ、時間を止めている状態。
[痩せたソフィー]
食が細すぎる呪いにより、痩せている。