錬金術のアトリエ 1   作:東京のぷるぷる

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錬金術のアトリエ 21

錬金術のアトリエ 21

 

朝5時に、ソフィーは起きる。

青葉の丘の黒プニワールドから帰って……

そして2日の旅休み。

シュタルメタルは出来るし「量産品」の特性を付けると、コルちゃんが増やしやすい……

というプニゼリー、リフュールボトルと……

そしてフリッツさんの依頼で人形師の糸と……

充実の錬金生活を送るも、結局武器の改良に至らなかった……

 

今日は開花の日、旅立ちの朝となる。

「オスカー、朝だよ♪」

いつも早起きのオスカーを、この日はソフィーが起こす。

「ああ……おはよう、ソフィー……なんか凄く深く眠ったなぁ……あああぁぁぁ……」

「すっごいアクビ!」

 

どこに行くのかは無計画なのだけど、支度して……

2人でアトリエを出る。

プラフタはエリーゼお姉ちゃんの所にお泊まりだ。

……そしてホルストさんのカフェへと向かう……

 

 

モニカとジュリオさんと合流して、コルちゃんレオンさんと合流して、2階建て荷車、錬金荷車2号を準備する。

 

カリカリトーストとホットミルクの並ぶテーブルで、行き先をどうしようか話す時に、またも食通商人が……

忘却のナーセリー、いにしえの厨から帰って来ない依頼を受けた。

「……またなの?」

モニカは不思議そうな顔をする。

「……本がビームしてた所だよね……」

ソフィーも首を傾げる。

ともかく、今回は忘却のナーセリー行きに決まり、キルヘンベルを出る。

 

 

「いにしえの厨……食通商人としては、そこに何か食通が唸るレシピがあるんじゃないかしら……」

レオンさんが言って、ジュリオさんが頷く。

今回も6人の冒険者で固めて行ったそうだけど……

「何にせよ、少し急がないといけないね」

 

3時間程で恵みの森……

ロジーさんの居るパーティーと一緒に到着した。

既にロジーさん側の古びた荷車には、魔法の蔦とか、石なんかも入っていた。

「あらロジーさん……」

なんか疲れた顔をしているロジーさんを見つける。

「ソフィー、今はいにしえの厨へ急がないと」

ジュリオさんは立ち止まらずに、荷車を引いて行く。

2階建てで大きめなものだから、ロジーさんのパーティーと比べると、ジュリオさんって恐ろしく力持ちだと見える。

……実際に凄い力持ちだけど……

「戻らない冒険者パーティーの救援なんです……急がないとですので……」

コルちゃんも、荷車を降りて挨拶すると、荷車を追いかける。

 

 

恵みの森を抜けて、忘却のナーセリーへ。

 

そしていにしえの厨……

今回はなんか平和そうだったけれど……

冒険者の2人が外に居て、ソフィー達を見つけると……

しまった!

……という素振りをした。

「救援に来てくれたんだよね?……いやぁ……ありがとう!」

今回は、ただこの場所から食通商人のおじさんが帰らないだけで、特に大事は無かったそうだ。

「いや、無事なら良かったです」

ソフィーはそう言う。

まあ……そう言うしかない。

 

「ヤーペッツさん!キルヘンベルが心配して、救援来ちゃいましたよ!ホラぁ!」

冒険者がいにしえの厨へと行く。

ソフィー達も、せっかくだし……付いて行く。

 

「おお……そうか……」

食通商人のおじさんは壷の破片なんかを調べていて、立ち上がるとソフィー達を見る。

「コルネリア達だったか……2回も足を運ばせて申し訳ないな……メモする物はあるかね?」

 

ヤーペッツさんは、リフレッシュオイルのレシピと、忘却のナーセリー、歩む者なきアベニューの先、主を待つガゼーポに住むという、死告花の精の話を教えてくれた。

「来るのなら君達かな、と思っていた。だが、壺に付着した物が目当てだからな……持って帰ると状態が変わってしまう……そして今回で調べ終わったからな……もう手間はかけないだろう……ありがとう、ホルストにも伝えておこう」

ヤーペッツさんは、壺屋、ヴァルム教会食堂、レストラン、裏酒場……

それにホルストさんのカフェまで、キルヘンベルの食事が美味しくなった、という商人の人だ。

ソフィー達からしても、元々恩人だった。

 

「もう、帰れるのですか?」

コルちゃんが尋ねる。

「ああ、冒険者の方々には退屈な思いをさせてしまったが……もう1時間程で終わる」

「また、美味しいレシピがあったですか?」

コルちゃんは口許を隠すいつものポーズで、そう聞いてみる。

ヤーペッツさんが広めたレシピというのは幾つもあって……

近所のおばさん達とか、裏酒場なんかでも広まっていたりする。

 

「ああ、それもバッチリだ……ここの厨は元々大金持ちのお抱え……当時の料理エリートの職場だからな……期待してくれ」

ヤーペッツさんはそう言って笑った。

呑気なものだけど、無事で良かった。

 

 

そして、ソフィー達は主を待つガゼーポへと進む。

死告花の精は、普通の冒険者で倒せる相手ではないと言うが、ドナーストーン伯爵、3人連携SPアタックと使える、ソフィーのパーティーなら、倒せる相手かも知れない。

そしてジュリオさんが目を輝かせている。

 

歩む者なきアベニュー……

今日はプニプニとマンドラゴラが歩んでいた。

そしてこれはやり過ごす。

 

叫びを聞くと死ぬという……

死告花の精……

主を待つガゼーポに行くと、小屋の近くでふらふらしてる。

マンドラゴラと同じようなフォルムの魔物で、背が低くで目が大きくて、お腹がぽっこりしてる。

このお腹ぽっこりが、可愛いポイントの魔物。

歩く姿もまた可愛い。

「なんか、普通に居るのね……」

そんな死告花の精を見て、モニカが呟く。

マンドラゴラみたいな魔物だけど、なんか頭に立派な花が咲いてる。

 

「女王蜘蛛の金の糸を取りに来た時は、居なかったのにね」

ソフィーも答える。

 

そしてソフィー達を発見すると、叫びながら爆発する種を飛ばし、襲い掛かって来た!

ついでにイフリートも、メテオ降らせながら襲い掛かって来た!

「ちょ~っ!!」

ソフィーは驚いて声をあげるも……

叫びながら種を飛ばす死告花の精の姿………カワイイ………と思ってしまう。

「防御陣形だ!荷車を離せ!」

 

コルちゃんとオスカーで荷車を逃がし、ジュリオさんにレオンさん、モニカとソフィーで戦闘体勢に入る。

しかしレベルが上がり、HPMPLPバリアも厚く、防御に全てを掛けているパーティーには……

レオンさんのHPバリアが尽きそうになってる……

更にモニカも………

イフリートの攻撃は、大して効かないのだけど……

死告花の精は、恐ろしく高い攻撃力をしていた。

 

「守りに入るのは良くない!集中攻撃で怯ませる!」

攻撃の陣形に切り替えて、死告花の精を集中攻撃する。

怯ませた時間で、銀いもパワーがみるみるHPバリアを立て直して行く。

 

 

そして押しきった。

……普通に居て、カワイイ割に強敵だった……

 

そしてソフィーが中和剤(黄色)、小悪魔のいたずらを閃いてメモを走らせる。

更に不思議な花、ドンケルシュテルンを入手した。

ソフィーが見るドンケルシュテルンには、「偽りの花」という特性が見える……

「錬金術に使えるの?」

モニカが尋ねる。

「もう痛んでて……枯れちゃいそうだけど……凄まじい力を感じるよ……」

ソフィーはドンケルシュテルンを見つめて、そう呟く。

「枯れてしまいそうなのに、あれだけの力があったのか……やはり強敵というのは危険だね」

ジュリオさんがそう言って笑う。

今回、収穫がデカい。

依頼の柱と虹の石を少し拾い、帰る事にする。

 

荷車の2階で、オスカーとコルちゃんでドンケルシュテルンを見守りながら、キルヘンベルへと帰る道。

「ところで、どんな力があるんだい?」

行きよりもゆったり歩く帰り道、ジュリオさんが尋ねる。

荷車はレオンさんに取られてしまい、少し手持ちぶさたな感じ……

「全ての能力を引き上げて……更にピンチになると回復の炎が燃え上がる……そういう力ですね……山師の薬に付けたりできるけど……これ付けちゃうと量産は厳しいかなぁ……」

荷車を引くレオンさんの後ろ姿を眺めて、ソフィーは話す。

「僕らは、とにかく防御がどこまでも伸びるね……」

ジュリオさんがそう言って微笑む。

まずは防御から強くする、というのはソフィーの方針なのか……

ジュリオさんはそう思ったりもする。

「武器が、苦手なのかなぁ……武器にしたい特性はイマイチ……というか、銀いもパワーが強すぎるんですけどね」

 

ソフィーはジュリオさんを見て話す。

武器に使いたい特性があるにはあるけど、どかんと強くなる!

……って感じの特性って、まだ無かったりする。

「それはあるね。でもこれは……ソフィーが近くに居ないと発揮しないみたいなんだよ……」

ジュリオさんがレオンさんの方を向いて、そう言った。

「ええっ!?……そ、そうなんですか?」

ソフィーは驚く。

銀いもパワー……ソフィーの近くでしか……いや、実はそう見せかけて、オスカーの近くでしか効果が無いとか……?

「ハロルがね、その銀いもパワーの装備で冒険者に混じって出掛けたりしてる……ってこれはレオンから……あれ?……」

ジュリオさんはレオンさんを見る。

ソフィーもレオンさんを見る。

(ふふふ……痩せる!……いい汗かけてる!)

何か自分の世界に入っていた。

 

「じゃあ、僕から……ソフィーの近くに居ないと、銀いもパワーは発揮されないそうだよ。……という話なんだけどね……」

しかも戦闘中にしか発揮されない。

というのはソフィーも知る所なんだけど……

「そうだったんですか……それは重大な話ですね……」

ソフィーのパーティーの防御を担保しているのは、ほとんど特性なのだけど……それが効いてないとなると、これからの調合品の扱いに、影響してくる。

 

「詳しい事が分かったら、この件については教えて欲しいかな……ソフィー抜きで外出する事があった場合、重要だからね」

ジュリオさんがそう話す。

「はい!急ぎ調べてみます!」

ソフィーは元気良く返事して、メモを走らせる。

 

 

キルヘンベルには果実の日、15時に到着となった。

「ドンケルシュテルンは、大事に持ってってやらないとな」

ドンケルシュテルンを大事に持っている、オスカーが呟く。

「そ、そうだね。結構大事なものだし、くたびれてるし……」

ソフィーとオスカー、コルちゃんでアトリエ行きの荷物を纏める。

荷車と依頼品は、モニカとジュリオさん、レオンさんにお任せとなった。

「オイラ入れないからさ、大事に使ってくれよな」

アトリエ前で、オスカーはドンケルシュテルンをソフィーに渡す。

「取り敢えず中和剤にする予定かな。そしたらこの子の力は、色々な物に移ると思うから」

ソフィーはドンケルシュテルンを受け取り、オスカーは帰って行った。

また夜にオスカーが来る話には、なっているのだけれど。

 

 

そしてソフィーは、コルちゃんと一緒にコンテナの中へドンケルシュテルンを入れる。

「これは……ソフィー、凄い物を見つけましたね?」

プラフタもコンテナの中に付いてきた。

「知ってる?プラフタ」

コンテナの中にプラフタが来る、というのは珍しい。

それほどの品物……

もしくは、あまりに丁寧に扱われているから気になった、のか。

「これはドンケルハイト……とは違いますが……仲間ではあるようですね……」

プラフタは棚の廊下でパタパタと飛ぶ。

そしてそう話す。

 

「物知りですねぇ……プラフタさん」

コルちゃんがプラフタを見て、2人とプラフタでドンケルシュテルンを棚に置く。

「これは……いいものですな……」

番人ぷにちゃん隊長が、ドンケルシュテルンをぺたぺた触る。

「おお?隊長知ってるの?」

ソフィーは尋ねる。

「遠い昔に……この花をこの場所で見た事がある、というのを今、思い出しました」

番人ぷにちゃん隊長はそう答える。

そして続けた。

「それと、錬金術士様……ご懐妊おめでとうございます」

番人ぷにちゃん隊長が、ぴょこぴょこをぴょこぴょこさせながら言う。

「え?……ええええええ!?」

「なんと!?」

「それは……本当ですか……!?」

ソフィーもコルちゃんもプラフタも驚く。

 

「今、コンテナに人の命が5つありますので……詳しい話は奥で……」

番人ぷにちゃん隊長は、ドンケルシュテルンをぺたぺたしながら、マナの柱のドアに、カワイイ手を伸ばした。

……3本目の手を……何本でも出せるのか……

 

「プラフタも行く?」

「いえ、私は後でゆっくり話を聞く事にしましょう。蓋だけ開けて下さい」

プラフタをアトリエに戻し、ソフィーとコルネリアはぷにちゃんの部屋へと入る為、服を脱ぐ。

 

「私も……子供が出来たそうで……」

コルネリアは、小さな帽子を外しながらソフィーに話す。

「なるほど……それで命が5つ……だったんだね。コルちゃんおめでとう!」

ソフィーは能天気に笑う。

 

 

ともかく、2人はぷにちゃんの部屋へと入る。

部屋ごと大きくなったぷにちゃんが口を開ける。

「赤ちゃん出来たって本当?」

ソフィーが聞く。

「おめでとう!……って言っても、少し嫌みに聞こえちゃうのかな。戸惑いもあるでしょうからね。でも私にとって、凄く嬉しい事なんだけどね」

ぷにちゃんはそう答える。

ソフィーとコルちゃんが口の中に入り、ぷにちゃんは口を閉じる。

「さて、説明しないとだね……時間掛かるし、時間を膨らますのを、先にするね?2人とも忙しいものね?」

ぷにちゃんはそう伝えて、2人は頷く。

 

 

ひとしきり膨らませた時間の中で、ぷにちゃんは2人に思いを伝える。

子供の出来る仕組みを。

……まず女の子は、卵を持って産まれてくる。

卵は大体500個ぐらい。

その卵が、1個ずつ発車する。

発車した卵はお腹の中で出会いを待つ。

出会わせる為には交尾する必要がある。

ソフィーならオスカーと、コルちゃんならロジーさんと……

エロエロしてるから、出会った訳だ。

 

出会わない場合……

生理、月の物として発車する。

出会わない……

というだけでその卵は死んで、要らないものとして出てくるのだ。

 

出会った場合……

お腹の中で赤ちゃんとなって成長を始める。

そして出て来ても生きていける状態になると、発車する。

つまり産まれる、という事になる。

出会っても、お腹の中で赤ちゃんの出来損ないとなる事もある。

命を終えた時点で発車するかも知れない。

……その場合は、死産、として出てくる。

 

どうであれ、発車した場合、次の卵の番になる。

そして更に次の卵の番になる……

これを7歳~15歳?初潮から、閉経まで繰り返す。

そういう仕組みになっている。

閉経は40歳くらい?個人差が大きいので、何とも言いづらいところ。

 

そして、ぷにちゃんに発車する、という選択がある。

……お腹で10ヶ月育てる必要も無く、マナの柱に向けて産んでしまう事になる。

それも発車。発車したなら、次の卵の番になる。

 

「おめでとう、なのはね……ソフィーもコルネリアも、出会った命が女の子なんだよね」

ぷにちゃんは嬉しそうに思う。

それはまるで、マナの柱に出会って、力を得られると知ったソフィーや、コルネリアのような喜び。

ソフィーの子供も、コルネリアの子供も、貰えると信じていた。

そして、ソフィーもコルネリアも……

子供をぷにちゃんに渡したとしても、来月には次の卵が発車する。

 

……なお、妊娠1ヶ月に満たない状態で、マナの柱に産む事は出来る。

マナの柱が取り出すからだ。

 

……そしておそらく次の卵は、ロジーさんと……

オスカーと出会う事になるだろう……

そしたら、またご懐妊となるのだ。

2カ月に1つ貰えるんじゃないかと思えても、責める筋合いの事でもない。

 

ただ、赤ちゃんの行き先で男女差がある。

女の子の場合……

ぷにちゃんの中で人格として生きるか、新しいぷにちゃんとして独立できる。

更にマナの柱の力を大きく増幅する。

 

男の子の場合……

ぷにちゃんに排出した時点で殺され、単に養分となる。

ぷにちゃんにとって、生きている男の子は、例えそれが赤ちゃんとしても毒……

そういう扱いなのだ。

 

「あたしの場合……遅れて遅れてどうにかなりそうなのを……ぷにちゃんが解決して初潮に導いたんだね……そして初潮から出会ったから赤ちゃんになれた……」

ソフィーの場合、食べるのしんどい……という体質をマナの柱が解決して食べれるようにし、初潮に導く結果になっている。

その事がソフィーにも伝わって来た。

 

「何となくね……やっぱり赤ちゃんを差し出す……って気持ちにはなれないよね……お母さんとして、自分の命よりも大切に思うのが子供だもんね」

ソフィーとコルネリアが言うまでもなく、ぷにちゃんはその気持ちを読み取る。

「えへへ……ごめんね?」

「何もかもお世話になっているのに……申し訳ないです……」

「でもね、色々と考えて考えて……マナの柱に捧げる、って決断をして欲しいんだよね。その為にソフィーや、コルネリアに力を与えてる……って訳じゃないよ?マナの柱は、単に来る者拒まずってだけだからね」

ぷにちゃんはそう伝えて、2人の肩を揉む。

 

「さて……マナの柱が大きくなった事でね、止める時間を調節できるようになったよ。例えばエロエロしすぎて60時間、時間が膨らんだとしても、8時間だけ膨らませて……残り52時間はストックする……という芸当がこれからは可能だよ。ストックがあるうちは、エロエロしなくても時間を膨らます事も出来るね」

ぷにちゃんはそう伝える。

「おおおおお……それは便利です」

コルちゃんは素直にそう思う。

「凄いね……じゃあ今まで遠慮してた、コルちゃんをオモチャにしてメッチャ楽しんでも大丈夫……って事かぁ……」

ソフィーはそんな思いを巡らせる。

「ソ、ソフィーさん?そんな野望が……」

コルちゃんは驚く……

けどその欲求も既に伝わって知ってる事なのだけど……

今もその野望……

あったのか……

「モニカの方が野望凄いよね。あたしもコルちゃんもハジケさせまくって遊びたいもんね?」

ソフィーはそんな思いを巡らせる。

ぷにちゃんを介して、その辺りの思惑もだだもれだし……

でもモニカにいじめられちゃうのも……

気持ちいいならアリかも……

でもさすがに恥ずかしいかなぁ……

 

「ううう……でもソフィーさんはともかく……モニカさんに遊ばれちゃうのは……いいかもです……」

コルちゃんも、そんな思いを巡らせる。

……どんだけモニカさん……

黒い満足感を見せるのだろうか……

「なんであたしはともかくなの?コルちゃんもあたしをオモチャにしたい欲求あるの、解るんだからね!」

ソフィーは足をじたばたさせる。

……でもそう思ってもらえるのも……

やせっぽちだったのが治ってきたからだろうなぁ……

と思う。

コルちゃん……いい感じで太くて……

だからカワイイんだもんなぁ………

 

「今は赤ちゃん問題で……その気持ちにはなれませんが……」

コルちゃんは、ジト目の思いをぶつけてソフィーの思いを邪魔する。

「うん……どうしようか迷うよね……オスカーに話す事も躊躇うもん……ううう……あたし……イヤな子……」

はっ……そっちで悩まなきゃ……とソフィーは切り替える。

 

「私は……ロジーさんに話すなら……産む事を決めてからですけど……無用の悲しみを与えてしまうので……産む事を決めるのが難しいですけれど……」

コルちゃんはそう思い……ソフィーの様子を伺う。

「無用かなぁ……オスカーにも悩んで欲しい……でもオスカーなら凄い喜んでくれて……ぷにちゃんに渡せなくなりそう……あたしは……捧げられないかも……」

 

「ともかく、渡すにしても、今は赤ちゃんが小さすぎるのね?後1週間……2週間で渡せるかな……今のところは寝ておくといいよ。少し疲れもあるみたいだし……」

……ぷにちゃんの中で温かくなっていく……

そして2人とも眠りに落ちて行った……

 

 

ソフィーが目を覚まし、コルちゃんはぐっすり眠っている。

「ソフィーは休まったみたいだね。コルネリアはもうしばらく掛かるかな。時間をストック出来るから……ソフィーは先に出ていいよ?」

ぷにちゃんの中から、にゅにゅ~ん……

と追い出されて、ソフィーは地面に足を付ける。

これからは、休まったら、休まった人だけ出て行く事も可能となったみたいだ。

そしてソフィーが棚で服を着ていると、コルちゃんが出てきた。

……服を着ているうちに、コルちゃんの更に休む1時間も経過したのだ。

……時間が膨らむのは、ぷにちゃんの部屋だけで、コンテナの中、棚の廊下は時間は膨らんでいないみたい……

 

「スッキリシャッキリです!」

コルちゃんはハダカ族のまま、片足を上げて、両手を広げる謎のポーズを取る。

「あはは……スッキリシャッキリの構え?」

ソフィーは笑いながら聞いてみる。

「はい。ソフィーさんもどうぞ!」

ソフィーもそのポーズをしてみた。

 

 

コンテナを出て、コルちゃんは帰って行った。

 

「ソフィー……子供が出来たのですか?」

プラフタが近寄ってくる。

「そうなんだけど……ぷにちゃんが欲しがってるんだよね……恩もあるし、そうすると来月にはまた子供が出来るだろうしで……悩む所……オスカーに相談しなきゃだけど……それも悩んでるんだよね……」

ソフィーはそう言って俯く。

「……なぜ来月には子供が出来るのです?あなたは今まで生理が無かったのではなかったですか?」

プラフタはぱたぱたと浮かび、ソフィーに近寄ったり離れたりしながら、そう尋ねる。

「ぷにちゃんが言うにはね……なんか栄養不足とかで、生理が止まってただけでね……」

 

 

ソフィーはぷにちゃんに教えて貰った事を、プラフタに話す。

「卵を500程……そのうちの1個、という考えなのですね。マナの柱としては……」

プラフタにも理解は出来る。

ロマンの無い話だけど、マナの柱はロマンなど無縁の生き物、と言う事だろう……

それに女の子なのがもう判っているのも凄いが……

疑わしい。

 

「ソフィー……あなたの子供ですから、私がどうこう言う筋ではないかも知れません。ですが……マナの柱の言葉に、嘘は無いのでしょうか?あなたにとって、その子供が最後の子供……なんて事は?……もう少し確認してみるのが良いかも知れませんよ?」

プラフタがそう話すと、ソフィーはプラフタを捕まえて、胸に抱き締めた。

「あたしとオスカーの子供……!もう感激だよおぉぉ……だめだ夜にオスカー来るもん。話さないなんてできないよぉぉ……」

そして振り回す。

凄くおっぱいを押し付けて回りだした。

「ちょっ!……離しなさいソフィー!?私はあなたの子供ではありませんよ!折れる!折れますから!」

プラフタは開いたまま抱き締められて慌てる。

 

 

「も~……ばぶぅとか言ってよ……」

ソフィーはプラフタを手放し、プラフタは飛んで行く。

「そんなキャラではないでしょう……私は……それより、ドンケルシュテルンはよろしいのですか?」

プラフタはソフィーにそう話す。

ソフィーは頭に引き出しが1つしかないのか、何かに向かうと他を忘れるような所がある。

「あっ!あまりの衝撃に忘れてたよ!早いとこ中和剤に移したりしないと……だね!」

ソフィーは錬金釜に向かう。

プラフタはため息をついて窓際の机に横たわり、折れてしまったページを整える。

 

パラパラパラパラ……

パタン☆

パラパラパラパラ……

パタン☆

パラパラパラパラ……

パタン☆

「……折れちゃった?」

「少しですが……気をつけて下さい」

「は~い……」

ともかく、中和剤を作る。

ここからゼッテルにすれば……

そのゼッテルを燃料として他の調合品に特性を移したりできるようになる。

「偽りの花」の力を……

 

そしてリフレッシュオイル、小悪魔のいたずら、中和剤(黄色)のレシピ構築……

アトリエは動き出す。

 

 




ここには、ゲームには無い、勝手に付け加えた設定を書いておく所。

[ソフィー×オスカー]
今日も仲良し。

[プラフタのお泊まり]
エリーゼお姉ちゃんがプラフタのファンで、運動不足気味だから……と、アトリエにやって来たりする。

[錬金荷車2号]
2階建ての立派な荷車。

[食通商人]
食べる事にうるさい商人の人。その割には痩せている。

[魔法の蔦]
丈夫な蔓植物。干すと更に丈夫になる。燃やすと灰になるけど、その灰を洗濯に使えるし、身体を洗う時にも使える。

[石]
少し柔らかいレンガ色の石。壺を作ったり出来る。職人さんがよく扱う材料の材料になる。

[ヤーペッツさん]
食通商人の名前。冒険者の人からも、食事処のレベルを上げる人として敬われているそうだ。

ドナーストーン[伯爵]
狭い範囲に雷の一撃!この小説では、ソフィーが勝手に肩書きを与えている。

[防御に全てを懸けているパーティー]
銀いもパワーである、変異物質が付きまくっている。あとはついで。武器はまだ作っていない。

[依頼の柱と虹の石]
こちらも、職人さんの扱う材料の材料。

[ソフィーが近くに居ないと発動しない]
マナの柱の力は地域に及ぶけれど、マナの柱の居る場所が特に力が強い。そして、その中で1番の友達……主とする人の周囲も力が強くなる。

[番人ぷにちゃん隊長]
コンテナに住む顔の無いプニプニ。番人ぷにちゃんは幾つも居るけれど、ぷにちゃんの人格。この番人ぷにちゃん隊長だけが、違う人格。

[ご懐妊]
子供が出来たって事。

[ぴょこぴょこをぴょこぴょこさせながら]
番人ぷにちゃん……顔の無いプニプニから、細い触手が、右手、左手みたいに伸びる。それがぴょこぴょこするので可愛い。

[マナの柱]
魔力の発生装置。はるか大昔に作られたそうだ。

[ぷにちゃん]
ぷにぷにしてたり、ちゃぷちゃぷしてたり、ぼよんぼよんしてたりするんだけど、なんとなくぷにちゃんで定着した。

[子供を取り出す]
マナの柱の中でその身を預ければ、身体の中の赤ちゃんをマナの柱が取り出す事も出来る。なお、痛みも痒みも感じないそうだ。

[モニカの野望]
ソフィーもコルちゃんもエロエロして、泣かせたい的な野望。

[赤ちゃん問題]
どうしようか……
[スッキリシャッキリの構え]
コルちゃんの編み出したポーズ!やる気がみなぎる。
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