錬金術のアトリエ 1   作:東京のぷるぷる

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錬金術のアトリエ 26

錬金術のアトリエ 26

 

昼の12時、雨が降るも明るいキルヘンベル。

ソフィーのアトリエに入れる品物を荷車から分けて、解散となった。

 

ソフィーとモニカ、コルちゃんはアトリエへ。

オスカーとジュリオさん、ハロルさんとレオンさんは荷車と共にストリートへと帰る。

 

 

「おかえりなさい。ソフィー」

プラフタがパタパタとお出迎え。

エリーゼお姉ちゃんは朝に来たけれど、お昼前にはストリートの方へと出掛ける用事があったそうで。

「ともかく、綺麗にしないとだね~……」

今回はしじまの寝室の、古い埃だらけの3人がコンテナへと入っていく。

 

 

「さて……あと6時間、ストックがある……」

ぷにちゃんはそう伝えて口を開く。

「そろそろエロエロして増やさないとだね……」

ソフィーが思う。

同じ事をコルちゃんもモニカも考えた。

「モニカは……ジュリオさんとエロエロするの慣れて来た?」

ソフィーはふと思う。

初々しいきゅんきゅんな2人も、慣れて来ちゃうと……

みたいながっかり感も孕ませて、モニカに向ける。

 

「くっ、先制攻撃早いわねソフィー……」

この中では思った事をぶつけたもん勝ちな所があって、モニカは怯む。

「だって、あたしとオスカーがどうのこうのってのは……相変わらずな訳だし気にならないんじゃない?コルちゃんの方は、なんかぞわぞわイライラが始まって時間増えないし」

ソフィーがコルちゃんの乳房に手を伸ばし、モニカも足に抱きつくようにする。

 

「え……なぜ私なのです?」

抱きつかれて困惑するコルちゃん。

モニカとジュリオさんの話だったような……

「コルちゃんが1番可愛いんだもんね?」

そして思いをぶつけられると、そう言えば……

と思い浮かべてしまう。

その思いを火口(ほくち)に、ソフィーもモニカもコルちゃんの身体を撫でる。

ぷにちゃんも、コルちゃんの身体に感覚を走らせるように蠢き出す。

 

「あうぅ……」

ジュリオさんの相変わらずの達人交尾風景。

それに便乗して、ソフィーとモニカがコルちゃんを責める。

「やっぱりジュリオさんの女性の扱いは、いいよねぇ……騎士様ってそういうものなのかな?」

ソフィーはコルちゃんの乳房を、乳首を撫でながらそう思う。

コルちゃんの、ふっくらとしたお腹もお気に入りで……

「んうぅっ……ぷにちゃんまでぇぇ……っ!……っ!……あぁっ!あっ!あっ!あっ!」

 

色々とぐるぐるさせられて、コルちゃんは大きく身体を震わせる。

身体を反らして、びくんびくんする。

ぷにちゃんが身体の中のキモチイイ……

弱い所をふにふにしてくる。

 

……ぷにちゃん恐るべし……

「コルちゃん、可愛いよぉ……」

ソフィーは目を細めてにやける。

「確かに、小さくてピンク色でふっくらしてて……可愛いわよねぇ」

モニカもコルちゃんのお腹に頬を寄せて、そんな事を思う。

「あうぅ……しっかりクセになっちゃいまして……でも今はダメです……」

ぷにちゃんの中で、宙に浮くような感じでコルちゃんは余韻に震える。

「……モニカは……しっかりと交尾をしているのか……?」

ぷにちゃんが尋ねて、今度はモニカがひくひくする番になる。

 

モニカとしては……

あの時こうしとけば……

ああしとけば……

なんて思いが湧くのだけれど、何故か星明かりの窓に向けて、ジュリオの一物に揺らされた時の記憶が甦る。

火口になる記憶を、ぷにちゃんが与えて来るのだ。

「モニカも可愛いよおぉ……」

 

モニカも、その後にソフィーも、ぷにちゃんにハジケさせられて行く……

 

 

その後もハダカ族の赤裸々な女子会は長く続き、止める時間のストックは増えて行った。

 

なんかコルちゃんとロジーさんのギスギスは、緩和しているみたいで。

 

 

「ストックは31時間となった……」

3人はゆっくり眠り、最後に起きたモニカに、ぷにちゃんはそう伝える。

「なんか、イヤらしい子になっちゃって……これでいいのかしら……って思うわ……」

モニカは自己嫌悪に悩む。

「モニカが……イヤらしい子になって……喜ぶ者ばかりならば……良いのではないか?」

ぷにちゃんはそう答えて、モニカは部屋を出る。

 

ぷにちゃんの部屋の中で起き出す時間は、3人ズレているものの、部屋を出るタイミングは、時間が止まる都合でほぼ一緒。

モニカが部屋を出てみれば、ハダカ族のコルちゃんとソフィーが、門番ぷにちゃん達が群がる服を眺めていた。

 

 

「モニカもおかえり。もうちょっとかかるみたいだよ?」

ハダカ族のソフィーが笑う。

部屋に入った途端に出てくるようなものだから、これは仕方がない。

 

「今日はどうしようかしらね……」

ハダカ族のモニカは呟く。

髪の毛に指を通す仕草がカッコいい。

「今日は防具研究するよ~……竜鱗の守りをどうにかして防具に乗せて……」

ソフィーもモニカの髪に指を通す。

スルッスル指が……スルッスル通るので楽しい。

 

「では、登録品がまた増えますね。期待していますが……武器はまだ作らないのです?」

コルちゃんも便乗する。

コルちゃんは自分の髪も長いのだから、モニカに群がらなくて良さそうだけど。

「シュタルメタルの登録まで終わってるのにね~……」

3人で話し込み、服が綺麗になると番人ぷにちゃんは離れて行く。

下着やら服やらコートやら……

それぞれ身に着けて、アトリエに戻る。

そしてコルちゃんはコルちゃん露店に、モニカはレストランの内装なんかをエルノアさんと、近所のおばさん達としているそうで、そこに顔を出すそうだ。

 

「さて、あたしはやっぱりモフコットかな。パーティーの防御力、更に強烈に上がるハズ!」

ソフィーは錬金釜の中に竜のウロコを呼び出す。

そしてそれを手にすると、錬金釜から取り出してみる。

「……大きいウロコですね」

プラフタはパタパタと飛びながら、竜のウロコの側を飛ぶ。

「あたしの顔くらいあるもんね。でっかい!」

 

ソフィーはモフコットの調合を始める。

変異物質、竜鱗の守りを付けて、防御+50という、もはやぶっ壊れ性能の防具を作り出すのだ。

 

 

「……6時間かあ……」

ソフィーは呟く。

浸け置きの長いモフコット作成。

窓を見るとお昼のいい天気……

緑の眩しいアトリエ前……

「夕方まで時間あるし、いい天気だから……ちょっと外の風に当たろっか」

ソフィーはプラフタを見る。

 

「そうですね。健康にも良さそうですし」

「健康?プラフタ、おばあちゃんみたい」

ソフィーは冷やかしの笑いを浮かべる。

「こら!なんてことを!」

プラフタがぱたぱたとソフィーに近寄り、ソフィーは逃げる。

「だってぇ~……」

ソフィーとプラフタでアトリエの外へと出て、追いかけっこをする。

 

そんな感じで、木漏れ日の気持ちいいアトリエ前で、ソフィーはプラフタと過ごす。

 

「モフコットの次は、記憶が戻るかもだし、深緑の羽飾りを作ろうと思うんだけど……」

ソフィーがそう呟いた時、2人の人影に気付いた。見慣れぬ人影、褐色の男女が訪れた。

「あら?いらっしゃい~」

ソフィーは手を振る。

プラフタはパタパタと飛びながら、ソフィーの肩辺りへと寄る。

 

「……旅人の方でしょうか?」

プラフタが呟く。

「やあ。外で過ごしているなんて……まあ、今日は外の風が気持ちいいもんね?」

男女の、男の子の方がそう話して微笑む。

「初めまして、キルヘンベルには旅行で来たんですか?」

ソフィーが挨拶する。

「旅行かぁ……そうだね。僕らは旅行で来た感じだね。僕はメクレット、こちらはアトミナって言うんだ」

男の子はそう自己紹介して、アトミナを示す。

……どこか人間とは違う空気がする……

うまく言えないけれど、人間とは思えない何かがある。

 

「あたしはソフィー、そしてプラフタって言います。そしてここは、あたしの錬金術のアトリエなのです!」

ソフィーはそう自己紹介する。

そしてメクレットとアトミナを眺める。

「ん?どうしたんだい?」

訝しげに近寄るソフィーに、メクレットは問いかける。

 

「……なんか、人間じゃないような……そんな匂いがして……」

ソフィーはそう話す。

「ちょっ!ソフィー!」

プラフタが慌てる。

……コイツ、言ったーーー!!……

 

「ほほう……さすがは錬金術のアトリエの主人だね~……それが分かるなんて。へへっ、事情があってこんな姿なんだよね。そして僕らは人に戻る為の方法を探して、長い旅をしているんだ」

メクレットはそう話す。

「……もう随分長い旅をしてるわ。でも錬金術のアトリエなら、何か手掛かりがありそう」

アトミナは、無表情のまま、そう話す。

「お茶、いかがです?旅の話は大好物なんです!何なら夕食もご馳走しちゃいますよ!」

ソフィーはそう言って笑う。

「……初対面でこんな歓迎されるなんて、思っても見なかったなあ……甘えちゃおうかな」

ソフィーはメクレットとアトミナを、アトリエに招き入れる。

 

「へぇ~……」

アトリエに入ったメクレットは、そう言ってアトリエの中に入ると、辺りを見回す。

その目から涙がつ~っ、と零れた。

「いいアトリエだね、ソフィー。是非、錬金術で作った品物を、何か見せて貰えるかな?」

そしてそれに気づいてないように、メクレットはソフィーにそう話した。

「いいですよ~♪」

ソフィーは、お茶の用意をしながら答える。

「メクレット……涙が……」

プラフタがそう伝える。

 

「え?ああ……これは失礼。あまりにもこのアトリエが、希望に満ちていたからね。僕らはちょっと不遇で、思わず……じ~んと来たんだよ」

メクレットは涙を拭う。

「じゃあ、長旅お疲れ様のお茶で……今錬金釜は使ってるから普通に入れたやつだけど……」

ソフィーが暖炉の所のテーブルに、お茶とクッキーを並べる。

「私たち、錬金術は出来ないけれど、錬金術の情報を探して歩いているの。色々と憧れていてね」

メクレットとアトミナは、暖炉前のテーブルに座る。

「そうなの?ならあたしと同じだね」

お茶をしながら、ソフィーとメクレット、アトミナとプラフタで色々と話す。

 

ソフィーはぷにちゃんとプラフタのお陰で、錬金術士として調合出来てる事を話し、メクレットとアトミナは、今は人形の身体に魂を宿しているけれど、それまではしがない錬金術士だった事を話した。

「僕も錬金術の研究をしたいんだけどね……この身体ではそれもままならず、旅をしてるんだよ。諦めなければ……夢は叶うからね」

 

 

ソフィーのアトリエで長話……

夕方になってモフコットが仕上がり、メクレットとアトミナの為にちょこっと調合、もふもふモフコットを作る。

そして夕食も作る。

「なんだか食事まで頂いちゃって、悪いね」

すっかりほのぼのとして、メクレットもアトミナも、テーブルの夕食を食べる。

出来上がった夕食は、甘いカレーとパン……

ソフィーの大好物だ。

 

「いいのいいの。メクレットとアトミナのお陰で、プラフタの記憶を取り戻す計画も、なんか閃きそうだし……ふふふ」

ソフィーも夕食を食べながら、近くを飛ぶプラフタを見る。

「ソフィー……?何か企んでいるのですか?」

「あたしはいっつも何か企んでいるんだよ~……でも錬金術士って、そういうものじゃないかな?竜鱗モフコットにしても、シュタルメタルにしても、依頼品にしてもね」

ソフィーは笑顔で言う。

「そうね。私たちも、錬金術の研究を企んで旅の日々を送っているんだものね」

アトミナも、そう言うとメクレットを見る。

「ここに来たのは正解だったみたいだね。ここのマナの柱に会いたい気持ちはあるけれど……僕らは他のマナの柱からの影響があるから、そうもいかないんだけどね」

「他のマナの柱……レオンさんも、それでぷにちゃんに会わないのかな?」

ソフィーは疑問に思う。

とは言え、メクレットは男の子だから、コンテナが開かなかった……

「言われてみると、不思議な話ですが……それはマナの柱に聞いてみるとよろしいのではないですか?」

プラフタが答える。

そんな、ゆっくりとした夕食の時間……

 

 

「さて、星が綺麗な夜になりそうだね。僕らは次の手掛かりを求めて……行かなくちゃ」

食事を終えて、メクレットとアトミナは立ち上がる。

「どこか思い当たる場所はあるの?」

ソフィーも見送りについてく。

「大地の傷痕辺りか……地底湖か……隣の国まで足を伸ばそうか……気ままな旅なんだけどね」

「気ままな旅……だけどここで貰った元気で、良い足取りになりそう。ありがとう、ソフィー、プラフタ」

メクレットとアトミナはそう言って、キルヘンベルの街の方へと歩いて行った。

 

 

そして図鑑を埋める事も忘れずに、深緑の羽飾りの調合6時間……

「プラフタを人間にする手掛かりを思い付いたよ!」

深緑の羽飾りを仕込み終えて、ソフィーはコンテナから「友愛のペルソナ」を持って来る。

「……嫌な予感しかしないのですが……」

どこかの部族の儀式用の笑顔の仮面……

友愛のペルソナを見てプラフタは呟く。

 

「顔はこれ、手は軍手……足はどうしよう?」

「ソフィー……そんな合体はさすがに気乗りしません。間に合わせもいいところじゃないですか」

「まあ……そうだよねぇ……等身大の人形とか作って……本体は本!みたいにするのがいいのかなぁ……」

そんな錬金術生活に、夜は更けて行く。

 

 

「朝になりましたね……」

「お腹減ったかな~……シルヴァリア作成のソウルストーンの情報も欲しいし……今日は旅休みだし……ちょっと出掛けて来るね」

ソフィーはアトリエを出る。

モフコットとシュタルメタルの登録もしないとだけど……

シュタルメタルは既に登録したものが優秀だったかもだ。

……武器が優秀になると、トリプルアタックの陣形チャンスの前に、敵が倒れてしまうかも……

そもそも武器の作成に回すお金がない……

と、思う所もあって、今もなお、後回しになっている。

 

 

晴れたキルヘンベル……石畳の眩しいいい天気だ。

噴水広場に、バーニィさんとディーゼルさん、護衛の騎士の人達に……

ジュリオさんと神父様に、パメラとモニカが居た。

 

「おはようございます♪」

ソフィーが挨拶する。

「おはよう、ソフィー」

「おお、今をときめく錬金術士じゃないか。あの頃とは見違えたな、ソフィー」

ディーゼルさんがソフィーの肩をぽん、と叩くと笑って見せる。

そうしてそれぞれ、挨拶を返す。

「なんか、大事件でもあったんですか?」

ソフィーが尋ねると、皆は顔を見合わせた。

「あー、あぁ……そうだな、そう見えてしまうなこれは。なるほどなるほど、バーニィ、ディーゼルはもう行きなさい」

神父様がそう言って笑い、バーニィさんとディーゼルさんは護衛の騎士と一緒にそれぞれ離れて行った。

 

「僕が見て来た、各地の教会の活動の話をしていたんだよ。皆も興味のあるところでもあって、思わず集まってしまってたんだね」

ジュリオさんはそう言って笑う。

神父様もパメラも教会へと帰って行った。

「なるほど~……邪魔しちゃったかも?」

「いやいや、ソフィーに限らず皆が思うだろうからね。悪戯に不安を煽ったままになるところだったね。ソフィーのお陰で助かったよ」

ジュリオさんが、そう言って苦笑いする。

 

 

そしてストリート、コルネリア露店へと行く。

平日、双葉の日のコルネリア露店、ちらほらとお客さんが居て、でも子供達が応対しているからコルちゃんは暇そうだった。

「コルちゃん、これ登録したいんだよぉ……あとシュタルメタルは新作と見比べたいんだけど」

そんなコルネリア露店の登録品とのにらめっこをする。

「シュタルメタル製の武器は、2つくらいグレードが上がりますので好評です」

コルちゃんはそんな近況を話す。

コルネリア露店でシュタルメタルを買い、更に武器の作成依頼も出来る。

そして後日、その武器が出来上がるという流れなので、結構注文もあるみたいで。

特性は冒険者に乗らないので、単に品質が重要になるみたいだ。

 

 

「そうかー。新しい奴はダメージ還元するのはいいけどその分、攻撃ブースト寂しいから……今回の更新はモフコットだけだねぇ……」

そんなやりとりをして、レオンさんに1着だけ防具の注文をして……

カフェの錬金術品の依頼を覗いて……

ソフィーはアトリエに帰る。

 

……ともかくお金が無い……しょんぼり。

 

 

そしてアトリエに帰ると、エリーゼお姉ちゃんが来てた。

「エリーゼお姉ちゃん、いらっしゃい~♪」

そう言ってソフィーはアトリエに入る。

「おかえりなさい、ソフィー。ソウルストーンの話は聞けたのですか?」

窓の机で本を開いていたプラフタが、ふわふわとソフィーの所へとやって来る。

「……えへへ、忘れてた」

ソフィーは笑顔で頭を掻く。

 

「大地の傷痕に、ソウルストーンの話が出てくるわね。大地の傷痕に行くとあるんじゃないかしら」

エリーゼお姉ちゃんが言う。

大地の傷痕の場所も、エリーゼお姉ちゃんから聞いた場所だ。

「わお!じゃあ明日の旅先は、大地の傷痕を目指してみようかなぁ……エリーゼお姉ちゃん、お昼食べた?」

ソフィーは思わぬ情報を貰って、笑顔もこぼれる。

「え?もうそんな時間なの?……今日はなんだか時間が経つのが早いわねぇ……」

エリーゼお姉ちゃんは時計を見る。

気兼ねなく本を読んだり寝れたりして、このアトリエは凄く居心地がいいみたいで。

更に気の合う友達、プラフタも居る。

 

「えへへ、エリーゼお姉ちゃんの分も作っちゃうね。あたし最近お腹空いてばっかりなんだよねぇ」

ソフィーは錬金釜に向かう。

……それからも錬金術生活。

達人の錬金釜24時間チャレンジは企画するも、素材の力が足らなすぎて、ロクな物にならない………としか結論が出ないので、中止となる。

 

 

……昼過ぎにコルちゃんが来た。

「スッキリシャッキリしに来ました」

「いらっしゃい~♪エリーゼお姉ちゃんが寝てるだけだから、ゆっくりして行って~」

ソフィーはリフュールボトルの仕上げをしながら答える。

 

……次は……

特性保存用のリフレッシュオイルでも……

そしてコルちゃんが出てくる。

時間が止まる都合で早い。

 

「エリーゼさんと言えば、本の修復なのですが、この前しじまの寝室で手に入れた古臭い素材達からは、いい修復用のクレヨンと蝋絵の具が作れそうです」

錬金釜の前で悩むソフィーに、コルちゃんがそう話す。

「ほほう!……クレヨン?蝋絵の具?絵を描くやつ?」

ソフィーはそう尋ねる。

なんか商人が新しく持って来るとか言ってたけれど……

「はい。本の修復用ですので、少し硬めのやつですけれど」

コルちゃんとプラフタ、ソフィーでちょこっと調合のレシピとイメージを作る。

 

出来損ないの欠片、古代の石板、妖精の泥だんご、マルカリナムルの巣で作れそうな……

「品質は良くもなく悪くもなく、といった所が良さそうですね……」

プラフタもノリノリだ。

そしてコルちゃんは帰って行く。

エリーゼお姉ちゃんは、よく眠っていた。

 

 

「おはよう、エリーゼお姉ちゃん!エリーゼお姉ちゃんの本の直し用にね、コルちゃんから入れ知恵されて作ってみたんだけど、どうかな?」

起き出したエリーゼお姉ちゃんに、ソフィーはちょこっと調合品……

出来損ないのクレヨン、古代のクレヨン、妖精のクレヨン、出来損ないの蝋絵の具、古代の蝋絵の具、妖精の蝋絵の具を渡す。

 

硬めの古い粘土みたいな、見た目的にはあまりよろしくないクレヨンと蝋絵の具が、しかも大量に出来てしまっていた。

「なんか作ってて楽しかったりして、ノリノリで……あと材料も中途半端に残したくないし……で、こんなにたくさん出来上がっちゃったんだけど……」

小さい木箱満載のクレヨンと蝋絵の具を渡す。

エリーゼお姉ちゃんはそれらを手に取り、見つめる。

「凄いわね。これって1つ1つ違う出来上がりなの?」

 

同じようなクレヨンと蝋絵の具だけど、プラフタのアドバイスにより、泥だんごの比率が違ったり、古い石板の部分部分で違っていたり……

敢えてそういう出来上がりとなっている。

見た目的には、あまり変わらないけれど。

 

「それは、プラフタのアドバイスでね。全部キッチリ混ぜてから……じゃなくてそれぞれ違うトコを使ってたり気まぐれで……」

ソフィーはそう話す。

「さすがエリーゼ、よく見抜きましたね」

それからも、ちょこっと調合にしては時間が掛かった品物、クレヨン達をエリーゼお姉ちゃんは吟味しつつ、更に錬金術生活は続く。

 

 

夕方頃に、オスカーがやって来た。

「ソフィー、食い物あるか~?」

「あるある~♪」

アトリエの外でオスカーの声がして、ソフィーは飛び出す。

オスカーは本屋から、こちらに来たみたいだ。

「あら?もう夕方なのかしら……」

暖炉のテーブルで、クレヨンと蝋絵の具の選別をしていたエリーゼお姉ちゃんが、顔を上げる。

 

「ん~……コンテナの中に食料品が結構あるもんね……全然使いきれそうもないもん」

そして夕食。

暖炉テーブルが、クレヨンと蝋絵の具で占拠されてるので、エリーゼお姉ちゃんも加えて外テーブルで食べる事にした。

 

 

「へぇ~……ソフィーが本の直し用のクレヨンかぁ……でもそれは使えるのかい?」

オスカーが言う。

「あたしが作っただけだと怪しいけどね。プラフタ監督が居たから、大丈夫だとは思うけど……」

ソフィーが答える。

そしてエリーゼお姉ちゃんを見る。

「そうね。本当に使えそうな物ばかりだわ。どのクレヨンをどの本に使おうか、悩んでる所なのよ」

星空の明るいアトリエ前で、夕食を囲む。

その後は出来上がり過ぎたクレヨンと蝋絵の具を運びつつ、皆で本屋へと行こうとしたら……

雨が降りだした。

「困ったわねぇ……」

エリーゼお姉ちゃんは考え込む。

「ふふふ……今やもふもふモフコットがあるから、どこでも寝れるよ!泊まっていきなよ」

ソフィーは箪笥を開ける。

ソフィー版不思議な毛布、もふもふモフコットの群れが出てきた。

「いや、それならオイラはアレだよ。夕食も食べたし明日の準備もあるからさ、帰るよ。明日は旅に出る訳だしさ」

そう言って、オスカーが帰って行く。

 

 

「なんか悪いわね……せっかくの夜だったんじゃないの?」

エリーゼお姉ちゃんはまた、暖炉のテーブルに向かってそう呟いた。

「確かに……でもそれならそれでいいんだ。調合したいものもある訳だし!」

そしてソフィーは朝まで錬金術生活を続ける。

……とは言え、待ち時間に寝てたりするのだけど。エリーゼお姉ちゃんも、クレヨンと蝋絵の具の選別を続けてたり、寝てたりして過ごした。

 

 




ここには、ゲームには無い、勝手に付け加えた設定を書いておく所。

[エロエロ]
ハダカ族の戦い。
[時間を増やす]
マナの柱に血を捧げると時間が止まる。エロエロすると、血に準ずる物が出るみたいで、それで時間を止めているみたい。

[思った事をぶつけたもん勝ち]
ぷにちゃんの部屋では、思った事が筒抜け。先に思った事をぶつけると、その感想が現れるので、ぶつけたもん勝ち的な感じになる。

[ぷにちゃん]
古代の錬金術によって生まれた魔力の塊。
[ぷにちゃんにハジケさせられていく]
血を得る為の技術。びくんびくんする。
[ストック]
止める時間を止めずに置いておく能力。
[番人ぷにちゃん達]
調達品と装備品の汚れを、今日も待っている。

[レストランの内装]
華やかオシャレなテーブルに椅子、壁の飾り付け。華やか過ぎて眩しくもある。
[エルノアさん]
華やかオシャレが大好きな、モニカと住んでるおばさん。
[近所のおばさん達]
色々と作り出すのが大好きなおばさん達。造花とか作っていたけど、壺とか桶なんかも作っていたり。最近はレストランの強化に余念がない。

[錬金釜の中に呼び出す]
番人ぷにちゃん達の力により、コンテナから錬金釜の中に素材を移す。

[メクレットとアトミナ]
人間ではない兄妹。錬金術士だった過去があるみたいで、錬金術を求めて旅をしている。なお、メクレットとアトミナはゲームの方にも出てくる。
[人間じゃないような……]
かなり人間と見分けのつかない感じなんだけど、オーラというか匂いと言うか……人間特有の物が無い感じ。
[しがない錬金術士だった話]
メクレットも、錬金術士だったみたいで、色々と研究していたりしたみたい。アトミナは無口な感じ。

[プラフタを人間にする計画]
友愛のペルソナ族として人間になれる計画。プラフタの気が乗るハズもなく失敗。

[武器が後回し]
防具と装飾品ばかり作った結果。

[バーニィさん]
キルヘンベルの平和を守る、ヴァルム教会の先生。
[ディーゼルさん]
キルヘンベルの平和を守る、ヴァルム教会の先生。
[護衛の騎士の人達]
いつもパトロールしてる。

[防具の注文]
大体1日で完成!

[スッキリシャッキリ]
ぷにちゃんの部屋で休むと、じたばたしたくなるくらい、元気になる。

[クレヨン]
字を書いたりする道具。本に使われてる事もあるみたい。
[蝋絵の具]
クレヨンと似てるけど、もう少し硬い感じ。
[出来損ないのクレヨン]
出来損ないの破片が原料。灰色っぽい黒。
[古代のクレヨン]
古代の石板が原料。すこし茶色っぽい黒。
[妖精のクレヨン]
妖精の泥だんごが原料。少し明るい茶色。
[出来損ないの蝋絵の具]
出来損ないの破片が原料。灰色と黒が落ち着かないせめぎあいをしているような色。
[古代の蝋絵の具]
古代の石板が原料。黒なんだけど赤黒い所がちらほらある、みたいな感じ。
[妖精の蝋絵の具]
妖精の泥だんごが原料。明るい茶色と黒のせめぎあい。

[もふもふモフコット]
ソフィー版、不思議な毛布。汚れを吸い取り、水で流すと汚れを吐き出す。
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