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錬金術のアトリエ 29
双葉の日……
「よ~し、行ってくるね!」
ソフィーは元気良くアトリエを出る。
曇っていて、今にも雨が降りそうだ。
「キルヘン!ミルク!スネーク!カモン!」
謎の掛け声と共に4回ジャンプ。
その4回ジャンプの先には、このアトリエの山に時々来るおばあちゃん、ウメさんが今日も居た。
「ソフィーちゃん、今日も元気だねぇ……」
「えへへ……行ってきますね」
ソフィーはアトリエの山を降りる道を行く。
カフェに行き、皆集まって……と、思ったらフリッツさんが居ない。
取り敢えずモーニングサービスを食べながら、依頼を見る。
今回の行き先は、山師の水辺。
そしてフリッツさんの家に皆で迎えに行く。
窓から覗くと、すごく細かい設計図を描いていた。
「フリッツさ~ん、旅に行きますよ~」
ソフィーが呼ぶけど、ニヤニヤして設計図を見つめている。
ノックにも気づかないものだから、家に入る。
鍵は掛かってなかった。
「フリッツさ~ん」
「おお!?……出発の時間か……キリのいい所で切り上げるとしよう」
フリッツさんは顔を上げて、そしてまた図面に向かう。
……そこから10分程で合流して、出発となった。
そしてキルヘンベルの街の入り口……
メーベルト農場の馬車が、ちょうど出る所だった。
「おじさ~ん」
キルヘンミルクを納めた帰りと言う馬車に、その後ろを行く錬金荷車2号。
「ふふふ。私はもうブレストと仲良しなのです」
3頭の馬はゆっくり歩き、そのすぐ隣をコルちゃんが歩く。
ブレストと仲良く歩く。
「そんなに馬がお気に入りだなんて、珍しい冒険者なんだなァ……」
そんなコルちゃんを、おじさん達は微笑ましく眺める。
ソフィーはロザリと仲良くなろうと近寄るけれど、ロザリに警戒されて離れる。
……そしてそ~っ、と近寄るけれど、やっぱり警戒されて離れる。
レオンさんはマレフとあっさり仲良くなったのに……
フリッツさんは設計図作りで寝ていないそうで、錬金荷車2号の2階で寝ていた。
そんな自由な旅路……
目指すはメーベルト農場……
の更に先、山師の水辺だ。
夕方、メーベルト農場でおじさんとブレスト、マレフ、ロザリと別れて、更に北を目指す。
「最後の最後、やっとロザリに触れたもんね」
荷車を引くジュリオさんの隣で、ソフィーが話す。
「コル助、馬の臭いしかしないぞ……」
ハロルさんがそう言って離れた。
錬金荷車に乗ってラクが出来るとか言ってたけど、ハロルさんはあまり荷車に乗らない人だ。
「馬の臭いのせいで、荷車に乗れないのは残念ですけれど、ブレストはおっきくて可愛かったです」
コルちゃんはいつになく歩き続けている。
高いぽっくりで歩きづらそうだけど、ひょいひょいと軽快な足取りで早い。
「お……?あの辺りから水の匂いがするな……夕食時だし、どうだい?」
離れて歩いていたオスカーが、荷車に寄って来た。
そういう時は決まって、綺麗な泉があったりして、おいしい食事にありつけるのだ。
「腹が減っていた所だ……俺は賛成だ」
ハロルさんが言って、オスカーの示す方を見る。
「おデブちゃんがそう言う時って、いいことあるのよね」
レオンさんもやる気の顔になる。
街道を離れるので、魔物も居たりするから。
そしてちょっと街道を離れて夕食にする。
そんな一行が三つ子橋の泉を過ぎたのが夜中1時、山師の水辺に2時に到着した。
「雨が降ってる夜中だから、さすがに寂しい景色になってるわね……」
モニカが呟く。
「水着を用意して、水浴びで楽しむのは夜中ではあるまい。昼に晴れる為にも、今は降っていても問題なかろう」
フリッツさんが不敵に笑う。
かなり眠ったままだったけど、さすがに起きたみたいで。
「採取もしないと!ですから今、片付けちゃおう!」
そして一行は魔物と戦う、採取に励む。
山師の水辺、山師の狩り場……
ここは広い採取地でもある。
緑ぷにがやたらコロコロしてる。
妖精の泥だんご、苔むした流木……
そして山師の水辺から、宝のみぎわへと移動する。
更に妖精の泥だんご、苔むした流木を採取。
朝になり、雨は続く。
「キターーーーーー!神様ありがと~っ!」
昼辺りから晴れてきて、午後。
宝のみぎわ、浜の壊れた舟の場所。
この辺りは何でか魔物が居ないポイント。そこでお日様が顔を出した。
「腹が減ったな……朝は火が起こせなくて食べてないからな」
ハロルさんが荷車に乗せた貝を取り出す。
フリッツさんと採取そっちのけで取っていた、砂の宝貝たち。
「ソフィー達は水浴びしておいでよ。貝が焼けたら呼ぶからさ」
オスカーとジュリオさん、ハロルさんにフリッツさんは、貝を焼く準備。
レオンさんとソフィー、コルちゃんとモニカは水浴びする準備となった。
「では!ぽかぽか陽気の今が勝負どころです!」
コルちゃんが着替え始める。
「よ~し!あたしもこのチャンス、逃さないよ!」
ソフィーも着替え始める。
「……おい、お前らよく俺の目の前で裸になれるもんだな……」
ハロルさんが少し面白い嫌な顔をして、ソフィー達を見ていた。
「あなた!なんでバッチリ見ちゃってるの!」
そしてレオンさんに怒られる。
「イヤ、目を逸らしたらなんか負けた気分になるからな、仕方ないだろう……ここはむしろ目を逸らしたらダメだろう。男として」
「どんな理屈なのよ……」
そんなハロルさんとレオンさんを尻目に、ソフィーとコルちゃんは、新しい水着に着替え終わる。
「先に行ってるよ~!」
今回も黄色いビキニデザイン、赤の可愛いポイント。
アダールクロスの伸縮性バッチリのソフィー。
「行ってるです~♪」
コルちゃんは競泳仕様の紫に金のポイント。
「目を逸らしたら負けとは良く言ったものだな……モニカ、怯んだら君の負けと言う事だな?」
「も~!フリッツさんは負けておいて下さい!」
どさくさ失敗したモニカが叫ぶ。
楽しい時間が始まる。
「気持ちいいーっ!」
ソフィーは水辺を泳ぐ。
とはいえ、泳ぎ方を知っている訳もなく、深い所へ行っては浅い所へ戻る……
それを繰り返す。
「モニカさん、やっと着替え終わったみたいです……」
コルちゃんは、悪戯っぽく笑うフリッツさんから離れて、水辺に入るモニカを眺めて呟く。
「もーっ!拍手とかしなくていいから、こっち見るな!」
最後に服を脱ぐ事になったレオンさんも、男どもに取りつかれて、顔を赤くして叫ぶ。
脱いだ所で、皆して拍手していた。
「レオンさん、脱いでも色っぽいな!」
オスカーが拍手する。
「子供とは格が違うな、格が」
ハロルさんも拍手する。
「水色の髪の美女の全裸など、そうそう拝める物ではないからな!はっはっはっはっ!」
フリッツさんが大笑いしながら拍手する。
ジュリオさんだけは、真面目に貝を焼こうと準備していた。
耳まで真っ赤にして、レオンさんも水に入った。
「おーい、砂の宝貝、旨いから食べにおいでよ」
オスカーに呼ばれて、水遊びしてはしゃいでいたソフィーもモニカも、レオンさんも荷車2号の所へと戻る。
コルちゃんはなんか、既に食べていた。
「あははっ!コルちゃん、早いね♪」
ビキニのソフィーが、火の場所へと戻る。
「しかし……あの痩せてたソフィーがここまでふっくらするとは思いもしなかったな……ほれ」
ハロルさんが煮物に焼いた貝の中身を入れて、ソフィーに渡す。
「えへへ~……あたしもびっくりしたもんね♪でもこうなると女の子って、嬉し恥ずかし楽しい感じで、いいよね♪」
ソフィーは煮物の器を受け取る。
「ほい、モニカも。モニカは意外にも子供っぽいデザインなんだな」
モニカには、オスカーが煮物の器を渡す。
「ソフィーが嬉し恥ずかし楽しいとか言ってるけど、恥ずかしいとかあるのかしら?……全く……」
モニカは照れながら受け取る。
「これがあったりするんだよな。恥ずかしくても飛び込んでいく性格なんだよ。貝、小さかったから2つ3つ入ってるからな」
オスカーはそう言うと、ソフィーの方を見る。
「レオンさんには、僕から。冒険に出てこれほど楽しいひとときが過ごせるなんて、衝撃的だよ。ハロルさん、フリッツさんも感謝の気持ちだって」
ジュリオさんが、そう言ってレオンさんに煮物を渡す。貝の中身が入りまくって山になっていた。
「……これ、絶対多すぎじゃない?アタシ、こんなに食べないわよ……」
てんこ盛りの煮物の器に、レオンさんはソフィーとモニカの方へと向いた。
「さすがにこの量は無理よね?減らしてもらえる?」
そうして、コルちゃんとソフィー、モニカと分け合う。
食べて泳いで釣りをして……夕方。
お日様は寂しい赤を纏って沈んでゆく。
「水着の上に服を着ておけば良かったわ……」
モニカは伏し目がちにそう呟いた。
「それだとなんか暑苦しいですよ?蒸れちゃいます」
「だよね~……」
コルちゃんとソフィーは水着を脱いで、また着替える。
もはや一緒になって脱いでおけばいいや、とモニカもレオンさんも一緒になって着替える。
「でも男の子の前で着替えるのって、抵抗あるのよね……さすがに」
そう言ってレオンさんが振り返る。
ハロルさんとフリッツさんは、火の跡の片付けをしていた。
オスカーとジュリオさんは、これから依頼品になるであろう、大爆発砂ガマの穂を採取していて、こちらを見てはいなかった。
「……飽きたのかしら?さすがに……」
そしていつもの格好になった所で……
山師の水辺、出会いの浜へと進む。
早速島魚がじゃれついてくる。
それにホワイトルート、マンドラゴラ、青プニがころころ……
採取生活で夜を明かし……
採取生活で昼も過ぎて……
「何か……あの獣がこちらを狙っているような……」
そんな中で、モニカが気配に気づく。
「なんか、いつもと違う空気の魔物です……」
コルちゃんも警戒する。
「よし!まずは陣形を整えてあの獣を倒そうか……背中を向けて過ごすには危険だからね」
ジュリオさんが言って、沈黙の魔獣に戦いを挑む。
「上手くダメージが通らないわ!」
「なんだか、攻撃すると誤魔化されてるような……」
戦ってみると、防御が硬い魔物だった。
が、銀いもパワーを凌ぐ火力が無いので、時間はかかるけど危なげなく倒した。
「アカツキの毛皮だ……」
戦利品と、その背後のハクレイ石を採取して、妖精の道標で帰る事にする。
アトリエ前に差し掛かると、16時……
「今回、楽しかったね~♪苔むした流木で、武器も作り出すよ~っ!」
これからは武器作りの計画だ。
「ならば、ロジーさんを、明日は鍛冶屋を開けるように仕向けないといけませんね……」
コルちゃんは微笑む。
……ようやく、本当にようやく鍛冶屋の出番が来た訳だ。
「旅は暫くお休みかな?それなら僕は、魂の道具の相談に、少し出掛けて来るけれど」
蕾の日16時……
そこから開花の日、果実の日、種の日……
と、旅はお休みに決めた。
……そう相談して、それぞれ解散となる。
ジュリオさんとモニカで、知り合いを訪ねて行く。
フリッツさんはプラフタ人形の設計図。
レオンさんは仕立屋に、プラフタ人形のデザイン監督、服を作る。
プラフタ人間化計画が動き出す。
「ただいま~♪」
ともかくソフィーとモニカ、コルちゃんでアトリエに帰る。
帰ってみると、エリーゼお姉ちゃんとウメさんで本の修復をしていて、プラフタは窓際に居た。
「おかえりなさい、ソフィー、モニカ、コルネリア」
プラフタがお出迎えする。
「あれ?ウメさんも本の修復してるの?」
ソフィーが暖炉テーブルを覗き込む。
「まだ初日だからかね、楽しくやれてるもんでねぇ……」
でも16時、という話を聞くと、エリーゼお姉ちゃんもウメさんも帰り仕度となった。
ソフィー達は、ぷにちゃんの部屋へと行く。
「なんか楽しかったオーラを感じるね♪あと22時間あるよ♪」
ぷにちゃんは戻った3人にそう伝える。
「水遊びって、思ったよりも後から疲れが来るね~……」
ソフィーとモニカはそう思う。
コンテナに色々と仕舞い込む作業も、なんかいつもよりも辛かった。
「それは私も思ったです。今日はもう、モニカさんに甘えて眠るです」
そして3人はぷにちゃんの中で眠る。
3人とも、あっさりと眠りに落ちた。
ぷにちゃんに癒されて、アトリエに戻る。
モニカは明日からジュリオさんと冒険者の人と、知り合いの所へと行くらしい。
「特性が適用されないと……防御の恩恵が無くなるから、なんか心配だけど平気?」
ソフィーが尋ねる。
「まあ……ジュリオさんも私も、そこは心得ているわ。それに恩恵がない状態にも、慣れておかないとってのがジュリオさんの考えなんだろうし……」
そう話してモニカと、コルちゃんと別れる。明日は朝イチに鍛冶屋へと行く予定だ。
「さて、錬金術生活しないとね!装飾品も強化したいもんね!」
ソフィーは、プラフタと錬金術生活に入る。
明日持って行く、武器の材料を準備する。
装飾品の素材となる、束ねた金糸に「全能力ブースト」を付けて作り……
……朝になる。
「ソフィー、起きてるかしら?」
レオンさんがやって来た。
「は~い♪」
ちょうどお出掛け準備万端だったソフィーは、すぐに顔を出す。
「これからフリッツおじさんの家で、服のデザインとかするんだけど、プラフタを借りてもいいかしら?」
「私……ですか?」
プラフタがパタパタとやって来た。
「そうそう、服を作るにも、趣味とかあるでしょうから……色々と話を聞かないと決まらないものじゃない?ちゃ~んと包んで持って行くわ」
レオンさんはプラフタに向けて、オシャレな布を開く。
「そういう事でしたら……」
プラフタはその布を持つ、レオンさんの両手に着地すると、本を閉じて横たわった。
……なるほど……
そう扱えば良かったのか……
ソフィーは、包まれるプラフタを眺める。
「あ、あたしも今から鍛冶屋に行きますから、広場までは一緒に行きましょう」
そうして、久しぶりにアトリエに鍵を掛ける。
「ロジーさん!」
レオンさんとは教会前広場で別れて、ソフィーは朝イチに鍛冶屋ロジックスへ。今日は開いていた。
「ソフィー、遂に武器を作る気になったんだってな」
ロジーさんが笑い掛ける。
「前々からやろうやろうとは思っていたんですが……防御にばっかり壊れ特性が出て来てしまいまして……」
「まあ、そこはコルネリアから聞いているよ。さて、フローリッシュハートの特性と素材の話を詰めないとな」
ロジーさんはそう言うと、ソフィーの持ってきた素材を眺める。
「あーっ!」
ソフィーはそう叫び、ニヤリと笑う。
「ど、どうした?」
ロジーさんは驚いてソフィーを見る。
「コル助じゃなくなってる!」
ソフィーはそう言うと、ロジーさんを指差す。
「そ、それは重要じゃないだろう?」
ロジーさんは少し困ったような顔をして、でも照れ臭そうに微笑んだ。
「重要ですよ!」
ともかく、フローリッシュハートの打ち合わせをする。
今日の夕方には出来上がるそうなので、明日の朝イチにオスカーと来る事にする。
明日はオスカーの武器を作る計画なのだ。
そしてオスカーに明日の話をして、アトリエに帰る。
そのまま装飾品、マイスターミトンとモノクログラスを作る計画を立てる。
マイスターミトンに6時間、モノクログラスに12時間……
これは1日が終わる……
「……プラフタ居ないんだっけ……昨日休んだりして、ぷにちゃんの残り時間も少なくなっちゃったんだよなぁ……」
ソフィーはモノクログラスを仕込み、お昼ご飯の準備をしつつ、アトリエのドアを見る。
……お昼過ぎくらいに、またコルちゃんが来るハズ……
コルちゃんを巻き込んで、ぷにちゃんの時間を回復させる計画だ。
そしてお昼過ぎ、ソフィーが食器を洗い終わり、アトリエの掃除なんてしていると……
コルちゃんがやって来た。
「コルちゃん!待ってたよお!」
ソフィーはコルちゃんに抱きつく。
「ど、どうしました?ソフィーさん……」
ソフィーを受け止めて、抱き合う格好でコルちゃんが尋ねる。
「実はもう……ぷにちゃんの残り時間がね……」
そう言われて、コルちゃんはソフィーの背中を撫でる。
「なるほど……もうそろそろそんな感じなのかとは、思ってもいましたが……1人で増やすのはしんどい所もありますから……頑張りましょう」
ソフィーとコルちゃんは、ぷにちゃんの部屋へと向かう。
「あと4時間だねぇ……増やさないとだね?」
番人ぷにちゃん達は、相変わらずわっしょいわっしょいしながら、そう伝える。
そしてぴょこんの片方を伸ばすと、ぷるぷると震わせた。
「はっ!ははっ!それはエロいです!」
「エロエロダンス?」
ソフィーとコルちゃんは、そんな番人ぷにちゃんの集団ダンスに笑う。
「へへへ~……覚悟はよろしいか!?」
番人ぷにちゃん達は、またわっしょいわっしょいに戻る。
「ソフィーさんと抱き合って……40時間程頑張ります」
コルちゃんはそう伝える。
服を脱ぐコンテナで、ソフィーと相談して決めた時間……
「任せておいて♪40時間ね♪」
なんかいつになくぷにちゃんがノリノリだ……
……コルちゃんを抱いて、肩とか腰とかに掌を滑らせる。
「ソフィーさんが、すごく私の太さがいい!いい!っていっつも思ってるから……なんか痩せないといけないのかなーって思っていたのですが、このままでいいみたいだな~……って思えるようになりました」
コルちゃんは、そんな思いをぶつける。
「んっ……コルちゃんは今のままがベストだと思うんだよね……可愛いもんなぁ……」
「ロジーさんも……太ももが好きって言ってくれますけど……はんっ……」
「今の声、可愛い!」
「えへへ……ソフィーさんも腰のラインとかステキだと思います……それにっ!ひゃうぅんっ!」
「んううっ……」
ぷにちゃんに任せて、コルちゃんとソフィーは身体を震わせる。
……そして、ぷにちゃんの中で浮かび上がっていく。
「ソフィーさんからは、外が見えないんでしたっけ?」
ハジケた余韻に身体を震わせて、コルちゃんが目を開ける。
深い青い水の中から、ぷにちゃんの部屋を見渡すような……
「ソフィーは私が黒く見えちゃうからね~……」
ぷにちゃんがそう伝える。
「いまぁ……っ!あっ!あっ!あっ!」
小刻みに震えてたソフィーが、大きく震える。
コルちゃんは、そんなソフィーの身体に、強くしがみついた。
「ソフィーさん……っ!私もっ!ふあぁ……っ!っ!……っ!」
強くハジケて、2人は抱き合ったまま目を閉じる。
「ソフィーもコルネリアも可愛いね?このままもうちょっと頂くよ……40時間だもんね?」
ぷにちゃんは嬉しそうに思う。
そして抱き合った2人を、ぷにちゃんの中で泳がせる。
「はぁ~……エロエロ凄かったぁ……でもオスカーのが激しいんだよね……」
ソフィーが目を覚ます。
いつの間にかコルちゃんと離れていた。
「おはよう♪それはそうよ。私が全力でソフィーをしゃぶり抜いちゃったら、男の子としたくなくなっちゃうからね?男の子としないと、卵は出会わないでしょ?」
ぷにちゃんはそう伝える。
「手加減してるんだね~……」
「まあね~……ともかく、残り46時間になったよ。コンテナに戻る?」
「そうだね……錬金術生活しないとね!」
ソフィーはぷにちゃんの部屋を出る。
そしてソフィーとコルちゃんはアトリエに戻り、コルちゃんは帰って行く。
ソフィーはモノクログラス、マイスターミトンと錬金術生活をする。
果実の日……
朝になると、フリッツさんとプラフタが来た。
「おはようございます、フリッツさん」
「ふふふ……設計図がおおよそ出来て来たのだが、ソフィーに作って貰いたい物があってな……」
プラフタとフリッツさんでレシピ構築したという、錬金粘土のレシピをソフィーは受け取る。
「これから更にソフィーと煮詰めて……完成する事も出来るかと思います」
プラフタはそう話しながら、パタパタと錬金釜の側へと戻る。
「おお~……朝イチで鍛冶屋に行って来ますけど、その後にでも、早速取り掛かりますね!」
ソフィーはガッツポーズする。
「頼んだぞ。その素材が無くては、人形作りに取り掛かれないからな。出来たら出来次第、持ってきてくれ」
そう言うと、フリッツさんは帰ろうと、踵を返す。
「あ、あたしもこれから鍛冶屋に行くので、広場まで一緒に行きましょう」
「そうか……」
ソフィーとフリッツさんで、一緒に山を降りる。
「それと……人形のネジ巻きが必要になるかと思うのだ……以前、自立行動する人形を作った事もあるが、魔法のネジ巻きと言う道具が必要となった」
「……自立行動する人形……作った事があるんですか?」
「マナの柱の力を使えば、人形は命を持てるからな。ソフィーのアトリエのマナの柱も、オリジナルならば尚更、その技を持っているだろう。だが……命を持つ、では駄目なのだ。プラフタの魂の器となるのであればな……」
そう話した所で、鍛冶屋に着いた。
フリッツさんは、折角だから、と壺屋で朝食にするみたいで、別れた。
「ロジーさん!おはようございます!」
鍛冶屋に行くと、既にオスカーが待っていた。
「フローリッシュハート、出来てるぞ。今日はオスカーの武器……武器というか、シャベルだな……」
ソフィーはまた、昨日の内に準備しておいた素材を並べる。
「よし、また夕方には出来るからな」
ロジーさんは微笑む。
オスカーと相談しつつ、完成させる新しいシャベル……
ソフィーは錬金粘土を作るべく、アトリエに戻る。
「お腹減ったぁ~……」
ソフィーはアトリエに帰る。
「おかえりなさい、ソフィー」
プラフタがパタパタとお出迎え。
窓際で本を読んでいたみたいだった。
「さて、錬金粘土……作るよ!」
ソフィーはやる気満々で、錬金釜へと向かう。
「マナの柱との親和性の高い粘土であり、熱を加えると鉄のように固くなり……それでいて加工難易度は低い……これはかなり難しい調合になりますよ」
「……確かに……じゃあ、先にご飯にしようかな……」
「それがいいですね」
ソフィーはそうして、プラフタと過ごす。
錬金粘土の仕込み。
浸け置き9時間……
「これで上手く行くハズ!」
ソフィーは錬金釜を見つめる。
「上手く行くハズですね。本当に人間の姿になれるのかと……そう思ってしまうと、私もワクワクしますね……」
「……可愛い人形になるのかなぁ……どんな人形が出来上がるんだろうなぁ……プラフタ見てきたんでしょ?」
「設計図なので……ですが思った以上に細部まで作り込まれた設計図でした。フリッツとは、とんでもない人形師だと、伺えました」
プラフタはそう言って、ソフィーは壁のソフィー人形を見る。
「……ソフィー……錬金粘土でふと思ったのですが……」
プラフタがパタパタと浮かび上がる。
「……どうしたの?」
「中和剤……ゼッテル……束ねた金糸……クロース……先見の水晶玉……錬金粘土……中和剤、で輪が出来ましたね」
「輪?」
「特性を移して増やして重ねて……中和剤に戻れるのです」
「おお~!特性研究捗るね!……でもそれ……何時間掛かるんだろ……」
ソフィーは図鑑を眺める。
中和剤1時間、ゼッテル6時間、束ねた金糸3時間、クロース3時間、先見の水晶玉6時間、錬金粘土9時間、中和剤1時間……
「29時間……!」
「まあ、形になれば中断できますからね。特性を重ねて、装備に移せば……より濃い恩恵を味方に出来ます」
「なんか……師匠!やっぱ流石です師匠!」
ソフィーはプラフタに抱きつこうと、飛び掛かる。
「ちょっ!やめなさい!また折れますから!」
そんな追いかけっこがはじまった。
お昼過ぎ、コルちゃんがやって来た。
「コルちゃ~ん!」
アトリエに入るなり、ソフィーに抱きつかれる。
「おおぅ!?ど、どうしましたソフィーさん?」
「特性研究にとんでもない光がね!」
ソフィーはそう言いながら、喜びに任せて抱き締めて、うねうねする。
「ふう……コルネリアが来てくれて、助かりました……」
プラフタは追いかけ回された疲れからか、ベッドに落ちて横たわった。
「あうあう……良く分かりませんが、ソフィーさんが嬉しそうで何よりです」
コルちゃんはされるがまま、うねうねされて呟く。
コルちゃんも帰って19時、錬金粘土を仕上げて、特性を考え出した時、ジュリオさんとモニカ、オスカーが来た。
「出来上がったシャベルを見せに来た所、ジュリオさんとモニカに会ってなぁ……」
「いらっしゃい、今お茶入れますね♪」
モニカをぷにちゃんの部屋に通す為、アトリエ前のテーブルにジュリオさんとオスカーは座る。
「ソフィーにこれを渡しておくよ。魂を移す道具のレシピだね」
ソフィーがテーブルにお茶を並べると、ジュリオさんは古びた本をくれた。
「ほおぉ……プラフタはアトリエの中だから、後でじっくり見る事にしますね」
ソフィーは本を膝に置く。
星空の綺麗な夜……
少し涼しい風が吹いた。
「でもさ、知り合いの錬金術士ってどこに居るんだい?キルヘンベルから遠い場所……でもそんなに離れていない場所だろ?」
オスカーが尋ねる。
「今回は月と太陽の原野まで出て来ていたから、早くに会えたんだよ。あそこより少し深い所に住んでる人なんだ」
「……てことは……その錬金術士の知り合いって……お化け!?」
ソフィーは言う。
死神君とかゴースト的な感じの魔物が、ソフィーの錬金コートを着てる感じ……
そんなイメージが湧いた。
「なんでそうなるんだい?……でもソフィー的にはお化けの巣だもんな、あそこ」
片方の眉を上げて、オスカーは笑う。
「まあ……キルヘンベルに来れない理由が、魔物になる発作があると言っていたからね。お化け、というのも全くのハズレじゃないかも知れないな」
ジュリオさんは、お茶を飲みながら言う。
「……なんか、本当に魂を移せそうな……そんな方なんですね……」
「お待たせー♪」
モニカがアトリエから出て来た。
「ああ、じゃあ確かに渡したからね。明日は種の日だから……人形劇の日だね」
モニカとジュリオさんは帰って行く。
「オスカー、もう夕食食べた?」
ソフィーはオスカーを見る。
「いや、食べてないよ。一緒に食べようと思って来たからな」
「えへへ、だよね!」
ソフィーはオスカーとお茶の片付けをして、アトリエに入る。
「プラフタ~♪これ、魂を移す道具の本だって。ジュリオさんから貰ったんだ」
ソフィーは古びた本をプラフタに見せる。
「どれどれ……」
ソフィーとプラフタで本を眺める。
……こうなると長いんだよなぁ……
とオスカーは思う。
「魂結いの石……核となる素材が未知のものですね。これではレシピ構築しようもありません」
「確かに……魂結いの石……それを調べる所からだねぇ……」
「纏めたい特性の束ねた金糸を仕込む、その予定通りですね」
「よし!オスカー、夕食にしようっ!」
……長くならなくて、オスカーはほっとする。
ここには、ゲームには無い、勝手に付け加えた設定を書いておく所。
[キルヘンミルクスネーク]
白い蛇。近くの森を駆け回る日々。
[ウメさん]
アトリエ前の井戸の傍によく居るおばあちゃん。
[ブレスト]
メーベルト農場~キルヘンベルに往復するミルク納品の馬車の馬。でっかい!
[マレフ]
メーベルト農場~キルヘンベルに往復するミルク納品の馬車の馬。ブレストよりは、ちょこっとだけ小さい。
[ロザリ]
メーベルト農場~キルヘンベルに往復するミルク納品の馬車の馬。マレフよりも更にちょこっとだけ小さい。
[水の匂い]
オスカーだけが分かる匂い。この匂いの時点で大丈夫な水なのか、ダメなのかが8割くらい分かるとか。
[砂の宝貝]
てのひらより少し大きい貝。中はそこそこの大きさ。万に1つ、宝石を抱えているのだとか。
[大爆発砂ガマの穂]
油を仕込んで火を付けると、大爆発するらしい。油を仕込まなければ、なかなか燃えない不思議な穂。
[ぷにちゃん]
黒いのか、白いのか、青いのか……おじいさんなのか女の子なのか……不思議の源。
[エロエロ]
気持ち良くて刺激的。