錬金術のアトリエ 1   作:東京のぷるぷる

33 / 55
錬金術のアトリエ 33

錬金術のアトリエ 33

 

黒プニ汚れた一行は、アトリエへと帰って来る。

月と太陽の原野とキルヘンベルが同じ天気……

どちらも晴れていた。

「ふい~……帰って来たよぉ~……」

ソフィーは伸びをする。

そしてまた、ハロルさんとレオンさん、フリッツさんはここで解散となった。

 

お約束、まずはソフィーとコルちゃん、モニカの3人でぷにちゃんの部屋へ。

 

 

「あと30時間ある……」

汚れたハダカ族3人に、ぷにちゃんが伝える。

「ああ……最近なんかコルちゃんのおっぱいに癒されるんだよなぁ……」

コルちゃんの後ろから、ソフィーが抱きついて癒されてるようだ。

「そろそろSPバリアが回復して、魂盟の針の劣化版を増やす事が出来そうです」

あまり動じないコルちゃんが伝える。

「おお……!ねじまきと幽世の羅針盤……それがあればプラフタが……!」

ソフィーはそう言うと、コルちゃんから離れて浮かび出す。

 

「劣化版ですから、その調合に使えるのかどうかは分かりませんが……」

そんなソフィーを眺めて、コルちゃんはそう話す。

「プラフタの人形も、本当に動き出すかも知れないのねぇ……」

モニカは2人から少し離れて、身体を横にしてふわふわ浮かぶ。

「モニカさん、なんか優雅でカッコいいです!」

「え?そ、そう?」

何となくいつもしている事に誉められて、モニカはコルちゃんを見る。

「あたしはぷにちゃんが黒いから、あまり見えないんだよねぇ……」

ソフィーはコルちゃんに戻ると、おっぱいを確認しつつ、そう思う。

 

「……ソフィーは目を閉じているからな……目を開けても閉じても……我の中ではあまり変わらぬ……風が吹く感覚がする……だろうが……目を開けないと……見えぬ……」

「え?嘘!?」

モニカは思う。

目を閉じておきながら「見えない」とか言っていたのか……

「あ~!!見える!見えるじゃん!」

ソフィーは目を開けて驚く。

黒いテカテカが、中で目を開けると薄い灰色っぽくなっていて、コルちゃんもモニカも見えるのだ。

「ソフィーさん……ぷぷっ……何というお間抜け……」

コルちゃんも笑い出す。

 

「まあ……我の中に居ながら……周りが見れるようになったのは……黒く見えたなら……最近だろう……」

ぷにちゃんがフォローしてくれた。

ソフィー的には見えなかった時間が長い。

「そ、そうだよ!初めは見えなかったハズだよね!ぷにちゃんっ!」

モニカは白く輝いて見えるのだけど、中で目を開けると輝いていない。

そして最近になって灰色っぽくなった白で、更に目に優しくなった。

コルちゃんからは外から見ても青く透き通っていて、中から見ても透き通っているので最初から中でも見えていた。

 

「そのハズ……だ……」

「あ!じゃあ、この中でプラフタ人形見たい!凄く良くできてるし、これからプラフタもぷにちゃんの中で仲良くうねうねするもんね!」

ソフィーは思い立つ。

するとプラフタ人形が現れた。

 

「これ、本当に良く出来てるわよね……だって寝てるようにしか思えないもの」

モニカもプラフタ人形に寄って来た。

「歯も舌もあるもんね。私達と何が違うの?」

ソフィーが尋ねる。

「感覚が無い……我の中では痛み……触った人の温もりも……感じる事が出来るだろうが……我の外に出れば……それは無くなる……」

 

プラフタ人形は、ぷにちゃんから命を受けて、プラフタの魂をこの人形に導いて……動き出す。

動き出したとして、ぷにちゃんの中ではプラフタには痛みも痒みもある。ここではあまりソフィーと変わらない。

が、外に出るとその感覚は失われる。

食事をする事で動力とするのだけれど、それも消化される訳ではなく、ぷにちゃんの中に入る事で消化され、動力に変わる。

つまり、マナの柱ありきで活動が可能になる。

 

ねじまきが無いと、ぷにちゃんの外での活動が一切出来なくなる。

巻き巻きする訳ではないのだけど、必要な部品、という訳だ。

プラフタ人形のお尻の上くらいに、ねじまきを取り付ける穴が空いてる。

 

ぷにちゃんにそう説明されながら、3人でプラフタ人形の身体を撫で回したりする。

体温が無いけど、触り心地がもう……

人なので驚く。

 

そんな膨らんだ時間を過ごして、眠って……

3人はアトリエに戻る。

 

 

モニカがジュリオさんを洗う番になり、ソフィーはアトリエ前の外テーブルで、オスカーとプラフタと、お茶の時間にする。

いつものように、コルちゃんはコルちゃん露店へと帰って行った。

「プラフタが人形になる日も近い訳かぁ……」

黒プニ汚れの凄いままの、オスカーが呟く。

ハロルさんのねじまきも、ほぼ完成してるそうだし、コルちゃんも回復して来た所で、魂盟の針が4本揃いそうだし……

で、ソフィーの調合、幽世の羅針盤の完成が最後になりそうだ。

「プラフタが人形とはいえ動き出したら……どうしようかなぁ~……」

ソフィーはプラフタを見る。

「コルネリアの魂盟の針は、複製出来ない物……強引な複製になるのですから、使い物にならない可能性があります。……まだ喜ぶのは早いのではないですか?」

プラフタは冷静にそう言った。

「さすが師匠、ソフィーみたいに浮かれてないなぁ~……」

オスカーは笑う。

 

 

ジュリオさんとモニカも帰り、ソフィーとオスカー、プラフタでアトリエに入る。

 

 

「しかし、マナの柱ありきで活動するのはいいのですが……マナの柱の中では感覚もあるのですか……」

オスカーが黒プニ汚れ全開の服を脱いでる所で、プラフタはパタパタと飛ぶ。

「感覚あるなら、ぷにちゃんの中でうねうねできるね!」

不思議な毛布にオスカーの服を並べて、ソフィーは毛布を折る。

カドを内側に入れていくような感じで。

「確か、ハジケないと時間が止まらないとか言ってたな……モニカとコル助とソフィーでエロエロしてるって事か?」

オスカーは暖炉の前に陣取り、相変わらずのトーンで尋ねる。

「えへへ~……浮気しちゃってごめんね?」

ソフィーも服を脱ぐ。

着てるとせっかく綺麗になった服がまた、番人ぷにちゃん好みになってしまうし……

「それって浮気なのか?」

オスカーがそう言いながら、ふわふわクロースを手に取る。

ソフィーはオスカーの背中を拭う。

 

 

「私も晴れてハダカ族……となると……どう振る舞うか、心の準備が難しい所ですね……」

プラフタはそう呟いて、パタパタしていた。

 

オスカーも帰り、朝8時……

ソフィーは錬金釜に向かう。

 

「アダールクロス作っておこうかな……特性は金糸任せで、風来人のシャツ……防具作らないとだし……」

ソフィーはアダールクロスを仕込む。

「出来上がりまで6時間かぁ……」

ソフィーはアトリエ前に、汚れた不思議毛布を洗って干す事にする。

 

「私に身体があれば、洗濯や掃除……出来る事が沢山出てきそうですね」

プラフタも、パタパタとソフィーの側を飛ぶ。

「ところで……ソフィーはよくモニカやコルネリアとも……その……マナの柱の中でイヤらしい事をしてるのですか?」

プラフタが尋ねる。

 

「まあね~……それをしないと時間が膨らまないからね~……でも最近は時間をストック出来るとかで、しなくても大丈夫だから、エロエロしない時の方が多いよ?」

「そ、そうなのですか?」

「オスカーともハダカ族で付き合ってるけど、そうそうエロエロしてる訳じゃないじゃない?時々うねうねしてるけど、いっつもうねうねしてる訳じゃないからなぁ……」

洗濯をして、ソフィーはアトリエに戻る。プラフタが思うよりも平静で、少し拍子抜けした気分になる。

 

それからもハダカ族の生態談義をして13時、アダールクロスが完成する。

……外は曇り出した。

「ハロルさんが、ねじまきほぼ完成とか言ってたし……ちょっと散歩してくるね」

ソフィーはアトリエを出る。

 

 

曇り空を歩き、コルちゃん露店にふらふらと歩いて行く。

コルちゃん露店にハロルさんが居て、コルちゃんと話していた。

「ハロルさんこんにちは~♪」

そこにソフィーが訪れる。

「おお、ちょうどいいのが来たな」

ハロルさんがソフィーを見る。

「どうしました?」

「ハロルさんの銃の弾の注文を受けていたのです」

コルちゃんが鍛冶屋注文リストを片手に話す。

シュタルメタル武器カテゴリー、全員分が書き記してある。

「鍛冶屋さんはお休み?」

 

ソフィーは、コルちゃん露店のすぐ斜向かいの鍛冶屋ドアを見る。

いつもの貼り紙がされてるのが見える。

「はい、ロジーさんは昨日から修行の旅をしてますので、こちらで受けているんです」

コルちゃんはハロルさんからの注文を書き控えつつ、そう話す。

「レオンさんの槍もあるんだねぇ~……」

ソフィーはシュタルメタル武器リストを眺めて呟く。

「必殺のシュタルメタルが登録されましたので、戦力アップも目指して、売り込んでいたりするのです」

 

「本当に作れるとしたら、かなり頼もしいからな。半信半疑だが、一応注文してみようと思った所だな。それと、プラフタのねじまきが完成してるが、フリッツのおっさんに渡せばいいか?」

「あ。私が貰って行くよ~……プラフタ人形も、もう預かってるし」

ソフィーはハロルさんと時計屋へと行く。

その途中で、冒険から帰って来たと思われる、ロジーさん一行を見掛けた。

「あ、これで今日にでも作れるんじゃない?ハロルさん!」

ソフィーはその姿を見送り、ハロルさんに言う。

「アイツも疲れていそうだからな……明日にでも作って貰えればいいさ……」

そしてハロルさんの時計屋で、ソフィーは魔法のねじまきを受け取った。

「おお~……宝石みたい……」

「そういう設計図だったからな……かなり手を焼いた品だ。問題はないだろうが……」

ソフィーは、ねじまきを受け取る。

 

 

そして一応、ねじまきを見てもらおうと、フリッツさんの家へ向かう。

向かう途中のヴァルム教会前……

雨が降りだした。

「ん?」

なんか、ヴァルム教会の横……

今まで空き地だった場所に、煙が立ち上る家がある……

ソフィーは足を止める。

煙突から煙が出てる……

のではなく、家全体から煙が出ていて、それを教会騎士の人達が見守っているのだ。

「……火事じゃないんですか?」

ソフィーは、騎士の人の1人に聞いてみる。

「ああ、そう思われそうだから我々が見守っているのだ。こういう料理なのだそうでな……」

火事ではないようだ。

騎士の人達は落ち着いてる。

ふと、行列を作るこぢんまりとした屋台?

みたいなのがあって、ソフィーはそこを覗く。

 

教会の子供と、ヤーペッツさんが何かを売っている。

燻製肉、袋燻製肉と木の欠片と焦げたラーメル麦を売っていた。

よく分からないし……

こういうのはオスカーに任せて、ソフィーはフリッツさんの家へと向かう。

 

フリッツさんの家に着く頃には、雨は雷雨になっていた。

……プラフタ復活を祝福する雷雨かも……

とか思うものの、なんか魔王の復活っぽいな……

と思い直してもみたり。

 

……コンコン……

稲光を浴びる不審な錬金術士が窓から見ている……

とかやろうかな、と思うものの……

意外にも明るいので止めておいた。

ソフィーは普通にノックする。

 

返事がない……

ソフィーは窓から覗いてみる。

エリーゼお姉ちゃんが何かを書いていて……

フリッツさんは作業台に向かって何かを作っている……

どうやら集中し過ぎて気付いてないようだ……

ぷにちゃんに聞いたら使えるかどうか分かりそうだし、アトリエに帰る事にした。

 

 

「ただいま~♪」

ソフィーがアトリエに着く頃には、夕方。

雨は止んでいた。

「おかえりなさい、ソフィー」

プラフタが出迎える。

「プラフタのねじまき、ハロルさんが作ってくれたの貰って来たよ!ほら!」

ソフィーは、ねじまきを取り出す。

「ねじまき……?そのようには見えないのですね……」

プラフタはパタパタとねじまきに寄る。

確かに、宝石のしっぽ的な部品なのだ。

 

「まあ、ぷにちゃんに預けてあるプラフタ人形に着けてみるね」

ソフィーはぷにちゃんの部屋へと行く。

 

ぷにちゃんの部屋のドアの前、棚の廊下でハダカ族になっていると、番人ぷにちゃんに声を掛けられる。

 

「へぇ~……これがねじまきなんだねぇ……随分と色んな思いの染みたねじまきだこと」

「へぇ~……どんな思惑?」

「完成への執念だね。作れる筈なのに作れない……でも作らないといけない……そして生半可な物じゃ納得しない……これはいい物だね」

「ハロルさん、苦労したんだなぁ……」

ともかく、ソフィーはねじまきを手に、ぷにちゃんの部屋に入る。

「これでプラフタ人形にねじまきが付くの?」

ぷにちゃんの中にあるプラフタ人形のお尻の上……

背骨の延長的な場所に、ねじまきを入れる。

 

「少ししたら馴染むかな。あとはプラフタの魂を人形に移すだけだね。でも……プラフタの魂が辿り着くのに時間が掛かるんだよね……その時間は、膨らませた時間の中で過ごせるんだけど……残り22時間じゃちょっと足らないかなぁ……」

ぷにちゃんはそう話す。

「ふむ……プラフタの為に一肌脱がないと的な感じなのね?」

「まあ、そういう事かな」

そんな話をして、ソフィーはアトリエに戻る。

ねじまきは問題なくプラフタ人形に使えるみたいだし。

さすがハロルさんだ。

 

 

「さて……」

ソフィーは錬金釜の前に立つ。

モニカとコルちゃんを呼んで、時間を増やしたいトコではあるけど、今慌てて訪ね歩いても……

幽世の羅針盤も、針すら出来ていないし……

「何を作るのですか?」

プラフタがパタパタとやって来る。

「さて……今回は図鑑モノの開発をするよ~……」

ソフィーの錬金術生活。

ハチミツに錬金ドロップ、山師の薬と作り、夜は更けて行く……

 

 

そして朝……

コルちゃんがやって来た。

「さて……魂盟の針3本、出来ましたが、どうでしょうか?」

ソフィーはその3本の針を受け取る。

しっかりと使えそうな感じの魂盟の針。

「おお~♪行けるよコルちゃん!」

「一目で判るものなのです?」

「判るよ~♪これで……いやいや、浮かれちゃうとダメだね……それよりも、いざ魂を移す時にね、ぷにちゃんの中で膨らませた時間を使うみたいなんだけど、今のストックだと足らないみたいなんだよね」

 

「ほほう……どのくらい必要なのでしょうか……」

「それは聞かなかったなぁ……」

「そこが大事かと思いますが……まあ今聞いてみましょう。あ……モニカさんとすれ違いましたので、モニカさんも協力してもらいましょう」

コルちゃんはそう言うと、駆け出して行った。

「ふふん♪あたしもダーッシュ!」

ソフィーも後を追う。

「……浸け置きで、うだうだしてましたが……走るのが好きですねぇ……」

そんな2人を、開けっ放しのドアからプラフタが見送る。

 

 

モニカは朝イチの洗濯物を、エルノアさんと、2人で干していた。

「モニカさん!」

「モニカ~!」

そんな所をソフィーとコルちゃんで直撃する。

「どうしたの!?なんか事件でもあったの?」

途中で競争になり、全力疾走で現れた2人に、モニカもエルノアさんも、驚く。

「コルちゃんが早くて……追い付けなかったよ……」

「結構、僅差でしたが……」

ソフィーとコルちゃんは立ち止まり、足踏みをする。

「事件じゃなさそうね?」

「2人とも相変わらず元気いっぱいなのね!」

モニカとエルノアさんは、そんな2人を微笑ましく迎えた。

「ところでソフィーちゃん、コルちゃんは朝は食べたの?うちはこれからなんだけど……」

エルノアさんは、そう言って笑う。

「食べてないですね……」

「あたしも、すっかり忘れてたよ~……」

そしてモニカの家で朝食、という成り行きになる。

 

 

朝食を食べて、3人でアトリエに行く。

「やはりモニカさんも頼りにしないと……」

「何時間必要なのかも分からないもんねぇ」

ソフィーとコルちゃんは、そう話す。

「まあ……多い方が時間は増えるんだけどね……」

モニカはそう呟きながら付いて行く。

「モニカ、明日はジュリオさんとまた……」

ソフィーは振り返り、モニカを見る。

「そうそう毎週……ジュリオさんが忙しいからね……イチャイチャしてられないのよ」

モニカはソフィーから視線を外し、小さな声で話した。

「ならば好都合!モニカさんには、頑張って貰うです!」

コルちゃんが素早くそう言って、イタズラっ子な笑顔で笑う。

「ちょっと!なんでそうなるの!?」

モニカは声を大きくして、コルちゃんは駆け出す。

「そうなるよね~♪」

3人はアトリエに戻り、ぷにちゃんの部屋へと行く。

 

 

「で、何時間必要なの?」

そしてハダカ族3人は、ぷにちゃんに聞いてみる。

「ふむ……今は22時間……魂がどれだけ迷うかによるが……最悪のケースでも……100時間もあれば……辿り着くだろう……」

ぷにちゃんは答える。

 

「時間が足らなかった場合は……?」

「我の中で……魂が惑う間……我と番人はそこに……集中しなくては……ならん……錬金釜とコンテナが繋がらなく……なる」

「身体を洗ったり眠ったりも出来なくなりそうですね……」

「その通りだ……」

「じゃあ、100時間ストック目指して頑張らないといけない訳なのね」

「ちゃんと食事は……取ったのか?」

ぷにちゃんが尋ねる。

 

 

「さて……2日もジュリオさんと何してたのか……バッチリ聞かないとね!」

ソフィーはモニカの後ろに回ると、モニカに抱きつく。

大きなおっぱいに、締まった太ももに掌を当てる。

「2日……私もロジーさんと2日……と思いましたが、過ごし方が分からないです……」

コルちゃんは前から、モニカに取りつく。乳首に唇を寄せて、細い腰を掴むように……

「ちょっと……もう!やる気満々じゃない!」

モニカはそう言いつつも、まんざらでもない気持ちでコルちゃんに手を伸ばす。

 

 

既に1度体感した2日間……

それはソフィーにとってもコルちゃんにとっても、とても参考になる男女の絡みだったので、何度でも反芻したかったりして……

 

 

………

「じゃあ……始めようか……」

ラーメル宿の2階部屋。

少し明るい時間に、ジュリオは両手を広げてモニカに向ける。

「うん。2日も取れちゃったし、取っちゃったんだから、すぐしなくてもいいのにね。私もジュリオとしたい……」

モニカは向けられた両のてのひらに、てのひらを合わせて指を絡める。

「光栄だよ、モニカ」

両手の指を絡めたまま、2人は顔を寄せて唇をくっつける。

キスする、という感じじゃなくて、少し乾いたままの唇を触れあわせて、すぐに離す。

そういう、恋人同士の挨拶みたいな、でも確かにキスをした。

「ふふっ……」

 

モニカは嬉しそうに笑い、ジュリオも嬉しそうに笑う。

そんな微笑み合いから、ソフィーもコルちゃんも、モニカもきゅんきゅんする。

てのひらの熱さが、ソフィーにもコルちゃんにも再現されて、指を絡めた熱さにドキドキさせられる。

 

……ジュリオさん素敵すぎるよおぉぉ……

ソフィーは両手を絡ませたまま、じたばたする。

……ロジーさんもこんな始め方してくれたら……

私ももう、メロメロになるですけど……

コルちゃんも両手を絡ませたまま、その熱さにもじもじする。

 

そんな軽い始まり、嬉しそうな微笑み合い……

そして服なんかの品定め合い……

と、続く。

服もモニカの大切な物。

ジュリオの大切な物。

2人とも脱ぐ迄が長い。

でも新しくした方がいいのか、直した方がいいのか、細かい所まで2人で眺めていたりする。

 

……素敵すぎるです……

ロジーさんなんて、私の服に何の話もした事ないです……!

コルちゃんがうねうねする。

……オスカーは結構服も見てくれてたりするけど……

やっぱりそういう時間って嬉しいよねぇ……

裏地くんくんしたりするのは、恥ずかしいんだけど……

 

ソフィーは思わず微笑みながら、そう考える。

そして脱ぎ終えると、2人で湯浴み場へと行き、加熱ブロックを寄せて湯を作る。

こんな所でも、ちょこっと調合品が活躍していたり。

 

エロエロ前でハダカ族なのにリラックスしてて、談笑していたり。

ソフィーとオスカーよりも日が浅いハズなのに、なんだか……

ベテランカップルみたいな感じで過ごす。

ジュリオの筋肉が凄く硬くて熱くて……

モニカも腕とか足とか誉められて……

どちらも戦士なんだなぁ……

とか思ってもみたり。

 

そうした後にベッドへと向かう。

明るい部屋……

ハダカ族の2人はてのひらを合わせて、指を絡めて……

今度は長くキスをする。

そうして始まる2人の絡みの進行に合わせて、ぷにちゃんが3人をマッサージする。

 

ジュリオの長く太いちんちんを入れる時には、そうしたマッサージをする。

限界まで押し開かれて奥を突かれて……

3人ともハジケてダウンする。

絡めた両のてのひら……

絡めた指を握り、ハジケてダウンした後のキス……

身体を開く格好に顔が熱くなって……

でも手を繋いでる安心感もあって……

「段々と僕ら、相性を良くしてるかな?」

ジュリオがそう尋ねる。

あまり大きすぎるのを気に病んでいて、そう話す。

 

「うんっ……はぁぁぅ……大きいの……気持ちいいわ……」

ひどく顔を熱くしながら、モニカはそう言葉にする。

ジュリオを安心させたい為に。

……ひどく恥ずかしい言葉……

 

そして、てのひらを合わせて指を絡めたまま、ひどく敏感になっている身体に、熱い唇を寄せる。

「はっ……あんっ……はぁんっ……はぁんっ……んっ……」

てのひらを握り、甘い声を上げて身体をハネさせる。

イヤらしくうねり、小さく何度もハジケて、息を荒くして濡らして……

始まって……

エスカレートして暴れて……

愛を確かめあって……

終わっても、小さく何度もハジケるキスを色んな所にされて……

でもそれが気持ち良くて……

 

乳首が勃ってるのを見られて転がされて……

恐ろしいまでに、モニカの中のエロい気持ちを呼び起こされて、そのままそのエロい気持ちを出して良さそうで。

 

2日……

何度も絡み合って、モニカを大胆にさせてハジケさせる。

それが嬉しくて……

恥ずかしいのに、どんどん恥ずかしい女にさせる。

 

そんな絡み合いを、3人ともぷにちゃんの中で味わい、悦びに染められ倒す。

 

……それでもまだ、100時間には足らない……

 

なので更に頑張る事に。

コルちゃんがオモチャにされたり、ソフィーがオモチャにされたり。

何度か食事休憩を挟み、ぷにちゃんの部屋で頑張る時間になった。

こういう時の食事は、サカサキノコの強壮剤、大白玉ニンニク皇帝、豆とお肉……

そしてフジフェアリー(カマキリ)なんかが良いみたいで、そういうのを食べたり。

 

 

「ストックは……152時間だ……」

長いエロエロ生活が終わり、ぷにちゃんはそう話す。

ノリノリで頑張ってしまった……

「モニカばっかり達人セックスずるい!」

「バラバラになっちゃいそうでした……達人セックス……あまりにも危険すぎるです!」

「も~!ソフィーもコルちゃんも、ちゃんとドキドキワクワクしながら、よろしくやってるじゃない!」

3人でうねうねする。

そんな長いエロエロワールドも、ダウンする度にぷにちゃんに癒されるから、3人とも元気バッチリなのだ。

 

 

「さて!遂に幽世の羅針盤を作るよ!」

モニカとコルちゃんは帰って行き、ソフィーは錬金釜の前に立つ。

「何だかドキドキしますね……」

プラフタもやって来る。

既にレシピは構築済み。

ソフィーのイメージも固まっているだけに、後はカタチにするだけだ。

 

「あたしの錬金術……きっと上手く行くよ!」

そして錬金釜が動き出す。

 

幽世の羅針盤、漬け置き9時間……

 

「ああぁぁぁ……!これはヤバいドキドキするよおぉぉぉ!」

「だとしても!私に抱きつこうとしないで下さい!折れますから!」

恒例の追いかけっこをする。

 

「配置して決めたのであれば、今さらジタバタしても始まらないでしょうに……」

「うあぁぁぁ……失敗したらど~しよ~……」

ソフィーはうろうろする。

いつもの調合と違ってやり直しの効かない調合……

材料もこれきりだ。

「見た限り、いつものように力強い調合でしたし、場数も充分のようですから、安心して見ていますが……」

プラフタは、ふわふわと飛びながらそう伝える。

 

 

そして夕方……

幽世の羅針盤は完成する。

「きっちり出来上がっているじゃないですか」

プラフタも、ソフィーの手の中の幽世の羅針盤の近くを飛ぶ。

「果たして……でもそれもぷにちゃんに聞いた方がいいのかも……行ってくるね」

ソフィーは出来上がった幽世の羅針盤を持って、コンテナに入る。

 

 

「おお~!これで揃った訳だね!でも私の時だと、良くないかな。おじいちゃんの時の方が導いてくれそうだから、その時に始めるのがいいんじゃないかな」

ぷにちゃんは、あっけらかんとそう話す。

 

「そうなの?まあ、確実にプラフタを人形にする為には、そうした方がいいならそうしとこうかな」

ソフィーもあっけらかんと言う。

「そうだ。モニカとコルちゃんを呼んで、夜中にもっかい来てみるね」

「そうだね。夜中くらいならおじいちゃんだよきっと」

ソフィーはぷにちゃんの部屋を出て、コンテナに戻る。

 

「あ、幽世の羅針盤は置いてってね。じっくり見ておくから」

番人ぷにちゃんがそう話す。

「うん。置いておくね」

そしてソフィーはアトリエに戻る。

 

 

「どうでした?幽世の羅針盤は」

プラフタが尋ねる。

「ぷにちゃんが女の子だったから、ちょっと詳しくないみたい。また夜にコルちゃんとモニカと行ってみるよ。ひょっとしたらその時……プラフタの魂を移すかもだね!」

ソフィーはそう答える。

プラフタが人間になる時も、きっともうすぐなんだ。

 

「そ、そう言われてみれば、そうですね……私も迷わずに人形にたどり着けるのか……緊張します」

プラフタはふわふわと飛びながら、そう話す。

ソフィーも不安に思う事がある。

魂がもしも、さ迷い続けてたどり着く事が出来なかったら……

「人形とは言っても……もうほとんど人間なんだから!これで本当にプラフタと遊びに行けるんだなぁ~♪」

ソフィーは明るく言い、アトリエのドアへと向かう。

「さて!コルちゃんとモニカ、呼んで来るね」

「行ってらっしゃい、ソフィー」

ソフィーはアトリエを出る。

木々の間から見える空は、仄かに赤く、そろそろ夕方になる時間。

 

 




ここには、ゲームには無い、勝手に付け加えた設定を書いておく所。

[黒プニ汚れ]
黒プニプレスなんかを食らうと汚れる。黒プニの服を汚す能力は一級品。フルーティーな香りが、どんどん発酵してゆく、恐ろしい汚れ。

[ぷにちゃん]
どんな汚れもバッチリ食べ尽くして綺麗にしてくれる!そんな魔力の発生源。

[ハダカ族]
服を脱いだ状態。

[マナの柱]
世界中に点在する、魔力の発生源。現代日本で言う所の発電所みたいな感じ。こちらの世界では電力の代わりに魔力がある。

[うねうね]
抱き合ってうねうねしてる感じ。
[エロエロ]
抱き合ってエロエロしてる感じ。

[燻製小屋]
ヤーペッツさんの新しい調理法。教会のお金と、商人の人達のお金で建てた模様。ここから保存の効く食べ物を生み出し続ける事で、儲かるんだって。
[ちょこっと調合品]
ソフィーのちょこっと調合が産み出し、コルちゃんが増やしまくった化粧品とか。中和剤石鹸とかふわふわゼッテルとか。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。