錬金術のアトリエ 1   作:東京のぷるぷる

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錬金術のアトリエ 36

錬金術のアトリエ 36

 

昼過ぎにリフレッシュオイルを仕上げて……

ハクレイ石の砂時計は、ちょこっと調合。

浸け置きなどはなく、ものの5分で出来上がる。

ただ、その難易度が高く、ものの5分で失敗となった。

 

「あっ!やばい!」

……ボゴーン!

錬金釜から炎が吹き上がる。

「星の粉を細かくする時に爆発しちゃうねぇ……」

HPバリアを削られつつ、結構無事なソフィーは、暖炉の側に避難しているプラフタに笑いかける。

 

「なんだか、楽しそうですねぇ……」

「難易度が高いのは、ワクワクするんだよね。まだあと……7回失敗出来るけど……ダメージは回復してくるね」

ススだらけのソフィーは、コンテナの方を見る。

「私は片付けでもしておきましょうか。掃除が出来る、というのも新鮮な気分になります」

プラフタは、そんなソフィーを見送る。

ともかく、ダークマターが生産されたので、興味があるというヤーペッツに向けて、箱詰めしておく。

 

「なんだか申し訳ないね……」

そしてソフィーはコンテナに入る。そして5分程で出てくる。

 

 

……そして2回目には、ハクレイ石の砂時計作成に成功した。

「出来ました!ギリギリだったけど……粉はちゃんと細かくなってるかな~?」

夜光石の蓋のガラス瓶、中にはねじれたハクレイ石の滑り台に、星の砂が落ちてゆく仕組み。

細かい砂が、10分掛けて落ちれば、これは成功品となる。

「この繊細な加工、あなたらしからぬ出来上がりと言わざるを得ませんが……時間を計れるのかが肝ですね」

プラフタはそう話して砂時計を手に取る。

 

「そこは自信あるよ!砂が時間を通るように出来てるからね!こう……こっちからあっちへ……行く時に帰る時に……こう……うまく説明は出来ないんだけど……」

ソフィーは説明し始めて……

こんがらかる。

「あなたは本能とイメージの錬金術ですから……説明するのは難しいのでしょう。しかし、時間を通る錬金術まで使いこなしているとは、やはりあなたの錬金術は計り知れないものがありますね」

プラフタは微笑み、砂時計を窓際に置く。

砂はゆっくりとこぼれ始めた。

「これが上手く出来てたら……プラフタも錬金術が出来るようになるかもね!」

ソフィーも砂時計を見つめる。

 

「エロエロ儀式ですか……そう考えてしまうと、複雑なモノがありますね……」

プラフタは口許に手を置いて考える。

「確かにそうだよね~……あたしもちょっとためらったもん」

ソフィーはそう話し、そんなプラフタを眺めてニヤニヤする。

「……あなたは、ためらったのですか?」

プラフタはニヤニヤソフィーに、ジト目を向けた。

「あ~!疑ってる~!その目は完全に疑ってる~!」

ソフィーはプラフタの腰に抱きつき、頭をぐりぐりする。

「もうっ!なぜ抱き付くのですか!?離しなさい!こんな事をしていたら時間が計れません!」

2人はまた、じゃれあって過ごす。

 

 

「さて……キッチリ10分ですね。完璧な出来上がりです」

砂時計の時間を計ってプラフタが呟く。

「な~んか手応えあったんだよね~。これでバッチリ的なのが」

プラフタの側で、正座してるソフィーが頬を掻く。

「では、私もいよいよ……エロエロ儀式を覚悟しないといけない訳ですね……」

プラフタは砂時計を手に考え込む。

マナの柱で過ごすと……

体験した事が共有される。

 

 

……ソフィーが旅に行っている間、夜はマナの柱で過ごしたのだけれど、プラフタの興味のあったコルネリアの恋愛事情とか、モニカの恋愛事情とか……

あまりにも赤裸々に、本人の気持ちまで分かる。

まるで自分自身で再現しているような感じで、伝わって来るのだ。

プラフタの事も、このように何もかも知られてしまうのだろう。

けれど1度マナの柱で過ごしたのなら今更だ。

それに人形に命を受けた身の上ならば……

選択肢は無いのだろう。

 

だが考えようによっては、説明せずとも伝わる……

と、いうのは便利でもある。

自分の恥を知られるのは嫌だけれど、それを自分で説明する……

と、考えるともっと嫌な事だし、そんなタイミングもそうそう無いのだから、便利……

なのだろうか……

 

 

「時間を過ごして……年を重ねる……ソフィーも居ると……ソフィーは若さを通り越してしまうぞ……」

ハダカ族2人で、ぷにちゃんの部屋へ。

そしてぷにちゃんにそう言われる。

「あ……じゃあ、外に出てるね」

プラフタをぷにちゃんの部屋に残し、ソフィーは外に出る。

 

 

「まあ……ソフィーが突然おばさんになっても驚かせてしまうでしょうし……」

マナの柱の部屋の中、プラフタは呟く。

鮮やかなオレンジ色の巨大ぷに……

マナの柱は口を開いている。

 

「プラフタ……1つ眠れば……20年程の時が……流れる……エロエロ儀式は……その後に始めるとしよう……」

もう何度か使ったベッド……

そんな感じで、プラフタは口の中に入る。

この中だと、感覚が敏感になる。

温かさを感じ、やたらと眠くなる。

「あなたもエロエロ儀式……と呼ぶのですね」

プラフタはそう話す。

思えば伝わるのだけれど、言葉にした方が良いそうだ。

「ここではそう……名前が付いている……付けたのは……ソフィーだが……」

マナの柱は言う。

プラフタにもお爺さんだと思わせる声が、耳からではなく聞こえる。

「私は少し気が乗りませんが……」

そう言って、プラフタは自分の肩を抱くように身体を閉じる。

 

「ならば止めておこう……気乗りせぬなら……我もエロエロ儀式はしない……」

マナの柱は言う。

優しいお爺さんの声……

「そうですか……そうですよね……私がお願いする立場でしたね……」

プラフタは呟く。

エロエロ儀式するのは、マナの力が欲しいからで、まだ受胎1ヶ月のこの命では、マナの力は受け取れない。

ねじまきに蓄える動力も、1日も保てない。

 

星の砂時計を媒体として、プラフタの命だけ時間を進め、ソフィーと同じ年齢ぐらいにする事で、マナの力を受け取れるようになるし、ねじまきに蓄える動力も増える。

その為のハクレイ石の砂時計……

その為のエロエロ儀式……

「良い……気乗りする時が来たら……」

マナの柱は言う。

マナの柱の気持ちが伝わる。

あまりにも無機質で、プラフタの気持ちに、葛藤に、あまり興味がないみたいな……

そんな気持ち。

「このハクレイ石の砂時計は、使えそうなのですか?」

プラフタは聞いてみる。

 

「充分だ……あとは……プラフタの抱えた……時間を使い……命の時間を進め……成長させる事が出来る……その命は……時間が追いつく……までは……時間的に……凍結される……」

マナの柱は答える。

プラフタは抗えない眠気に瞼を閉じる。

 

 

「……命って言ってもお腹の中で1ヶ月、みたいな赤ちゃんなんだよね……だから外では命は眠ってるのがほとんどかな。マナの柱の中だと、肉体と精神、魂がリンク出来るけれど、肉体は眠ってばっかりなんだよね」

以前、女の子の声の人格のマナの柱は、そうプラフタに話した。

夜に寝る生活だったので、お爺さんの人格が殆どなのだけれど……

 

 

「んっ……」

プラフタは目覚める。黄緑色の世界の中……

「目覚めたか……命の時間は……21歳となった……動力は……およそ60日程であれば……我の所に来なくても……活動出来るだろう……」

マナの柱は言う。

優しいお爺さんの声……

「色が変わりました……」

プラフタは呟く。

マナの柱の色が黄緑色になっているのだ。

 

「プラフタの……目が変わったのだ……人形の瞳は変わらぬが……胎児の目は……今や大人の女性の……目となったから……な……」

やはり耳からではなく聞こえて来る声。

この声は変わらないみたいだ。

「私の身体の状態……ですか……」

プラフタは呟く。

「今や……完成された命……だからな……」

マナの柱は、さも当然、という空気で答える。

 

「エロエロ儀式……お願い出来ますか?早くソフィーの力になりたいと思います」

プラフタは覚悟を決める。

マナの柱の力に頼るのならば、とっとと頼ってしまうべきだろうと思うし、あまりうだうだ言ってるのもみっともない話……

どちらにせよ、みっともない話になるのだ……

「ならば……始めよう……」

マナの柱は少し温まり、既に侵入しているプラフタの敏感な所を揺らす。

「ひうっ!」

プラフタはびくん、と身体を震わせて身体を閉じる。

マナの柱は、それ以上は感覚を送らずに止まった。

「……はあぁ……なるほど……私にこれほど弱い所があったのも驚きですが……それを掴まれているような……」

 

プラフタに合わせている、マナの柱の気分が分かる。

ほんのわずかに揺らして、休ませて……

また揺らして……

プラフタがちゃんと慣れていくように……

そうした思惑も伝わって来る。

 

「プラフタも……500年前の生活に於いて……そうした営みも……あったのではないか……」

マナの柱はそう話す。

「そうですね……ただあの頃は……」

プラフタはそう話して止める。

そして昔の思い出に輪郭を持ったのを捕まえた。

……そう昔……

錬金術をしていたプラフタのアトリエには、もう1人居た。

それは男で身体を繋ぐ事もあったのだ。

ただ、マナの柱が揺らした本当に敏感な所は、揺れなかったように思う。

恋もしていなかったし、ソフィーとオスカーのような愛情も無かった。

営みはあった……

けれどそれは、寂しい思い出……

 

「あまり……急ぐのも良くないだろう……だが今は……恋をしている相手が……居るようだ……」

マナの柱が冷めて行く。

今回は、プラフタが思い出した昔の記憶を消化出来るように、これで終わるようだった。

 

 

「ソフィーやコルネリア、モニカが通うのが分かる気がします。お願いしておいて何ですが、これで終わって貰えると助かります。それと……この気持ちはやはり恋なのでしょうか?女同士だと言うのに……」

プラフタはソフィーを思う。

そしてソフィーもプラフタに恋をしているのでは、と思ってしまうのだ。

しかし、マナの柱の情報を見る限り、そんな事は無さそうなのだけど。

「また……何度でも我の所に……来て欲しいからな……」

マナの柱はそう話し、プラフタをふわっ、と出す。

プラフタは絨毯に足を乗せて立ち、少しふらついた。

 

 

「お化粧品の改良とか、しておこっか!」

コルちゃんが来て、でもぷにちゃんの部屋に行けないもので、ちょこっと調合をする事に。

材料は沢山ある訳だし。

「おお~!色々とお客さんから要望もあるのです。このメモを……」

コルちゃんはメモを取り出す。

「めっちゃいっぱいあるんだねぇ……」

ソフィーは、そのメモの内容の多さに驚く。

「ですが、1つずつ考えるのがいいと思います。口紅の色の劣化……これが優先かと」

コルちゃんはそのメモから、優先したい物をピックアップする。

「ふむふむ……でもこれは入れ物で解決しそうだよね……」

 

 

……そうこうしていると、コンテナからプラフタが出てきた。

「あ、プラフタさんが帰って来ました」

コルちゃんが出てきたプラフタを見る。

ソフィーは錬金釜に集中している。

「ちょこっと調合だと、気を抜くヒマがありませんから……何を作っているのですか?」

プラフタは、そんなソフィーを眺めて、そう話す。

「はい。お店の、お化粧の品を幾つか作っていたら、エンジンが掛かりまして。ぷにちゃんの所へ行って来ます」

 

コルちゃんがプラフタと入れ替わりで、コンテナへと入る。

プラフタはその姿を見送り、錬金釜に集中しているソフィーの所へと歩く。

 

 

「……よ~し!出来たぁ!」

5分後、ソフィーは錬金釜から口紅を取り出した。

プラフタと、ぷにちゃんの部屋から帰って来ていたコルちゃんは、出来上がった口紅と、出来たポーズのソフィーを見てる。

「あれ?いつになく近いね………」

ソフィーはそんな2人に気付くと、コルちゃんを見て、反対側のプラフタを見て……

コルちゃんに抱きついた。

 

「おおう!?ど、どうしましたソフィーさん?」

コルちゃんは手甲をふらふらさせながら、大人しく捕まる。

「あんまり近いから捕まえてみた!へっへっへっ……」

ソフィーはコルちゃんの首と肩辺りに、頬ずりしながらゲス笑いをする。

「ソフィー……その怪しい笑いは……」

うねうねするソフィーとコルちゃんを見て、プラフタはため息をつく。

「ふあぁっ!?」

コルちゃんが色っぽい声を上げたかと思うと、ソフィーを床に組伏せた。

鮮やかな体さばき。

 

「ふぅ……危うくエロエロされる所でした……」

そしてソフィーの脇に、脇腹に指を立てる。

「きゃはっ!あははっ!降参!降参!うひ~っ!あははっ!だめだめっ!は~っ!」

そしてソフィーに、くすぐり地獄の刑を執行しだす。

 

「は~っ……なんかお腹空いたなぁ……」

くすぐり地獄が終わり、ソフィーが呟く。

「そういえばそんな時間でした……私も帰らなくては、ロジーさんがお腹ぺこぺこで待っています」

仰向けソフィーに座るコルちゃんが、窓を眺める。夕暮れの時間……

 

「明日は果実の日……鍛冶屋さんのお手伝いをするのです」

「へぇ~?忙しいの?」

コルちゃんを乗せて仰向けのまま、ソフィーは尋ねる。

「ジュリオさんの大剣に注文を受けまして……それにモニカさんの細剣、私の仕込み手甲も……で、大忙しだったりします」

コルちゃんは、やっとソフィーから身体を外して、すっ、と立ち上がる。

何となくな動きも、鮮やかな体さばき。

プラフタとして、これほど視野が広くなって「なんとなく見る」という事が出来るようになったのは、新鮮な気分だ。

 

「そっかぁ……途中だけど、お化粧品はまた今度だねぇ~」

ソフィーは起き上がりながら呟く。

コルちゃんのメモだけだと、具体的なイメージに繋がらないモノが多く、コルちゃんも一緒に居ないと、なかなか商品開発は出来なかったりする。

 

そして、ぱたぱたと急ぎ足で帰るコルちゃんを見送ると、ソフィーは加熱ブロックと鍋、井戸水を眺める。

「夕食にしよっか」

今日の夕食はプラフタチョイスの土いも、巡礼街道の側の川に住む小ガニ達のシチューだ。

「そうですね」

プラフタも、まな板ナイフを手に取る。

 

 

夕食の後片付けをしている時に、ジュリオさんが来た。

大剣の金属以外の素材を探しているそうで、コンテナにあったのを渡す。

「ありがとう!助かるよ!」

そしてすぐに帰って行く。

明日は大剣が新しくなる特別な日みたいだし、大剣の事しか頭にないみたいだった。

夜にアダールクロスを錬金釜に仕込み、そしてヒマヒマな時間となった。

 

「エロエロ儀式……した?」

ぼそっ、とソフィーが尋ねる。

さすがに聞きづらい話。

 

「ちょこっとだけ、しました。そうしたら昔の記憶を思い出しました。寂しいアトリエの情事なのですが……ソフィーとオスカーのような楽しい感じも、愛情も無かった……まるで砂を噛むような記憶でした」

プラフタは苦笑いをして話す。

「それなら……ラブラブする相手が現れたら……プラフタも、あたしの事を言えなくなっちゃうね?」

ソフィーはプラフタに肩を寄せる。

「なぜ、そうなるのですか?」

プラフタは特に動じる事もなく、尋ねる。

「ラブラブじゃなかったんでしょ?だったらラブラブ初体験じゃん?するともう……浮かれまくるプラフタも見てみたい!」

ソフィーはプラフタに抱きつく。

抱きつかれて、プラフタは平静でいられる自分を思う。

身体の感覚、触られている感覚。

ソフィーの体温……

そうした感覚はあるにはあるが、鈍く、まるで自分の身に起こった事ではない、みたいに思えるのだ。

 

「マナの柱に伝えた以上、今、私から話さなければならないのでしょうけれど、私はソフィー……あなたに恋をしています」

プラフタはそう告白する。

ドキドキしたけれど、それも鈍く、無機質な告白となってしまって、違和感を覚える。

 

「……からかってる?」

ソフィーは少し顔を赤くして、尋ねる。

 

「……私も、今の告白には違和感があります。全ての感覚が鈍いもので、感情もままならない所がありますが……からかってる訳ではありません」

「あたしも!プラフタの事をね、師匠としても好きなんだけど、ラブラブもしてみたかったんだ!」

ソフィーは、ぱ~っ、と明るい表情でそう言った。

「あ、あなたこそ、からかっていますか?」

そんなソフィーを見て、プラフタは動揺する。

ソフィーはプラフタを、もっと深く抱き締める。

「からかってないよ。もうずっと一緒だし、これからもずっと一緒に居たいもん」

「ソフィー……」

アトリエの中で、2人は抱き合ったまま、ひとときを過ごした。

 

 

アダールクロスの仕上がりは1時。

ソフィーとプラフタは、暖炉の前のテーブルでお茶の時間とした。

「アダールクロス完成したら、一緒にエロエロ儀式しちゃっていい?」

ソフィーは目を細めた笑顔で言う。

「ぶっ……開口一番それですか……」

お茶を飲もうとしていたプラフタが、狼狽える。

「プラフタがあひんあひんするとこ、1番最初に見たいもん。あたしのは見たんでしょ?ぷにちゃんの中でさ……」

ソフィーはそう言って、プラフタを見る。

目を細めた笑顔……

からかうような、愛おしいような……

そんな優しい笑顔。

「体験型ですし……興味もありましたから……それは……見ましたけれど……」

プラフタは目を伏せる。

嘘をついても意味はない。

マナの柱で、何もかも伝わってしまうのだから。

 

「凄くなんかね……オスカーを好きになってくんだよね。身体を合わせる前も好きだったけれどね。もっとこう……知られたくない所を分かりあえるというか……ね?」

ソフィーは少し顔を赤くして、お茶を口許に運ぶ。

「……確かに、特にソフィーとオスカーは、お互いの悪い所も良く知っているような……」

プラフタは2人の絡みに思いを致す。

ソフィーはイタズラっぽい笑みを浮かべる。

 

「コルちゃんとモニカはどうだったの?」

そうソフィーが聞くと、プラフタは目を見開き、顔を真っ赤にした。

「そ、それは……!あの……まぁ……コホン……」

そんなプラフタを見てソフィーは微笑み、深呼吸する。

 

 

……しばらくして、プラフタも深呼吸する。

「コルちゃんの恋がなんか、1番意地を感じたかなぁ……凄くドキドキした最初の後、ひたすらロジーさんをキライになって、触られるのもイヤって感じだったけど、今はほんわかした感じだもんね……」

プラフタが落ち着いた所で、ソフィーが話す。

「……感覚が戻らない時に体験したもので、少し距離がありましたが……コルネリアの苦い時期はかなり激しかったように思います」

「もはやイライラムカムカしかしてないもんね~……そんな気持ちになった事も無かったから貴重かなぁ……」

そんな話をして過ごす夜のアトリエ……

 

 

そして夜中、アダールクロスを完成させる。

「完成!さて……」

ソフィーはプラフタを見る。

「ま、まあ……6時間もありましたから、心の準備も出来ていますよ」

プラフタは苦笑いをして見せた。

 

 




ここには、ゲームには無い、勝手に付け加えた設定を書いておく所。

[ハクレイ石の砂時計]
ちょこっと調合品。プラフタの中のソフィーの赤ちゃんの命を、20歳程にするシロモノ。

[エロエロ儀式]
マナの柱にエロエロされる事で、魔力の受け皿を目覚めさせる。

[マナの柱]
魔力の源。その地域に広範囲に影響を及ぼす。

[ソフィー×プラフタ]
ソフィーとプラフタは、「フィリスのアトリエ」「リディー&スールのアトリエ」でも出てくる仲良しさん。ゲームにおいて、別に百合的な設定はない。

[ちょこっと調合]
5分程で出来上がる、図鑑にはない調合。
[うねうね]
抱き合ってうねうねしてる感じ。ラブラブ!
[エロエロ]
きゅんきゅんしてビクンビクンする感じ。18禁!

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