錬金術のアトリエ 1   作:東京のぷるぷる

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錬金術のアトリエ 5

錬金術のアトリエ 5

 

マナの柱で朝まで眠る。

力を与えられても、もう受け取れない。

でもエロエロすれば時間は膨らみ、ゆっくり休む事が出来る。

もう随分とエロエロしていて……

1年と半年くらい、ソフィーとモニカ、コルネリアでハダカ族で絡む日々を過ごしているのだから、かなり慣れた。

オスカーとソフィーだと、もう3年ぐらいなのだから、ハダカ族のベテランである。

 

 

そんな1年と半年……

16歳にして、ついにソフィーにもおヒゲが生えた!

 

でも3人分もエロエロし過ぎると、時間が膨らみ過ぎてしまい、もて余すから……

と、当番制になった。

それにモニカがきゅんきゅんしてる姿とか、コルちゃんがふわぁっ!あぁぁっ!と喘ぐ姿とか……

ソフィーがぽろぽろ涙を溢しながらびくんびくんする姿とか……

なんかお互いに幸せな気分になるし。

 

 

「……今日はモニカだよね?」

ぷにちゃんはぺた~んとなって、ソフィーはモニカのお尻に抱きつき、コルちゃんはおっぱいに抱きつく。

「今日はあまり……激しくしないでよ……?」

コルちゃんに乳首を弄られて、目を細めながらモニカは言う。

いつぞや、調子になって、めちゃめちゃハジケまくって、38時間まで膨らんだ事もあった。

お腹減らして監禁状態……ひどい目に遭った。

「えへへ……モニカの匂い……」

ソフィーがモニカのおヒゲを撫でて、トロトロのおクチを指でぐるこんする。

「もうっ!もうっ!」

モニカはブリッジしてハジケて、脱力するとソフィーはお腹を優しく撫でる。

「モニカさんも……いつか素敵な殿方を……この匂いで誘惑しちゃうのですね……」

コルちゃんもモニカのおっぱいを、肩を撫でて乳首をぺろぺろしてる。

「んうぅ……はぁ…はぁ……そんな男性、現れるかしら……」

モニカはコルちゃんの頭を胸に抱いて、足を閉じた。

 

「キルヘンベル、最近はちょこちょこ色んな人が来てるみたいだし……でも裏酒場なんて行くのはダメだよ?」

ソフィーが言う。

ホルストさんのカフェが、お昼のティータイムや、一般向けのカフェ。

少しお値段が高く、依頼はここで提供している。

……そしてその健全さを担保しているのが、不健全さを引き受ける、裏ストリートにある、ホルストさんの裏酒場……

この店に、冒険者は集まっているようだ。

ガラの悪い店で、行きずりエロエロ目的を商売とする、そんな女の子も出入りしているらしい。

それと、ガラの悪い裏酒場でも依頼を提供しているとか。

 

「そんなの、怖くて行けないわよ!……どこにあるかは知ってるけど……」

モニカは首を横に振る。

「あ、そんな話じゃなくって……今日の朝ね、錬金術の採取をしたくて……雛鳥の林にね、一緒に行ってくれないかな~……って」

ソフィーは、モニカの顔に顔を近づける。

「やっとその気になったの?……今日の朝って……今じゃない。……行くわよそんなの。私の能力は旅でしか役立たないんだから」

モニカは即答する。

「私は……まだお店の準備がありまして……」

コルちゃんは色々と人と会ったり、小物を自作したかったり……そんな思いが伝わって来た。

「雛鳥の林で色々と集めて来たら、今度はコルちゃんがお休みだね」

ソフィーはすっかりエロ可愛くなってるモニカを抱き締めながら、そう言って笑う。

「助かるです……というか、そろそろ近くの森は卒業……ではないでしょうか?」

コルちゃんは冷静にそう言った。

 

 

ぷにちゃんの部屋を出ると、朝。

つまり、雛鳥の林へと出発の時間。

「プラフタ、行って来るね!」

ピッカピカになって、ぷにちゃん部屋から出て来たソフィーとモニカ、コルちゃんはそれぞれに服を着て、アトリエを出る。

「行ってらっしゃい。ソフィー」

プラフタに見送られて……

八百屋に行ってオスカーを誘う。

ぷにちゃんの話が本当なら、オスカーはソフィーの慈愛の力により、能力が解放されているはずだし、なんかスコップを突き刺して不思議な力をキーンコーン出来るようになっているから、力を受けているっぽい。

「あの子ねぇ……どこほっつき歩ってるのか……居ないんだよねぇ……」

八百屋で聞いてみたら、マルグリットさんはそう言っていた。

仕方ないから、モニカと2人で出掛ける事にする事に。

 

 

キルヘンベルの入り口……

出口でもある場所に、自警団の人と、街の案内人の女性が居る。

「お?お嬢さん達、たった2人で街を出るのかい?感心しないなぁ……」

自警団のモヒカンの男の人が、そう声を掛けた。

「ま、まずいですか?」

ソフィーが怯む。自警団の人が集まって来た。

「そりゃあ、マズイよ。だって街の外は危険な魔物が出るんだ。マズイだろ?」

自警団の人達は、心配そうな顔を並べてソフィーとモニカを見る。

「すぐ近く、雛鳥の林まで行くだけです。私達も準備はしています」

モニカが言い、レイピアを少し抜いて、またパチン、と戻す。

「まあ、そう言うなら通すさ。通さない為に俺らが居る訳じゃないからな……雛鳥の林ったって魔物は出るから、気を付けるんだぞ?」

ソフィーとモニカは、キルヘンベルから出る橋を渡る。

この川を渡る橋から先は、キルヘンベルの外だ。

 

「大丈夫かしら……」

モニカは呟く。

キルヘンベルを出て歩く初めての旅路……

相方は能天気娘、ソフィーだけだ。

「大丈夫!実はね~……我がアトリエ秘伝のうに爆弾が5発、5発で10発あるんだよ。ほら」

ソフィーはモニカにうに袋を見せる。

「秘伝……?なんかしけってて古くさいわね……なんか仕舞い込んで、忘れてただけじゃないの?」

モニカは自称・秘伝のうに袋を手に取って、冷静に見つめる。

「バレたか……まあ、雛鳥の林なら、きっと大丈夫だよ。街の近くで出る魔物は、ぷにちゃんの守護の力により、激しい弱体化がかかるそうだから」

ソフィーはそう言って、街道を歩く。

一応は街の外も、ぷにちゃんと予習したのだ。

「そう言えばぷにちゃん、そんな事言ってたわね。だから街に魔物は出てこない……なんて話だけど」

そんな話をしながら歩く雛鳥の林までの道。

……片道3時間だ。

 

 

雛鳥の林に着くと……

なんとオスカーが居た。

「こんなところに居た。おーい、オスカー!」

ソフィーに呼ばれてオスカーは立ち上がり、振り返る。

「お?こんな所にどうしたんだ?」

おとぼけボイスで、オスカーは言う。

「いやいや、オスカーこそどうしたの?こんな所で1人なんて危ないよね?」

ソフィーがツッコむ。モニカも頷いた。

「まあ、近くの森の植物達も観察し尽くした感があるからなぁ……ちょっと遠出をしてみたんだよ。ソフィーこそ、どうしたんだ?散々怖がっていたじゃないか」

オスカーはそう話す。

 

ソフィー的には、魔物プニプニと戦う決心がつかず……

街から離れるのも怖くて、踏み出せないでいた。

そのお陰で、ダークマターのアトリエになっていた、とも言える。

「あたしは、錬金術の材料採取に来たんだ!錬金術、上手く出来たんだよ!」

ソフィーは、遂に出来上がった山師の薬を思い出して、元気良く答える。

……そう、遂に錬金術が動き出したのだ!

 

「へえぇ〜!本当にダークマター以外の物が出来たのか!やったな!ソフィー!」

オスカーも喜んでくれた。

「師匠が出来まして〜……おかげでこれからも、どんどん錬金術が進む予定なんだよ〜!」

ソフィーはじたばたしながら、そう報告する。

そして喜びの報告会と、プラフタの話になった。

 

「ソフィーも遂に、その気になったのか……」

オスカーは、いつものトーンに戻って、言う。

「痛いのは嫌だもんねぇ……でもそんな魔物の巣にも、突撃しないと錬金術の材料が……ないからね!」

ソフィーは、杖を空に向けて上げる。

「錬金術の為なら、どこでも行けるのね、ソフィーは」

モニカはメガネをくいっ、と持ち上げてそう話す。

「そうかぁ……ならオイラも力になれそうだし、ソフィーに便乗すれば、色々な所に植物観察出来そうだよな……」

オスカーはそう言うと茂みの方を向き、スコップを構えた。

「早速プニが来たみたいだぞ?」

ソフィーとモニカも、そちらを見る。

 

青空色の、顔も付いた本物のプニがテンパったような顔をして出てきた。

「なんだか……子供の頃に見かけたのとは、雰囲気が違うわね……」

モニカも身構える。

ソフィーも、こちらの空気を揺らされるような、嫌な予感に身構えた。

「今まではやり過ごしてたんだけどな。3人居るなら戦ってみるのもアリかもな」

オスカーはスコップを構えたまま、言う。

「プニプニ~!」

青いプニプニはゴロゴロと転がり、結構な勢いでオスカーに体当たりしてきた。

「うおおおっ!」

その衝撃で、オスカーを少し後ろに下げる。

かなりの勢いのタックルだ。

 

 

「このまま、やられたりしないわ!」

青プニプニが反動で跳ね返り、着地した所にモニカが駆け寄る。

そしてレイピアの一撃!

「あたしだって!負けてられないんだから!」

ソフィーもモニカに続く。

杖を握りしめて、怯んだ青プニプニに向かってダッシュ!

そして降りおろす。

全力杖ストライクが綺麗にヒットした。

「プニプニ~……」

青プニプニは、顔のパーツがバラバラになって、パラパラと転がったかと思うと、すぐに顔のパーツごと立て直し、元に戻った。

 

「どぉーん!」

オスカーの、スコップの一撃が続く。

青プニプニはその一撃でうつむき、顔が無くなった。

3人はその青プニプニを見つめて、各々の武器を構えたまま警戒する。

「やっつけた……の?」

青プニプニは動かない。

そして青プニから光が飛び散り、消えて行った。

 

すると、3人の身体が僅かに光り、ぷにちゃんの力が膨れていくような感じがする。

魔法の力が、増えて行く感覚がする……

そんな温かさ……

「おお~っ!なんか凄そうな感じがする!」

ソフィーは思わずジャンプする。

モニカもオスカーも、何だかはしゃいでた。

動かなくなった顔の無い青プニプニを探ると、ぽろぽろと、ぷにぷに玉が転がり落ちた。

 

「……ところでオスカー、さっきのタックル平気だったの?」

モニカが尋ねる。オスカーにバッチリ青いプニ汚れがついてる。

「HPバリアだっけ?それが削れた感じはしたけど、オイラは平気だよ。なんだか……本当にマナの柱の力ってのがあるんだな……」

オスカーは、相変わらずのトーンで言う。

「ねえ、危険な魔物が出るなら一緒に来てよ。可愛いソフィーちゃんが怪我したら、良くないでしょ?」

ソフィーはオスカーに肩を寄せる。

半年で随分と太り、貧相だったのが治って、自分でもちょっと、可愛さに自信を付けた。

「まあ、一緒に行くさ。ソフィーが出掛けないから1人で来てた訳だし」

3人になって、雛鳥の林を探索する。

 

「……ソフィー、それが魔法の草だぜ?」

魔法の草を素通りしたソフィーに、オスカーが声を掛ける。

「えええええ!?これ!?」

ソフィーは、何の変哲もない草を見る。

色々な草と、低い木に埋もれて気付きづらい。

……でもよく見ると魔法の草だ。

オスカーが鎌で切ってくれた。

 

 

そうして採取して、キルヘンベルに帰る事にする。

「でも地面魔法……ここだと何が出て来るんだろう?」

ソフィーは呟く。

近くの森で蛇とか蛙、モグラネズミとか土ネコ、ナマズガエルに蜘蛛……

色々出て来る地面魔法だし、気になる。

「やってみるか。何かしら戦利品を持ち帰りたいもんな」

「じゃあ……」

ソフィーは地面に杖を差す。

……パキーン……

空間が揺れるように波紋を広げ、地面に向けて音を立てる。

モニカもオスカーも使えるけど、ソフィーの地面魔法が1番範囲が広く、音も強く響き渡る。

 

 

……キーン……キーン……

「イヂュ……ヂュ……」

「イヂュ……ヂュヂュ……」

「イヂュ……イヂュゥ……イヂュ……」

なんか体毛の薄いネズミが地面から出て来て、ヨタヨタフラフラと、鈍く動き回る。

「豚ネズミだ!これは凄い獲物だぞソフィー!」

オスカーがスコップで叩き、1匹仕留める。

モニカもストン、とレイピアで1匹仕留める。

1匹がデカい。10kg級のネズミで、丸々と太っている。

顔を見ると、凄く目が小さい。

残る1匹……

ヨタヨタフラフラしているものだから、ソフィーの杖でも仕留める事が出来た。

頭を叩くと、あっさりと気絶する豚ネズミ。

「凄いね……食べたら栄養満点……ぽい感じ」

3人はそんな戦利品を手に、キルヘンベルへと帰って行った。

 

 

……汗と土に汚れた3人がキルヘンベルに帰り、あの川の橋を渡る。

「おお、無事に帰って来たのかい?」

キルヘンベルの入り口……

自警団の人と教会騎士の人が3人に歩み寄る。

「心配掛けましたけど……この通りです」

モニカが担いでる、戦利品の豚ネズミを見せる。

ソフィーもオスカーも、1匹ずつ担いでいる。

「ほぉ……やるなぁ……」

「何はともあれ、無事に帰って来てくれて良かったよ。寂しい街が更に寂しくなるからな……」

自警団の人と、教会騎士の人に見送られて、3人はキルヘンベルの街、八百屋のあるストリートへと凱旋する。

そして途中、ヴァルム教会に獲物を納める。

 

「パーメラー!」

夕方のヴァルム教会。

噴水広場辺りで、子供達がちょうど教会に帰って来つつある時間。

ソフィーは杖を高々と上げて、満面の笑顔での凱旋となった。

「あら?何か凄い大物を仕留めたのね~」

パメラはソフィー達を向き、子供達も駆け寄って来る。

「ソフィー姉ちゃん、何取ったの?」

「凄いでっかいネズミ!何これ!?」

「豚ネズミ!?これ、豚ネズミなのか!?」

群がる子供達。それにディーゼルさんもやって来た。

「雛鳥の林でさ、取れたんだよ。もっと沢山居たけど今日はさ、このくらいだけどな」

オスカーが、担いでる豚ネズミを降ろす。

 

「1匹は錬金術の材料として……ふふふ」

ソフィーが怪しく笑う。

そして杖をぐるこんして見せる。

「ソフィー姉ちゃん、豚ネズミをどうするつもりなんだ!?」

そんな黒魔術な笑みを見せるソフィーに、子供の1人が尋ねる。

「モチロン……食べるのさあぁぁ……」

すっかり黒魔術なソフィーが答える。

「普通じゃん!」

子供は笑う。

 

豚ネズミ2匹と、雛鳥の芋をたくさん。

それらを教会に寄付して、3人はアトリエへと帰る事にした。

 

 

そして満を持してアトリエで夕食、となる。

「3人でも豚ネズミ1匹は多いけど……外で捌いてくるな」

オスカーはアトリエの外でネズミを捌き、ソフィーとモニカは、オスカーが採っていた雛鳥の芋を洗い……

そうして作る夕食。

作っていると、コルちゃんが夕暮れのアトリエへの山道を登ってくる。

遠目から見ても、なんかやたらと軽い足取り、手甲がフラフラするシルエットなのが特徴的だ。

 

「今日はお外でごはんです?」

木くず?に汚れているコルちゃんが、オスカーとソフィーの近くに寄る。

そして見慣れない瓶詰めを抱えていた。

「……これ、取引先から頂いた、お隣の国のトマトピューレだそうです。これのお裾分けと……今日もぷにちゃんと寝ようかなぁ……と」

取引先……?

なんか、コルちゃんが遠い世界の人のようだ。

「コルちゃんいい所に!夕食済ませちゃった?」

ソフィーは尋ねる。

「はい。食べましたが、少し物足りない夕食でした」

コルちゃんは袖と瓶詰めで口許を隠して、そう言う。

「コルちゃん食べるもんね!じゃあ丁度良かったよ。豚ネズミだよ!初めて食べるんだけどね。今オスカーが捌いてるんだよ」

ソフィーが言うと、コルちゃんはオスカーの方を見る。

そして目を輝かせた。

「おおおおおおお!?蛇とは比較にならないくらい……お肉です!?美味しそうです……!」

さすが肉食系女子。

お肉に目がない。

オスカーの捌く豚ネズミに、釘付けとなった。

 

柔らかくて薄い皮を剥ぐと、白い脂身と赤いお肉になる。丸々と太っているのに、脂身は少なめだった。

「教会にも2匹納めて来たし、明日も採りに行こうと思ってるのよ」

そう話すモニカとソフィーの洗う雛鳥の芋も、また初めて食べる芋だ。

ブドウみたいに小さい玉が集まってる芋。

「ワタはぷにちゃんが好きなのか?埋めようかと思ったけど、お土産にするか?」

オスカーが内臓を分けて入れた、井戸水を入れる桶を、ひょいっ、と上げて言う。

「あ。持ってく。ぷにちゃん桶を綺麗にしてくれるし、そういうの大好物みたいだから」

……マナの柱……

なんかゴミ箱みたいな……

でも喜ぶのだから仕方ない。

毒物でもダークマターでも、土でも喜ぶ。

お肉でもお野菜でも喜ぶけれど、ぷにちゃんとしては、あまり価値が変わらないそうだ。

 

 

そしていざ実食!トマトピューレの瓶詰めは、使い方を調べてから……

となり、アトリエにストックしておく事に。

豚ネズミ肉、雛鳥の芋の石焼きが夕ごはん。

アトリエの火ブロックを調理ブロックに寄せると、焼き物用の台になる。

火が起きなくても、熱で調理出来るという……

おばあちゃんが残した不思議な道具の1つ。

 

そして実食!

コルちゃんは服を汚さないように、上半身は下着で臨む。

ソフィーも錬金コートは脱いで、構える。

オスカーとモニカは普段通りだ。

「……野性的ね……」

モニカが呟く。

「コル助には、ソフィーのシャツでも着せた方がいいんじゃないか?」

オスカーもそう話す。

「今!今が勝負だから!」

「そうです!今が勝負なのです!」

ソフィーとコルちゃんは、どうやらそれどころじゃないようで……

 

「これ!栄養凄いんじゃない!?」

ソフィーが食べて目を輝かせた。

「美味しいです!肉汁……脂……なんと美味しいのでしょう……!」

コルちゃんも、目を輝かせてはしゃぐ。

口の回りの汚れが、ほっぺたにも及んでいるのが可愛い。

「コル助、口が小さいからなぁ。ほら、ナプキン」

オスカーがポケットから白い布を取り出し、コルちゃんに渡す。

「オスカー、オスカーのほっぺもテッカテカだよ?」

ソフィーが笑う。

「こうして見ると……お口回り綺麗なのは、モニカさんだけです」

上半身下着で臨む、コルちゃんが言う。

そして食事は進む。

オスカー印の塩と果実の調味料も相まって、とんでもなく美味しい食事となった。

 

 

「明日も!雛鳥の林行こうよ~!」

ソフィーが叫ぶ。

「元々その予定じゃない!子供達も神父様も喜ぶわ!それに栄養も付くし……教会が賑やかになりそうね!」

モニカも明るい笑顔を見せた。

「明日はウチの荷車を出そうかな。豚ネズミは重いからな」

オスカーはそう話した。

 

 

そんな夕食が終わり、オスカーも帰り……

3人でぷにちゃんの部屋に行く。

それぞれの服や装飾品、武器とか靴は、棚に置くと番人ぷにちゃん達が綺麗にしてくれる。

布部分は触れないみたいで、綺麗になる部分とならない部分がある。

「豚ネズミ背負っちゃったから……土汚れが……凄いよぉ」

ソフィーは服を脱ぎながら呟く。

「靴は汗とかで匂うから恥ずかしいのよね……」

モニカは靴を脱いで棚に置く。

「なんだか、番人ぷにちゃんに綺麗にしてもらうのも、恥ずかしい汚れとかあるですけど……」

コルちゃんはそんな事を言いながら、下着を脱ぐ。

「くんくん……うわぁっ……これはくさい!」

ソフィーは、モニカの靴の匂いを嗅いで怯む。

「嘘ぉ!っていうか……嗅がないでよ!ソフィーのだって、大差ないんじゃないの!?」

モニカが慌てる。

そして匂い嗅ぎ大会になった。

 

「なんで自分のは、わかりづらいんだろ?」

ソフィーは、番人ぷにちゃん隊長をつんつんしながら呟く。

4つ居る番人ぷにちゃんだけど、唯一ぷにちゃんの人格とは違うのが、番人ぷにちゃん隊長だ。

見た目は変わらない。

「おしっこの匂い的なものまで、というか……ソフィーさんが、匂いに敏感なんじゃないです?」

コルちゃんも、服とか靴とかに取りつく番人ぷにちゃん達をつんつんしながらソフィーを見る。

「私……鼻がおかしいのかしら……?」

3人でそんな話をしながら、それぞれを棚に置く。

置いた物の傍らで、番人ぷにちゃん達が動き回っている。

長い廊下に長い棚……

アトリエ側には、豚ネズミのお肉の残りとか、採って来た雛鳥の芋、魔法の草、ぷにぷに玉……

そうした採取品が並ぶ。

 

つい先日まではダークマター素材も、うず高く保存されていて賑やかだったけれど。

ソフィーは遂に決心して、ダークマター素材は全て破棄する事を決めた。

決めた途端、番人ぷにちゃん達に食べ尽くされたので、随分とスッキリした。

 

それはともかく……

ぷにちゃんの部屋へのドア側の棚まで、からっぽエリアが長く続く今現在。

そのからっぽエリアの果て……

ぷにちゃんの部屋のドア付近に、それぞれの服とか靴とか帽子とか並べている訳だけど。

「まあ……慣れるまでは……違和感もあるだろう……」

番人ぷにちゃんの1つは、そう話した。

 

 

3人で、ぷにちゃんの部屋に入り、口を開けるぷにちゃんの中に入る。

「はぁ……なんだかふわ~っとリラックス出来るです……」

ぷにちゃんの中で、コルちゃんはふわふわ浮かぶ。

長いピンクの髪も、ひらひらと膨らみ、ぷにちゃんは1本1本の汚れを余す所なく食べる。

「凄く居心地いいのよね、ぷにちゃんの中……」

モニカも同じように、ふわふわ浮かぶ。

ソフィーからすると見えないのだけど、低い所をふわふわしてるモニカの意識が伝わる。

「髪に涼しい風で頭なでなでされるのが……最高の気分になるよぉ……」

ソフィーも大絶賛だ。

 

3人は目を閉じてリラックスする。

目を閉じてるのに、目玉までスーっ……と涼しい風が撫でるような感じ。

身体の中にまで、そういう風が吹く感じ。

……あまりにも心地好い……

「……居心地が良いのなら……我も嬉しい……こうした共存が……我の糧となる……」

そして3人は眠りに落ちる。

 

……でもソフィーが起き出した。

「やっぱり錬金術しときたいなぁ……」

起きた、というより気にかかる事があるから、ぷにちゃんが起こした……

なんだけど、ソフィー的には起きた、という感覚。

「ならば、錬金術をしておくといい……いつでも出る事も出来る……」

ぷにちゃんはそう伝える。

時間が膨らんでいないなら、出れる訳だし。

「そうだよね……ちょっと行って来るね」

ソフィーは、ぷにちゃんの中から出る。

そして眠る2人を残して、ぷにちゃんの部屋を出る。

 

 

「へへ~……錬金術しときたくて、夜中なのに出て来ちゃった」

コンテナからソフィーが出て、錬金釜に向かう。

すると、プラフタがふわっ、と浮いてパタパタと飛んだ。

「それを待っていました。こうして過ごすのも暇ですから」

プラフタはそう言いながら、左右に飛ぶ。

「へへ、また明日は出掛ける予定なんだよね……だから尚更、今のうちに錬金術しないとね」

そしていよいよ錬金術。

プラフタに習いながら、山師の薬を作る。

 

 

以前作ったやつよりも……

断然分かりやすく教えてくれて、効果的で品質も良いものが出来上がった。

「凄い!凄いよお……錬金術……あたし出来てるんだ!」

散々ダークマターを入れては、ぷにちゃんに渡して……

ダークマターが食べられて綺麗になる……

そんな繰り返しだった四角いガラスに、ダークマターではなく、肌色の軟膏が入っている。

ソフィーは両手に持った、それを見つめて喜ぶ。

 

「ソフィー……あなたの錬金術の力と言うのは……かなり確かな力のようです。それに力強さを感じました。あとは方法と理論さえ押さえれば……かなり凄い錬金術士となれそうですね」

プラフタに誉められて、ソフィーは有頂天で3人分の服を洗う。

なんだか元気だし、やっとく事にした。

山師の薬の浸け置きの時間が1時間もあったし……

……それにどうせ朝は時間を止めて、ゆっくり休む予定だから……

疲れも残らないし……

そしてソフィーは改めて、ぷにちゃんの部屋へと行き、眠る。

 

 

「ふわぁっ!あっ!モニカさんっ!指……強いですっ……それ……ふわぁっ!はあぁぁ……っ!……っ!」

朝になって、今日はコルちゃんのエロ汁で時間を膨らます番。

モニカがノリノリで、コルちゃんをハジケさせる。

片足をぷにちゃんが固定して、モニカに見つめられながら、コルちゃんはハジケた。

「コルちゃんのワレメ可愛い……ひくんひくんしてるよ?」

ソフィーがその匂いを嗅いで、おヒゲに指を立てたりしながら、コルちゃんのワレメを舐める。

……舐めてる感覚よりも、伝わってくる舐められてる感覚を楽しみながら……

「うぅっ……いま……あっ……はううぅ……」

黒いぷにちゃんに、半身浴しているみたいなコルちゃんは、全身ひくんひくんさせて、荒い息遣いで訴える。

「コルちゃん、おっぱいあげる?出ないけど……」

モニカがそんなコルちゃんの頭を抱いて、乳房を寄せる。

モニカが見るコルちゃんの姿は、ソフィーにも伝わる。

白いキラキラなぷにちゃんだから、ハダカ族コルちゃんが神々しく見えたり。

……なんでソフィーから見ると真っ黒なのか……

それはそれで趣があるけども……

 

 

そうやってお互いの身体ではしゃいで、自分の身体ではしゃいで……

膨らんだ時間をゆっくり休んで……

それでも膨らんだ時間が終わらないから、2度寝までしちゃって……

ぼよんぼよんしちゃって……

 

ようやく時間が追い付くとアトリエへと戻る。

まだ暗い時間の朝。

「オスカーには悪いけれど、元気全開だからね!よし、行こう!」

コルちゃんは、お店の準備。

ソフィーとモニカ、オスカーのパーティーは、今日は雛鳥の林で夜を過ごすかも……

と、プラフタに話はしておいた。

「プラフタ、行って来るね!」

モニカとソフィー、コルちゃんはアトリエを出る。

 

 

……市街地のはずれ……

広場側に、なんか裕福なおじさんが歩いていた。

……市街地のはずれ……

これまた広場側に、旅芸人と、その見習いの男の子が芸の準備をしていた。

「……キルヘンベル、なんか賑やかになって来たね?」

ソフィーはモニカに話す。

ダークマター工場生活の半年の間で、キルヘンベルは少し賑やかになったような……

「そうね……去年くらいなんか、寂しい街だったハズなのに……どうしたのかしら?」

モニカもそう呟く。

 

モニカとエレノアさんの、おばさんの会合にも新しいおばさんが参加してる話をしたり。

そして広場に行くと、朝から神父様が外に出ていた。

「あれ?どうしたのかしら……」

2人で神父様の所に行くと、教会の大掃除をしているのだと言ってたので、手伝う事になった。

バーニィさんとディーゼルさんは……居ない。

……まあ、いいけど。

教会にはパメラが居て、パメラ印のお札、パメラ印の聖水なんかが、なんとゴミ扱いとなっていた。

ソフィーが見る限り、なんか得体の知れない念と特性を持っていて、錬金術に使えそうなのだ。

 

「どうせゴミ扱いだから、持ってってもいいわよ~♪」

ゆるふわ高音ボイスで、パメラは言う。

手塩に掛けて作っているのに、ゴミとはどういう事なのか謎過ぎる。立派な器に入った聖水まであるのに……

「ど、どう見てもゴミじゃないよね?パメラ……」

良くできた器の聖水を手に、ソフィーは呟く。

「そう言ってくれるのは嬉しいわ~♪でもね、もう何年も使い道が無いまま、放って置かれてるのよ~?」

パメラは言う。

どうやら使い道は無いようだ。

「じゃあソフィー……寄付をして、その代わりに持って行けばいいんじゃないかしら?」

モニカが余計な事を言って、教会に寄付する時に貰える事になった。

さっそく聖水とお札を貰って、なけなしのお金を寄付する。

 

 

……広場には裕福なお姉さんと、一流の冒険者が居た。

……そして行商人とコルちゃんが話している……

そんなのどかな噴水広場……

……ストリートを通り、八百屋前でオスカーと合流。

なんか八百屋さんに、ソフィーの錬金術用の商品棚が出来ていて、買い物をする。

ピンっピンのラーメル麦に、ぴっかぴかの気まぐれいちご……

はじけるベリー……

と、いうわけで残金が80コールとなった。

そんな散財をした後……

ふとカフェを見ると、カフェの入り口にホルストさんが居て、手招きしてる。

「ホルストさん、どうしました?」

オスカーが手配した荷車と、荷車を取り巻く3人はホルストさんに近づく。

「……その感じは、何か外で調達でもするのですか?まあ、立ち話もなんですから、中へどうぞ」

とにかくカフェの中へと誘われた。

 

カフェの中……

3人にホットミルクとカリカリトーストを、サービスだと言って出してくれて……

ホルストさんは、にこやかに尋ねる。

「はい!雛鳥の林で、雛鳥の芋と、豚ネズミをしこたま採ろうと思っているんです」

ソフィーは答える。モニカも頷く。

カリカリトーストが凄く美味しい……

「ならば、出掛ける時にはこちらに立ち寄り、依頼を見て行って下さい。勿論……報酬もお渡ししますよ」

ホルストさんはそう言うと、書類を出して来た。

「雛鳥の林……ですか。駆け出し冒険者みたいな場所へ行くのですねぇ……さて……」

オスカーも、その書類を見つめる。

モニカも大注目だ。

「人の役に立つ仕事……なんだか1つ、夢が叶った気分だわ」

モニカがそんな事を言うから……

さっそく秘伝のうに爆弾1つに買い手があって……

101コールでホルストさんに渡した。

 

「魔物の討伐なんてのもあるんだな……どうやって倒した事を証明するんだい?」

雛鳥の林、ゴースト討伐、青プニ討伐なんかを受ける。

「ゴーストならゴーストの消えそうな帽子、青プニならプニの体液(青)が、証となりますよ。新鮮でないとダメですので、依頼を受けてから、倒して下さいね」

ともかく依頼を受けて、3人はキルヘンベルを出る事になった。

 

またあの川に架かる橋を渡る。

「お?今度は本格的だな、お嬢さん達」

自警団の人達が、ソフィー達3人に声を掛ける。

「今度はも~っといっぱい、豚ネズミ採って来ますよ!食べたら美味しかったから!」

ソフィーが杖を高々と上げ、意気揚々と話す。

「そりゃいいな……俺の口にも入りゃ、言う事なしなんだが……なかなか出回らない物は、お高いからなぁ……まあ、怪我せずに帰って来いよ」

自警団の人達に励まされる。

「ありがとうございます。気を付けて行って来ますね」

モニカが丁寧に挨拶して、3人はキルヘンベルを出発した。

 

 

「ところでソフィー、良かったの?秘伝のうに爆弾、1つ渡しちゃって……」

キルヘンベルを出て……

雛鳥の林への道で……

モニカは心配して話し出した。

「何だかね……ぷにちゃんの力が無い人が、せめてうに爆弾の力が役に立てばいいな、って思ったんだよ」

ソフィーは答える。

「いえ、あのしけってる奴……役に立つのかしら?」

モニカは思い浮かべる。

あの古臭い、しけってるうに袋を。

「あ……渡さなければ良かったかもね……」

ソフィーも、そう思った。

雛鳥の林まで……そんな3時間の道……

ソフィーとモニカに空の荷車を託し、オスカーは少し離れた場所で、植物達への挨拶回りに余念がない。

「オスカーは元気ねぇ……あんなに忙しく動き回ってるなんて、意外だわ」

モニカはそう呟く。

「どしゃ降りの時のキルヘンミルクスネークカモン!で皆を引っ張ってる時とか、結構張り切ってるんだけどね」

ソフィーはそう話す。近くの森でもアクティブに動き回る話も、子供達からよく聞いてるし。

 

 

そうして語らう道のり3時間……雛鳥の林に着く。

前回同様、青プニ1匹がぷるぷるしてるのかと思ったら、これが大間違い。

青プニ2匹と緑プニが出て来た。

「緑のやつ、やたら強そうだな……」

オスカーが怯む。

でもプニプニ達は、既に戦闘モード。

やる気満々で、こちらの空気をビリビリ震わせている。

 

 

プニプニを叩き叩かれ、ソフィー達が勝利した!

……HPバリアとか無かったら、余裕で死んでるよ……

ぐらいタックルを連打で食らい、更にプニ天空プレスとかしてきた。

……野生のプニ恐るべし……

「ううう……しかしマナの柱の力……凄いな……もし無かったら……と考えると冒険者って凄いんだな……」

ようやく倒して、オスカーが呟く。モニカも頷く。意外や意外、しけってるうに爆弾は強かった……

 

そして採取生活。

プニプニ達は居るものの、そうそうソフィー達を感知して襲って来る……

と、いう訳でもなく、基本的には何の目的なのか、あさっての方向へころころしていたり、植物観察していたり……

刺激して戦闘モードになると怖いけど、遠目に見てる分には、プニプニ達は穏やかな生活をしているみたいだった。

 

 

そんなプニプニ達をやり過ごして……

雛鳥の林を満喫しつつ、採取生活をして……

そろそろお昼……

動き回ってるし、お腹も減ってきた。

 

「お?雛鳥の芋だな……掘り出して……昼飯にしようぜ」

オスカーが言って、2人はプニを警戒する。

雛鳥の芋は、生でも食べられるのが良い所。

新鮮な若い芋なら生で美味しく食べられる……

筈だそうだ。

小さい芋の土を丁寧に払って……

皮を剥いて食べる。

美味しいんだけど時間がかかる……

1つが葡萄よりちょっと大きい程度なので、幾つも幾つも剥かないといけない。

そしてナイフは1本しかない。

「へへへ、オイラが剥いてやるから、モニカとソフィーは食べなよ……」

オスカーは手際よくスルスルと土を払い、さくさくと剥いて行く。

「凄い凄い……オスカー器用……」

ソフィーとモニカは感心する。

「ホルストさんの所へ商品を納める時は、剥いて水に浸けて……って時もあるからなぁ……慣れたもんだよ」

オスカーの調味料も生芋に合うし、3人でお腹いっぱい芋を食べた。

 

 

そして雛鳥の林の探索を続行する。

爆発的によく燃えるという、夕焼け草や、正体不明のタマゴが採れる。

そしてやはり緑プニが強い。

そしてアタックが激しい。

でもHPバリアに少し余裕を持たせて倒せる。

それに倒すと、マナの柱の力が明らかに強くなるのだ。

これは倒せるやつは、倒したくもなる。

 

 

……そして日暮れ……

スーパーよく燃える夕焼け草があるから、火を起こして野営。

正体不明のタマゴを器用に割って、殻を焼いて中身が焼ける。タマゴ焼きが夕食になった。

「熱っ!塩タマゴ最高だね!」

ソフィーもモニカも、元気な笑顔でタマゴを食べる。

オスカーの野営能力が高い。

「私、オスカーを見直したわ。植物と話してる変な人だとばっかり思っていたんだけど……」

タマゴの白身と黄身を器に掬いながら、モニカが言う。

その器も、木で出来た「椀」という、オスカーの手作り品だし、スプーンも「匙」という、木で出来たオスカー手作り品だ。

「オスカーは可愛いし、気前いいし、優しいし……ほっぺたがラブリーだし、声も心地好いし……凄い人なんだから」

ソフィーがオスカーにくっついてフォローする。

「いやまぁ……美味しかったなら調味料作って良かったよ。まだまだ改良して美味しくなるから……期待しててくれよな!」

オスカーはそう言って照れ笑いした。

八百屋でもよく売れる調味料、主力商品でもあるけど、オスカー曰く、「塩を提供してるに過ぎないから、こんなんで満足してちゃダメなんだ」そうだ。

 

 

そして雛鳥の林の探索続行!

……まだ夕方……

青プニと緑プニがころころしてる……

でも少し戦ってから、夜のゴーストに備えてやり過ごす事にした。

 

 

昼のプニプニ戦を繰り返した結果……

マナの柱の力が明らかに強くなっていて、HPバリアも厚くなっている。

攻撃もゴーストに、さくさく通る。

プニプニよりも、ゴースト達はあまり強敵……でも無かった。

おそらく、強くなるスピードが早すぎるのではなかろうか?

なんて3人で話し合ったり。

「なんか、凄い早さで強くなってる気がするわ……」

レイピアを見つめて、モニカは呟く。

更に山師の薬で、HPバリアを回復出来る。

盾みたいになっているオスカーを回復しつつ、ゴースト狩りをする。

そのゴースト狩りでも、マナの柱の力が強くなっていく。

「ガラスの破片が綺麗だね……傷が目立つけど……」

戦利品はガラスの破片。

やたらポロポロ落とす。

 

 

朝までゴースト狩りをして、ソフィーの地面魔法で豚ネズミを取り……

大収穫でキルヘンベルへと帰ると、朝の9時だった。

 

 

「丸っと1日……冒険してたなぁ……さすがに疲れたよ……」

オスカーが笑顔で話す。

モニカの方が、顔に疲れが見えていたりする。

「オスカー、疲れた顔してないよ~♪でも凄く強くなった感じがしたよね!」

ソフィーも笑顔で話す。モニカも頷いてた。

そんな帰り道。そして八百屋前へとやって来た。

 

「んじゃ、錬金術に使えそうなのは、持って帰ってくれよな。納品モノと教会に納めるのは、オイラがやっておくからさ」

ソフィーとモニカはアトリエへ。

オスカーは八百屋へと帰って行く。

豚ネズミ達と雛鳥の芋は、オスカーがホルストさんのカフェと、教会へ納めておいてくれるそうだ。

錬金術に使えそうな材料は、アトリエに持って帰る。

「おかえりなさい。ソフィー」

アトリエに帰ると、プラフタがお出迎えしてくれた。

「ただいま~……まずは洗濯と……おねむだよ……」

ソフィーもモニカも、プニのアタックでべとべとしてる。そこに土や砂埃がこびりついていて、洗濯も戦いとなった。

 

「落ちない……」

髪がべったりしたりして、妙な髪型になっているソフィーが呟く。

「これ、ちょっとどうしていいのか……時間かかるわね」

モニカも悩む。

ハダカ族の2人が、それでもなんとか汚れを落として、ぷにちゃんの所へと行く。

身体の汚れは全部綺麗にしてくれるし、しかもその間寝てていいし。

それでいてぷにちゃんに喜ばれるのだから、使わない手はない。

なので、すっかり寝る場所として定着した。

ついでにモニカの悩み、汗が人より匂う……

というのもあっさり解決してくれて。

ソフィーの悩み、食べられなくて痩せる……

というのも解決したし。

 

 

コンテナの棚に、持って来た材料を並べる。

番人ぷにちゃん達が、そこにやって来る。

材料もピッカピカにしてくれるのだ。

「おお……これはこれは……また大層汚れて……じゅるり。材料は任せて下さい。この中なら、悪くなる事もなく、安心です」

番人ぷにちゃん隊長が、流暢に話す。

この番人ぷにちゃん隊長だけ、ぷにちゃんの人格とは違う。

そんな番人ぷにちゃん達が、このコンテナから直接、錬金釜に材料を送るのだから不思議だ。

しかも品質順、サイズ順、手に入れたのが新しい順とかに並べ替えて釜に映すのだから、選びやすい。

「特性の抽出も、出来ますよ。……良い錬金術を」

恐ろしく便利だ……ぷにちゃんの食事が、この番人ぷにちゃん達の食事でもあるようで、汚れて帰ると、番人ぷにちゃん達も喜ぶ。

ゴミみたいなお土産やダークマターも喜ばれる。

「番人ぷにちゃん、可愛いよぉ……」

ソフィーが番人ぷにちゃんを、つんつんする。

ソフィーからは黒く見える、ソフィーの頭サイズのプニプニには顔が無い。

だけど、ぴょこん、とした手で色んな物に抱きつく姿が可愛い。

「触っても特に邪魔じゃないのかしら?」

モニカから見ると、白く輝く番人ぷにちゃん達。

「触っても平気だよ?」

番人ぷにちゃん達は答える。

一瞬、番人ぷにちゃんの背中に口が出来て、その口が喋る。

「え?大丈夫なのね……」

モニカも番人ぷにちゃんを撫でてみる。

心地好い弾力と冷たさ。肌触りいい。

アジサイの花びらみたいな触り心地。

 

 

ともかく、ぷにちゃんの部屋へと行く。

「えへへ……プニタックルでこんなんなっちゃって……」

ソフィーがそう伝えると、ぷにちゃんは口を開く。舌が2つあった。

「時間膨らませて、寝る?ひくひくっ、てして気持ちよく眠ったら……朝のまんまだよ?」

ぷにちゃんはそう伝える。

……なんとステキな……

「それ……ステキ!」

ソフィーは笑顔で答える。

エロエロする事になるけど、結構、ほんの少しぴくんぴくんすると終わるし。

「寝るなら2人分で……6時間くらい膨らませたら、ゆっくり眠れるんじゃない?そんな激しくハジケるのも、疲れるだろうし……ね?」

ソフィーとモニカは、舌の上に身を任せる。

髪を、耳を……口の中を……

そしてワレメの中に、お尻の穴の中まで……

いつものようにぷにちゃんに揺らされて、ひくひくっとハジケさせられて……

2人は眠った。

 

 

「ふあぁ……」

膨らんだ時間が終わると、少し身体を冷やされて、ぷにちゃんに起こされる。

「モニカもソフィーも、良く眠れた?」

ぷにちゃんは平たくなり、起きたソフィーとモニカは顔を見合わせる。

……お互いに、髪も肌もすっかり綺麗になっている。

「まだ寝たいかも……」

ソフィーは思う。

そしてそれが伝わる。

……でもモニカは違ったから、ぷにちゃんの部屋を出る事にした。

 

 

コンテナに入った時間が11時。

そして出て来た時間も、11時。

……時間が止まる……って……素晴らしいと思う。

「……なるほど。マナの柱とは凄い力の持ち主なのですね……」

スッキリした顔の2人を見て、プラフタは言う。

べたべたで、うっすら疲れの見えていた顔が、ものの数分でスッキリ!

肌ツヤも良くなっているのだから、凄い力としか言いようもない。

「じゃあ、私は教会の方に行ってるわね」

今ひとつ綺麗になりきれなかった、湿った服を着て、モニカはアトリエを出る。

ソフィーもまだ濡れてる服を着て、錬金釜へと向かう。

 

 

「では、錬金術を始めますか?ソフィー」

プラフタがパタパタと近寄る。

「うん。色々と教えてね、師匠!」

そしてプラフタと錬金術をするも、焼き菓子とソティーしか出来ず……

14時には材料が枯渇した。

 

「……ん~……ダークマターなら材料は選ばないんだけどなぁ……」

ソフィーは錬金釜を見つめて、口許に指を置いて呟く。

「……だからダークマターになったのでは……」

プラフタはうっすらと、笑ったような感じでそう言った。

「明日も採取に調合に忙しくなるはず……今日は時間にゆとりが出来ちゃったから……オスカー誘おうかな……」

ソフィーはそう言って、プラフタをちらっと見る。

「オスカー……あの男の子ですね。このアトリエは賑やかですね」

プラフタは、変わらないトーンでそう言う。

「あたしの恋人なんだよ。ラブラブする場所ってこのアトリエしかなくってね……オスカーの家はマルグリットさんが居るから」

ソフィーはそう念を押してみる。

……プラフタをコンテナに入れればいいのかも……

とか思いながら。

「ラブラブ……ですか……そうですね、私は居候の身……本棚にでも収まっているとしましょうか」

プラフタは気を利かせて、そう呟いた。

「ともかく、行ってくるね。プラフタ」

 

 

ソフィーは暇なので、外をふらふらする。

……明日の朝にはまた出掛けたいし……

その時は、巡礼街道へと行こうと企んでる。

広場でモニカと合流して、八百屋でオスカーと合流。

外には行かないけれど、カフェに討伐依頼の報酬を貰いに行く。

 

 

「やっほー☆」

カフェにはテスさんが居た。

ウサギ耳の頭飾り、銀髪美人……

カフェのアイドル、テスさんが復活していた。

「テスさ~ん!」

ソフィーは駆け寄る。小さい頃、木登りとか蛇を捕らえる身のこなし、色々と教わった先輩だ。

「ソフィー!?……凄く可愛くなってるじゃ~ん!なんか可哀想だけど、元気な感じだったのに!」

相変わらずの悪戯小悪魔な笑顔で、テスさんは驚く。

そしてカフェには、お客さんも多かった。

 

テスさん目当ての冒険者とか、見慣れない顔ぶれもあったけれど、皆大人しく食事をしていた。

「えへへ……最近食べる事が楽しくて!」

ソフィーは胸元で指を絡ませる。

「いいねぇ……こんなんなら、ちょっとあたしに付きまとうさ、冒険者が2つ3つあるんだけど、どう?食べてみる?」

テスさんはウィンクして言う。

「ちょっとテス!そういうのけしかけないでよ!ソフィーがその気になっちゃったら、どうするの?」

モニカが慌てて、割って入る。

「まあ……でもあたしにはオスカーという心に決めた人が居るから……」

「あ。はいは~い今、行きますね~」

ソフィーがノロケようとしたら、テスさんはお客さんに呼ばれたみたいで客席へと駆けつける。

……まあ仕事中だし……

 

 

取り敢えずホルストさんの所へ行き、依頼報酬を貰う。ゴーストの消えそうな帽子、プニの体液(青)を渡し、500コールをそれぞれ貰う。

「……こんなにお金になるもんなの?」

モニカとソフィーは驚く。

「ゴーストの帽子が随分沢山ありましたから。オマケに、今は夕食時ですからね……夕食をご馳走しますよ。オスカーからの納品、豚ネズミと雛鳥の芋で美味しい物をお作りしましょう」

ホルストさんは、そう言ってテスさんを呼ぶ。

 

3人は、テスさんに促された席へと座る。

「マスターが喜んでいるんだよ。また街が賑わいを取り戻して来てるからね。あたしも期待しちゃったりしてるんだよね。まあ、今日はしっかり食べて、元気付けてってね」

テスさんは、そう言ってウインクする。

「なんか、こんな所で食事となると、オイラ落ち着かないぜ……」

オスカーが呟く。

「そうなの?まあ、こんなお洒落なイメージ、オスカーにはないけど……」

モニカがお洒落なカフェの色々な所を眺めて話す。

「モニカは、こういう所も似合うよな。あと庭のペンタス、随分と増えてるじゃないか。母ちゃんも、モニカとエルノアさんは、ペンタスが似合うって言ってたぞ」

オスカーは、そう言って笑う。

モニカってば小顔だから、なおさらペンタスが似合う感じある。

「……そんな、なんかお洒落な事言わないでよ。ソフィーも、そうやって口説いたの?」

モニカは少し困ったような顔をして返す。

「ソフィーを口説いた……そんな記憶ないなぁ。ソフィーは口説かれた記憶あるか?」

オスカーは、おとぼけボイスで話して、片眉を上げてソフィーを見る。

 

「はい、まずは紅茶お待たせ~♪」

そんな話をしていると、テスさんが紅茶を持って来た。

「テスさん!あたし、オスカーに口説かれたみたいな話、ありましたっけ?」

ソフィーも記憶になくて、テスさんに聞いてみる。

「うん?あたしに聞かれてもなぁ……」

テスさんは、そう言ってクールに去って行った。

 

……結局、口説かれた話は思い出せなくて、じゃあ……何をキッカケにオスカーと一緒に居るのか……

分からないまんまだ……

 

 

……ホルストさんのカフェの夕食は……

豚ネズミの香草焼きに雛鳥の芋……

それに4枚花を付けて、そして更に香り油のカリカリブレッド………

「はい!豚ネズミの香草焼き!お待ちどぉ~!」

テスさんが豪華な食事を持って来る。

周りのお客さんも、その元気な声にソフィー達を注目する。

「うわぁ~!凄いよ!凄い美味しそうだよぉ~……」

ソフィーがゆらゆらしながら、驚きの表情で豪華な食事を見つめる。

食べると、本当に美味しそうな顔をして食べるのだ。

「……こっちもアレ、豚……ネズミ?のやつ。3つ」

「……あたしもあの子のやつ」

「……こっちも」

周りのお客さんも、豚ネズミの香草焼きを頼む。

ソフィーはそんな事お構い無しで、豪華なご馳走に夢中だ。

「……なるほど……ホルストさん、やるなぁ……」

オスカーが呟いた。

ソフィーの食べる時の顔の幸せそうな事……

これもマナの柱の力なのか……

そんなカフェの夕食、3人はゆっくりと食べた。

 

 




ここには、ゲームには無い、勝手に付け加えた設定を書いておく所。

[エロエロ]
ハダカでイヤらしい絡みをする事。

[ハダカ族]
ハダカで行動している人。もしくは、ハダカ複数で居る感じ。
お金持ちはハダカ族らしい?

[おヒゲ]
陰毛の事。

[裏酒場]
そこそこ広いキルヘンベル。勿論、スラム的な区域もある。という事で登場。

[自警団のモヒカンの人]
ヒャッハー!する時もあるのだろうか。いい人オーラを纏っている。

[ぷにちゃんの守護の力]
魔物が変質する。マナの柱に近付くと、魔物はその力を変質させる。と、考えれば、近場に強敵が出ない理由になるのかも。

[モグラネズミ]
キルヘンベルの近くの森にて、地面魔法で出てくる。人に有害な病気を幾つも持ってる生き物らしく、食べられない。目が無い。と思ったら、ちょこっと大きい毛穴みたいなのが、目なんだとか。

[ナマズガエル]
ヒゲの立派なイボイボのカエル。食べるとお腹を壊すらしい。

[蜘蛛]
足が8本。

[豚ネズミ]
丸々と太っている地中生活のネズミ。豚という生き物と同じか、それ以上の大きさの豚ネズミも居るらしい。豚肉と、ほぼほぼ似た味なんだとか。モグラネズミよりもおっとりした顔をしていて、目が大きい。とはいえ、身体全体の比率で見れば、目が小さいのだけど。
モグラネズミは病気が怖くて食べられないけれど、豚ネズミは食用として名を馳せている。

[雛鳥の芋]
雛鳥の林で採れる、ブドウみたいな芋。親玉と、無数の子供が繋がっている。新鮮なら生でも食べられる、美味しいおいも。

[トマトピューレ]
太陽の果実の美味しさの瓶詰め。料理が太陽の味になる!

[ゴーストの消えそうな帽子]
ゴーストを倒した事の証明となる。特に使い道は無い模様。

[プニの体液(青)]
青プニを倒した事の証明となる。

[ダークマター]
魔法錬成の成れの果て。薬的な匂いが強烈だったり、腐った匂いがしたり。

[肉食系女子]
何故かコルちゃんに、肉食系女子のイメージが。

[火ブロック]
四角いブロックが2つ。近付けると上のみ熱くなる魔法の品物。

[調理ブロック]
火ブロックがちょうど入る、少し大きめの四角い石。ただの石でもある。

[ウチの荷車]
八百屋配達用の荷車。3号機まであるけど、現役なのも3号機だけらしい。冒険には、2号機を直したやつを使っている。

[番人ぷにちゃん]
コンテナに住む、ソフィーの頭サイズのぷにちゃん。

[番人ぷにちゃん隊長]
コンテナに住む、ソフィーの頭サイズのぷにちゃん。声が違う。

[膨らんだ時間]
止まった時間。

[タマゴ焼き]
殻ごとタマゴを焼いたもの。でかい。

[椀]
木製。木をくりぬいて作ったそうだ。

[匙]
木製。木をくりぬいて作ったそうだ。

[オスカーの調味料]
塩と何かしらの干物の混合。美味しい。

[モニカの悩み]
汗が匂う。

[ソフィーの悩み]
痩せまくる。

[ペンタス]
可愛い花。

[エルノアさん]
可愛いおばさん。モニカと同じくらいの背の高さ。

[4枚花]
花びらが4枚の、香りの強い花。

[香り油]
謎の甘い香り。木の香りなんだとか。

[カリカリブレッド]
カリカリに焼かれた香ばしさ満点のパン。お洒落で美味しい!

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