これはとあるマスターの物語   作:メルトソニア

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人見知りマスターの冒険譚 1-5

街へ向かい歩き始めた私達は、道中にワイバーンの群れに遭遇した...。

 

「...結構数多そうっすね...。これはちょっと辛いかもしれないっす...。」

「どうしましょうか、先輩。少し遠いですが回り道をしますか...?」

「...あまり消耗したくないけど...。このまま放っておいたら、多分...街まで来る...。」

「分かりました。では私達の手で先に倒してしまいましょうか。」

「...お願い、みんな。」

 

「では、行きます。私達に主の御加護を...。」

ジャンヌがそう言うと戦闘が始まった。

 

ジャンヌとライダーが前線で戦い、マシュとマスターは後ろでカバーする。...はずだった...。

 

4〜5匹倒した辺りだろうか、敵の数が減り前線を押し上げ始めた頃、ライダーが急にこちらを向いて叫んだ。

 

「マスター!危ねぇ!!」

 

...後ろから別のワイバーンの群れが飛んできていた...。

その中の1匹が後ろから鉤爪を立てて私に飛びかかってくる。マシュはその時前線の押し上げの支援をしていたため私の近くにいなかった...。

 

「...うっっ...。」

私は避けようと必死に体を捻った...。しかし完璧には避けられず、服ごと腕に爪による切れあとが残る...。

「...っっ...。い、痛い...。」

腕から血が滴り、マスターは地面に倒れ込むような形になってしまった...。

 

地面に倒れたマスターを狙ってワイバーンが再び急降下し始める...。

またあの爪が私を切り裂こうとした時、

 

「爬虫類どもが、マスターを傷付けるんじゃぬぇーよ。」

キレた様子のライダーが私とワイバーンの間に入ったかと思うと、光り輝く木刀でワイバーンを斬り捨てていた。

 

...出血腕を抑えつつ、立ち上がりライダーの支援をする。ライダーの踏め込みに合わせて、魔力を流して瞬間強化をする。...若干視界がぐらついて来た気がする...多分血や魔力を流し過ぎたのだろう...。

 

「...ふぅ...。」

 

最後の一匹を倒し終わったのを確認しようと、前に歩こうとすると上手く足に力が入らずに倒れかけてしまった。...マシュが咄嗟に支えてくれて、地面に衝突することは無かった...。

「先輩!大丈夫ですか?今止血します。」

マシュが腰のポーチから綺麗な布を取り出し、私の傷跡を隠すような形で止血する。

「...っっ...。」

止血する時に若干の痛みがあったものの、まだ我慢できるくらいには痛みは収まった...。

 

「私達がいながら、本当にごめんなさい、マスター。」

「私も先輩から離れずに、もっと後ろを観察するべきでした...。ごめんなさい、先輩。」

「...咄嗟に助けに行けなくて申し訳ないっす...。」

 

各々マスターに謝罪の言葉を言った...。

そんなサーヴァント達に対して、

「だ、大丈夫、...私がもっと気をつけなくちゃね...。」

 

そんな言葉をかけた...。

(傷口はまだ痛むし、本当に泣きたいほど痛かったど...。)

 

こんな気持ちを声にしないのは強味でもあり弱味でもある...。そんなマスターを見てライダーは少し不信感を抱いたけれども、マスターを守れずに傷付けてしまった事を反省して、次こそは守りきろうと心に誓ったのであった...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




投稿が遅くなって本当に申し訳ない。明日からまた高速更新目指して頑張らせていただきます。

追記(2/12)あぁ、もう。バレンタインイベント用のイラスト書いてたら進まなぃぃ。読者様ー、すみません。もうちょっとだけ待ってくださぃぃ...。
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