ライダーと話をして部屋に戻った私は、ライダーに抱いた不思議な感覚に頭を悩ませつつ今日はもう寝る事にした...。
「...握手なんて何時ぶりだったかな...。」
そんな事を呟いて...。
「フォウ」
「うわっ、びっくりした...。フォウ君、居たんだね...。」
部屋にある椅子の上にフォウと呼ばれている、不思議な生物が居た。
「...ごめんね今日はもう寝るから、ドクターの所でも行っておいで。」
そう言うとフォウ君は短く「フォウ」と言うと私が開けた扉から外へ出ていった...。
(...相変わらずフォウ君は可愛いなぁ...。)
そんな事を考えていたら、私はいつの間にかベットの上で意識を手放していた...。
「あれ...私いつの間に寝ちゃってたの...。もう朝...
?」
机の上に置いてある時計で時間を確認する...。
午前7時、これならもう起きていいかな...。重たい体を起こして、何時もの様に支給されている端末で今日の予定を確認する。
「えっと...今日もまだ新しい特異点が確認出来ていない為、今日はシミュレーションを使用した戦闘訓練...」
...私は何かを気付いてしまったかのように、シミュレーション参加メンバーを確認した。
「やっぱり...ライダーも参加に入ってる...。」
今までだったら私とマシュの2人だけで参加していたが、ライダーも参加するとなると今までと違う戦闘方法が必要になるし、マシュ以外の人と咄嗟に指示が出せる自信がなかった...。
...作戦を考えていると、私の近くに置いていた端末からシミュレーションルームに来るようにダ・ヴィンチちゃんから連絡が入っていた。
急いで支度をして廊下や階段をかけ登り、カルデアスがある中央管制室まで移動した。
(...相変わらず何度も見ても綺麗だなぁ...)
そんな事を思いながら、ドクターとダ・ヴィンチちゃんに話しかけた。
「...おはようございます。ドクター、ダ・ヴィンチちゃん。」
「やぁ、おはようだね。マスター君。」
彼女は、ダ・ヴィンチちゃん。真名はレオナルド・ダ・ヴィンチ。彼女のサーヴァントではあるが私が召喚した訳ではなく、カルデアでの3番目の召喚に応じてくれた言わばカルデアと契約したサーヴァントである。
生前から設計図や機械制作などをしており、世界的に有名な絵画、「モナリザ」を描いたのも彼女である。
このカルデアでは、彼女はオペレーターやサーヴァントの霊基の担当である。
「おはよう、マスター君。今日の体調は...良さそうだね。」
彼はドクターロマニ。カルデアで医者をしており、私のバイタルチェックや体調管理等をしてくれている。ただ、私と同じようにあまり過去の事は教えてくれない。
2人とも私が喋れる数少ない職員である...。
そんな挨拶をしているとマシュとライダーが一緒に入ってきた。
「おはようございます、先輩。」
「...おはようっす、マスター。」
「...お、おはよ...う。」
(やっぱり無理...)
そう思いながらも何とか挨拶は声になってくれた。
それからダ・ヴィンチちゃんから戦闘シミュレーションの説明を聞いて、シミュレーションルームに移動した。
そこまでの移動の間に何か喋ろうとも思ったけど、私の口がゆう事を聞いてくれなかった...。
「今日は私達も見ておくから、安心して戦闘してくれたまえ。ではいくよ。」
ダ・ヴィンチちゃんがそう言うと私達の周りの風景は、緑豊かな平原へと変わっていた...。