これはとあるマスターの物語   作:メルトソニア

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人見知りマスターの冒険譚 1-2

...一通りマスターがダ・ヴィンチちゃんとの通信を終え、霊脈を探しつつ街を目指す事になった。

 

「霊脈は魔力の通り道で、その魔力を使ってサーヴァントを召喚することが出来るよ。」

...そんな事をダ・ヴィンチちゃんに教えて貰った。

..,正直まだ落ち着いていないけどこんな所でゆっくりしてる暇もないと切り替えて、霊脈を探知しながら平原を歩き始めた。

 

歩きながら、マシュがこの特異点について説明してくれた。

「この特異点は時系列検索した所、1431年。丁度百年戦争の休止期ですね。」

(...戦争に休止期なんてあるんだ...。)

...そんな事を初めて知った...。

マシュの話を聞いているとライダーが急に話しかけてきた。

「...お話中、失礼するっす...。空の゛アレ゛って何っすかね...。」

ライダーに言われて、私とマシュは空を見る...。

「...なに...あれ...。」

私は思わず声が出てしまった...。気付いたら足も止まっていた。

空にはある筈もない光の輪があった...。

ドクターに通信を繋げた。

「...ドクター、今カメラから見えてる...?」

「あぁ、見えてるよ。あれは...一種の魔術式...?でもあの規模になると相当だぞ...。」

「...今は...何もして来なさそうっすね...。下手に心配させてすみませんっす...。」

「...大丈夫、大丈夫だから...。」

(あんなものを展開出来るような奴と戦っていかないといけないと思うと、また少し震えが出てきた...。)

「...取り敢えず、街を目指しましょう。情報が欲しいです。」

そう言うとまた私達は歩き始めた。

 

歩き始めて3分程がたった頃だろう。ライダーが急に木刀を構えた。

「...前方にフランスの斥候部隊らしき人達がいるっす。どうしあしょうか、マスター。」

「...取り敢えず、話しかけ...。」

私は思わず口をつぐむ。急に目の前に多くの人が居るのだ。人見知りの私にとってこの状況は物凄く辛い、直ぐにこの場所を離れたいくらいだ...。でもそんな事を言っている暇なんてない...。

「ごめん、マシュ。話しかけてきて貰っていい...?」

「分かりました。先輩。」

...私は出来るだけマシュの影に隠れるように後ろをついて行く。

ライダーはそれを静かに見守る。(やっぱり俺も話かけに行った方が良い奴かな...?でも下手に行動すると...。)こんなジレンマに気付いたらハマっていたが...。

 

「すみません。私達は旅のものですが...。」

「ヒィ...て、敵襲ー!」

「...すみません、先輩。何やらやらかしたみたいです。」

「貴重な情報源だ、倒さないように峰打ちでお願いする。」

(...盾で峰打ちってどうするのかな...?)

凄く真っ当な疑問が出てきたけど、ライダーも居るし大丈夫だろう...。

「峰打ちっすね...、了解っす。じゃ、行くっすよ!」

 

槍の攻撃を避けて木刀で反撃をする。...盾で攻撃を防ぎつつ盾でアッパーする...。

だんだんと追い詰めているものの、敵は突然撤退をはじめた。

 

「先輩、部隊の方々が撤退を始めました。」

「...分かった。追撃は無しで...逃げた方角に建物があるかも...。」

「...了解っす。ふぅ...取り敢えず何とかなったみたいっすね。」

 

戦闘を終え、兵士達が逃げた方向に向けてまた再び歩き始めた...。

 

 

 




思ったよりも長くなりそう...。短くて数多くか、長くて数少なくか、どっちがいいのかなぁ...。

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