兵士達を追いかけるように歩くと、少し...いやかなり傷がついた砦にたどり着いた...。
「これは...マシュこれは本当に休止期なんだよね...。...この傷つき方は...最近...何かに攻撃された...?」
周りから砦を見ていると中から逃げてきた斥候部隊の1人が出てきた。
「...お前達は...味方なのか...?」
「先程はすみません。私達は唯の旅のものです。少しお聞きしたいことがあるのですが良いですか?」
「あ、あぁ。俺が答えられる範囲なら...。」
「シャルル王はこの地を統治していないのですか...?」
(シャルル王...?)
あまり歴史に詳しくない私はこっそりドクターに連絡を入れる。
「...シャルル王って誰ですか...?」
「ええとシャルル王はシャルル7世と呼ばれていて、ジャンヌ・ダルクに私兵を貸したり、その後彼女を処刑する事を決定した百年戦争を実質的に終わらせた人だよ。 」
「...そうなんですね...。ドクター、教えてくれてありがとう...。」
「なんだ、お前達、本当に知らないみたいだな。シャルル王なら魔女に燃やされたよ...。」
「魔女、ですか...。」
「ジャンヌ・ダルクが、最近火炙りの刑になったのは知ってるか?彼女は火炙りの最中、竜の魔女になってそのままシャルル王を殺していった...。俺はあの光景を目の前で見ていたんだ...。」
「...っ。敵襲!敵襲!奴らが来たぞ!」
砦の屋上で見守っていた兵士が皆に声をかける。
「クソっ...、噂をすれば...。」
「マスター、ワイバーン種の群れがこっちに来てるのを確認知ったっす...。少なくともこの時代にワイバーン種なんて普通いる訳ぬぇーすけどね。」
若干驚きの含んだライダーの声が聞こえた。
「...皆、臨戦態勢用...。」
そう言いかけた時だった。
「皆さんここは私も手伝います。部隊の人達は水を被っておいて下さい。これで少しでもワイバーンの火を防げるはずです。」
...私の知らない人が、いやこの感じはサーヴァントなのかな...。まぁ、どっちでも結局は変わらない...。
私は大混乱した。それはそうだ、私の知らない人が急に指揮を取り始めたのだこんな事に慣れている訳でもなく、私はとにかくライダーの後ろに隠れた。
...その時ライダーも出来るだけ見知らぬサーヴァントから離れようとしていた...。(...なんだ。あのThe陽キャみたいなサーヴァント...。俺なんか横に並んだら駄目なような気がする...。)
取り敢えず迫ってくるワイバーンを撃退しない事には何も解決しない...、そんな事は分かっているのだが声にならない...。私はありもしない勇気を振り絞って声を出す.,.。
「...ワイバーンを撃退して...ライダー、マシュ。」
その一言を待っていたかの様に戦闘がはじまった。
マシュもライダーも戦闘訓練の際に良くワイバーン種とは戦っていたため、手際良く仕留めていく。
...良く分からないサーヴァントは若干苦戦を強いられているようだ...。武器と言うよりかは旗に見える槍がワイバーンを落とそうと必死に振るわれていたが、戦闘に慣れていないためかあまり上手く当たっていない。
ライダー側のワイバーン撃破が終わり、謎のサーヴァントの援護を行う。
「ぶっ飛べ!」「退いてください!」
少し傷ついていたワイバーンを見事に倒し切った...。
「...すみません、感謝致します。」
「貴方はサーヴァントですか...?」
上手く話せないマスターの代わりにマシュが話しかけてくれた...。
「はい。私のサーヴァントクラスはルーラー。真名をジャンヌ・ダルクと申します。」
私は、いや私達の間に流れる時が一回止まった...。
「魔、魔女だ!退避ーー!」
砦から出ていた兵士は砦に籠城し始めた...。
「...ここでは話しにくいですね...。少しついてきてもらってもよろしいでしょうか。」
...確かにまだこの特異点に来てからあまり時間は経っていない様な感じはしたが、このサーヴァントを信用してもいいのか少し戸惑ってしまった...。
(でも実際に、少し助けてもらったし...。)
「...分かったよ..。」
物凄く小さな声で返事をした...。
その後、マシュとライダーを連れてジャンヌ・ダルクの後ろについて行く事になった...。
(...ジャンヌ・ダルクって言うとあのオルレアンでの英雄の...だからあんなに陽キャで明るいのか...)そんな事をライダーは考えながらついて行った...。
...あれ?ライダー要素薄い。...薄くない?もっと詰め込まなきゃ。それがライダー視点のおまけ回を書くのもありかなぁ...。そのうち書くかどうかアンケートとるかも...?