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ロデニウス近隣諸国の変異
ロデニウス大陸では桑久呂戦争のあと、ロウリア王国内から新たに二つの国家が誕生した。アカーム騎士王国と、リセイケル共和国だ。当初はロウリア王国から独立したこともあり戦争が始まるかと思ったが、ロウリア国王が日本で謝罪していたことを知っていることもあり協力体制がすぐに築かれた。ロウリア王国、アカーム騎士王国、リセイケル共和国は三ヶ国で陸・海・空の武器・兵器を分けて造りそれを交換して軍備を整えた。まず造船技術は日本に劣るものの船の生産能力が高い海の兵器をロウリア王国が担当。次に騎士の中から現れた陸に特化した者たちによる陸上兵器をアカーム騎士王国が担当。そして、空を知り尽くした竜騎士の中から現れた空に特化した者たちによる空の兵器をリセイケル共和国が担当。
ロデニウス大陸 中央 国家間会議館
桑久呂戦争のあと、クワ・トイネ公国、クイラ王国、ロウリア王国の国境の境目に新たに建設された国家間会議館は西北のアカーム騎士王国と南西のリセイケル共和国の五ヶ国で使用されている。
「さて、今回の議題だが今後のロデニウス大陸についてだ」
各国の最高指導者が頷く。アカーム騎士王国の騎士王『レイ・フォルグ』が声を出す。
「まず私からいいかな」
「どうぞ」
「私から言えるのは本当に五ヶ国も必要なのかと言うこと。日本国主催のもと行われ制定された千代田条約の『第六条:今後のロデニウス大陸における戦闘行為を永久に禁止する。ただし、訓練や賊の逮捕などはここに含まれない』。これを守るためならはっきり言って五ヶ国も必要ない。」
「確かにそうだな。あの戦争のあと我が国とアカーム騎士王国は独立したとはいえ、なにか変わったわけでもない。逆に以前より軍事面やインフラ面が強化されて良いことづくしだ。それに娯楽も増えたのだ」
リセイケル共和国の首相『マレドス・ミレブィーレ』がそう言う。独立したとはいえ別にロウリア王国に戦争をしかけるわけでもなく、とても平穏なのだ。
「軍事面、うっ、頭が……」
「大丈夫か、ロウリア国王……」
頭を抱えるハーク・ロウリア34世とそれをなだめるライドル・クイラ・ボルネック。
「まあ、あれを経験すればな……」
カナタ首相がそう言うと彼らは回想をし始めた。
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回想
桑久呂戦争のあと、ロデニウス大陸の軍事力を高めるために大日本帝国から陸軍の教育総監部、海軍の鎮守府から教育官が数名、日本国から陸自のレンジャー部隊、海自の掃海部隊、空自の航空教育集団から数名が派遣された。そしてこれがロデニウス五ヶ国の地獄の始まりだった。過度な訓練は体罰として罰されることになっていたが、今回は能力向上のため特例で許されたのだ。
「おい!誰が休んで良いと言った!まだお前は腕立て100回残ってんだ!さっさとやれ!
「は、はい!」
「声が小さい!もっと大きな声で返事しろ!」
「はい!」
「まだ小さい!お前は罰としてプラス200回だ!分かったら返事しろ!」
「はい!」
それを遠くから見てたやつがいた。
「同じ日本でも大日本帝国の訓練は厳しそうだな」
「ああ、日本国にして良かった」
「きをつけ!」
全員が緊張するが日本国ということで安心をしている。
「ただいまから、レンジャー訓練を実施する。統制事項について示す。返事については全て『レンジャー』と呼称せよ。分かったか」
「はい!あっ」
「もう一度言う、返事は全てレンジャーだ。分かったか」
「レンジャー!」「はい!あっ」
教官の目が変わった。
「全員、腕立て伏せ用意!」
その時彼らは悟った。こっちもこっちで地獄だったと。海軍側でもかなりのしごきが行われた。その後も厳しい訓練を各軍は行われた。最初は脱走するものもいたがすぐに捕まり、連帯責任で全員『腕立て伏せ』をやらされた。彼らは今までの訓練とは比較にならないほど厳しい訓練に時折、失神したり鬱状態になるものもいたが、その時はきちんと介抱してくれたため誰一人欠けることはなかった。ロデニウス五ヶ国の軍隊は文面圏外では強い部類に入るだろう。
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回想が終わり再び国家間会議館へ
「まあ、とりあえずそれはおいといてだな……」
「ええ、どうしましょうか。このまま五ヶ国でやっていくか、どうするか……」
「一つよろしいでしょうか?」
「カナタ首相が珍しい」
そう言うとカナタは資料を彼らに配った。
「カナタ首相、これは?」
「私も五ヶ国必要なのかと思っていたのです。そんなとき、日本がもといた地球と呼ばれる世界で気になる国家体制があったので」
「どんな国家体制なのだ?」
資料を見るが良くわからない。そのためカナタに質問したのだ。
「はい、まず1つ目がこの連邦制というものです。それなりの数の国家がこれに当てはまるのですが、この連邦制は州というものにわかれています。そして州ごとに法律があり、警察や軍も存在します。この場合の最高指導者は大統領と呼ばれます」
「なるほど州ごとに法律などが違うからいわば国家の集合体ということか」
「そしてもう一つが連合王国制というものです。これは、少ないですが先ほどの連邦制に王がいる形だと思ってください。ロウリア王国の立憲君主制と同じでほとんどは国民に任せます。国王と大統領、両方が存在します」
「王がいるかいないかだろ、何が違うのだ?」
マレドスがそう質問する。
「私としては連合王国制の方がよいと思います。なぜなら連邦制の場合、大統領のみなのでロウリア王国、クイラ王国、アカーム騎士王国の王朝が途絶えてしまうので」
「だが各王朝は生まれた時代が違うぞ。その場合はどうするのだ?」
そう、それが疑問だった。確かに王朝が途絶えてしまうのは先祖に対して無礼だ。そう言うとカナタはこう言った。
「そこでなんですが、クワ・トイネ公国、クイラ王国、ロウリア王国、アカーム騎士王国、リセイケル共和国を合併することで新たな王朝を建てるのです。そうすれば血を流さない上に先祖代々の王朝を守ることができる」
「なるほど……数日考えさせてくれ。国王だけの意見でこれは決められない。特にあんな戦争の後だから、私は国民からの信用が低い」
「では各国とも一度国に持ち帰って決まってからということで」
「あ、もし合併するなら国王はカナタ首相だぞ」
「えっ!?」
「『えっ!?』じゃないですよ、この話を持ちかけたのはカナタ首相だし、何より一番早く日本と接触しているのだ」
「そ、それは関係ないのでは」
「関係大有りだ、日本のことを一番熟知しているだろう。他のみんなも良いよな」
「異議なし」
「我が国は一度敵対しているから、顔向けが出来ん」
「独立したとはいえロウリア王国として敵対したから私も降りる」
「右に同じく」
みんながそう答えるとライドルは満面の笑みで、
「ということで合併したときの国王はカナタ首相で決まりだな」
「そんな~」
国家間会議館には笑い声に溢れた。
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大日本帝国 軍事会議
軍事会議といってはいるが内容は今後の陸軍と海軍のことについてだ。
「では、議題として上がっている陸軍省と海軍省の合併だ。それについて皆の意見を聞きたい」
そう言うと陸軍側の将官が口を開いた。
「陸軍に海軍の下になれと言うのか、そんな願いは聞きたくはないな」
「海軍だって同じだ、そもそも戦闘の仕方が違うではないか」
海軍側の将官も文句をいう。
「下につくとか、戦闘の仕方が違うとか、そんなのは些細な問題だ」
「そうだ、今問題なのは軍の中で対立しあうことだ」
陸海軍の歴戦の将官がそう言う。
「海軍の言いなりになることに抵抗がないのか、あなたは!?」
「天皇陛下の名の元に軍も国民も平等だ、陸海軍に優劣など存在しない」
その言葉に文句を言った陸軍将官も口を塞ぐ。
「戦闘の仕方が違うのにどう対処しろというのだ」
「戦闘の仕方が違うという前に、陸海軍で対立し協力しないのが問題だ。だから情報の共有も出来ないし、大事な局面で責任を押し付け合う」
その言葉に文句を言った海軍将官も口を塞ぐ。
「今の陸海軍が行っているのは、先人たちが築き上げた日本を壊す行為だ」
「陸軍と海軍で内戦でも起こすのか、あなたたちは」
この言葉に文句を言えるわけもなかった。全くもってその通りだからだ。そんなとき若輩の将官が手を挙げた。
「あのずっと疑問に思ってたんですが、なんで陸軍と海軍で省が分かれているんですか?確か昔は兵部省で一つの省だったのに」
「それについては後で話そう」
「分かりました」
「では、陸軍省と海軍省は合併することでいいな」
全員が頷いた。
「今回の議題は以上だ。次は合併したあとの省の名前についてだ。そうだな、来週辺りに開こう」
全員が返事をし軍事会議が終わった。
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日本国では、大きな変化は無かったが自衛隊に対するマスコミの対応が一部変わったところだろう。今までは海外派遣となると批判を浴びせていたマスコミの一部がこう放送、または掲載したのだ。
『誇り高き自衛隊、種族差別をしギム大虐殺を行った武装勢力《ロウリア》を討つ』
なんときれいな手のひら返しではないか。マスコミは金のためならなんでもやるときが多い。だからこそ、マスコミへの信用を取り戻すために自衛隊を称賛したのだ。だが国民も馬鹿ではないので『金のなる木』を見つけただけと、掲示板に書く人が多かった。
さて新たな国家が出てくる可能性が高まりましたね。すでに名前も作成も終わったおります。来月までお待ちを。
では、次の題名は
『新国家の誕生、大日本帝国の軍備改装・縮小・一部拡張の成功』
です。いつも通り期待せずにお待ちください。