生き物ってすてきだよね   作:アブラウリエル

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カラスの恩返し2

2日目

うっかりしていた。家に帰って見るとそこら中にあるフン。トイレを作り忘れていたのだ。家に帰った途端カラスが飛んできたので部屋に移動してからシュークリームをあげようとしたら気づいたのだ。完全に自分の失態なのでカラスに怒るのは理不尽と思い濡らしたティッシュで擦り落としてから寝た。カラスがなんだか申し訳なさそうな顔をしていたような気がした。

 

起きたらすっかり昼間になってしまっていた。このカラスが怪我が治るまで家にいさせるつもりなので用品を揃えに近くのペットショップに行くことにした。案の定シュークリームを駆け引きに出さないと動こうとしないカラスが一羽いるが。

 

とりあえず店員さんに大型の鳥を飼う時に必要だと思うものを選んでもらって買った。幸運なのかのめり込むような趣味がほとんどなかったのでお金はそれなりに余っていた。ついでに買ってきた犬用トイレシートを設置して今度からここにするんだぞと話してみたが首を傾げる。そもそも決まった場所にする習性がないのだろう。それと鳥かごを買ってしまったのは失敗だった。そもそもカラスはなかなかの大きさなのだ。到底入りそうもなく、少々もったいないことをしてしまったなと反省した。一緒に買った止まり木をどうやら気に入ったようで、自分の頭と止まり木をかれこれ1時間ぐらいは行ったり来たりしていた。

 

しばらくした後、1人で日頃のネットサーフィンをしていると退屈なのだろうか、かまって欲しいと言わんばかりに頭をつんつんと嘴で小突いてくる。買ってきた音のなる卵状のおもちゃを鳴らして投げてみると、地面に落ちる前に拾って戻ってくるのだ。また少しカラスの事を可愛いと思った。

 

今日もバーでの仕事がある為、カラスを大人しくさせるためにカスタードクリームを持ってきた。クリームに含まれている卵黄がどうやら好物のようで、シュークリームでなくともいいらしいということを調べ、ペットショップの帰り道にスーパーによってカスタードクリームのもとを買ってきたのだ。家に帰ったら作ってやるつもりだ。

 

昨日バーにやってきたぽっちゃりとした常連のお客さんが何か面白い話をしてくれ、と聞いてきたのでちょうど昨日カラスを保護しているという事を話したら目を白黒させていた。彼曰くインコやオウムを飼ったことはあるものの、カラスなんて早々飼えるものじゃないし、日本だとカラスを保護する場合は役所に保護申請をする必要があるかもしれないという事をスマホで調べて教えてくれた。彼に感謝しつつ、明日か明後日には役所に行って保護申請をしなくてはなと思いながら彼とゆっくり世間話をした。

 

そうだ、保護申請をすることをすっかり忘れていた。

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