新大陸に特異点が発生したようです   作:カーニハル

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お読みくださり有り難うございます。
構想を決めきる前に書ききってしまったのでおかしい所があるかもしれません。その場合報告していただけると助かります。
ではどうぞ。


特異点 新大陸

________夢を見た。

また誰か、サーヴァントの夢の中なのだろう、最初はそう思ったがその考えは周りの景色見た瞬間に消え去った

それは本来あり得ないような光景だったから。

今までも龍等の異形は見たことがあったが今回のそれはそのどれにも当てはまらない姿だった。

とても美しかった。

ふとそんな事を思った。

それの佇まいが余りにも堂々としたものだったから。

更にそれが纏っているであろう氷のせいもあるのだろう。

見ただけで、「勝てない」そう思うには充分だった。おそらくだがあれと渡り合えるのはサーヴァントだけだろう。

私は勝手にそう感じた。

そしてそれに相対するのは無謀としか思えないたった4人の武装した人間。

そこにあったのは蹂躙だった。

そう普通ならその4人は瞬く間に殺されてしまうような絵面だろう。

しかしそこにあったのはそれとは全く逆。

人間が龍を蹂躙しているのだ。

その時自分の思考が完全に止まる。

一体どう言う事だろう?

龍とはあのようにボコボコにされるものだっただろうか?確かに、竜殺しの英雄は我がカルデアにもいる。しかしその殆どがこのような一方的な戦いではなかったはずだ。油断等許されない。そのような状況下での戦いのはずだ。目の前の彼らは談笑しながらボコボコにしているが。

そうしてあっという間にその龍は倒れてしまった。ピンチ?そんなものはなかった。いいね?最初に言った通り蹂躙してしまったのだ。そう人間が。いや人間じゃないかも知れないけど。

そうこう考えている内に辺りの景色が揺らいでいく。夢が覚めるのだ。そう思った。そしてこう願ったこんなめちゃくちゃな夢はもう懲り懲りだと。

 

 

 

「大丈夫ですか?先輩、なんだか調子がよろしくないようですが」

「あー・・・大丈夫だよなんか変な夢見ただけだから」

「夢・・・サーヴァントの皆さんのものでしょうか」

「いや・・・それが内のサーヴァントの誰にも当てはまらないやつだったから・・・本当に唯の夢かもしれない」

「因みにどういった夢だったのでしょうか?」

「・・・人間が龍をボコボコにする夢」

「それは・・・中々に凄い夢ですね」

「ほんとにね、しかもその人たち妙に余裕だったから緊迫感もなかったし」

「なんだかジークフリートさんが聞けば落ち込みそうです」

「多分こんなに弱い俺ですまない・・・とか言い出すよ。あくまで夢だからさ、あんなのあり得るわけないし」

「そうですね。そのような人がいればそれこそ歴史に名を残しているでしょうし」

「ほんとそうだよね。・・・それにしてもダヴィンチちゃんに朝から呼び出されたけど何があったんだろう?」

「それは私もまだ聞かされていないのでなんとも・・・」

また特異点でも発見されたのだろうか。

そんな簡単に見つかってはならないものなので口には出さないが内心そんな事を考えながら中央管制塔へ向かった。

「新たな特異点が発見された?」

「そうなんだよ、何の音沙汰もなく突然現れたようにね。」

おお・・・本当に発見されてるのか

「そして今回の特異点は不明な点が多くてね、年代としては2004年、更に場所の特定はできてはいるんだけど・・・」

「だけど?」

「そこが一体どこの地域を指すのかが分からないんだよ。その場所が完全に海なんだよね。しかも周りには本当に何もない。そこからどうやったら特異点が生まれるのかが謎でしかない。しかも年代が年代だ。もしかしたら根底から違った異世界なのかもしれない」

異世界・・・ラノベでよくそんなの聞いたような気がする。まさか私が異世界に行くことになろうとは。

「新宿等よりも更に不安定に・・・」

「しかし、だからといってこの特異点を放置するわけにもいかない。もちろんこちらも全力でサポートと存在証明をし続ける。立香ちゃん、今回もお願いできるかな?」

「もちろん!」

「先輩・・・」

「大丈夫!マシュも安心してサポートしてて!」

「・・・はい!マシュ・キリエライト!先輩のサポート、全力でさせていただきます!」

「よろしい!それじゃあ立香ちゃん!コフィンに移動だ

 

〜レイシフト中〜

 

「_____い!_____んぱい!起きてください先輩!」

可愛い後輩の声で目を覚ます。

レイシフトはしっかり成功したようだ。

ゆっくりと立ち上がり辺りを見回す。そして第一声に出てきた言葉はこれだった。

「・・・マグマ?」

「どうやらそのようです先輩」

「大丈夫?私死んじゃわない?」

「それに関しては大丈夫だよ魔術礼装のお陰で暑さは大分緩和されてるからね真夏ぐらいの温度程度にしか感じないよ。それに大丈夫じゃなかったら君は既に死んでるからね」

「中々厳しいこと言うねダヴィンチちゃん・・・」

「それにしても・・・凄い場所です。このような空間があるなんて。本当にここは2000年なのでしょうか?」

「それがわかったら苦労しないさ今回のレイシフトは不可解な点が多すぎるからね。とりあえず立香ちゃんは辺り散策してくれるかい?」

「分かった!」

「いざと言う時は私に任せておきなさいマスター」

「よりにもよって何故この人選なのか・・・」

「すいません先輩。どうしても行きたいとおっしゃられまして・・・」

「いいじゃない別に。なんとなく今回は行きたくなったのよ」

ジャンヌオルタ。聖女ジャンヌが反転したような存在。でもカルデアに来てからは必死に悪ぶろうとしているいい子にしか見えない。

しかし現状オルタ1騎というのは戦力としては申し分ないのだが問題を起こしそうな気がして仕方ない。

「マスター・・・俺もいるのだが」

なる程これが地獄に仏というやつか。

でも珍しい。ジークフリートが来るなんて。

「ジークフリートも自分から?」

「ああ、何故だか今回の特異点は俺も行くべきな気がしてな」

あれ?ジークフリートって直感スキル持ってなかったよね?

本当に己の勘のみで来たというのか・・・普段は遠慮気味なのに。

「なんというのだろうか・・・血が騒いでいるのだ。ここには俺に相応しい戦場があるとな」

血が騒ぐ・・・竜殺しの血が。ということだろうか。

なんだか嫌な予感がする。今朝見た夢に龍が出てきたということが関係しているのではないか。そのような気がしてならない。いや、大丈夫。そんな筈はない。あんな人が龍をボコボコにするなんてあるわけがない。あってはならないことなんだ・・・と自分に言い聞かせていると

『唸っている所を申し訳ないが、生命反応だそこから少し進んだところに6つある・・・!』

「どうしたの?」

『急いでくれ!1つだけ反応が人間のそれだ!5つの何かに囲まれている!』

「・・・!急がなきゃ!ジャンヌ、ジークフリート!お願い!」

「了解した」

「ま、別にいいですけど」

そう言って2人は反応があった場所に先行する。

私も急いでその場所に走る。先では戦闘音が聞こえる。2人が戦っているのだろう。流石に速すぎる気がしなくもないが。きっとそうなのだろう。

そうしていると2人の姿が見える。何故か立ち尽くしているがおそらく戦闘がもう終わったのだろう。案外大したことない敵だったのだろうか。

「もう戦闘終わったんだね。そんなに弱かったの?」

「いや・・・俺達は何もしてない。というかあれは援護など必要ないだろう」

「・・・え?」

それを聞いた私は2人の視線の先を見る。

 

そこにあったのはなんだか既視感のある光景だった。いや違う点は結構あるが、あの時見たのと比べてそれは小さい恐竜。パキケファロサウルスに似ている姿をしていたし。だがもう片方は1人という点を除けばあの時見た姿と一緒だった。ゴツい鎧を着ており、身の丈ほどある武器。そう、あの夢で見た龍をボコボコにしていた者だ。因みにそんな事を言っている内にその恐竜みたいな生物は全員倒れていた。

 

「あれは・・・夢で見た」

「え?」

「あの人、夢で見た」

「あのおおよそ人とは思えない動きをしてたあいつを?冗談も休み休みに言いなさい」

「いや冗談ではないんですが・・・ダヴィンチちゃんあの人ホントに人間?」

『驚くことに、反応としては正真正銘人間さ』

「まじか・・・」

すると向こうはこちらに気づいたのか顔を向ける。マスクのせいで表情は窺えないが。こちらに疑問の目を向けているような気がした

「気を付けろマスター。あれがこちらに対して友好的なのかは全く分かっていない。戦闘する可能性もある」

確かにその可能性も捨てきれない。流石に2人で相手をしたら勝てるだろうが、わざわざ戦闘をしたいわけでもないのだ。慎重にいかなくては。

場に沈黙が訪れる。その雰囲気はまるで開戦前の静けさ。向こうも少し警戒を見せているように見える。一体どうするべきか。そう考えていると___

「_____相棒!」

しかしその緊迫した空間に一つの声が割り込んできた。

なんと驚くべきことにその人は空から翼竜に掴まってきたのだ。何あれすっげえ楽しそう。

「・・・マスター」

ジークフリートは細めた目でこちらを見てくる。どうやら顔に出ていたようだ。ジャンヌはこちらと同じ感想のようだ。目が輝いてる。

「いいえ、そんなこと断じて思っていません。これでも竜の魔女と言われているんですあんなのには慣れてます。ええ、慣れてますとも」

目が泳いでますよ。それにあれには竜に乗るとはまた違った魅力があると思うのだが。

「すいません!少し良いですか?」

飛んできた女性がこちらに向けて話かけてくる。格好から戦うようには見えない、こちらも少し緊張を解く。

「は、はい。大丈夫です」

「突然すみません。相棒が探索していたらいきなり貴方達が現れたものでしたから。ここには今私と相棒だけしかいない筈だったので」

なんと凄い人だろうか。初対面どころかこちらの素性がとてつもなく怪しいというのにここまで友好的に話しかけることができるなんて。戦闘も視野に入れていたこっちからすると拍子抜けでもあったが、これは助かる。

「まず、貴方達はどこから来られたのでしょうか?」

これはどう答えたら良いのだろうか。いきなり初対面の人に未来から来たとか聖杯を回収しに来た。とか言っても頭が悪い人にしか見えない。なんと言って納得してもらうべきか・・・。そうこう考えていると。

『はいはーいそれは私から説明するとしよう!』

「え!?そ、それは一体!?人が空中に浮かび上がっています!その小さいものの中に入っているのですか!?」

『おや、どうやらここは通信機器の類は発展してないようだね。なら悪い事をした。大丈夫。私はそんな小さいところには入っていない。とても遠い場所から話しかけているんだよ。』

「見た目から普通ではないと思っていましたが・・・魔法みたいです」

『厳密には魔術と科学を持ち合わせたようなものなんだけど・・・今はいいか、それじゃあ私たちが誰かということについて説明していくよ。あ、でも安全なところでね』

「それなら近くにキャンプがあります。そこへ行きましょう」

 

 

〜説明中〜

 

 

「異世界・・・カルデア・・・聖杯・・・なる程一応大体は理解しました」

「え?分かったって、信じるんですか?こんな突拍子もない話を?」

「はい。カルデア等は別として、異世界から来たというのは何度か経験しているので」

「経験って・・・」

『そういう経験してても理解できない内容もあったような気がするんだけど・・・彼女意外と賢いらしいね』

意外とは失礼だよ。確かに見た目活発な体育会系に見えるけど。

『私はこの世界についての方に驚きます。モンスターが普通にいたり。

それを狩るハンターがいたり。文明に違いがありすぎませんか?』

今マシュが言ったように、この世界では龍が存在する世界。それも、常識としての。そしてそれに人間が対抗するために、そして生態系を維持するために組織されたのがハンター。ここにいる鎧を着た人がそうらしい。そして今話している女性は彼の編纂者兼受付嬢とのこと。

「アハハ・・・そこは私からすれば化学が著しく発展してること方が驚きです。ね?相棒?」

となりで相棒と言われていたハンターも同じ気持ちとばかりにうなずく

因みにまだ一言も喋ってない。

「ああ、相棒は寡黙なんです。喋るのは本当に必要な時だけで。基本ジェスチャーでしか気持ちを表しません」

なんだそれは。寡黙というレベルを通り越してないか?もし喋り方が変で変人と思われたくないから喋らないならそれはもう手遅れだ。鎧の見た目のせいで変人にしか見えない。こちらの世界では普通なのかもしれないが。

ハンターをそんな目で見ているとハンターは受付嬢の肩を叩き顔をじっと見つめる。それに頷く受付嬢。え?なに、以心伝心できるのこの人たち。流石相棒と呼ぶだけあってそんなものは朝飯前なのだろうか。いやこれ相棒の域超えてるな。

「貴方たちの目的はわかりました。そこで一度我々の拠点に戻りませんか?総司令に話を通せばもしかしたら協力してもらえるかもしれません!」

流石に不用心すぎないかとも思えたが隣のハンターも彼女に同意といった態度をみせる。まだこの人たちにしか会ってないけど、優しすぎない?ここの人達。

話し合った結果。好意を無下にするわけにもいけないということ、協力を得られるかどうかは別としてここの責任者に我々の目的について話はしておくべきだろうということで、私達は彼らの拠点に行くことになった。

そして拠点があるという場所へ向かう時、内心今回の特異点は驚きや苦難の連続なのだろう。あの寡黙なハンターと夢で見た内容とを比べながら立香はそう思った。




ハンターは生態系の崩壊を守護する者なので案外ルーラーの素質あるんじゃないかと書いてて思いました。
サーヴァントは竜関係でパッと思いついたすまないさんとオルタを入れました。
後々追加するかも。
別々に喋らせるの難しい。
設定として矛盾している所が有ればご指摘よろしくお願いします。
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