召喚した少女が世界最強   作:焼肉定食

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感想いつもありがとうございます
今日の返答は少し遅れます


和人とユウキ

「ま、参りました。」

「……強すぎるだろ。」

「へへん。どう?」

「雫ちゃんが10秒も持たないなんて。」

 

あれから二週間がたったある訓練前の自主訓練

雫が木刀を寸止めされていた

 

「ユウキやっぱ強いな。」

「えへへ。」

「ステータスだけではないわね。一振り一振りが綺麗で実践向きね。」

 

と実際のユウキはかなり実践的な剣技を使用していた。ユウキ曰く対人戦にはコツがあるらしい。

 

「そういえば和人はどうなの?」

「う〜ん。こっちは魔物は一度倒したものであれば使役はできるようになっているな。」

「ハジメくんも言っていたけどなんでユウキちゃんが召喚されたのも分かってないんだよね?」

「あぁ。召喚術には結構魔力を消費するし一度倒した魔物しか召喚できないんだよなぁ。一応精霊化を使って魔物を狩っているんだけど。なんでユウキが召喚されたのかはまだ不明だな。」

 

精霊化は思った通り魔力を200前後消費することによって妖精に変化する技能で『リンクスタート』と言うとユウキはインプ、和人はケットシーに変化し和人にいたっては俊敏500と筋力と体力が300上がり、気配感知と弓術を覚えることがわかったので、和人は弓を使い空中からの狙撃をするのが基本になっていた。

一度雫が和人の尻尾を触り変な声を出したのでクラスメイトに笑われることがあったのだがそれは別の話

 

「そっか。」

「でも清水の言う通り死んだ人、もしくは魔物だけ召喚する職業で間違いはなさそうだな。」

「それじゃあユウキちゃんは。」

「……ユウキの世界線悪いけど死んでいるって思った方が良さそう。」

「そっか。」

 

少し落胆しているユウキに苦笑する

 

「でも原作通りならばシウネーたちの容態はかなり改善されているはずだぞ。シウネーの一つの薬が劇的に聞いて白血病細胞が消えたらしい。」

「ほんと!?」

「あぁ。ユウキの葬式でアスナと会話している時に話していたからな。他のメンバーもかなり体調は回復していたはずだ。シウネーはアリシゼーション編では三代目スリーピング・ナイツのリーダーになっていたからな。」

「よかった。」

 

 

するとホッとしていたユウキに少し苦しげな和人。

そして雫と香織が訓練に向かいユウキと二人になるとはっきりと弱々しく告げる

 

「…ごめんな。」

「えっ?」

「本当なら平和な世界で召喚できたらよかったんだけど。こんな危険で戦争をしないといけない状況に巻き込んでしまって。」

 

和人自身ユウキが普通の学校生活を望んでいることは知っていたし普通の生活を送らせてあげたいと思っていた。

香織や雫、鈴や恵里に連れ出され訓練時間以外は街中にでることが多くなったのだ

ユウキの過去を知っているのはどうやら幸利、ハジメの二人であることは間違いはなさそうだ。

するとキョトンとしていたユウキは笑っている

 

「ううん。ボクは転生できてよかったと思っているんだ。身体検査も体調も問題ないんだって。もちろん免疫も普通の人たちよりも強いって。日本みたいに医療が発達しているわけではないけど。病気にかかっている可能性は低いらしいんだ。」

 

体力ゲージが寿命を表すことも知られていて、体力が多い人ほど長生きしやすいと言われている

それは体の免疫が数倍に増え、体が頑丈になると呼ばれているかららしい。

なのでユウキはこの世界では長生きするだろうと言われるのが医者の報告により告げられていた

 

「それに…ボクは前の世界でのくいはないんだ。ボクの想いは多分アスナやキリトが伝えてくれると思うから。シウネーも白血病が完治したらしいし。アスナはキリトがいるから。それにボクは和人に感謝しているんだよ。」

「感謝?」

「うん。だって和人ってボクに命令することもないし連れていって欲しいところにも連れていってくれる。和人のクラスメイトのみんな優しいからね。それに毎日が楽しいんだ。ボクはずっとゲームの中で暮らしていたから。ご飯だって美味しいし。それにボクのことを心配してくれる優しいご主人様がいるし。」

「……へ?」

 

不意打ちで片腕に抱きついてくるユウキの姿に

 

「ありがとう。ボクのことを一人の女の子だと見てくれて。」

 

実はこれは和人が戦争の参加をユウキに強制させなかったことになっていた。

ユウキは契約魔法によって束縛できるはずの和人が未だに契約魔法を自分にかけていないことに感謝をしていたのだ。

和人は元々束縛する気はおろかユウキを戦場に出す気はさらさらになかった。ゲームとリアルは全然違い魔物であれど死の恐怖は拭えてないはずだと理解していた。死ぬと言う行為を一番理解しているのはユウキなのだから。

 

「……たく。俺たちも行くぞ。」

「うん。」

 

と上機嫌なユウキと顔を真っ赤にして複雑そうに歩く和人

嬉しく照れ臭い気持ちと女の子だから当たり前だろって気持ちが入り混じっていたことが嬉しさ半分もう半分を複雑にしている様子だった。

またそのイチャついていた様子をずっと目の前にいた浩介は気づかれなかったショックよりも砂糖を吐きたい気持ちでいっぱいだったのことだ。浩介に暴露され夕飯の飯が全くわからなくなった和人がいるのは言うまでもないだろう

 

そしてその日の訓練後いつもなら夕食の時間まで自由時間となるのだが、今回はメルド団長から伝えることがあると引き止められた。何事かと注目する生徒達に、メルド団長は野太い声で告げる。

 

 

「明日から、実戦訓練の一環として【オルクス大迷宮】へ遠征に行く。必要なものはこちらで用意してあるが、今までの王都外での魔物との実戦訓練とは一線を画すと思ってくれ! まぁ、要するに気合入れろってことだ! 今日はゆっくり休めよ! では、解散!」

 

とざわざわと騒ぎ始める生徒たちにユウキと和人はただ目を合わせるのであった。


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