召喚した少女が世界最強   作:焼肉定食

8 / 9
奈落の底で

「……っ!!」

「ここは?」

 

すると和人とハジメが目を覚めるとそこには香織とユウキ、鈴の姿がいた。

 

「ハジメくん!!」

「「和人!!」」

「「うぉ!」」

 

と思いっきり抱きつかれる

 

「あ〜そういえば水流に流されたんだったか?」

「うん。鈴ちゃんは結界を張っていたからそこまで強い衝撃ではないはずだけど。」

「そっか。助かったんだな。はくしょん。」

「うぅ。寒いよ。」

 

とそういえば体が冷えているな。

 

「とりあえず火をつけないかな?」

「いや。その前に安全を確保する方が先だと思うよ。いつ魔物がポップしてもおかしくはないし。」

「俺も血液がかなり減っているからな。安全地帯を作るのは賛成だな。」

「それじゃあボクが錬成を使えばいいのかな?」

「それは一番いいだろうな。てか俺は血液補填材ないか?ちょっと貧血ぎみだから。」

「あっ。ボクがもっているよ。」

 

とサクサクすすんでいく奈落に落ちた五人。

 

「てかここ何層くらいだ?」

「さぁ。でもさっきボクが倒した兎はベヒモスよりも恐らく強かったよ。」

「……まじか。」

 

とうんざりしてしまう。それにさらっと倒したって言ったユウキが少し強くなりすぎているような気がする。

 

「でもそういえば和人はあのブレードなんなの?この世界にはあんな魔物もいるの?」

「いや。アレはまた別の世界の魔物…つーか俺の兄貴みたいな奴だよ。もう魔物になっているけど。」

「「「……えっ?」」」

「……まぁ俺達のことについては話さないといけないか。とりあえず長い話になるだろうし安全な場所を作ろうか。ついでにあいつらも呼ぼうと思っているしな。」

 

すると首を横に傾げながらもハジメが開けた穴に入る

そしてみんなが一息つくとそしてポツリと

 

「とりあえず俺についてだな。……まず俺はこの世界で産まれた人間じゃない。」

「……へ?」

「俺の元の世界は能力者と呼ばれる人間と魔物使いと呼ばれる人間がいる世界で産まれたんだ。そこで俺は魔物使いとして生活していたんだよ。」

「魔物使い?」

「あぁ。魔物を生成し、生命力を分け与えて魔物を使役する人のことだ。」

「生命力?えっそれってどういう。」

「寿命を提供して魔物と契約を結んでいたってこと。」

 

その言葉に全員の声が固まる

 

「まぁ俺の毎回の様に嫁になっていた奴も、俺も基本は30歳くらいまでしか生きられなかったからな。30過ぎても世界の崩壊が始まる場合が多いし。」

「ちょっと待ってえっ?30歳くらいしか生きられないってえっ?和人って今17歳って。」

「年齢的にはそうだけど俺は前の世界の記憶があるんだよ。だから俺も魔物をこっちでも操れるし。実際恵里は生命力を魔力に変換しての魔物の使役に成功しているからな。俺も魔物自体は結構持っているし。もちろん魔力に変換して。」

「えっ?地球にも魔力があるの?」

「あるぞ。平行世界では普通に魔術や魔法が発達した世界線もあるしな。まぁ俺が生きたのは既に千年は超えているから。

「「「「せ、千年?」」」」

「あぁ千年くらいかな。俺たちの世界は魔法がない代わりに科学に特化した世界線だけどな。」

 

と苦笑してしまう和人

 

「科学に特化した世界線?」

「あぁ。俺が見た中で2015年代にここまで科学が進歩している世界線は数少ない。俺もこの世界ではまだ1周目だから完全に掌握したわけじゃないけど。それでもこの世界線ではよくも悪くも科学が発達しすぎている。まぁ魔法や魔物使いが見つからないか科学に敗北した世界線なのだろうな。」

 

そう言うと話を止める

 

「……そういえばボクッて。」

「いや、ユウキは魔物ではないことは判明済みだ。それは安心してくれ。」

「そうなの?」

「あぁ。魔物って人間の構造と大きく違うからな。検査で人間の構造をしていたからユウキは人間だよ。」

 

するとユウキがほっと一安心したようにしている

 

「まぁとりあえず俺の話は終わりだな。とりあえず今後のことに移るぞ。とりあえず今の課題は食料品と戦力。それと……まぁ安全面か。さすがにこの穴を拠点にして動きたいしハジメは穴掘ってくれないか?できるだけ女子と男子のトイレ問題だけはなんとかするしかないだろ。」

「うん。とりあえずは拠点づくりだね。」

「食料品はユウキと俺が携帯食料を結構持ってきているけどそれでも10日が限度じゃねーか?」

「あっ私も少しみんなから分けてもらったよ。」

「マジ?」

「うん。ドライフルーツとかだけど。雫ちゃんや恵里ちゃんに絶対に迎えにいくから待っててって言われたよ。」

 

ユウキと香織は余裕があったからな。お別れの挨拶は済ませたんだろう。

 

「そっか。でも俺たちは俺たちでここから抜け出そうと思っているんだけど。」

「へ?」

「この迷宮を攻略する。」

 

すると全員が和人の方を見る。

 

「えっ?和人何言っているの?」

「というよりもここにいつまでも居座っていたら死ぬのは俺らだ。地上に向かうか。この大迷宮を攻略するしかない。」

「……食料的な問題?」

「いや体力的な問題。今回の事故で攻略スピードはかなり落ちるはずだ。俺たちのとところに来るには一年近くかかるかも」

 

和人の言う通り地上では安全マージンをとることになり攻略のペースはかなり落ちることになったのだった

 

「……うん。確かにただじっとここで居座っているだけならかなり厳しいかもね。飲み水もいつまで続くか分からないし。なによりも衛生的に厳しいかも。」

「でも、ここの魔物和人とボクくらいしか相手にならないんじゃない?」

「……戦力的なのは一人俺たちのガイアから魔物使いを呼び出す。そうしたら俺もあいつの技能使えるはずだし。何よりも執事がいるからな。」

 

一応非常事態ってことで地上に戻ったら大量のお菓子をおごることで許してもらおう。

 

「でも地上に戻る選択肢もあるのに。何で攻略するの?」

「……恐らくだけどここオルクス大迷宮だけど元々のオルクスの大迷宮じゃないんだよ。」

「?どう言うこと?」

「座標が全くオルクスの大迷宮から離れすぎているんだ。座標をとっていたんだけど。これ数百キロは西に逸れているな。」

「「「えっ?」」」

「うん。ボクも同じ反応だから間違えはないかな。」

 

一応ちゃんと迷宮のデータは取っていたのだ。一応トラップ対策は完全に取ってあったのでよかったのである。

 

「つまり地上に出れる線は。」

「恐らく厳しいだろうね。攻略が一番地上に出られる可能性が高いんじゃないのかな。」

「そ、そんな。」

 

絶望しかけていた鈴。しかし和人は落ち着いていた

 

「最初はとりあえず生活場所を整えよう。とりあえずハジメが武器を作るところから始めないと。」

「うん。そうだね。とりあえず穴を掘っていけばいいかな?」

「あぁ。全員の居住スペース作ってしまおうか。鈴たちはそっちで服乾かして。俺たちも向こうで乾かすから。火種くらいなら出せるし。」

「えっ?うん。」

 

と思ったよりもハジメは落ち着いていることに驚く和人。

ハジメはそのまま錬成で部屋を広げていく

 

「そういえば二人出すって言っていたけど食事の面は大丈夫なの?」

「……大丈夫じゃない。でも背に腹は変えられないし。というよりも俺は書き換えれば魔物の肉食べられると思うから。」

「書き換える?」

「あ〜使い魔の関係上俺は自分の耐性や能力を上昇させられるんだよ。Rewriteする能力を持ってる」

「何それ。」

「所謂俺が今日使っただろ。急激にステータスを上昇させた奴。あれで三倍くらいか。」

「えっ?それってずるくない?能力上げまくれば。」

「使いすぎると魔物になるっていう欠点を持っているけどな。」

 

すると全員が黙り込む。

 

「魔物?」

「あぁ。俺が今使っている使い魔は元々は人間だった。それが今は魔物になっているんだ。その前も今から呼び出す奴の使い魔がリライターだった。だから呼び出すんだよ。俺が魔物にならないギリギリを見極めるために。」

 

全員が息を呑む。それだけまずい状況ってことがわかったのだろう。

 

「そういえば魔物って食べれないの?」

「細胞が破壊されるらしいよ。」

「ハジメよく知っているな。俺も図書館で見た情報から察するに恐らく魔物が魔物を食べても平気なのは再生能力が人間よりも優れているからだな。細胞が破壊されて再生できればステータスの強化できるのになぁ。恐らく神水を見つけないと厳しいだろうけど。まぁ見つかれば奇跡だと思うけど。」

「その奇跡が起きたとすれば?」

 

ハジメの意味ありげな言葉に和人がそっちを向く

 

「どういうことだ?ってそういやさっきから錬成使いっぱなしだけどお前魔力切れてないのか?」

「うん。下に溢れている水みたいな液体を飲んだら魔力が回復しているんだよ。もしかしたら〝神結晶〟が近くにあるのかも。」

「まじか。ってもしかして豪運発動したか?」

「そういえば技能にあったね。」

 

和人の予想は当たっていて偶然にも神結晶の近くに落ち、さらにヒーラー、前衛二人に、結界師のバランスのとれたパーティーが出来上がっていた。

 

「とりあえずそれが神水だった場合。もしかしてこれを食べるの?」

「まぁな。俺は食べるけど。」

「よく食べますね〜。魔物なんて私でも食べませんよ〜。」

「お前はポテ……コでもく、……えっ?。」

 

と和人達は声をした方を振り向く。

すると一人のメガネをかけたいけ好かない執事と…オレンジ色髪型に昔から見慣れた制服を着た一人の少女が大きなリュックを背負って立っていた

 

「和人。遅れました。準備に手間取ってしまって。」

「すいません。ロリトくん。皆様の寝袋と食事の準備で遅くなりました。」

「ロリトって言うな。……まぁ助かったよ咲夜。」

 

そしてもう一人愛しい人を和人は見る

 

「悪い。心配かけちまったな。ちはや。」

「大丈夫です。わたしは和人を死んでも追いかけ続けますから。」

「死んだら追いかけられないだろうが……悪い。また力を借りるぞ二人とも。」

「はい。」

「えぇ。和人くん、」

 

もう数百年と時を過ごした二人に微笑む和人。

そこには既に絶望ではなく、絶対に生き残れるという自信に溢れた三人がいるのだった。




やっと出ました。メインヒロインの登場です。
Rewriteより鳳ちはや、咲夜です。
ついでに二人がやってきたのは咲夜の空間転移でちはやのお守りの包帯が座標になって転移してきました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。