やはり俺の青春バンドはまちがっている   作:小野こまっち

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夢じゃない#1

小出楽器をでたのは16時。そういや何だかんだ平日この時間に自由なのは久しぶりだな、駅前の本屋にでも寄っていくか。

 

半強制ではあるが、何だかんだ部活がある生活に体が適応しているのかなんとなく違和感を覚える。こうして人は少しづつ社畜へと変化していくのかぁ・・・。

 

自分の中の社畜マインドの誕生に哀れみを抱いているとお目当ての本屋に着いていた。

 

「おっこのラノベ新刊出てる。」

 

ラノベコーナー、文庫系、漫画コーナーと一通り周り、会計をしようとした時、ふと楽譜の棚に目が止まった。

好きなバンドのスコアをペラペラ捲りながら今後の事を考える。少なくともベースが戻るまで俺は活動が出来ない。

部に予備の楽器はギターしか無いし、何とか休部扱いとかになってしれっとバックれたり出来ねぇかなぁ。

 

「・・・・・・帰るか。」

 

会計をして家路に着く、久しぶりにゆっくり読書が出来るな。

 

 

 

 

「あれっ?お兄ちゃん早いね。部活は?まさかサボった?」

 

「いや、ちょっと事故ってベースが壊れてな。早く上がって修理出しててきたんだ。」

 

「ふーん。あっ!ご飯ちょっと待ってて。」

 

「了解、部屋にいるわ。」

 

そういや最近部屋でやる事なんて課題かベース練ばっかりだったな・・・、読書してても内容が入ってこないなんて初めての経験だわ。気がつくと本来はベースがあるはずのスタンドに目を向けてるなんてなぁ・・・。

 

 

 

 

「でもさぁ最近お兄ちゃんマジメにベース練習してるよね。割と夜遅くまで。」

 

「・・・悪ぃ、音漏れてたか?」

 

「うぅん、大丈夫だけどさ。ねぇねぇ!ライブとかやらないの?」

 

「今んとこないな。部内には1バンドしかないし。やるならどっかの高校と合同か、ライブハウス主催のに出るかになるだろうが。」

 

「そっかー。小町ライブハウスとかで生バンド聞いて見たかったんだけどなぁ。」

 

「馬鹿野郎。そんなとこ連れてったら親父に殺されるだろ俺が。」

万が一連れて行ったことがバレたら・・・・・・。いや考えるのはやめた。

 

「まぁ小町はお父さんに止められても、お兄ちゃんが出るライブは行くけどね!これって小町的にポイント高い!!」

 

「へーへーありがとさん。まぁ今はライブどころか楽器がないんだけどな。」

 

「なおるまで最低1ヶ月でしょ?それまでどうするの?」

 

「さぁな。ベースが戻るまで休部でもするかな。予備無いし、そのまま上手いことバックれて幽霊部員化でもするわ。」

 

「うわぁ、それはクズ過ぎるよ。流石の小町でもそれはないわー。」

 

「まぁその辺含めて明日部で相談だな。」

 

「ふーん。ねぇねぇ!お兄ちゃんのバンドの人ってどんな人がいるの?小町気になります☆」

 

その後バンドの事やメタリカの事、合宿の話など根掘り葉掘り小町に尋問、もとい質問された。時々聞こえた義姉候補やちゃんすなどよく分からん事を言っていたが、あえて聞かなかったことにした。

 

 

 

 

「比企谷はこの後私の所に来るように。それでは今日は終わろう。」

 

次の日の授業で何故か平塚先生に呼び出される。4月から度々呼び出されでいるため、またお前かというクラスメイトの視線が痛い。それでも僕はやってない。

 

「すまんな度々呼び出して。」

 

「いえ・・・、別に。」

 

「それで君への用件なんだが・・・。今日部活前に職員駐車場に来てくれ。渡す物がある。」

 

「はぁ・・・。わかりました。」

 

「それから橘から伝言だ。今日は昼の練習は無し、明日からは普通にやるからそのつもりで。だそうだ。」

 

「まぁベース無いんでどのみち今日は出来ないんすけどね。」

 

「その件は聞いたが、まぁとにかく放課後頼んだぞ。」

 

そう言い残し平塚先生は次の授業へと向かっていった。

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