やはり俺の青春バンドはまちがっている   作:小野こまっち

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「さて、何か申し開きを聞こうか比企谷。」

 

ここは職員室の端に設けられた応接スペースだ。今日俺は大遅刻をかまし、絶賛平塚先生から呼び出されている。

 

「いやほら、やっぱり人間誰しも失敗があると思うんすよ。それがたまたま今日だったってだけの話であって・・・。」

 

ちなみに何故俺が遅刻したかといえば例の寝坊が原因だ。しかし不幸だったのは今日担任が出張で朝から居らず、その代理が平塚先生だったという事だろう。悪いことは連鎖するものである。

 

「確かに人は失敗するものだ、学生ならなおのことだろう。だが失敗したら取り返そうという姿勢位は見せるべきなのではないかな。なぁ人の授業で思いっきり寝てあまつさえ寝言までかました比企谷君?」

 

「・・・・・・いや、まぁホントすんません。」

 

「まぁ説教もこの位にしておこう。私も代理を預かった手前、クラスである程度問題を起こした生徒には指導を行ったという建前がいるんだ。」

 

「はぁ・・・なるほど。」

 

そう言って平塚先生はタバコに火をつけた。

 

「まぁ君は前の作文の件も片付いていないし、本来なら反省文やらなんやらをさせるんだがな。今回は少し頼みを聞いて貰えないだろうか・・・。」

 

いや何その面倒くさそうなやつ。フィクションなら誰かを消せだとか大金用意しろとかになるんだろうが・・・、メタリカに入部させられた件といい、平塚先生の頼みとかヤバい匂いしかしない。

 

「いやぁ・・・そろそろテスト期間ですし。あんま時間取るような事はちょっと・・・。」

 

「君に拒否権があるとでも?」

 

「うっ・・・。分かりました。」

 

「よろしい。それでその頼みなんだが・・・。君は川崎沙希という女子生徒は知ってるかね?」

 

ここから先の先生の話を要約すると、発端は女子生徒が朝方までバイトをしているらしいという情報が職員会議で挙がった。そこで平塚先生は素行や最近たびたび遅刻していた事から、川崎に目星をつけた。

しかし本人は口を割らないが何かを隠しているような素振りを見せた。

本人の将来の為にも出来れば穏便に済ませたいから学生の立場から原因を探って欲しいという事だった。

 

「でもそんな事を頼むのは俺でいいんですか?」

 

「君は集団行動はダメだが人の気持ちを察するのは上手いからな。それに出来ればこの件は内密に進めたい。そういう意味で君はうってつけだ。」

 

まぁぼっちの俺なら情報が漏れる可能性も低いし、漏れても流出元を見つけやすい。事を大きくしないためには悲しきかなうってつけだ。

 

「それに君たちはどこか似ているからな。とりあえずテスト明けからでいいから調査を進めてくれ。では頼んだぞ。」

 

はぁ・・・。面倒くさい物を押し付けられちまったなぁ。

 

 

 

 

「という訳で!第1回バンド名会議をはじめまーす!」

 

いやそんな会議2回も3回もあってたまるか。

雪ノ下も似たような事を考えたのか頭を抱えていた。

 

「とにかくみんなの考えてきたやつ出してこ!まずはあたしからで!」

 

こうして各々考えを出てきた訳だが・・・。

なんというか・・・。

 

「微妙だよなぁ。」

 

由比ヶ浜はなんていうかガールズバンドならアリなんだが、さすがに混合バンドでこれはなかなかなぁって物ばかりであった。

雪ノ下もなんというかバンド名にしては硬いものばかりであった。

材木座?予選落ちだろあんなもん。

 

「そういうヒッキーもなんかあたし達っぽくないやつばっかじゃん!カッコイイけどさ。」

 

「けほんけほん!我のは・・・。」

 

「純血の破砕者<ブラッティデストロイヤー>だけはないから。」

 

「うーん決まんないねぇ・・・。そうだ!先生とかめぐり先輩に聞いてみよ!なんか参考になるかも。」

 

そう言って由比ヶ浜は電話をかけ始めた。

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