やはり俺の青春バンドはまちがっている   作:小野こまっち

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NAME #2

「バンド名の由来?確かメタルリカちゃんはハルさんが子どもの頃超合金のリカちゃんが欲しかったからだったって聞いたけど・・・。」

 

橘先生によるとこんな感じらしい。空次さんのセンスがもはや恐ろしいレベルなのはあえて触れないでおこう。

城廻先輩の方は、

 

「私は生徒会があったからサポートや頼まれて作曲するのがメインでバンドには入ってなかったから・・・。でも1つ上の先輩バンドはたしか・・・、3711<サンナナイチイチ>だったかな?メンバーの誕生日を並べたっていう。その頃の事はハルさん・・・雪ノ下さんのお姉さんが詳しいと思うけど・・・。」

 

との事だった。

 

「へぇー、ゆきのんのお姉さんってうちのOGだったんだね。」

 

「えぇ。3711は姉が組んでいたバンドの1つよ。あまり詳しくは知らないけど・・・。」

 

「そうなんだ・・・。」

 

「それより自分達の事考えなきゃダメだろ。いつまでたっても帰れねぇぞ。」

 

「そうね。新しい案がでなければ今までの案に何かプラスする形でも考えていきましょう。」

 

「つったってなぁ・・・。」

 

材木座の売れないビジュアル系バンドのような案に何かをを組み合わせる事など不可能に近いので、他の3人の案でなんとかするしかない。となると・・・・・・。

 

「はいはい!あたしのコレとゆきのんのコレを半分ずつ合わせてSweet Strawberryとかってどう?」

 

「うっ、うわぁ・・・。」

 

なんというか謎の地下アイドルの曲感が凄い。百歩譲って雪ノ下、由比ヶ浜的要素があってもそのバンド名に俺と材木座が浮きすぎる。

 

「ヒッキーも否定ばっかしてないで考えてよ!」

 

そう言われてもなかなかいい案が出てこない。由比ヶ浜の示したニコイチの方向性で行くなら・・・、MAXコーヒーデラックスとか?

ああダメだ。MAXコーヒーが頭から離れねぇ。誰だよこんな案出したの・・・。俺だったわ。

 

「そうだな・・・。ビターMAXコーヒー・・・・・・。とか?」

 

「ふざけるのも程々にしておきなさい蟻ヶ谷君。糖分は頭を働かせるというけれどとりすぎるとこうなってしまうのね。勉強になったわ。」

 

「すんませんねぇ・・・。頭から離れなかったもので。」

 

その後俺達は1時間ほどあーでもないこーでもないとやり続けていた。

こういう時は一周まわって適当なのが決まったりするもんなんだよなぁ。適当、適当、テキトー、ダメだわなんも浮かばねぇ。

 

「少し話題を変えましょうか・・・。コレ由比ヶ浜さんが言ってた曲の譜面。次はこの曲でいいかしら?」

 

「ああ、大丈夫だ。」

 

「御意。」

 

「これからの活動方針だけど、テスト明けからはこの曲と今までやってきた曲の完成度を上げてライブに臨みましょう。それから・・・、オリジナル曲作りに入りたいと思うの。」

 

あくまでみんながいいならと雪ノ下は付け加えた。

確かにこのままコピバンで行くのも部活の方向としてはある。だがコピーだけでは活動の幅も狭まってくる。ある程度部として結果を出すならオリジナル曲は必須だろうからな。

 

「それって難しいの?あたしピアノとか弾けないし、作曲とか出来ないんじゃ・・・。」

 

「作曲の方は私が担当するわ。ピアノは問題ないし、城廻先輩から色々聞こうと思って話はしてあるわ。」

 

「なら・・・あたしはやってみたいかな。作曲は無理でも歌詞作りなら出来そうだし!」

 

「うむ。我も雪ノ下女史に賛成だ。微力ながら協力させてもらおう。」

 

「ヒッキーはどうする?」

 

「まぁ反対する理由無いしな。」

 

「そう、なら当面の活動はそれで行きましょう。」

 

「オリジナル曲かぁ・・・。なんかバンドっぽくなってきたね!あたし達」

 

「バンド名考えたらもっとバンドっぽくなるぞ。」

 

「ううっ・・・。そうなんだよねぇ・・・。」

 

もうすぐ18時30分、そろそろ決めて帰りたいんだがなぁ・・・。

 

 

 

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