やはり俺の青春バンドはまちがっている   作:小野こまっち

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ICHIDAIJI#1

「という訳で誠に申し訳ありませんでした。」

 

お辞儀は綺麗に90度。メタリカの部室で謝る気分は会社員。

まぁ謝罪の理由は数学で10点をとり、ぶっちぎりの最下位。赤点により追試と補習が決定した、そのため数日俺は部活停止となる事についてである。

 

「どうしたら中学の延長レベルの数学でそんな点数取れるのかしら。」

 

こめかみに手を当て頭を抱える雪ノ下。俺だって聞きてぇよテスト当日の俺に。

 

「それでいつまでヒッキーは部活来れないの?」

 

「この後と明日補習で追試が月曜だからそこまでだな。1発で合格点取れればだが・・・。」

 

「取れればではなくて取るのよ。ライブまで時間が無いのだからそのあたり考えてちょうだい。」

 

「全く情けないな八幡よ。部活に来れないからと言って曲の鍛錬は怠るなよ。」

 

「まぁその辺は大丈夫だと思う。悪ぃ補習始まるから行くわ。」

 

「頑張ってねヒッキー!」

 

こうして部室を後にする。何とかなる・・・・・・よな?

 

 

 

 

結果から言うと1発で追試は突破出来た。この位出来るなら最初からやれとは数学教師の有難いお言葉だ。

さて、とにかく遅れを取り戻さねば、週末にはライブだ。

 

 

 

「出遅れていた割にはかなりいいわね。あなたまさか練習のし過ぎで赤点を・・・?」

 

「いや、普通に勉強してたから、そして数学がアレなだけだから。俺は悪くない。」

 

復帰1発目の合わせが終わって雪ノ下が呟く。まぁ追試の勉強ばかりしていた訳では無いし、曲も新しくやるものは無く今までやってきた曲なので特に支障はなかったしな。

 

「そうだ、金曜は説明と顔合わせがあるから部活の時間はそのままライブハウスに行くわ。一旦部室に集合してもらえるかしら。それと、楽器は一応持ってきてちょうだい。」

 

「うん!了解。ハルさんのお店って学校から近いんだっけ?」

 

「それほど遠くなかったと思うわ。それとこれ、チケット。由比ヶ浜さんが6枚、比企谷君が1枚でよかったかしら?」

 

「ああ。サンキューな。」

 

「ありがとう!」

 

「とりあえず伝える物は伝えたし、少し休憩しましょうか。」

 

雪ノ下の一言で各々休憩に入る。お言葉に甘えて飲み物でも買いに行きますかね・・・。

6月も終わりに近づき、汗でベタつく季節になってきた。こういう時MAXコーヒーよりも麦茶の方が有難かったりする。という訳で俺のチョイスは天○ミネラル麦茶。この麦茶はどこまで増量するんだろうな。横浜駅の工事と麦茶の増量は終わりが見えない。

 

「比企谷。休憩中か?」

 

「橘先生、お疲れ様です。」

 

「今日から復帰か。どうだ調子は・・・。」

 

「まぁ悪くないんじゃないっすかね。次のライブのレベルが分からないんでなんとも言えないっすけど。」

 

「まぁ、あのライブは、この辺りの高校生大学生バンドがデビュー戦にするようなレベルのやつだから心配しなくていい。」

 

「そうなんすか。」

 

「それと、スマンが今日は練習行けないから雪ノ下に戸締り頼んどいてくれ。」

 

「わかりました。」

 

そう言って橘先生はコーヒーを買って帰っていった。

その時雪ノ下から練習再開の連絡が入る。とりあえず頑張りますかね。

 

 

 

 

「ほらこれ、土曜日のチケット。」

 

「ありがとうお兄ちゃん!へぇー16時開演って早いんだね。」

 

「まぁ、未成年が多いから早めに終われるようにって話だ。」

 

橘先生曰く、高校生バンドがうちを入れて3つ、大学生バンドが2つだそうだ。ほぼ各々の身内とその筋のコアなファンしか来ないらしいがそれなりの客数になるらしい。

 

「それと俺達は終わってから色々あるから小町は先帰っとけ。あんま遅いと俺が怒られる。」

 

「了解。」

 

小町はそう言って部屋に消えていく。あと3日・・・。いや1日練習ないから2日か、頑張ってみますかね・・・。

 

 

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