やはり俺の青春バンドはまちがっている   作:小野こまっち

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ICHIDAIJI#2

つつがなく残りの部活を終え、今日は金曜日。説明会と顔合わせが行われる。

放課後、部室に集合した俺達は橘先生と共に空次さんが経営するライブ&バー「MUSTANG」へと向かっていた。

 

「もー、明日の衣装制服がダメなら早めに教えてよ橘先生!!」

 

「それに今日楽器がいらないのなら事前に言ってください。」

 

「わるい伝え忘れてた。まぁ説明会終わるまで楽器は部室に置いといていいし、部室に何着かあるからそれで間に合わせるか全員パーカーに制服の下半分合わせりゃいいだろ。」

 

「えーなんか適当・・・。」

 

「まぁ衣装担当がいないからな現状。我慢してくれ。」

 

そんな言い合いをしてるうちに目的地に到着。

店内に入ると空次さんが出迎えてくれた。

 

「やぁやぁ後輩達!ようこそボクの城へ!」

 

「お疲れハルさん。他のバンドは?」

 

「説明会から参加なんだ。他のとこは終わってるけどまだみんなには設備の案内とかしてないから少し早めに集合かけたんだ。」

 

「そっか、じゃあハルさんに案内してもらえ。私はここにいるから。」

 

「先に楽屋の方で待っててもいいよ、説明会そこでやるから。さぁボクに着いてきて後輩達!!」

 

この後楽屋やステージ裏に案内してもらい一通りの説明を受ける。

しばらくして案内が終わり、楽屋で待機していると他校のバンドが続々と入ってきた。

 

「えーっと出るバンドが揃ったという事で、事前説明と顔合わせを行います。私はここの責任者の空次です。ではまず代表者がバンド名の紹介だけ簡単に・・・・・・。」

 

こうしてつつがなく説明会は進んでいく。空次さんの説明によると今日は曲名に音響やら照明やらの当日の演出の指示書を書いて終わりとなる。当日は13時入り、逆リハで1バンド15分だそうだ。ちなみにうちは3番目。

まぁ専門的な事はよく分からん俺は全然内容を覚えてない。とりあえず入り時間だけ忘れなければ大丈夫だろ。

 

さっきから由比ヶ浜は指示書を前に唸っている。照明やらなんやらが決まらないらしい。まぁその辺こだわりたいヤツなんだろう。

ちなみに俺と材木座は完全に蚊帳の外だった。他のバンドと交流すればいいって?出来るわけないだろ。

 

「結衣〜あとは君たちだけだぞ〜。さっさと出してけ〜。」

 

あまりに時間がかかっていたのか空次さんが催促にくる。

 

「あっ!ハルさんごめんなさい。えーっとコレをこうして・・・・・・。コレでお願いします!」

 

「はいよ〜。うん!受け取りました。じゃあ今日は解散ね。入り時間遅れないように!」

 

「はーい。」

 

どうやら終わったらしい。その後俺達は学校に戻り残っているものから明日の衣装を決めることになった。

 

 

 

 

「とりあえず俺と材木座と雪ノ下は合うサイズがあったけど方向性が違うし、由比ヶ浜に至っては・・・。」

 

「うぅ・・・。胸が合うのはあったんだけどウエストが・・・、他のはサイズが違うし・・・。」

 

由比ヶ浜さんその辺でやめてあげて!雪ノ下が胸に手を当ててなんとも言えない顔してるから!それ以上は彼女の中の何かが壊れちゃうから!

 

「まぁ今回は仕方あるまい。橘先生の案でいこうではないか。」

 

ナイス材木座!お前のその空気クラッシャーなトコ今回は良い方に働いてる!

 

「えぇ・・・そうね。色の被りだけしないように今晩報告しましょう。」

 

「んじゃ今日は解散しますか。」

 

「ええ。戸締りはしておくわ。全員明日必要な物は部室に忘れないように。明日は入り時間10分前に現地集合でお願いするわ。」

 

こうして初ライブ前日は流れるように過ぎていく。

 

ーその後の材木座とのL〇NEー

 

「はちまーん。パーカー黒しかない・・・。」

 

「えぇ・・・俺もないんだけど・・・。」

 

「何とかならんか八幡。」

 

「由比ヶ浜がピンクで雪ノ下が青だろ?探してみるけど・・・。」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「いや、マジかよ・・・。」

 

小町に借りるわけにもいかないしなぁ。朝イチで買いに行くか?いや今月厳しいしなぁ・・・。

 

「呼ばれて飛び出て小町チャーン!!」

 

「いや俺くしゃみしてないから。ついでにあくびも。」

 

「いやぁお兄ちゃんがお困りだと思ってね。はいコレ。」

 

「白のパーカー?小町のじゃないよな、どうしたんだこれ。」

 

「お兄ちゃんが中二病末期の頃に買って、使う前に中二病を卒業したから結局使わなかったパーカーだよ。その手の物を処分する時に使えそうだったから取っといたのです!」

 

そんな忌まわしき物品がまだ残っていたとは。だが幸いにも無地だしサイズは問題なさそうだ。有難く使わせてもらおう。

 

「サンキュー小町!八幡ポイントストップ高だわ。」

 

材木座には白で行く連絡をし、早めに寝た。さすがに明日の遅刻はシャレにならん。

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