今回は少し短めです。
初ライブも終わり、俺達の活動はオリジナル曲作りへと入っていった。
そして今日の部活はそのためのミーティングから始まった。
「前に言った通り作曲の方は私が担当するわ。それと比企谷君、材木座君には作曲の方に協力してもらおうと思うのだけど・・・。」
雪ノ下曰く、ドラムとベースについてはあまり詳しく無いため、そのあたりを手伝って欲しいとの事だった。
まぁ全部雪ノ下にやってもらうのも申し訳ないしな。出来ることはやらなくてはならないだろう。俺も材木座も了承した。
「手伝ってもらうと言っても、主な事は実際に曲が出来てからだから。それまでは作詞作業をして欲しいの。」
「あぁ確かに由比ヶ浜だけじゃ心配だもんな。」
「はぁ?何言ってんのヒッキー!」
「心配がないと言ったら嘘になるけれど・・・。」
「ゆきのんまで?!」
「まぁそれでなくても大変そうだもんな作詞。考えておくわ。」
「けぷこんけぷこん、承知した。この材木座義輝、作家を志す身として天下に轟く詩を生み出してみせよう!」
「お願いするわね。由比ヶ浜さんも、心配はしているけれど同じくらい期待もしているの。」
「ゆきのん・・・。ありがとう!」
雑なフォローにも関わらず満面の笑みでゆりゆり空間を作り出す由比ヶ浜。それでいいのか?
そんな1部から需要がありそうな光景が繰り広げられる中、橘先生がやってきた。
「おー。やってるかお前ら。」
「橘先生、せめて入って来る時はノックを・・・。」
「この部にそんな文化は昔からねーよ。それと初ライブおつかれさん。」
「ありがとうございます。それで今日はどうしたんですか?いつもより早いですが・・・。」
「まぁ今後の事が決まったからその辺伝えるのと、そろそろ期末テストで忙しくなるからな。できるだけ練習見てやりたくて。今日はミーティングだけど・・・。」
「あっそっか。もう7月だもんね。テスト終われば夏休みかぁ・・・。」
「そうだぞ。期末で赤点は夏休み補講だから気をつけろよ。特に比企谷。」
「いや流石に中間に+αされた範囲で赤点はないから・・・たぶん。」
これだけ範囲が被っていれば中間の範囲で赤点回避は余裕だろう。余裕だよね?
「それと夏祭りの野外ライブだがタイムテーブルが出た。それとリハは本番前の音出しだけだから気をつけろ。」
「わかりました。」
俺達はそれぞれスケジュール帳やらスマホにメモを入れていく。
「それから当日だが、お前ら学生ボランティアとして屋台の手伝いしてもらうから。」
橘先生曰く、最近の人手不足やらなんやらでこういったボランティアを使わなければ祭りの規模が維持できないのだそうだ。それに祭りの主催側に鷹木さんがいるそうで、そのあたりからも頼まれたのだという。
「なんか楽しそうだねゆきのん!」
「遊びじゃないのよ由比ヶ浜さん。」
「とにかく頼んだぞ。とりあえず私からはこれで終わりだけど・・・。」
「あっ!先生って作詞とかできたりするんですか。」
「ん?まぁ一応作詞はやってたけど・・・。」
「ほんとですか!えっとあたしに作詞の仕方教えて欲しいんですけど・・・。」
「いやまぁいいけど・・・。」
由比ヶ浜の提案に俺と材木座も乗っかり、ミーティングは即席作詞講座になった。