「いつの間に平塚先生から色々聞かれてたんだ?」
「あっお兄ちゃん聞いたんだね自然教室の事。連絡が来たのは最近だよ?」
「今日いきなり言われてな。それよりお兄ちゃん的には色々手を回しててびびってるんだけど。」
「まぁまぁ。小町も行くし、いいじゃん!」
「まさか前言ってたやりたい事ってこれか?」
「いやそれはまた別なんだけど・・・。」
えぇ・・・。まだなんかやるの?この夏やる事多すぎない?休みじゃないの?早くも社畜なの俺?
「まぁそれはおいおい話すとして・・・。とりあえず泊まりとかの準備しといてよ?直前になって慌てるんだから。」
「あいよ・・・。」
まぁ小町の言ってることも一理ある。なんでか知らんけど旅の準備とか出かける準備って全然やらねぇんだよな。もはや準備してないから出かけないまである。
小町に生返事を返しながらルーズリーフに向かう。
「ん〜?お兄ちゃん何やってんの?」
「ああいわゆる作詞だ。」
「あれ?結衣さんのやつ出来たんでしょ?もう新しいの作ってるの?」
「まだその1曲しか出来てないからな。とりあえず数作らなきゃいけないわけよ・・・。つかそれも知ってんのかよ。」
「まぁ色々ね〜。でも全然進んでない感じ?」
「いざ考えてみると全く浮かばん。1つだけでもまともなの持ってきた由比ヶ浜って結構頑張ったんだな。」
「それは本人に言ってあげるとポイント高いんじゃないかな?」
「いや付け上がって変な歌詞書いてきそうだからダメだ。」
「お兄ちゃん・・・。」
*
その後歌詞は浮かばず、補習も終わり夏休みが始まった。再テストでは期末の平均を大きく上回ってしまい先生が小声でわざとか?わざとなのか?と呟いていた時は本当に申し訳ないと思った。
まぁなんにせよ夏休み。俺たちはボランティアの為に平塚先生運転のワゴン車に乗って千葉村へ向かっている。小町と由比ヶ浜は後部座席で何かとキャッキャウフフしている訳だが。なんでこんな時女子って元気なんだろうな。大概現地についたらめちゃくちゃテンションが低い。ソースは旅行時の小町。
「そういえば他数名って誰なんですか?」
「ああ言ってなかったな、同じ学校の生徒だよ。駅に集合しないから合流は現地だが。」
「まぁぼっちなんで知らない人っすね。」
とまぁこのようにかなり憂鬱なイベントではあるが、唯一来てよかった事それは・・・。
「比企谷君もグミ食べる?」
「ふぇっ・・・。ああ貰うわ・・・。」
この天使は戸塚彩加さん。クラスは違うが同学年の生徒だ。由比ヶ浜の話を盗み聞きした所によると男子テニス部の所属だそうだ。クソっ!こんな可愛いマネージャーがいるとは・・・。許すまじ男テニ。
*
そんなこんなで千葉村についた俺たちはサポートスタッフとして小学生に紹介される。ちなみに俺たち以外の生徒はほぼ先輩であった。平塚先生曰く内申点をエサに募集したらしい。
「流石先輩といった所だな。」
今は最初の仕事として、オリエンテーリングの見回りをしている。
子供たちとの関わり方から、サポートまで上手くやっていく様に思わず感想をもらす。
「確かにあなたには1年2年はおろか一生かかっても出来る芸当ではないわね。」
「・・・・・・ほっとけ。」
その後特にトラブルもなく野外炊事へ。火起こしの見本を平塚先生が見せていく。
「なんか手慣れてますね。」
「まぁサークルでよくBBQをしたからな。私が火を起こしている時に男女でイチャイチャと・・・。クソっ気分悪くなってきた。」
その後先生は子供たちに役割を振っていき野外炊事が始まった。男女で役を分けたのは過去の恨みがこもってるとかそういうんじゃないよね?
「むっ・・・。火力が弱いな。」
そう言って先生は焚き火にサラダ油を注いで火力を強めていく。そしておもむろに焚き火の中の薪を引き抜くとその火でタバコに火をつけていた。いやいや子供が見てたら真似するでしょ?大丈夫なのかこの教師?