やはり俺の青春バンドはまちがっている   作:小野こまっち

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フルドライブ#3

「さてと、今日の授業はこれくらいにしておこう。比企谷、ちょっと・・・。」

 

次の日の現国、俺は何故か平塚先生に呼び出されている。いや、俺なんもしてないから。目をそらすな材木座。

 

「なんすか先生。」

 

「橘からの伝言だ。昼休み飯持って部室集合。先食べて待ってろだそうだ。」

 

「はぁ・・・。わかりました。」

 

「では確かに伝えたぞ。」

 

どうやら平塚先生ではなく、橘先生からの呼び出しだったらしい。材木座が呼び出されている感じはしないので俺だけか。

しゃあない行くか・・・。

 

「そうだ比企谷・・・。」

 

「なんすか?」

 

「上手くフォローしてたじゃないか。なかなか感心したぞ。」

 

「なっ・・・。見てたんすか?」

 

ニヒルな笑みを浮かべて平塚先生は教室を後にした。

 

************

 

「すまない!比企谷、遅くなった。」

 

飯を食べのんびり待っていると、息を切らして橘先生が入ってきた。

 

「いやいいんすけど・・・。なんの用っすか?」

 

「あぁ。なんつうか週に何日かお前に特訓をと思ってな。独学だと限界あるだろ?」

 

「はぁ・・・。有難い話っすけど、なぜ急に・・・。」

 

「んー、やっぱ上手くなって欲しいってのはある。あとはまぁお前みたいなのはほっとけないんだわ私。」

 

「はぁ・・・。そうっすか・・・。」

 

「どうする?やるか?」

 

「現状1番下手なのは俺なんで・・・。やるしかないんじゃないっすか。」

 

「素直にやるって言わねぇのがまた・・・、まぁいい。んで日にちなんだが・・・。」

 

こうして俺と先生は昼休みギリギリまでミーティングをしていた。なんだかんだ気にかけてくれているみたいだ。まぁ優雅な昼休みは何日か犠牲になった訳だが・・・。

 

***********

 

「むほんむほん!はっちまーん!部活の時間だぁ!いざ我らが戦場へ参ろう・・・。ちょっと!?八幡?置いてかないで・・・。八幡ー!」

 

HR終了後すぐに声を張りながら迫ってきた材木座はスルーして部室に向かう。

我らの戦場ってどこだよ?部室か?

部室をそんな物騒な物にしないで欲しいんだが・・・。

 

部室には既に雪ノ下と由比ヶ浜がいた。今日はミーティングにしようと決めていたのでギターやマイクの準備はしていない。

 

「やっはろー!ヒッキー!中二!」

 

「おう。」

 

「やっ・・・。やっはろー。」

 

「あら遅ヶ谷君、今度はどこで色々していたのかしら?」

「いや普通だろ。お前らが早すぎるだけだ。」

 

本当にどうなってるんだよ。瞬間移動とか使えるのかこの2人は・・・。

 

「とにかくミーティング始めよ?曲決め曲決め!」

 

「ええ、そうね。はじめましょうか。」

 

こうしてミーティングはつつがなく進行し、そろそろ帰るかという流れになった時、

 

「うーす、全員揃ってんな?」

 

「橘先生、いつも言ってますがノックを・・・。」

 

「まぁまぁ、とりあえず全員に聞くがGWは暇か?」

 

「ええ・・・。まぁ・・・。」

 

「あたしは後半にちょっと予定があるくらいかな?」

 

「我は特に・・・。」

 

「俺も特には・・・。」

 

「よし、ならいい。GW前半、プチ合宿するぞ。」

 

・・・・・・・・・は?

確かに今年のGWは長い、だけどその前半を合宿に使うなんて・・・。

 

「あーすんません、俺親戚のアレが・・・。」

 

「お前特に予定ないって言ったばっかじゃねーか。」

 

「くっ・・・。」

 

「まぁ、全員大丈夫そうだから明日改めて日程は伝える。2泊3日の予定だから由比ヶ浜の予定とも被らんだろうが、その時また調整しよう。」

 

「あの、ちなみにどこに行く予定なんですか?」

 

「まぁ山奥だ。レベルアップの修行にピッタリだろ?」

 

なんだその理屈は?少林寺拳法でもさせんのか俺達に・・・。

 

 

 

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