「さてと、今日の授業はこれくらいにしておこう。比企谷、ちょっと・・・。」
次の日の現国、俺は何故か平塚先生に呼び出されている。いや、俺なんもしてないから。目をそらすな材木座。
「なんすか先生。」
「橘からの伝言だ。昼休み飯持って部室集合。先食べて待ってろだそうだ。」
「はぁ・・・。わかりました。」
「では確かに伝えたぞ。」
どうやら平塚先生ではなく、橘先生からの呼び出しだったらしい。材木座が呼び出されている感じはしないので俺だけか。
しゃあない行くか・・・。
「そうだ比企谷・・・。」
「なんすか?」
「上手くフォローしてたじゃないか。なかなか感心したぞ。」
「なっ・・・。見てたんすか?」
ニヒルな笑みを浮かべて平塚先生は教室を後にした。
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「すまない!比企谷、遅くなった。」
飯を食べのんびり待っていると、息を切らして橘先生が入ってきた。
「いやいいんすけど・・・。なんの用っすか?」
「あぁ。なんつうか週に何日かお前に特訓をと思ってな。独学だと限界あるだろ?」
「はぁ・・・。有難い話っすけど、なぜ急に・・・。」
「んー、やっぱ上手くなって欲しいってのはある。あとはまぁお前みたいなのはほっとけないんだわ私。」
「はぁ・・・。そうっすか・・・。」
「どうする?やるか?」
「現状1番下手なのは俺なんで・・・。やるしかないんじゃないっすか。」
「素直にやるって言わねぇのがまた・・・、まぁいい。んで日にちなんだが・・・。」
こうして俺と先生は昼休みギリギリまでミーティングをしていた。なんだかんだ気にかけてくれているみたいだ。まぁ優雅な昼休みは何日か犠牲になった訳だが・・・。
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「むほんむほん!はっちまーん!部活の時間だぁ!いざ我らが戦場へ参ろう・・・。ちょっと!?八幡?置いてかないで・・・。八幡ー!」
HR終了後すぐに声を張りながら迫ってきた材木座はスルーして部室に向かう。
我らの戦場ってどこだよ?部室か?
部室をそんな物騒な物にしないで欲しいんだが・・・。
部室には既に雪ノ下と由比ヶ浜がいた。今日はミーティングにしようと決めていたのでギターやマイクの準備はしていない。
「やっはろー!ヒッキー!中二!」
「おう。」
「やっ・・・。やっはろー。」
「あら遅ヶ谷君、今度はどこで色々していたのかしら?」
「いや普通だろ。お前らが早すぎるだけだ。」
本当にどうなってるんだよ。瞬間移動とか使えるのかこの2人は・・・。
「とにかくミーティング始めよ?曲決め曲決め!」
「ええ、そうね。はじめましょうか。」
こうしてミーティングはつつがなく進行し、そろそろ帰るかという流れになった時、
「うーす、全員揃ってんな?」
「橘先生、いつも言ってますがノックを・・・。」
「まぁまぁ、とりあえず全員に聞くがGWは暇か?」
「ええ・・・。まぁ・・・。」
「あたしは後半にちょっと予定があるくらいかな?」
「我は特に・・・。」
「俺も特には・・・。」
「よし、ならいい。GW前半、プチ合宿するぞ。」
・・・・・・・・・は?
確かに今年のGWは長い、だけどその前半を合宿に使うなんて・・・。
「あーすんません、俺親戚のアレが・・・。」
「お前特に予定ないって言ったばっかじゃねーか。」
「くっ・・・。」
「まぁ、全員大丈夫そうだから明日改めて日程は伝える。2泊3日の予定だから由比ヶ浜の予定とも被らんだろうが、その時また調整しよう。」
「あの、ちなみにどこに行く予定なんですか?」
「まぁ山奥だ。レベルアップの修行にピッタリだろ?」
なんだその理屈は?少林寺拳法でもさせんのか俺達に・・・。