やはり俺の青春バンドはまちがっている   作:小野こまっち

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極楽寺ハートブレイク#1

「へーいいじゃん合宿!楽しそうで」

 

「いや貴重な連休を3日も使うんだぞ。しかも山にある寺だぞ。楽しそうにはならないだろこの組み合わせは・・・。」

 

合宿へ行くにあたって保護者の許可を、と言われて両親に話した所、どっから漏れたのか小町にも話は伝わっていた。

それで日程表を見せたらこのリアクションである。

 

「まぁまぁお兄ちゃんのバンド女の子もいるんでしょ?仲良くなるチャンスじゃん!」

 

「いや、ねぇから・・・。」

 

なんだその女の子がいる合宿はワンチャンとかいうパリピ理論。だがそこにいる男が俺と材木座なのでそうなる未来は一切ない。

ありえないなんてありえるのだ。

 

「まぁお兄ちゃんヘタレだから無いってのは分かってるけどさ。楽しんできなよ。」

 

「おう・・・。」

 

************

 

ーー合宿当日ーー

 

「遅いぞ!比企谷。」

 

「いや5分前だから、俺以外が早すぎるだけだから。」

 

駅前の集合場所には雪ノ下はじめメタリカの面々と平塚先生がいた。

ギリギリまで寝てようとしたら小町に叩き起され、集合時間までまだ余裕だろガハハとゆっくり飯を食べてたら小町にさっさと行けと追い出されこの始末。俺の立場・・・。

 

「橘先生は先に合宿場に行ってるそうだ。とりあえず全員揃ったし出発しよう。」

 

こうして俺達は、合宿場である寺にやってきた。

学校からそれほど遠い場所ではないが、なにせ周りが山千葉も少し都心を離れればこんなもんなんだよな。

都心も自然も味わえる。それが千葉。

 

「すごーい、めちゃめちゃ広いね!」

 

「合宿場の他に大浴場なんかもあるそうだ。山奥だから騒音問題もないし、まさにうってつけだな。」

 

「ゼー・・・。ハー・・・。は・・・、はちまぁん!我を我を置いてかないで・・・。」

 

材木座は寺の前の階段で既にへばっていた。いやもう痩せなよ・・・。

 

「おう、遅かったな!」

 

寺の入口には橘先生と住職らしき人が立っていた。

 

「紹介する、メタリカの会長、鷹木由多可だ。」

 

「「「「よろしくお願いします。」」」」

 

「おう。君らの事はコイツから聞いてる。まぁ俺にとっても後輩だし、存分に練習してけ。」

 

「とりあえず部屋とか案内するから、男子は鷹木に、平塚先生と女子は私について来てくれ。そうだな・・・、10時半に座敷集合で。」

 

「うし、じゃあ行くか男ども!」

 

こうして俺と材木座は鷹木さんに連れられ寺の中を案内された。

しっかしめちゃめちゃ似てるなこの2人。服の違いで見分けがつくがガタイまでほぼ一緒とは・・・。そっくりさんっているもんだな。

 

「んで、八幡と義輝はどのパートしてんの?」

 

「あっ俺はベースです。」

 

「我はドラムです」

 

「そうかー。義輝とかいい声してるし、そのガタイなら俺のようなボイスが出せそうなんだがなぁ・・・。今からでもボーカルしない?」

 

「あはは・・・。」

 

そんな話をしながら一通り案内され、女子チームより先に座敷に着いた。いや案内されて改めて感じるが、めちゃめちゃ広いな。あと部屋が多い。

そんなことを思っていると女子チームも到着し、鷹木さんから全体の注意、橘先生から3日間のスケジュールが発表された。そして平塚先生の引率はここまでだそうなのであとはは頑張れという言葉と共に帰って行った。

 

「今日の個別練習の所材木座と比企谷は別メニューな。明日はハルさん来てくれるから明日は普通に個別だからよろしく。」

 

「了解っす。」

 

「御意。」

 

「んじゃ昼までまで解散。」

 

こうして俺達のプチ合宿が始まった。

 

************

 

「どうだ鷹木?こいつらのバンドは。」

 

「まぁ、イカギターの後継者がいるとは思わなかったな。あとは・・・まだまだだよな全体的に、人前に出せるレベルだとは思うが・・・。」

 

「そっか。」

 

「まぁまだ高一だろ?伸びるさ、いくらでも。」

 

「そうだな・・・。おっ終わった。比企谷、お前また走ってたぞ。」

 

「・・・・・・っす」

 

まぁ鷹木の言う通り、これからいくらでも伸びて行くだろうな、コイツらなら・・・。

 

 

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