やはり俺の青春バンドはまちがっている   作:小野こまっち

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極楽寺ハートブレイク#3

「キャー八幡様ー!!」

 

「うぉおおおお!比企谷!お前のソロ最高だぜぇぁぁあ!!」

 

なんだこれは?

俺がいるのはもしかして・・・、なんかのステージ?

無駄に派手な演出のスポットライトがオーディエンスを煽る。

アップテンポなドラムとそれに負けないギター。

ああ・・・。最高・・・。

俺も拳を掲げそれに応える。

 

「お前ら最高ー!愛してるぜ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こら、集中しろ八幡。」

 

「・・・・・・・・・っす。すんません。」

 

鷹木さんに肘で小突かれ我にかえる。そうだ、今は読経中だったな。

朝5時に寺の鐘で起こされ、普段寝ている時間のため完全に寝不足の体で寺の掃除と朝飯を経て、今に至る。

こんな感じだったから読みながら寝落ちという器用な事をやってしまったらしい。

 

「よし、読経は終わったな。この後は全体で練習だ。」

 

橘先生の指示があり、場所を移動する俺達。

しかしさっきの夢はなんだったんだ。

愛してるぜってなんだよ・・・。

 

「あら、読経したはずなのにいつも以上に目が腐っているわね。修行が足りないのではないかしら?」

 

「俺は色々悟ってるからな。あんま効果ないんだろ・・・。むしろ寝不足の辛さで現在進行形で修行中すらある。」

 

「悟りを開いた貴方はあんまり信仰されなさそうね。」

 

反論出来ねぇ・・・。

孤独な教祖様。やだちょっとかっこいい・・・。

その後昨日と同じ様に全体練習。数こなしてきたのが効いてきたのか昨日より完成度高い・・・・・・・・・気がする。

 

「ふう・・・。指疲れるなぁ。」

 

「我も腕がなぁ・・・。」

 

「もうすぐ昼食だそうだ、ここらで一旦切ろう。それから午後はめぐりとハルさんともう1人OG来るから。」

 

「めぐり先輩が!やったー!」

 

「師匠が!久しぶりに手ほどきを受けられるとは・・・。」

 

「だから今日の個人練習は、材木座がハルさんに、雪ノ下はOGに見てもらう。由比ヶ浜は変わらず鷹木な。何やるか詳しい事は本人に聞いてくれ。」

 

「「「はい!。」」」

 

今日の午後の動きが続々と決まっていく。アレ?俺なんにも言われないんだけど何するの?まさかまた雑用か?アレを1人はキツイんだが・・・。こんなとこでステルス能力の高さを見せてしまうとは・・・。

 

「ちなみに比企谷は私が地獄を見せるから。」

 

うっそだろおい、地獄ってなんだよ?死なない?俺死なないよね?

 

「・・・・・・・・・ガンバリマース。」

 

「以上連絡終わり。昼食まで座敷で待機していてくれ。」

 

************

 

この寺の座敷には日当たりのいい縁側がついており、この合宿で休憩時間中はそこが俺のベストプレイスとなっていた。

昼飯を食べたあとも当然そこに座って精神を休める。

はぁ、平和だなぁ・・・。

 

「けぷこん!隣いいか八幡。」

 

「別に・・・。好きにしろよ。」

 

「そうか・・・、よっこいしょっと。はぁ、平和だなぁ・・・。」

 

なんだよそれは。座る時に声出してはぁ、平和とかお前はおじいちゃんか?

見た目もあんま高校生ぽくないし、実は転生したおじいちゃんなんじゃねぇか?

 

「ヒッキー、中二!めぐり先輩達来たから挨拶行くって!」

 

由比ヶ浜の呼びかけにのんびり動く転生おじいちゃんこと、俺と材木座。

多分実際に歳とっても、日光浴からのんびり動くのは変わらないんだと思った。

 

 

 

 

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