ハイスクールD×D ゆっくり休まず学生生活を生き抜く 作:カノサワ
第一話=本編かと思った?ごめんまだです=
_俺が転生する前の記憶を取り戻したのは高校一年、そんで持って春、つまり本編始まる前のまだ一年前だ。
今の俺の名は
とりあえず部屋の中で状況確認する。まず鏡を見て見ると気怠そうな顔をしていて、黒髪子天パ男が目に映る…うん俺の顔だ。あぁ…高校生ぐらいに若返ってるなぁ。
そして頭の中の記憶を捻り出すように考えると…俺の家族はパソコン関係で働いてる父とパートで働いてる母、普通だけど良い関係だ。家族には問題無しだ。
そして友人関係。何とハイスクールD×Dの主人公、兵藤一誠、基イッセーと友人だ。主人公と友人関係なのは嬉しいがこれはもう俺が悪魔とかの戦いに巻き込まれるて運命が言ってる様だ。ちなみに松田と元浜も知り合いだ。
そんでパソコンを開けてみても、特に変なメールは無し。つまりまだ戦う時期じゃ無いて訳ね。
「ジロー、そろそろ朝ご飯よ」
「ん、おぉ。了解ー」
と、母上の声が聞こえる。さて早いとこ飯を済ませて外に出て色々整理せんと。記憶取り戻す前と取り戻した後の記憶が混同しててちとまだ整理できてないからな。
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「ジロー…どうして俺に彼女出来ねぇんだろうなぁ」
「多分あれじゃね?運、それか知恵が5くらいしかないか」
「ひでぇなおい!?」
授業も終わり、例の三馬鹿と色々雑談している。
…改めて色々話すとやっぱ変態だなこいつら、兵藤一誠、基イッセーはおっぱい狂、松田は標準的な変態、元浜はロリコン。俺も中々の変態だけどな。
「やっぱこの衣装が吹き飛ぶシーンいいなぁ…」
「そうか?俺は僅かに服が残っててそれを頼りに身を隠すのも良いけどよ」
「わかる」
松田が見てる漫画に対して俺はそう答える。見ての通りだ。故に俺らはもう【変態四人組】と呼ばれてる。哀れな青年らよぉ(自虐)。
まぁそんなこんなで午後の授業も終わり、もう放課後。
イッセーらとゲーセンで一通り遊んだ後。別れて帰ることになった。
「…さ。どうしよ」
一応原作開始一年前と言うことでそれまで色々行動できると言えばできるけど、下手に動けば勢力に殺される可能性もある。スパイと勘違いされてブッコ。それならいっその事グレモリーらに接触して眷属にするてのも頭に浮かんだけど、今の俺じゃアプローチするポイントがねぇ。
仮に眷属になったとしても『兵士』になるのはちと避けたい。そうなったらもうイッセーは駒不足で悪魔になれないし、『僧侶』はアーシアもいるし、この二つは無理と判断。
となれば残るは『戦車』か『騎士』、『騎士』は原作通りに行けばゼノヴィアが『騎士』になるけど、ぶっちゃけ脳筋なゼノヴィアには戦車もいけると思う。
…ん?そういや原作通りの『戦車』て誰だっけ…やべ、4章までしか読んで無いからわからねぇ。
「…うん、下手に行動せん方がいいな」
一応シトリー眷属と言うルートも思い浮かんだけど、あっちの眷属どんなだっけ…うん、何も情報ソースが無いのに「そっちの悪魔の事情は知ってます!と言うわけで眷属にしてください!!」は無理だ、記憶消されるか物理的に消されるのがオチだ。まぁ流石に物理的は無いと思うけど…思いたい。
「…て、何ぞあれ」
ふと路地裏の方向を見ると、何か見えた様な気がした…
うん、ちょっと行ってみよう。ヤバいのがいたら即逃げる、何もなければそれでオーケー。と言うわけで行ってみる。
「せめて車椅子の男ならいいけど…て言うかそれであって…」
「…」
「……」
「………」
「…………」
いたね。メガテンの悪魔、『ヴェータラ』。
さて問題です、俺はこれからどうすればいいでしょうか。
①突如能力が目覚めて目の前の悪魔抹殺!!チート無双ストーリーの始まり!!
②グレモリー悪魔陣営かシトリー陣営が出てきて原作開始前から介入!!
③目の前の悪魔の餌になる、現実は非常である。
「-・-・ ・-・-・ -・-- ・・ ・-・-・ ・-・・ ・・-・ ・・- ・・-・・ ・・ -・・・ ・・・ ・-・・ ・・ ・ ・-・-- ・- -・ ---- ・-・- -・ ・・ !!」
_幽鬼、ヴェータラが襲いかかってきた!!
答えは③だよこれぇ!!ヴェータラがもう聞き取れん言葉?を発しながら走ってきた!!
「よし帰る!!俺は何もしないよ!!帰るから見逃してぇ!!」
そう言ってもう後ろ振り向いて走る!俺が入った路地裏の地点からもう出口すぐそこだから逃げれ…え。
…俺が振り向いて走る。だが前に見えた風景は…
…俺、ダンジョン的なのに入ってる!?もう走っても走っても全く出口がねぇ!右と左らに道もあり、一応そこから逃げてみるけれど脱出できるどころかどんどん深みに嵌ってる気がする!
「-・-・ -・-- ・・ ・-・- -・-・ -・-- ・・ ・-・- -・-・ ・・・- ・-・・ ・・ --・・- -・-・・ --・-・ -・・- ・-・-- ・- ・- -・・・ ---- ・・ -・ -・--- -・-・ ・-・ -・--・ !!」
背後のヴェータラが笑う様な声を上げながら追いかけてくる!…もう疲れが来た、頼む!誰か助けてくれ本当!お礼に俺のコレクションやるから!トレカとかプラモ、こっそり買った同人誌もぉ!!
…ガシッと、肩に手が掴まれる感覚が伝わる…振り向くと、ヴェータラが口を開き、俺に歯を向けていた。
「-・-・ ・-・-・ -・-- ・・ ・-・-・ -・・・ -・-・ ・・・- ・--- ・・・- ・・- ・・-・・ -・-・・ ---- ・・- ・- ・・- ・-・-・ -・ ・・ ・-・ ・- -・ -・ ・・ -・-・・ -・・- ---・- 」
_終わった、嫌だ、折角もう一度青春生活が出来ると思ったのに、今度は満足できる日々を送れると思ったのに。
俺は、主役とか頼れる仲間キャラじゃなく哀れな被害者として終わ_
「_にゃっ!!」
る、と思った矢先、ヴェータラに突如光る弾が当り。俺を手放しつつ向こうに吹っ飛んだ。
「全く…異界化した空間に人間が入り込むなんて不幸ねぇ…まぁ気まぐれに助けてあげるにゃ」
「-・-・・ -・-・- -・・- -・・・- ・- ・-・・ ・- ・・-- --・-- ・・・- -・・- ・- ・-- ・-・-・- --・- ---- -・・- -・ ・・-・・ -・・- -・-・- ・・ --・ -・・-・ ・・-- ・-・・ 」
…その弾丸を放った者に対しヴェータラは忌まわしそうに言う…今俺の目の前に、和服を着た、猫耳と猫の尻尾が生えたお姉さんが目に移った。うぉ、めっさ美人や。
「はい。ちょっと大人しくするにゃっ!…少し失礼、まずは貴方を異界から出して上げるわよ」
と、そのお姉さんがヴェータラを金縛りにし、俺の額に指を当てる…て、あれ、意識が_
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「…んぐ」
…目を開けると、俺は公園のベンチに寝ていた。
…あれ?何で俺ここで寝てんの?何で?…ていうか俺何してた?
「…あ。早いとこ色々考えんと、一番は平和な日々を送れるといいけど」
俺は早いとこ起き、公園から出て行く。
…なんかとんでも無い経験した気がするけど、まぁいいか。
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???side_
_どうにかあの子を逃して異界の悪魔を払い除けたけど、あの子厄介な事になったわね。
あの子は仙術で記憶を封印してから公園に送ったけれど、異界の悪魔はさっさと逃げて、「今度こそあの人間を喰らってやる!」て捨て台詞を吐いたけど…まぁもう私には関係ない事ね。さっきのは唯の気まぐれにゃん。
本編一年前からのスタートです!次郎はこれから果たして生き残れるでしょうか…?