ハイスクールD×D ゆっくり休まず学生生活を生き抜く 作:カノサワ
「私はピクシー!妖精の悪魔!今後ともよろしくね!」
_赤毛の髪をたなびかせ、背中に妖精のような羽を羽ばたかせる少女がそう言う。俺ももう見慣れた姿_『妖精ピクシー』が目の前にいる。
「お、ぉお?…ゆー、あー、契約悪魔?」
「ゆーあー?…うん、その召喚機に契約されてる悪魔だけど?」
一旦自身の悪魔…基仲魔か確かめるべくそう聞くと、キョトンとした様子で相手はそう答える。そして俺は自身のケータイを確かめてみる。
【ピクシー:妖精】
…契約登録欄にその名が載っていた。他を見てみてもピクシーしかいないようだ。流石にヨシツネ様やメタ様はいないのね。とりまピクシーがなんの技を使えるか見てみようとすると…
「キ、キサマ…エモノヲヨコドリスルキカァ!!」
と、倒れていたヴェータラが起き上がってくる!そういやあいつレベルどれくらいだ!ケータイ翳せばアナライザー的なものが機能するのかこれ!
早速俺はケータイのカメラを向けるかのようにヴェータラに翳してみると…
【ヴェータラ:幽鬼:lv23】
レベル23…そして俺はピクシーを見てみると!
【ピクシー:妖精:lv5】
「…差があり過ぎる。ピクシーさんピクシーさん、あいつと戦えます?」
「うーーーん…ちょっと厳しいかもっ♪」
厳しいかもっ♪じゃねぇよドチクショウ!!どうすんだよ!よくよく相手を見てみるとせいぜいちょっと体が焦げたくらいでダメージ薄そうだよ!!
「エエイ!コウナレバワレラデタタキノメスゾ!!」
と、その一言で地面からヴェータラが何体も現れる!
▼ヴェータラが援軍を呼んできた!!
「…イヤァァアアアアアアア!!!」
「あ、待ってー!!」
▼俺は、逃げ出した!!
いや無理!俺戦闘経験0ぜよ!!??ピクシーだってレベル5!!レベル23の複数相手にどうしろと!?あぁっ!?背後見てみるともう追いかけてきてるよ!!
「頼む誰か助けてくれ!!!」
「私がいるよ!!」
その悲痛な叫びにピクシーはそう自信満々に言う。アホか!!??お前あんな複数な相手にどうにかできんのか!?ァアン!?
「マハジオダインでも放てるのか!?それともメギドラオン!?」
「マハジオダインは無理だけど…メギドラオンなら行けるよ!」
ほら見ろ!!メギドラオンどころかマハジオダインも無理!もう詰んだよ詰ん…あれ?
「…ピクシーさん、今なんて?」
「だーかーら…メギドラオンなら行けるってば!…… … あんま使いたくないけど」
マジか!?それってあれか!有名なメギドラオンピクシーてやつか!なら_
「ふぅーははははは!!!ヴェータラよよく聞けぇ!!!ここがお前の墓場だ!!やれぇ!!!ピクシー!!メギドラオンだ!!」
もはや有頂天の領域に達した俺は、そうピクシーに命ずる!!
「まぁ私だって死にたくないし…行くよ!!」
「フン!!ハッタリナドキクカ…!!??」
そしてピクシーは両手を上げ、魔力を収縮すると_
「吹っ飛んじゃえ!!!_『メギドラオン』!!!」
_その魔力を振り下ろすと、轟音と共にヴェータラは蒼い光に包まれていった。
…あ、あれが生のメギドラオン…!
「ちょ…超スーパーすげぇどすばい…」
蒼い光に包まれたヴェータラは一部分を遺していたいたが体の8割は消滅していて、完全消滅するのも時間の問題だった。
「_わははは、すげぇ、すげぇぞ」
そのピクシーの一撃につい俺は声を漏らす。こいつは最強のピクシーどぁー!!と叫びたくなるほどだ!
「いやーピクシーさん!貴方が最強!いや頂点!これからもよろし…」
と、ピクシーを見てみようとすると…ピクシーはぶっ倒れていた…え。
「…ごめーん、メギドラオン使うとしばらく体動かなくなるの…だから運んでっ♪」
うん!そう美味い話は無いって訳ね!
「あ、それと悪魔の気配が複数近付いているから早く逃げないとヤバいかもっ♪」
「マジかよドチクショウ!!」
あーもう!ヴェータラに襲われるわピクシーのメギドラオンもリスクもあるわ。挙げ句の果てに複数の悪魔だって!?ドウシテコウナッタ。
俺は手探りでケータイを操作し、帰還システムを起動してピクシーを帰還させる!あ、ステータス見てみると確かにMPがもう底ついてるねピクシーはん!
「どうか誰にも見られませんようにぃ!!」
そして俺は脱兎の如く走り去る!!
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そして無事家に着いた俺は親にはイッセーらとの遊びでつい遅れたとか言って少しお叱りを受けたのち、部屋に行って早速ピクシーを召喚してみる。
「もー…もう少し休ませてよぉ」
「いやまぁ、まだ実感が湧かないからなぁ…悪魔やらなんやら」
…改めてピクシーを見てみる。その姿自体はゲームで見慣れてはいるが、こうして実物をみると…うん可愛らしいなぁ。
「…いやらしい目してる、ヘンターイ」
「へへへ変態ちゃうわ!…で、なんで俺のケータイ…じゃなくて召喚プログラムに既にいたの?とっくの昔に誰かと契約してたの?」
少し気になることを聞いてみる。最近のは知らんが、メガテンシリーズにおいてプログラムを手に入れた時点ではまだ悪魔と契約できてない。もし俺の場合そうだったら確実にヴェータラの餌にはなっていた。
まぁ結果としては助かったが、もしピクシーが誰か他のサマナーと契約してたらそれはそれで気になる。
「うーん…確かスティーヴンて言うおじちゃんが『今から送る人物の助けになってほしい。あと私はまだおじちゃんじゃない』て言ってたよ」
え、スティーヴンと知り合いなん?後そこ気にしてたのね。
「で、スティーヴンと知り合ってどれくらい?」
「んー…わかんないや。私が自分の意識を持ったのはスティーヴンおじちゃんに召喚された後だから。その後すぐにプログラムに詰め込まれて今に至るて感じー」
…なるほど、いやスティーヴンさん、メギドラオンピクシーて大変素晴らしいものを送ってくださった。まぁ燃費が悪いのはあれだけどね。
「あ、それと契約者に教えなくちゃいけない事が一つあるって!」
え?何ぞ?
「んー…スティーヴンおじちゃんがね、『君は悪魔に狙われやすいマグネタイトを保有している。それと異界化に巻き込まれやすい。気をつけたまえ』だってー」
…はい?異界化?それってよくある悪魔のテリトリーに入るみたいな奴ですよね?それに悪魔に狙われやすいマグネタイトて…
「そう言えば貴方の名前は?いつまでも契約者て言うのも面倒だしー」
…グルグルと色々考えてる間にピクシーはそう言う…あーもう、しょうがねぇなぁ。メガテン主人公は基本巻き込まれ体質!うんシカタナイネ!!(諦め)
「…俺の名は波片野次郎。みんなからはジローて呼ばれてるよ」
「ジロー…うんジローね!じゃあ改めて!私は妖精のピクシー!今後ともよろしく!!」
「…おう、よろしくなっ」
「うん!」
そしてお互い拳を合わせ、顔を合わせる。
さ、俺のサマナー生活の始まりだぜぇ!…ヨシツネ召喚してぇよう。
「もー、私がいるでしょ」
そんな呟きが聞こえたか否や、ピクシーは俺の頬を抓る。嗚呼、魔力の香が欲しい…いや悪魔に使えるか?
デビルサマナー(仮)になった俺、早速仲魔集めに向かうもののコミュ力低い俺には高い壁すぎる、ドチクショウ。
そんな時に猫耳ねーちゃんが来て、「私と手を組まない?」と提案してくる。
はっ!そんな見るからに怪しい誘い!そう乗るかっての!
次回「どうあがいても猫耳和服とか言う属性には逆らえない」
次回もどうか生き残れますように(悲願)