アイドルとは即ち決闘者   作:ムーさん@南条P

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仕事が再開できるようになったので、ぼちぼちゆっくり投稿していきます。


第7話 HEROと聖騎士

「さぁ、ヒーロータイムだ!」

 

シュパッ…っ!そんな効果音が似合うほどに鋭くカードを引き、6枚の手札を眺める光。

文香のフィールドには伏せカード1枚と、守備表示の《聖騎士コルネウス》が存在している。コルネウスの守備力は2500、融合さえすれば崩せる数字だ。

 

「私は《E・HERO ソリッドマン》を召喚!さらにソリッドマンの効果で手札から《E・HERO エアーマン》を特殊召喚だ!」

 

「さぁ、どちらの効果にしますか…?」

 

「もちろん、HEROのサーチさ!HEROはHEROを呼ぶんだ!来てくれ!《E・HERO ブレイズマン》! そして手札から《沼地の魔神王》を捨てて《融合》をサーチだ!」

 

手慣れた手付きでカードを手札に加える光、それを見てふむ、と文香が頷く。

 

「さぁ…!行くぞっ!《融合》発動! サイクロン!メタル! カモン!《E・HERO Great TORNADO》!」

 

2人のHEROの融合により、周囲に一陣の突風が吹き荒ぶ。バサバサと風が2人の髪を靡かせ、服が大きく音を立てる。

その風、突風渦巻く竜巻の中に、マントを靡かせるHEROが立っていた。

 

「グレイトトルネードは、相手モンスターの攻撃力と守備力を半分に出来るんだ!行け! タウン・バースト!!」

 

光の号令と共にGreat TORNADOは風を巻き起こす。ごうごうと激しい音を掻き鳴らすような突風は重厚な鎧に身を包んだ屈強な騎士でさえも身動きを封じられる程に場を支配する。

 

「さぁ、行くぞ!グレイトトルネードの攻撃! スーパーセル!」

 

「くっ……!?」

 

Great TORNADOの巻き起こす風にバサバサと肩からかけたストールが暴れ、文香の視界に干渉する最中、コルネウスはその風に打ち砕かれ、破壊されてしまった。

だがしかし、風が止んだフィールドには新たな騎士が立っている。

 

「戦闘で破壊された《神聖騎士王 コルネウス》の効果により、コルネウスをオーバーレイユニットとして、《神聖騎士王 アルトリウス》を特殊召喚しました。」

 

文香の場に立つアルトリウスは、重厚な鎧を身に纏うと共に、3本の輝く宝剣を握っていた。

 

「アルトリウスがエクシーズ召喚された時、墓地に存在する聖剣を3本まで装備することが出来ます。よって、墓地に存在するカリバーン、ガラティーン、アロンダイトを装備…!」

 

「そんなに1度に…!?」

 

盟友たちが手にした剣と自らの愛剣を握り締め、眼前のHEROに対して向けるアルトリウス、その瞳には力強い覇気が宿っていた。

 

「カリバーンとガラティーンの効果によって、アルトリウスの攻撃力は3700になります。」

 

「くっ…!」

 

光の手札は残り4枚、その内2枚を伏せてターンエンドを宣言した。

そして切り札を降臨させた文香へとターンが渡る。

 

「ドロー…、スタンバイフェイズにガラティーンの効果でアルトリウスの攻撃力は200下がります。これで3500ですね。」

 

「だが、それでも…ッ!」

 

「はい、Great TORNADOより上です。」

 

文香は4枚の自分の手札、そして光の伏せカードを見ながら考えていた。どうすれば光のHEROデッキを相手に押し通せるのか、と。

 

「まずは《湖の乙女 ヴィヴィアン》を召喚し、効果で墓地から《聖騎士 アルトリウス》を特殊召喚します。」

 

「チューナーがモンスターを復活させた!?」

 

「はい…そして、ヴィヴィアンでアルトリウスをチューニングします、湖の乙女が鍛えし剣を持ちて、外敵を打ち倒せ…シンクロ召喚!《魔聖騎士皇 ランスロット》!」

 

文香のフィールド、アルトリウスの隣に黒い甲冑に身を包んだ壮年の騎士が姿を現す。悪鬼のような形相の騎士は敵である光に対してはともかく、盟友であるはずのアルトリウスにさえ、敵意を向けていた。

手には赤い光を怪しく放つ聖剣を携え、殺意を持って剣を構えるその姿に、光は思わず身構えた。

 

「ランスロットのシンクロ召喚時の効果により、デッキから聖剣装備魔法をこのカードに装備させます。《聖剣 EX‐カリバーン》を装備…。」

 

「くっ…!このままじゃ…!(でもまだだ、伏せカードの1枚はドレインシールド…、アルトリウスの攻撃はこれで凌いでやる…!)」

 

「さらに、《聖剣 カリバーン》の効果でライフポイントを500回復させます。これで8500ですね…。」

 

文香のプレイングを見ている最中、光はチラリと右の伏せカードに目をやった。その視線を文香はじっと見つめ、一寸間を置いてから次の言葉に繋げる。

 

「アロンダイトの効果を発動します…。アルトリウスの攻撃力を500下げることで、光さんの伏せカードを1枚破壊させてもらいます。対象は、その右の伏せカード…。」

 

「なっ!?そんな…っ、くぅ!!」

 

文香が破壊したのは《ドレインシールド》、光がこのターンを凌ぐ為にあてにしていたカードだ。

ピンポイントで防御札を割られた光は驚きの色を込めた視線で文香を見やる。

 

「一瞬の視線…それがあれば多少は読めますよ…?」

 

「そういうことか…!くっ、やられた…!」

 

「さて…アロンダイトの効果で攻撃力は下がりましたが、それでもまだ3000あります…。バトルフェイズです。」

 

防御札を割られた光、そんな彼女に対して聖騎士が襲いかかる。

 

 

 

 

 





それではまた次話でお会いしましょうノシ
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