皆で小説を書こう配信 まとめ   作:二 貂理

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第六十五回 眼鏡

 眼鏡。

 ざっくり言ってしまえば、視力補強用の補助具というか。

 視力の弱い人がかけることで、良好な視界を得るための道具というか。

 

 そんな感じのものだと、思っている。

 眼球の保護のためにつける眼鏡もあるらしいけど、今回それは除外で。

 

 また、稀な例として。

 左右の視力差を矯正するために眼鏡を使用することもあるらしい。

 視力がいい方のレンズを見えづらく、逆に悪い方のレンズを見えやすくすることで、左右の視力差を矯正する、とかなんとか。

 わざわざそんなことをする必要があるのだろうか?とは思うのだが、医者が実施する以上、きっとあるのだろう。

 

 あとは……視力関係なく、ダテ眼鏡とかもあるんだったか。ファッションとして、度の入っていない眼鏡をつけるらしい。邪魔じゃないのだろうか、とは思うのだが。ファッションとは我慢なのかもしれない。

 

 とまぁ、だらだらと知っていることを羅列したわけだが。これが、眼鏡なる物なのだとかなんとか。そんな感じで合ってる?合ってそう、オッケー。

 じゃあ、ここからが本題なわけだけど。

 

「本質的には補助具だってんなら、つけたりつけなかったりなんて当たり前じゃねぇの?」

「眼鏡キャラが眼鏡を外すなんて、許されるわけないだろ」

 

 どうやら、許されないらしい。

 うーん、分からん。全然分からん。

 

 

 

 =〇=

 

 

 

「そもそもだ。お前は、眼鏡というモノを誤解している」

 

 と。

 先ほどの結論に対し机を叩きながら否定してきた友人が、眼鏡ケースで叩きながら言ってくる。痛てぇよ、頭叩くな。

 

「でも、補助具なんだろ?」

「あぁ、それは間違っていない」

「なら、いらない時にはずすのはなんら間違ってないだろ」

「いや、そこは間違ってる」

 

 なんでだ。

 

「眼鏡ってのはな、使う側からすれば体の一部なんだよ」

「体の一部」

「あぁ。眼鏡がなけりゃ、周りの事がはっきり分からないんだから。眼の一部、体の一部といって差し支えないはずだ」

 

 ふむ。

 確かに、そう言われてみればそうなのかもしれない。

 補聴器だとか、杖だとか。それらと同じと言われてしまえば、返せる言葉はない。

 

「じゃあおめぇ、今日は〇〇の気分だから、って腕外して置いてくか?おいてかねぇだろ?」

「そもそも置いていけないし」

「そういうことなんだよ、眼鏡ってのは」

 

 と言って満足そうに腕を組む友人。

 うーむ、分からん。

 

「じゃあさ」

「おう」

「覚醒イベントとか本気出すシーンとかで眼鏡外すの、腕を置いてく見たいに見えてるのか?」

「いや、目が悪いから眼鏡をしてるのに、本気を出すはずの場面で外すなんてバカなのか、とか考えてる」

 

 あ、これはしっくりくる。確かにそうかもしれん。

 なんだって自分から不利になるんだ、うん。

 

「だから、そういうシーンを入れた作品に対しては、眼鏡好きを釣るだけ釣りやがって、クソが。と思ってる」

「口が悪いな」

 

 あまりにも酷い。

 

「うーん、個人的には性格の切り替えってか。眼鏡って真面目な印象あるから、それを外す=やんちゃになってでも、みたいな。思考をスイッチするいい道具、って感じなんだけど」

「眼鏡を雑に扱う層がそんなこと考えてるわけないだろ」

 

 あまりにも思い込み……色眼鏡が過ぎる。外してやりたいところなんだけど、これも体の一部なのだろうか。

 

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