皆で小説を書こう配信 まとめ 作:二 貂理
眼鏡。
ざっくり言ってしまえば、視力補強用の補助具というか。
視力の弱い人がかけることで、良好な視界を得るための道具というか。
そんな感じのものだと、思っている。
眼球の保護のためにつける眼鏡もあるらしいけど、今回それは除外で。
また、稀な例として。
左右の視力差を矯正するために眼鏡を使用することもあるらしい。
視力がいい方のレンズを見えづらく、逆に悪い方のレンズを見えやすくすることで、左右の視力差を矯正する、とかなんとか。
わざわざそんなことをする必要があるのだろうか?とは思うのだが、医者が実施する以上、きっとあるのだろう。
あとは……視力関係なく、ダテ眼鏡とかもあるんだったか。ファッションとして、度の入っていない眼鏡をつけるらしい。邪魔じゃないのだろうか、とは思うのだが。ファッションとは我慢なのかもしれない。
とまぁ、だらだらと知っていることを羅列したわけだが。これが、眼鏡なる物なのだとかなんとか。そんな感じで合ってる?合ってそう、オッケー。
じゃあ、ここからが本題なわけだけど。
「本質的には補助具だってんなら、つけたりつけなかったりなんて当たり前じゃねぇの?」
「眼鏡キャラが眼鏡を外すなんて、許されるわけないだろ」
どうやら、許されないらしい。
うーん、分からん。全然分からん。
=〇=
「そもそもだ。お前は、眼鏡というモノを誤解している」
と。
先ほどの結論に対し机を叩きながら否定してきた友人が、眼鏡ケースで叩きながら言ってくる。痛てぇよ、頭叩くな。
「でも、補助具なんだろ?」
「あぁ、それは間違っていない」
「なら、いらない時にはずすのはなんら間違ってないだろ」
「いや、そこは間違ってる」
なんでだ。
「眼鏡ってのはな、使う側からすれば体の一部なんだよ」
「体の一部」
「あぁ。眼鏡がなけりゃ、周りの事がはっきり分からないんだから。眼の一部、体の一部といって差し支えないはずだ」
ふむ。
確かに、そう言われてみればそうなのかもしれない。
補聴器だとか、杖だとか。それらと同じと言われてしまえば、返せる言葉はない。
「じゃあおめぇ、今日は〇〇の気分だから、って腕外して置いてくか?おいてかねぇだろ?」
「そもそも置いていけないし」
「そういうことなんだよ、眼鏡ってのは」
と言って満足そうに腕を組む友人。
うーむ、分からん。
「じゃあさ」
「おう」
「覚醒イベントとか本気出すシーンとかで眼鏡外すの、腕を置いてく見たいに見えてるのか?」
「いや、目が悪いから眼鏡をしてるのに、本気を出すはずの場面で外すなんてバカなのか、とか考えてる」
あ、これはしっくりくる。確かにそうかもしれん。
なんだって自分から不利になるんだ、うん。
「だから、そういうシーンを入れた作品に対しては、眼鏡好きを釣るだけ釣りやがって、クソが。と思ってる」
「口が悪いな」
あまりにも酷い。
「うーん、個人的には性格の切り替えってか。眼鏡って真面目な印象あるから、それを外す=やんちゃになってでも、みたいな。思考をスイッチするいい道具、って感じなんだけど」
「眼鏡を雑に扱う層がそんなこと考えてるわけないだろ」
あまりにも思い込み……色眼鏡が過ぎる。外してやりたいところなんだけど、これも体の一部なのだろうか。