インフィニット・ストラトス IS IGLOO 作:とんこつラーメン
実は、最近になって『彼』に関連するガンプラを購入しまして、それが切っ掛けとなって番外編の二人目の主人公にしようと考えました。
先に言っておきますと、今回の主人公である『彼』のTSした姿は、艦これに出てくる数多い人気者の一人である『長門』をモデルにしています。
IS学園にある教員寮の一室。
そこにある円形のテーブルに、三人の女性が座っていた。
一人は、学園の教員である織斑千冬。
もう一人は、彼女の親友であり、この世界にISという存在を生み出した科学者の篠ノ之束。
そして、最後の一人は………。
「こうして、三人揃って酒を飲み明かすのは、これが初めてだな」
「大人になってからは、あんまり集まる事は無かったからね」
「だが……悪くない」
三人は、それぞれに手に取ったグラスをチンッと合わせてから、揃って静かに呟いた。
「明日の作戦の成功を祈って」
「「成功を祈って」」
クイっと一口飲むと、その途端に千冬と束の表情が変わる。
「美味い……」
「うん。シャンパンなんて初めて飲むけど、意外と美味しいんだね」
「そうだろう? こんな事もあろうかと、ずっと前から密かに私がとっておいた一本だ。お前達二人に飲まれれば、このシャンパンも本望だろう」
「ノイエン……」
「ノーちゃん……」
自慢げに語りながらも、彼女達と同じようにシャンパンを飲んでいるのは、千冬と同じようにIS学園の教員であり、二人とは幼い頃から一緒に遊ぶ仲だった女性『ノイエン・ビッター』だった。
黒くて長い髪を靡かせている女性で、その卓越した操縦技術と、類稀なカリスマ性を持って、瞬く間にIS学園の人気者となった教員でもある。
その人気や信頼は生徒達だけでなく、教員達にも及び、有事の際には彼女に全体指揮が任される程。
「よもや、あの『亡霊共』が『
「超大型軌道衛星砲『クラレント』……か。全く…『
憎々しげに言いながらシャンパンを飲み干す千冬だが、その顔は決して悲観はしていない。
寧ろ、どこか自信に満ち溢れている表情だった。
「だが、それを撃破するのも時間の問題だ」
「うん。そうだよね」
「束だけでなく、各国の有志達が協力してくれたお蔭で、専用機持ち達を運ぶ為のHLVと、それを守る為の防衛部隊も用意できた」
「さっきも見てきたが、本当に壮観な光景だったな。まさに、世界中の力がここに集結している事となる」
「あぁ……だからこそ、絶対に失敗は許されない。何故なら、この一戦で世界の行く末が決まると言っても過言ではないからだ」
「ノーちゃん……」
どこか危うさすらも感じるノイエンの言動。
束も千冬も、言葉には決して出さないが、心のどこかで分っていた。
彼女は…『先』を見ていないと。
「束。お前が分析してくれた奴らの戦力は間違いないんだな?」
「勿論。あいつ等…密かに私が開発した『ゴーレム』を鹵獲して、独自に解析をした上で量産してた。流石にオリジナルには性能的に大きく劣化してるけど、それは逆を言えば、機体性能と引き換えに大量生産が可能だっていう事でもある」
「コアはISコアではなく、別の物で流用していると言っていたな」
「だからこそ脅威かもしれない。連中にとって、量産型ゴーレムは完全に使い捨ての兵器だから。微塵も惜しむことなくHLV発射場に向けて大量投入してくるだろうね」
「フッ……それを食い止めるのが、私達の役目というわけだな」
悲壮感の漂う笑みを浮かべるノイエン。
もしもここに超能力者の類の人間がいたら、彼女に向かってこう言っていただろう。
顔に死相が出ている……と。
「なに。例え何があっても、必ずやお前達を宇宙まで導いてみせる。だから、安心して乗っていればいい」
「……頼んだぞ」
「あぁ……任された」
本当は、ここで『死ぬなよ』と言いたかったが、どうしても言えなかった。
言ってしまったら、彼女の決意を侮辱してしまいそうだったから。
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・
次の日。作戦決行の日の朝。
もう既にIS学園に在学している専用機持ち達、他にも各国から派遣されてきた国家代表や代表候補生達を載せたHLVが待機し、発射の瞬間を今か今かと待っていた。
その発射場の周囲に展開しているのは、学園の教師部隊やドイツの特殊部隊である『シュヴァルツェ・ハーゼ隊』、他にもアメリカを初めとするISの部隊が大きく展開していた。
その内の一機、黒いISがノイエンが乗っている自身に特別に与えられた専用機『ラファール・リヴァイヴⅡ』の近くへとやって来た。
「まさか、貴女と肩を並べて戦える日が来るだなんて、思いもしませんでしたよ。少将閣下」
「その名はよせ。今の私はただのIS学園の教師に過ぎない」
やって来たのは、ハーゼ隊の副隊長を務めている『クラリッサ・ハルフォール』
本来は彼女も専用機持ちの一人としてHLVに搭乗している筈なのだが、本人の強い希望でこうして防衛部隊の一翼を担っていた。
「だが、お前がいてくれるのは非常に有り難い。正直、山田先生以外に私の背中を預けられるような実力者は非常に少なくてな」
「そのように言われると、私でも照れてしまいますね」
「そういうものなのか……」
女の身になっても、女心を理解できるとは限らない。
それはノイエンも例外ではなかった。
「束。そっちの準備はどうなっている?」
『順調だよ。遅くても、あと一時間で発射準備は完了する』
「そうか。了解だ。では、そっちのナビゲートは任せたぞ」
『OK~! その代わりと言っちゃなんだけど、防衛部隊のサポートには、私の助手であるクーちゃんをつけるから!』
「クーちゃん?」
ノイエンが首を傾げていると、束とは別の通信が聞こえてきた。
『初めまして。ノイエン・ビッター様。私はクロエ・クロニクル。束様の助手で、この度は皆様のサポートを任せれました』
「ノイエン・ビッターだ。あの束が助手として認めた者ならば信用できる。よろしく頼むぞ」
『はい。こちらこそ、よろしくお願いし……これはっ!?』
「どうしたっ!?」
クロエの急な動揺に、急いでノイエンは聞き返した。
『発射場全周囲から多数の敵機の反応を確認!』
「数は!?」
『今はまだ分りません! 兎に角『大量』です! 機種は…量産型ゴーレム!』
「矢張りか! 束! 発射準備を急がせろ!!」
『了解!!』
ここで通信を切り、プライベートチャンネルを使用して、各部隊へと命令を下す。
「聞いていたなっ!? 各部隊急速展開!! 絶対に一機も通すなよ!! 今、我らがいる場所こそが未来への最終防衛ラインだと心掛けろ!!」
「少将閣下!! 来ます!!」
「よし! 各機、絶対に一人で戦おうとするな! 最低でも二人以上で動き、一機ずつ確実に落とせ!」
こうして、無数のゴーレム部隊と選抜防衛部隊との死闘が始まった。
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「遅いわ!!」
量産型ゴーレムから放たれるレーザーを回避し、その攻撃の隙にMMP-80マシンガンを叩きこむ。
束が『出来の悪い劣化版』と言っていただけあって、簡単に装甲を貫いてハチの巣にする。
「性能自体は大したことは無いが…いかんせん、数が多すぎるな……!」
『後続から、敵機の増援が接近中です!』
「くっ……! 無人機である事を最大限に利用しての波状攻撃か…! する方ならば『過去』に何度か経験したことはあるが、される方になるとたまったものではないな!」
愚痴を零しながらも、しっかりと与えられた仕事はこなすノイエン。
自分に向かって迫ってきている三機のゴーレムに向かって、脚部にマウントしてある3連装ミサイルポッドを発射し、その全てを撃破した。
「山田先生! クラリッサ! そっちの状況はどうなっているっ!?」
『こちら真耶! なんとか持ちこたえてはいますけど、余りにも手数が足りなさすぎます! このままでは戦線が崩壊するのも時間の問題です!』
『こっちもです! まだ撃墜された者はいませんが、それでも疲労が蓄積して動きが鈍くなっている者が出てき始めています!』
「ある程度の苦戦は覚悟していたが、よもやこれ程とはな……!」
背後、右側、左側から同時に接近してきたゴーレムを、自分の体を回転させるように動かしてから、ヒート・ホークで同時に斬り伏せ、爆散させる。
「あと一時間後の打ち上げが…私達にとっての最大で最後の功績となるかもしれないな……」
「功績……ねぇ。残念だけどよ、その心配はねぇよ。何故なら……」
突如、上空から声が聞こえてきた。
それは、ノイエンがよく知っている声。
だが、彼女の視線の先にはジッと佇んでいる一機のゴーレムがいるだけ。
普通なら即座に攻撃に向かうところだが、ノイエンは長年の戦士としての勘で、それを思い留まった。
「他とは違う……これは、ISコアの反応っ!?」
「もう遅せぇ!! 何故なら! ここで全員おっ
「貴様はっ!?」
ゴーレムの中から、装甲を突き破るように多脚型のサブアームが展開する。
その『脚』を、彼女は誰よりもよく知っていた。
「あの『文化祭』の時の借りをよぉ……返しに来てやったぜ!! ノイエン・ビッターッ!!!」
「アラクネ……! オータムか!!」
中から出現したのは、アメリカが開発し、その後に『亡霊』によって強奪された第二世代型IS『アラクネ』
そして、それを駆る女戦士『オータム』だった。
『そんな…どうして今まで反応が……!? ま…まさかっ!? ゴーレムに偽装して反応を誤魔化していたっ!?』
「らしいな…! 私も、ここまで接近されるまで全く気が付かなかった…!」
苦虫を噛んだような顔になるノイエン。
それを見て、オータムはとてもいい笑顔を浮かべた。
「キャハハハ…! お前のそんな顔を見られただけで、あたし的にはすっげースッキリしたぜ~…!」
「悪趣味な……!」
「なんとでもいいな。あたしはな…作戦がどうなろうと、HLVが発射されようと、そんなのはもうどうでもいいんだよ……」
「なに……?」
「ここでお前を殺す……その為だけに、あたしはやって来た!! だから!!」
オータムが凄まじいスピードで迫り、その両手にカタールを展開した。
「無様に足掻いた上で、あたしに殺されろや!! ノイエン・ビッター!!!」
「愚かな!! 私怨に飲まれ、大局を見据える眼すら失ったかっ!!」
ノイエンのヒート・ホークと、オータムのカタールがぶつかり、激しき火花を散らす。
この戦線において、最大の決戦が始まろうとしていた。
・・・・・
・・・・
・・・
・・
・
(油断した! 普通に考えて、無人機だけでの部隊構成など有り得ないというのに!)
「このアタシと戦ってるってのに、呑気に考え事かよ…! 相変わらずムカつく女だなぁっ!!」
二色の線を大空に描きながら、二機のISは高速戦闘を繰り広げる。
決して油断をしているわけではないが、それでもノイエンは考えずにはいられなかった。
(通常、無人機を主戦力とする場合は、万が一の暴走に備えて最低でも一機は
「おらぁぁっ!!」
少し距離を離した瞬間に、オータムは自分が持っていたカタールを投擲し、その代わりとして二丁のマシンガンを両手に展開した。
投げられたカタールはノイエンによって易々と弾かれ、マシンガンの弾幕から逃れる為に回避運動に徹した。
「チョロチョロとしやがって!!」
「ならば、奴をここまで近づけてしまった責任は、現場指揮官として私が背負わねばなるまい!」
「テメェが背負うのは、あたしに殺されたっつぅ屈辱だけだ!!」
ヒート・ホークを収納し、ノイエンも同じように右手にMMP-78IS用マシンガンを、左手に先程使用したMMP-80マシンガンを装備して対抗した。
「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」」
激しい銃撃戦が空中を舞台に繰り広げられる。
二人に戦いに巻き込まれて、他のゴーレムたちが破壊される程に。
「本当にムカつくぐらいに強い女だぜ…! 敵じゃなけりゃ、お前みたいな美人は真っ先に口説きに言ってるのになぁっ!」
「残念だが、貴様のような好戦的な女は、こちらからお断りだ!」
「そいつは残念だ……なっ!」
「くっ!」
オータムは拡張領域内に入れていたグレネードを展開し、それを足で蹴ってからノイエンに当てようと試みた。
だが、そんなストレートな攻撃が彼女に当たる筈も無く、呆気無く空中で迎撃される。
「へへ……」
「何がおかしい?」
「いやな。あたしにばかり構ってて大丈夫なのかな~って思ってな」
「なんだと……?」
直後、遠くでいきなり爆発が起きた。
急いでハイパーセンサーで確認すると、そこには煙を上げながら地面に落ちていく一機のISが。
「な…何が起きたっ!?」
「実はな……後続でやって来たゴーレムは最初に来たゴーレムとは違って、内部に大量の爆薬を積んでるんだよ。それこそ、量産型のISなら一発でSEを持っていくレベルの爆薬をな……」
「特攻兵器か……!」
「そのとーり。しかも、見た目は他のゴーレムと全く同じ。さぁて…見分けがつくかな~?」
「貴様っ!!」
急いで無事な機体全部に通信を送る。
「全機!! ゴーレム達の中に仕様変更がされた特攻兵器が紛れている! 可能な限り接近戦は避け、距離を取って迎撃せよ!!」
「よそ見してんじゃねぇよっ!!」
緊急回避でなんとか避けるが、それでも動揺は隠しきれない。
形勢はこちらが圧倒的不利になってしまったのだから。
(このままではHLVが撃破されるのも時間の問題…! ならば!)
ノイエンは、徐に投影型コンソールを開き、何かを操作した。
それを見て、クロエが驚愕した顔を見せる。
『ノ…ノイエン様っ! 一体何をっ!?』
(この場における『隊長機』であるオータムを倒す事で、全ての無人機が停止する可能性に賭けるしかない!)
コンソールが消えた途端、彼女が乗るリヴァイヴⅡが激しく光り輝く。
次の瞬間、彼女の姿消えてたと思ったら、文字通り目にも止まらぬ速度でオータムへと肉薄し、ヒート・ホークでその装甲を切り裂いた。
「なっ…! その速度…その光…! まさかテメェ……!」
怒気を含んだ血走った目で背後にいるノイエンを睨み付ける。
「
ISには通常、試合用のリミッターが設けられている。
それは、必要以上に相手を傷つけない為の処置なのだが、それとはもう一つ、別の意味合いがあった。
「テメェっ! 分ってんのかっ!? ISのリミッターを外せば、お前の命を守ってくれている『絶対防御』が強制解除されるんだぞ!!」
「知っている。私は教師だからな」
「なら…どうして……!」
「決まっている」
ヒート・ホークを構え、静かに言った。
「『勝利』の為だ」
再び、とてつもないスピードで迫り、アラクネの装甲脚を一本、切り裂いた。
「ふざけんじゃねぇっ!! 何が『勝利』だ!! 自分の命を捨ててまで手に入れる勝利に、何の価値があるってんだ!!」
「あるとも。そもそも、私とお前とでは『勝利条件』が違う」
「んだと…!」
ノイエンのスピードに追従出来なくなったオータムは、一方的に攻撃を受け続ける。
見る見るうちにアラクネのSEが減少し始め、警告文が表示された。
「お前にも大事な友や愛する人がいるのだろう。この戦いが終われば、お前はその人たちの元に帰り、抱き合ったりしたいと思っているのだろう」
「さっきからなんだ! 何が言いたい!! ちくしょう…なんでだ! なんであたしはこいつに勝てない!! なんでなんだぁぁぁぁっ!!」
「我々の勝敗を分かつもの。それは『覚悟』だ。『覚悟』の差だ」
「覚悟ならあたしだって…ある!!」
我武者羅に反撃を試みるオータムだが、自分の攻撃は今のノイエンには掠りもしない。
それどころか、その隙を的確に狙われて、大きな反撃を受けるだけだ。
「お前は死にたくない。なんとしてでも生き延びて『未来』を生きたい。だが、私は違う。私はもう…『覚悟』を『完了』している」
「お前……まさか最初から!」
通常では有り得ない程の負荷に、全身の骨と筋肉が軋んで悲鳴を上げる。
言葉に出来ない程の痛みが体中を走るが、歯が欠ける程に食い縛ってから耐えようとする。
「私の『意志』! 『想い』! そして『決意』!! それらは必ずや他の皆が受け継いでくれると信じている!! だからこそ! だからこそ私は!!」
「最初から死ぬつもりだったな!! ふざけんなぁぁぁぁぁぁっ!!!」
「安心して逝けるのだっ!!!」
幾度となく行われた高速移動の末に、ノイエンはオータムの体を掴んでから、そのまま近くにいたゴーレムに向かってぶつかっていった。
彼女が分っていたのかは知らないが、そのぶつかったゴーレムは爆薬が仕込まれた特攻使用のゴーレムだった。
しかも、そのまま別の特攻ゴーレムにぶつかり続け、いつの間にか三体の特攻ゴーレムを巻き込みながら地面へと落ちていっていた。
「捨て身になれるか、なれないか! それが貴様と私の差だ!!」
「くそっ! 離せ!! 離しやがれぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
『ダメです!! 早くそこから離脱してください!! 早く!!!』
『ノーちゃん!! ダメェェェェェェェェェェェェェッ!!!!』
地面にぶつかる直前、HLVが大きな煙と共に宇宙に向けて発射される様子が見えた。
それを見たオータムは目を丸くして驚愕し、逆にノイエンは安堵したかのように穏やかに微笑んだ。
「勝ったな……」
多数のゴーレムと、オータムの体を押し潰すかのように地面に激突し、その直後に巨大な爆発が起きて、場の空気を震わせた。
「子供達と友達の未来に栄光あれ……」
それが、彼女の言った最後の言葉となった。
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・・・
・・
・
HLV内。
「ノイエン……!」
「千冬姉……」
千冬が涙を流す姿を、隣で見ているしかなかった一夏は、拳を握りしめながら唇を噛み締めた。
「ノイ姉……俺は……!」
戦いはこれで終わりではない。
寧ろ、始まりなのだ。
世界の未来を掛けた戦いは、ここから始まる。
そんなわけで、まさかのまさか。
スターダストメモリーから『ノイエン・ビッター』の登場でした。
何とも言えない不思議な魅力がありますよね、あの人。
TS転生したノイエンは、千冬や束といった大人組と仲が良く、幼馴染的な関係でした。
そして、当然のように千冬と一緒にIS学園に教師として就職。
元々から『少将』なんて地位にいた人間なだけあって、誰かに何かを教えるのは非常に得意で、皆からも尊敬されていました。
それは原作キャラたちも例外ではなく、特に一夏に至っては『ノイ姉』なんて呼んでました。
オータムとは文化祭の襲撃の際に、一夏を狙った彼女をノイエンがボッコボコにしたことで因縁が発生。
そこから、完全に私怨で命を狙われることに。
そんな彼女の専用機ですが、私の書いている別作品である『神の意志が俺をTSさせて百合ハーレムを企んでいる』で主人公である香織が前半の専用機としていた『ラファール・リヴァイヴⅡ』です。
名前だけでなく、性能も全く同じで、機体色はザクと同じ緑。
この『IS IGLOO』の世界線では、ラファールⅡだけでなく、簪の専用機である『打鉄弐式』も同系統の機体として扱っていて、所謂『量産機をエースパイロット用に採算度外視で改造した、少数のみ生産された機体』的な扱いです。
だから、操縦者ごとに仕様が違う同型機が存在しています。
例えるなら、簪の打鉄弐式は『1対多数の戦闘を想定した、制圧戦に特化した改造機』ってところでしょうか。
他にも色んな仕様の機体を考えていて、それらは本編や番外編などで、TSした人達が宇宙世紀で乗っていた機体の代替機として出そうと思っています。